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(短編集)
青い鳥
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青い鳥の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全139件 21~40 2/7ページ
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ただぢ深い… | ||||
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イエスはたくさんの奇跡を起こしたと聖書は物語っている。しかし、カトリック信者の遠藤周作の描くイエスはそうではない。病人を癒すことはできない。ただ、世の中から見捨てられたその人びとの傍らにじっと寄り添った。それが奇跡だと言う。「おバカさん」はそんなイエスをうつしている。 宮澤賢治は、東ニ病気ノコドモアレバ行ッテ看病シテヤるようなモノ二ワタシハナリタイとうたった。ヒドリノトキハナミダヲナガシ、サムサノナツハオロオロアルキ、ミンナニデクノボートヨバレ、ホメラレモセズ、クニモサレないようなモノ二。 トルストイは「イワンの馬鹿」を書いた。 そして、重松清さんのこの本に出てくる村内先生。 先生は話すのが下手だ。口数が少ない。だから、大事なことしか言わない。 「熱中先生」「金八先生」「サンキュー先生」。先生モノを慕うぼくは、この先生にも泣かされた。 ぼくに村内先生を紹介してくれたのは、ある本で出会った女子高生だ。偏差値などと言ったら低いのかもしれない。経営者も横暴で良心的な先生たちを押しつぶそうとする。しかし、その先生たちが必死に守った「卒論」の授業。本を読むこと、本に自分の思いを重ねたり汲み取ったりすること、そして、書くこと。小学校から否定され続けてきた生徒が、「卒論」の授業で、自分を受け入れていく。 そんな生徒さんの「卒論」の中に、村内先生がいたのだ。その生徒がいなければ、ぼくは村内先生とは出会えなかった。 | ||||
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重松さんは『村内先生』なんですね。 易しい言葉で一人ひとりの心にそっと寄り添い、 悩みや孤独から明日への光を示してくれる。 今の時代に『間に合って、よかった。』と 心から思います。 | ||||
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中学生の子供に読ませたい。図書館で借りたあと、手元にほしくてあえて買ったものです。しかも中学生の子供の希望で。 | ||||
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面白かったです。 | ||||
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村内先生という吃音を持つ教師が、集合に属さない所謂変わった生徒の手助けをする物語。人とは違う環境や考えを持つ生徒の視点、その生徒に対しての大人の視点、考えるポイントが多くありました。村内先生の行動や言葉がその答えの一つになるのではないでしょうか。 | ||||
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一つ一つのお話が心にしみました。あんな力のある先生はそうそういないと思いました。 | ||||
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この本に出てくるのは、高性能のセンサー機能を持って生まれてきてしまったがために、日常生活に違和感を感じてしまう「規格外」の子どもたち。そのうち幾人かは自分に似ていてドキッとする。村内先生みたいな先生もどこかに必ずいるものです。間に合ってよかった、と。 | ||||
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前半を読み始めたときには、正直「これは中高生向けの本か?きれいごとだなあ」と思いました。しかし読み進むうちに内容はどんどん重くなり、胸が苦しくなるような場面も。「正しいこと」と「たいせつなこと」は違うんだ、という村内先生の言葉がずっしりと響きました。大人にも刺さる一冊です。 | ||||
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まだCDというものがこの世の中になかったころ、音楽を聴くのはアナログレコードであった。シングルとは別のアルバムと呼ばれていたLPには歌手の思いが満ちあふれていた。ところがボタンひとつで曲を飛ばしたり好きな曲をランダムに繰り返して聴くことができるCDプレーヤーの機能は、一枚のアルバム制作に込められたストーリーとメッセージを私たちから奪ってしまった。アルバムは本来不可逆的なものである。A面の一曲目からB面の最終曲まで、それらは順番に聴くことによってストーリーを完結させる。 この本もそうである。順番に最初から読むことによってそれが最終話に至ったとき、大きな物語が完結する。その昔わくわくしながらアナログLPを、A面からB面へと慎重にひっくり返すときの緊張感とともに思い出す。それぞれの話は置かれるべき場所に正しい順番で並んでいる。 正しい力を先生にも生徒にも私は見る。伝え合う心を、受け取る気持ちをそれぞれの話の登場人物に感じる。小説家としての習性である「お話」を作っている点は抜きにしても、いろんなことを考えることのできる良い本である。 | ||||
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様々な中学校を舞台にした短編集。 それぞれの作品は独立しているが、各々の事情を抱える中学生の主人公が臨時教師の村内先生と心を通い合わし、生きる力を取り戻していく様子を、研ぎ澄まされた心理描写で表現する。 村内先生は吃音で上手く話せないため、普通の生徒からは馬鹿にされる存在だが、傷付き思い悩みSOSを発する生徒の前に不思議と現れ、心の声を聴き取り、優しく寄り添う。言葉が不自由な分、心に響く大切なメッセージを伝える事ができる。 その存在はある意味ファンタジーかもしれないが、様々な心の葛藤に寄り添い思い遣る成熟した大人の姿を見ることができる。多くの人に読まれるべき価値ある作品だと思う。 | ||||
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作中「間に合った」という表現がありましたが、いつまでなら間に合ったのか、 考えさせられました。 子供たちが不幸な事件に巻き込まれると「未来ある子供たちが、、、」と 言われますが、どこまでが「未来ある子供たち」なのか、 そして、凄惨な少年犯罪やいじめの事件をみると、 どこから「人の未来を奪う子供たち」になるのか、 考えてしまいます。 物事の本質を見ることができ、どんな人も受け入れられる。 そんな人に私もなりたいな、と感じました。 | ||||
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純粋に感動しました。最後は涙が止まりませんでした。 難しい事は言いません。皆さんも是非とも読んで下さい。 | ||||
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重松さんの作品は子供が読むため買いましたが、大人から子供まで読める良い作品だと思います。 | ||||
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この本の短編8つの中すべてに、吃音の村内先生は登場します。 重松清さんの本を読んだのは初めてですが、どれも思春期の子供をテーマにした作品で、重松さんはそのようなテーマがお得意なのかなと思いました。 どれも村内先生が解決します。といっても推理小説みたいにズバッと解決というわけではなく、結局最終的には「その子(主人公)自身が自分で気づくように(自然に)導いている」といった方がよいのでしょうか。 私事ですが、このような教師に1人も出会ったことはありませんでした。 教師という仕事は忙しいので、それどころではないのかもしれません。しかし私は何十年たった今でもトラウマを抱えています。 重松さんの描かれる教師が1人でも多くいたら、学校に行けない子供が少しでも減るのかな?とも思いました。それが一番の理想です。 その反面、重松さんの描かれる村内先生は素晴らしい教師ですが、どうしても私は読んでいて綺麗ごとのような気がしてしまうのです(決して重松さんの本を批判している訳ではありません)。 本当は、子供一人一人の本質(個性)を全て理解することは、たとえ親であってもできないと思うのです。 なぜなら、自分自身も自分のことが分からないからです。 どんなに学校や行政が頑張っても、残念ながら「いじめ」はなくならないと思います。「いじめ」というものの概念が曖昧だからです。 いじめてるつもりはなく、ただ冗談を言ってるだけと思っていても、敏感な子供にとっては(無理に笑顔を見せながらも)いじめられていると思っているかもしれないからです。 言葉は難しいです。考え出すと何も言葉を発せられなくなります。生きにくいです。 ただ(つらい)と思ったら、行かない選択があります。勉強は大事ですが、命より大事な勉強はないです。 | ||||
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大切なことだけを言うとは、なんと難しいことか。入り込んで読みました。ほんとにいい本です。 | ||||
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読んでいて切なくなるものがたり。でも、なぜかほっとした気分になる本です。この方の本は好きなので、まだ読んだことがない作品も購入しようと思います。 | ||||
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あっとゆう間に読み終わった。 とても好きなタイプ。 | ||||
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あっ!という間に読み終えました。 みおつくし料理帖を先に読むことをお薦めします。 私は料理本が好きなこともあり、10巻全て読み終えて「花だより」を読みました。 なんといっても、人物が魅力的! 情が深く思いやりがあり、あの時代にタイムスリップしたいくらいです。 時代小説苦手~って人、ぜひぜひ!読んでみて~⤴ 確実に、はまりますよ。 | ||||
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いじめは世の中からなくならないとも言われる。真実かもしれない、と思う。いじめる方も、いじめられる方も苦しんでいるのかも知れない。渦中にいるとどうにもできないこともあるだろう。そんなときにすべて見透かして現れてタイミングを逃さず寂しい生徒にシンクロできる村内先生みたいな先生がいたらいいな。ひょっとしたら本当にいるのかも知れないなあ。 | ||||
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