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暗いところで待ち合わせ
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暗いところで待ち合わせの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.41pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全168件 61~80 4/9ページ
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| 私にとってはまだ、2冊目の乙一。 どうしても、グロテスクな描写が多いイメージでなかなか次の手が出ないでいた。 これも、表紙の絵がこえーなぁと思いながらも、ある程度内容がわかってたため何とか手にとって見た。 一気に読んだ。久しぶりに、活字で世界に入れた漢字。 それぞれの感覚が交差していく事の快感。 この人独特の描写のうまさで、自分と登場人物の五感をシンクロしやすい。 最後は、作りこんだ感が出すぎか??と、少しだけ感じたけど、その分話としても面白い。 短い小説なので、普段本を読みなれてい人でも、割と一気に読み切れると思う。 もっと、手を出してみようと思えるきっかけになる一冊。 | ||||
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| うまい。 いや、文章表現とかがすごくうまいなというわけではないのに こんなに引き込まれるというのはどういうことなんでしょう。 人間の機微みたいなのが感じられます。 そして、登場人物の有機的なつながりもなかなか。 | ||||
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| これはミステリーなのか…?と思いました。とてもロマンチックだったので。 目の見えない若い女性の部屋に、警察から追われた男性が逃げ込み、 彼女に自分の気配を感じられないよう居間に身をひそめる。 でもやがて彼女は彼の存在に気付き、彼に食事を作る… そんなふうに二人の生活は始まっていきます。 人との関係を上手に築けない2人が、無言のコミュニケーションのうちにお互いを信頼し始める様子は、 静かで、心暖まります。 人との関係に、言葉や、外見は一体どれほど必要なのだろう、という疑問さえ湧きました。 私は、目に見えているものに惑わされすぎてるな〜…と。 物語として面白く、惹きつける力がある、人に勧められる本です。 | ||||
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| アキヒロの考えに共感できる自分がいる。 勿論、会社員なので表面上はそう見せないし、彼ほど極端じゃないけれど。 でも共感できるし、自分に近い人間だと思って読んでいた だからこそ二人の心の変化というか 行方が気になってしまい、夢中で読んだ ふたりで始めて外へ行く時は とても嬉しくなったし、 自分ももっと人に近づきたいと思った ミチルとアキヒロは出会えて お互いにとって本当に良かったのだと思う なんだか二人が羨ましくなった 正直な気持ちを書いてみました。 照れくさいけれど(笑)、そうしたくなる本でした | ||||
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| 目の不自由な女性のアパートを、若い男が隠れ家にする。 ばれない様にと若い男は、細心の注意を続けるが、 御想像通り、女性が気付いちゃうんだな。 だからって、大騒ぎしては、話も終わってしまう。 非常に繊細な部分で、非常に繊細な関係になっちゃう。 そこは、読んでみてのお楽しみだね。 こんな繊細な小説が書ける乙一氏は、すごいと思う。 50歳になるオジサンが、つい先日読んだわけだが、 いやー感動したよ。 こういう小説も、たまには良いね。 乙一氏の他の作品も好きですよ。 今回は、なかなか出合えない素敵な小説だった。 | ||||
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| はかなげな美少女の妖精さんになりたい! 世の男性の夢が乙一作品で実現しました。 あなたは妖精となる事に成功し美少女と生活を共にします。彼女に触れてはいけません。心のハンドで触れるのみ。声をかける事も出来ません。ただ暖かくドジなあの子を見守って生活するのです。内容と違う?いいえ認識の上ではこれで正しいのです。 乙一作品にリアルさを求めてはいけません。ドラゴンボールの読者に悟空はあれだけ強いのだからくしゃみをしただけで町が吹き飛ばなければウソだとか思う人は居ませんし、悟空はご立派な筋肉をしてるのだから括約筋もご立派なはずで、そうなればウンコすればウンコが光速で出て地球が粉砕されなければウソだとか思う人は居ないのです。いやよく考えるとマナーを守れば大丈夫ですね。悟空はくしゃみをする時にそっと手を口に当てるのでしょう。ウンコする時も勿論、光速のウンコを手でそっと受け止めているのです。 もし目撃者が居ない点や登場人物がヒロインが一人暮らしである事前提の行動をしている事等に気をとられた場合、あなたのイライラは頂点に達してしまいます。早く軌道修正しないと大変ですよ。そうそれらは全て、天狗のしわざなのじゃ。 | ||||
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| ちょっぴり不気味!でも、泣ける!! と言う、乙一に興味を抱かずにはいられない作品。 オイラは最近になって、小説の面白さがわかってきた童貞君なので、これは衝撃的! 深みにハマる! 面白い小説は時間を忘れて文を追いかけてしまうのですね・・・。 | ||||
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| なんでこんなに表紙が恐いのか?読んだ後ならネタバレ防止のためかと解釈できるが手に取るのに一瞬ためらってしまった。中身は◎。非常にゆっくで優しいラブストーリー。性的描写がないのに読者を飽きさせないのは主人公2人の心情がすごく丁寧に書かれてるからだと思う。最後のあとがきはなんだんだ。表紙 中身 あとがき の3つともにギャップがあって面白かった。 | ||||
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| 私の読んだ乙一作品の中で一番印象的でした。全体的な出来の良さは、他の作品よりやや低めかなと感じましたが、従来の作品とは違った趣があり、それが私のツボに見事にはまってしまいました。ちなみに、この作品は『死にぞこないの青』でボツとなった場面を書き直したものだそうです。『青』とどこか共通した世界観を味わえたら、一層楽しめるのではないかと思います。 | ||||
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| 人と上手に接することができない不器用さや、人に傷つけられることの恐怖、そこから逃れるための孤独、 そしてその痛みを知る人間だからこそ分かる優しい思い遣り。 それらをこの奇妙な設定でうまく表現されている。 お互いの恐怖から相手を想う感情へ少しずつ変化していく状況を微妙に繊細に絶妙なやりとりの心理描写が素晴らしい。 ミステリー性としては途中「おっ!」と小さい驚きがあって、あとはあっさりと終わってしまうが、それはそれでいい。 主要なのは二人の微妙な距離感で成り立っている関係なのだから。 ラストの言葉は、温かくて、優しくて、なんて心に響く言葉なんだろうと思う。 そっと、同じ不器用な人間が伝える、本当に優しくそっと背中を押すような言葉。 乙一は初めてだけど他の作品も読みたくなった。 | ||||
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| 転落事故の重要参考人であるアキヒロが、失明した女性の家に身を潜めるというシナリオがとてもおもしろかった。失明しているため誰かがいる確信がもてないミチルと、相手が失明していると分かっていてもいつバレるか気が気でないアキヒロのやりとりがスリルがあって特におもしろかった。また、転落事故の犯人も意外だったが、ミチルがその犯人を問い詰めるシーンは緊迫感があってとてもよかった。 | ||||
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| 光を失い一人ひっそりと暮らすミチルの家に、 殺人事件の容疑者であるアキヒロが逃げ込んでくる。 人付き合いが苦手で孤独に生きてきたアキヒロと、 盲目ゆえに自分の殻に閉じこもり社会との関わりを拒絶するミチル。 そんな二人が、暗闇の中互いの存在を意識し、確かめ合い、そして少しずつ心を開いていく。 乙一の訥訥とした語り口が、二人の不器用さや空気感を見事に描き出している。 ミチルと母の関係、ミチルと友人のカズエとの関係や、さらにはミステリ的要素も組み込んで 一個の物語を紡ぎ出す、乙一のストーリーテラーとしての実力に脱帽。 曇天の合間から射す陽光のような、晴れやかな読後感の良作である。 | ||||
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| この作品が、「切なさの達人」と評される乙一、挑戦第一作目。 周りに聞くと、「奥が深すぎて怖い作品が多い」ようなことを聞いていてなかなか手が出ませんでしたが、イザ読んでみたら・・・。まさしく深くてミステリアスで切なかった。 何故、「彼」は主人公の家に入り込んだか?何故、居間にばかり隠れるのか?その他、本当に細かいところに物語の伏線が散りばめられていています。後半からは、なんだか悲しいラストを想像して進まなかったはずの、ページをめくる手が、今度は止まらなくなりました。 気がついたら・・・。寝るのを忘れていました。(笑) 皆さんも、号泣と感動で、徹夜してみませんか? お勧めです!! | ||||
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| とある殺人事件をきっかけに、盲目の女性の家に逃げ込んだ容疑者の男。 状況だけを挙げても十分にサスペンスタッチな作品ではあるが、それだけではなく、 方や盲目、方や職場の人間関係から自分の世界に引きこもらざるを得ず、寂しい思いをしている2人が外の世界へと踏み出そうとするまでを描いた作品で、 読み終わった後は心温まる気分だった。 とはいえ、サスペンスとしても仕掛けが施されており、 ミステリーとしても十分に楽しめる仕上がりとなっている傑作だと思う。 | ||||
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| 人との交流を避けて生きようとする、盲目の少女と殺人犯(?)の男。 でもやっぱり、ひとりでは生きていけないことに気づく。 読後、自分は自分らしくていいと肯定されたようでした。 乙一の作品はいつも、「人生はとるにたるものだ」と思わせてくれます。ミステリーだけど、癒されますね。 | ||||
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| ☆4・5 殺人事件の犯人として追われるアキヒロが、視力をなくしたミチルの家に逃げ込み、奇妙な同棲生活始めるというあらすじを見たときは、どんなものかなと思いましたが、よかったです。 ミチルもアキヒロも人付き合いが苦手な方で、一人でいるのが苦にならない、というか、どちらかといえば一人の方が好きという人間です。 そういう二人が、一方は存在を相手に悟られないように暮らし、一方はその存在を知りながら知らない顔をして暮らす。 その不思議な感覚が、読んでいて実感できました。 ミチルとアキヒロだけでなく、殺人事件の本当の犯人の思いもわかって、切ない中にも暖かみのある物語でした。 この前に読んだ「ZOO」は、いろいろな雰囲気の話が載っていて、中にはどうにも悲惨でやりきれないものもあったけれど、これは誰にでもお勧めできる小説です。 | ||||
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| この手の小説(ミステリー系)は初めてだったので少し抵抗がありましたが、どんどん引き込まれて、一気に読んでしまいました。 今までこういうジャンルを読んだことのない人にもとっつきやすいのではないかと思います。 | ||||
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| この本との出会いは、昨年暮にコンビニで、ふと最初の5ページ程目を通して、購入した。 この著者は初めてなので、やや躊躇はしたものの前々から著者に興味が在った。実力(ユニーク面等)はなかなかだと思うが、中間点付近で失速する感が否めない。私は、或る付近で作者の実力を見るのだが、やや粗削りの部分が著者にはあると思える。最初の勢いが急に無くなる。私が思うに、作者の度量が試されると考えている箇所は、物語で中間点付近とおいている。しかしながら、ストーリー性やアイディア性に及第点はやれると考え、星四つとした。 | ||||
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| 実は映画が気になっていて、観れなかったので、原作を読みました。 シチュエーションが面白かった。 視覚障害者の一人暮らしの女の家に、殺人犯の容疑者の男が逃げ込む。 お互いにばれてないと重いながらも、奇妙は共同生活が始まる。 女も男も、それぞれそれぞれ孤独であることを選んできた。 そんな二人が、直接触れることなく、いつの間にか依存しあっていた。 ラストのどんでん返しは、ちょっととんでたけど、痛快でした。 若干ありえないなぁ、なんてところもあるけど、それは、それ、ということで。 | ||||
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| この作品は泣ける。男はその内向的な性格から、そして女はその身体的障害から、社会との関わりを断ってきた。一つのプラットホームでの突き落とし事件がその二人を引き合わせる。殺人犯にされた男と目の見えない女の奇妙な同棲生活。最初はお互いを怖れていた二人はやがてお互いの、そして人間の持つ本当の「優しさ」を感じながら、互いに惹かれあっていく。この微妙な感情の交差がたまらなく良い。真犯人とか事件の動機とかどうでもよくなってしまうほどの人間のあたたかさがここにはある。ラストは涙が止まらなかった。乙一の最高傑作だと思う。 | ||||
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