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(短編集)
青い鳥
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青い鳥の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全139件 101~120 6/7ページ
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村内先生の 「人間は大人になる前に下の名前でたくさん呼ばれなきゃいけないんだ。 下の名前で呼んでくれる人がそばにいなきゃいけないんだ」の言葉。 本当にそう思う。じわじわ胸にくる作品だ。 我が家では、自分が読んで良かったものは家族でまわす。 今は下の息子が読んでいる。 通学中の電車の中で読でいる感動やの息子はどうしてるのだろう? | ||||
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中学生が主人公の短編集。 すべてに共通して出てくる重要な人物がムラウチ先生。 むしろ、ムラウチ先生が本当の主人公とも言える。 ムラウチ先生は、言葉をうまく喋れない。 どもるのだ。 正確な日本語では、吃音。 それも、結構、重症。 だからムラウチ先生は、話すことが凄く苦手。 そして、そんな先生だからこそ、一生懸命に話すことは、 本当に伝えたいこと、大切なこと。 子ども以上、大人未満の少年少女たちが、 ムラウチ先生と出会うことで大切な何かに気づいていく。 先生は決して押し付けない。 一生懸命に話すけれど、それをどう受け止めるかは子ども次第。 本当に、どこかにこんな先生がいてくれたら良いな。 そう思える、素敵で、ちょっとファンタジーな要素も感じる小説。 お勧めの一冊。 | ||||
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部屋にひとりでいたのをいいことに、読みながら、声を上げて泣いてしまった。 中学校で国語の非常勤講師をしている村内先生は、言葉がつまって滑らかに話せない。 だから、村内先生は大切なことしか言わない。 そして、先生は誰よりもすてきに笑う。まぶしいような、なつかしいような笑顔で。 何よりも、本当にそばにいてほしいとき、村内先生はかならずそこにいて、静かに寄り添ってくれる― 自分の弱さを隠さずに、傷つきながら生きている人はすてきだ。 かっこわるくても、自分の傷より、誰かの気持ちに寄り添うことに一生けんめいになれる人は、もっとすてき。 読みながら、村内先生に恋しそうになった。 わんわん泣きながら、過去の傷がやさしく癒されて、読み終えたあと、雨上がりの空みたいに心がさわやかに晴れ上がる、すばらしい小説。 | ||||
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私が一番始めに出会った重松ワールドは実はこの本ではありません。 『きみの友だち』 という小説です。 私はこの本と出逢い、人生が変わりました。 そして、本題のこの 『青い鳥』 が次に出逢った小説です。 [いじめって…なんだろう] 私の心の中に芽生えた疑問。 それを重松さんが教えてくださいました。 この本を読むと初心に戻れます。 重松ワールドに 『ばんざい ばんざい ばんざい』 | ||||
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どうして 重松清さんの本は こんなにもキレイに 感動で泣けるのだろう。 今作、 タイトル作品を含む 8つの中編で構成されているのですが、 そのいずれもが涙なしには読むことができません。 通勤の行きと帰りに 地下鉄車内で読んでいたのですが さすがに涙を流すわけにも行かず、 グッとこらえて、それでも眼は完全に 潤んだ状態で、時には目元に浮かんだ 液状のものを、拭いながら読了させてもらいました。 ・たいせつなこと ・そばにいること ・ひとりぼっちじゃないこと きっと、いや、 絶対に、あなたのそばにも ”青い鳥”がいるに違いありません。 目に見えるか 目に見えないかの違いはあるかもしれませんけどね(笑顔) | ||||
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村内先生は吃音でうまく話せない。だから「大切なこと」しか言わない。うまく話せないがゆえに伝えることが出来る思い、それは「そばにいること」「ひとりぼっちじゃないと伝えること」。 本当にいい先生とは生徒に真剣に向き合ってくれる先生だと分かる。こんな先生いるはずないと思いつつも本当にいれば救われる生徒は、たくさんいるはずだと思う。 きみの友だち (新潮文庫) 重松清「愛妻日記」より ソースの小壜 [DVD] | ||||
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村内先生は吃音でうまく話せない。だから「大切なこと」しか言わない。うまく話せないがゆえに伝えることが出来る思い、それは「そばにいること」「ひとりぼっちじゃないと伝えること」。 本当にいい先生とは生徒に真剣に向き合ってくれる先生だと分かる。こんな先生いるはずないと思いつつも本当にいれば救われる生徒は、たくさんいるはずだと思う。 きみの友だち (新潮文庫) 重松清「愛妻日記」より ソースの小壜 [DVD] | ||||
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私の娘は「ハンカチ」の千葉ちゃんと同じ場面緘黙症でした。場面緘黙症の子が主人公の小説 はほとんどありません。場面緘黙症自体知られてませんから無理もないですが・・・ それを、みごとに表現し感動的な作品にしてあり、涙涙でした。さすがです。 伝えたくても伝えられないつらさ、苦しさ・・・そうか、こんなにも辛い事なのか。 千葉ちゃんの・・・娘の辛さや苦しさがやっと本当に理解できました。 それと同時に私の中の焦りが小さくなりました。 村内先生に見守るとはどういうことなのか、寄り添うとはどういうことなのか? ほんとうの見守り方、ほんとうの寄り添い方を教えてもらいました。 私がこの本を読んでから2年、娘は緘黙症をほとんど克服しました。 この本のお陰も大いにあったと思います。この本を読んでよかったです。 吃音があって、伝えることに苦労した重松さんのうまく伝えることができない人たちのお話。 千葉ちゃんのことばを借りて「伝わった。ほんとうに伝えたいことだったから、伝わった。」 重松さんのほんとうに伝えたいこと、私にも伝わりました。ありがとう。 | ||||
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狡賢い子供や、残酷な子供が多く登場する。 これは重松作品すべてに共通していることですが 子供とは未完成ゆえに残酷な面をたくさん持っている。 重松さんはそれを容赦なく描いていく。 子供は痛みを受けたことがないから痛みが分からないのだ。 「青い鳥」の章はこういう子供の二面性をしっかり描いている。 親にとって子供は天使。 しかし子供にとって「子供」という存在は、時として自分に致命傷を与えるナイフになる。 他人の痛みに気がつかない未完成な子供たち─。 なすすべくもなく仲間はずれにされる無力な子供たち─。 そして孤立する子供たちに対して無知な先生はこう言い放つ。 「協調性のない子だ!」 むかで競争─。あれこそ学校による学校のための、子供たちに対する協調性の押し売りである。 重松清は子供のころ、きよしという言葉が言えなかったそうです。 言おうとしても、きっきき、きよしっ! どもってしまう。作者は吃音でした。 これからこの本を読む人に私がアドバイスしたいことは 「ハンカチ」「おまもり」「カッコウの卵」は涙腺刺激度が強烈なので、 くれぐれも人前で読まないほうがいいと思います。 「青い鳥」は泣かせのキヨシの本領発揮の作品です。 | ||||
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最初の「ハンカチ」が、ワタシには少々入り辛く 少し立ち往生してしまいましたが、数ページ 読み進む毎に、作品の中に引き込まれていきました。 どの物語も、実際に経験はないものの、どこか深い所で 「他人事ではない」 そう思わされました。 ワタシも、村内先生と出会いたかったなぁ… 最後はそんなことも思ったり(笑 慾を言えば、ちょっとカッコよ過ぎるかな^^? だけど、 『本当に大切なことしか言わない』 村内先生は、コレ良いんでしょう、きっと。 最後に収録されている「カッコウの卵」が 1番良かったです。 方位磁石を見失った全ての方にお勧めしたい1冊です。 | ||||
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映画を先に観たのですが,淡々とした中に村内先生の存在が光り,原作に興味を持ちました。8編の話から構成されていて,やはり淡々とした中ですが,大切な事がちりばめられています。ぜひお薦めです。 | ||||
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重松清さんの作品を初めて読みました。そして、深く深く心に染みわたりました。 私は教師です。でもこの5年間ほど、うつ病を患い、途中で2年間ほど休職しました。以前あれほどの読書量だったのに、この5年間で2冊ほどしか読めていません。本が読めなくなってしまったのです。それが最近ようやく読むことが出来るようになって、出会った一冊でした。そして、私もかつて吃音にとても苦しめられました。それも理由の一つで、何年も虐められました。だから、人ごととは思えません。吃音を何とか克服して、教師になりました。でも、心の傷は消えません。私も、「授業の勉強も大事だ。だけど、もっと大事な勉強があるんだ。・・・」と言い続けてきました。その想いがどれほど伝わってくれたかわかりませんが。 この本を読んで泣きました。何度も何度も泣きました。私も早く病を克服して、坂内先生のようになろうという気持ちにさせてくれました。 | ||||
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本当に泣きました。 村中先生は、どんなにうまく話せなくても、子供たちの心を救う一言を言うことができる。 それは、村中先生が心に寄り添う優しさを持っているから。 効率、合理性、成果ばかりを求める世の中だからこそ、 子どもの心に寄り添う大人でありたいと思う。教員や家族が、その子どもの 安全基地になってこそ子どもは社会の荒波へと飛び込んでいけると思う。 この本を同僚にも勧めました。3人の先生が「涙が止まらなかった。」と言っていました。 自分の宝物です。 | ||||
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吃音障害のある先生が、臨時で短期赴任する学校で、生徒を見つめて心を解きほぐしていく内容です。 じわじわ心に染み入りました。 とても繊細な文章を書くのだと思いました。 物語の一つがとても身近な内容のものがあったので、ぐっときました。 私はいじめる側の気持ちも、人を刺す気持ちも全く共感できるものではないから、心を寄り添えて共感できない部分もあるけれど、作品として良いものだと思いました。 | ||||
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筆者の作品は、必ず読んでいて、どきっとする、胸が痛くなる時がある。 だれもが持っているけれど、だれも表にはださない、出したくないそんな気持ちに を思い出させるからだ。特にこの本はそれが強いと思う。どうしてこの人はこんなに 人間の繊細な想いを表現できるのだろうかと感心する。 人はつらい時、時に親でも友達でもないだれかに救われる事があるが、主人公の先生 はまさにそういう人なのだろう。読んでいる自分までもが忘れていた、忘れようと していた何かを先生に救ってもらったような気持ちになる。 きっと、先生は自分の身を削りながら生徒に接しているから伝わるんだろうと思う。 素敵な一冊である。大人にも子どもにたくさんの人に一度は読んでもらいたい一冊。 | ||||
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小説を読んで初めて泣いた.すごく大切なことがたくさんつまっている. 8つの短編集.それぞれの中学校の生徒たちと臨時教師の村内先生の物語.中学生って確かに一番繊細で,いろいろなことに苦しんで,生きにくくて,でも本人はそれを上手く言葉にできなかったりするような時期だと思う.村内先生はそんな生徒たちにたいせつなことを教えてくれる.決して大袈裟ではなく,さりげなく,必要なことだけを伝える.先生自身が上手く喋ることができないからこそ,すぐに学校からいなくなってしまうからこそ,先生の言葉には重みがある.優しい先生がいい先生なのではない.本当にいい先生とは生徒に真剣に向き合ってくれる先生だと分かる. 何かに苦しんでいる中学生に是非読んでほしい.もちろん,大人になってもまだ間に合うものがあるはず. | ||||
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小学校で教えるようになって半年。 よい教師とはいったい何なのか。 いつも求めているそのひとつの形が、この本には確かにあると思います。 「嘘をつくのは、ひとりぼっちになりたくないから。」 この言葉を忘れない、教師でありたい。 | ||||
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「学校の先生とは何を教えるのか」という教育界のテーマを真っ向から考えさせられる本だった。正しいこと、当たり前のことを教えるのは誰にでもできるけど、大切なことを教えるのは難しい。本書の村内先生は、吃音でうまく話ができなかったことで、誰もそばにいてくれなくて一人ぼっちだったからこそ、教師になって自分と同じ境遇の生徒に「本当に大切なこと」を教えることで一人でも多くの生徒を救ってあげたいと思ったのだろう。どの話も本当にありそうな話で考えさせられたが、カッコウの卵が一番よかった。「羽の色が違う兄弟の中でひとりぼっちだった寂しさを成鳥になっても忘れず、自ら巣を作って大切なものを置く」という村内先生が一番伝えたいことをきっちり伝えていた話だった。 | ||||
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重松清の作品はかなりたくさん読みました。その中でも1,2を争う心に残る作品でした。村内先生はうまくしゃべれない、その分大切なことしか言わない・・・言葉の量が相手に響くわけではない、質だけでもなく、時には言葉などなくても相手に伝わる非常にデリケートな心のスキマ。作者はこのあたりを描くのが本当に上手だと思う。先生の話す「大切なこと」はひとつひとつが心に重く響く。難しい事は一切言っていない。こんな先生が本当にいたら心にキズを背負う人は皆癒されるのだろうと思う。実際にはこんな先生はいないかもしれないけれど、この本を読んだ人たちにはこの本がその人だけの村内先生になれるといいなぁと思う。最後の「かっこうの卵」は本当に涙なしで読む事はできない感動的な作品でした。 | ||||
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あ〜やっぱり私は重松清さんの小説が大好きです。 リアルな問題を描いている小説が多いのだけど、 最後には心が洗われるとゆうか、 ほっとするようなものが多いと思う。 (といっても、まだ10冊くらいしか読んでないのですが・・) 吃音の国語の村内先生。たいせつなことしか言わない先生。 ひとりぼっちの子のところに救世主みたいに現れて「大切なこと」を伝えて、 次の学校に去っていく非常勤講師の先生。 最初のハンカチと最後のカッコウが特にオススメです。 ハンカチは場面かんもく症の女の子のお話。 最近知り合った私のともだちにも、場面かんもく症だった子がいます。 今その子は喋れるようになったけど、普通のお喋りはまだ難しいのです。 お話にも感動して涙がでてきたけど、 ともだちの辛かった過去を思い色々考えさせられました。 カッコウはかつて村内先生に「間に合った」と言われた生徒のその後のお話。 涙涙のお話でした。 短編でそれぞれのお話は繋がっていないので、 どれが好きといわれたらこの2つですが、 できれば全部読んでほしいです。 最初から読めばきっと、最後の心からでる気持ちの大きさが違うと思うんです。 特に印象に残っている先生の言葉が 「人を踏みにじって、苦しめるのがいじめ。 人を苦しめていることに気づかず、 苦しくて叫んでいる声を聞こうとしないのがいじめ」 「先生にできるのは、みんなのそばにいることだけです」 「嘘をつくのは、その子がひとりぼっちになりたくないからですよ。 嘘をつなかいとひとりぼっちになっちゃう子が、嘘をつくんです」 「ひとりぼっちが二人いれば、それはもう、 ひとりぼっちじゃないんじゃないか」 です。 村内先生にたくさんのことを学びました。 今もどこかの学校にいてほしいです! そしてどこかにいるなら、絶対間に合っていてほしい。 そして村内先生のように 「ひとりぼっちの子に、たいせつなことを教えてくれる」 先生が増えたらいいなぁと思いました。 「ばんざい、ばんざい、ばんざい」 村内先生にも送りたい言葉です。 ついつい長くなってしましました。 | ||||
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