ひらいたトランプ

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評判

ひらいたトランプの評価:

4.03/5点 レビュー 38件。 C ランク

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平均点4.03pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全70件 41〜60 3/4ページ
No.30
(4pt)

登場人物の性格というあやふやなところから最後は論理的に犯人を追い詰める面白さ

最後の最後まで読まないと犯人が分からない。推理小説なのだから、そんなの当たり前なのだが、それにしても面白い。登場人物の性格を理解するところから犯人探しが始まるのだけど、最終的には論理的に犯人を突き止めるのが面白い。

コントラクト・ブリッジの遊び方を知らないと楽しめないのかなと、読む前は思ったけれど、そんなことはなかった。スコアカードの見方なんてまったく分からなかったけれど、それでも普通に読めば楽しめる。ブリッジの遊び方を知っていれば、もっとハラハラドキドキしながら臨場感あふれる犯人捜しを堪能できたのかもしれないけれど。

特筆すべきは、すらすらと滞りなく読み進められること。翻訳の質がいいのだろう。
ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300139
No.29
(4pt)

登場人物の性格というあやふやなところから最後は論理的に犯人を追い詰める面白さ

最後の最後まで読まないと犯人が分からない。推理小説なのだから、そんなの当たり前なのだが、それにしても面白い。登場人物の性格を理解するところから犯人探しが始まるのだけど、最終的には論理的に犯人を突き止めるのが面白い。

コントラクト・ブリッジの遊び方を知らないと楽しめないのかなと、読む前は思ったけれど、そんなことはなかった。スコアカードの見方なんてまったく分からなかったけれど、それでも普通に読めば楽しめる。ブリッジの遊び方を知っていれば、もっとハラハラドキドキしながら臨場感あふれる犯人捜しを堪能できたのかもしれないけれど。

特筆すべきは、すらすらと滞りなく読み進められること。翻訳の質がいいのだろう。
ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2)) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2))より
4150700028
No.28
(3pt)

ブリッジ・ファンなだけに疑問が---

コントラクト・ブリッジをプレイする人にとっては有名な副読本(?)

ミステリとしてもよくできているし、なにより全体を覆うクリスティのユーモアがたまらない。
真犯人がわかったとき、序盤の探偵たちの推理比べを思い起こしにやりとさせられる。

ただ、ブリッジのプレイヤーとしては、ゲームの詳細のルールではなく根本に疑問が。

ネタバレにならないよう努めて書くと

『そのシチューエーションでテーブルを離れるのはプレイヤーとしてあまりに不自然』。

※以下はネタバレでなくコントラクト・ブリッジについての一般論。

ブリッジは2人対2人のペア戦。どちらかが攻撃(課題を掲げそれを達成する)、反対側が防衛(攻撃側の課題達成を妨害する)。
その際、攻撃側が有利に設定されている。
防御側の二人はお互いの手(カード)がわからないのに対し、攻撃側の一人はカードを場にさらす。
そして攻撃側は2人ではなく1人(手札を公開していないプレイヤー)がプレイする。
防御側がペアのお互いの手を予測しなければならないのに対し、攻撃側は1人が2人分のカードをコントロールできるのだから有利。

このとき攻撃側でありながら手をさらし、自分ではなにも考えないプレイヤーをダミーと呼ぶ。

この小説ではダミーはしょっちゅうテーブルを離れているが、ダミープレイヤーも攻撃側の一員であり、勝つか負けるかを見守っている。
よほどの事情(トレイに行きたいとか、喉が乾いたとか)があれば席を離れてもおかしくはないが---
ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300139
No.27
(3pt)

ブリッジ・ファンなだけに疑問が---

コントラクト・ブリッジをプレイする人にとっては有名な副読本(?)

ミステリとしてもよくできているし、なにより全体を覆うクリスティのユーモアがたまらない。
真犯人がわかったとき、序盤の探偵たちの推理比べを思い起こしにやりとさせられる。

ただ、ブリッジのプレイヤーとしては、ゲームの詳細のルールではなく根本に疑問が。

ネタバレにならないよう努めて書くと

『そのシチューエーションでテーブルを離れるのはプレイヤーとしてあまりに不自然』。

※以下はネタバレでなくコントラクト・ブリッジについての一般論。

ブリッジは2人対2人のペア戦。どちらかが攻撃(課題を掲げそれを達成する)、反対側が防衛(攻撃側の課題達成を妨害する)。
その際、攻撃側が有利に設定されている。
防御側の二人はお互いの手(カード)がわからないのに対し、攻撃側の一人はカードを場にさらす。
そして攻撃側は2人ではなく1人(手札を公開していないプレイヤー)がプレイする。
防御側がペアのお互いの手を予測しなければならないのに対し、攻撃側は1人が2人分のカードをコントロールできるのだから有利。

このとき攻撃側でありながら手をさらし、自分ではなにも考えないプレイヤーをダミーと呼ぶ。

この小説ではダミーはしょっちゅうテーブルを離れているが、ダミープレイヤーも攻撃側の一員であり、勝つか負けるかを見守っている。
よほどの事情(トレイに行きたいとか、喉が乾いたとか)があれば席を離れてもおかしくはないが---
ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2)) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2))より
4150700028
No.26
(4pt)

「4人のうちで一番怪しいやつが犯人!」と先に宣言する実験的作品。

アガサ・クリスティーといえば、登場人物がズラッと1ダースくらい(しかも属性もバランスよく)出てきて、「一番意外な人物」が犯人、というのがお約束、と読者は期待しているかもしれない、けど、あたしゃあそんなワンパターン外の作品も書けるわよ!という、クリスティー女史からの挑戦状的序文から本書は始まります。序文で先に言っとくけど、容疑者はたったの4人で全員超怪しい、それでも意外性のある面白いミステリーを組み立てることが出来るか?OK、クリスティーには出来る!そういう実験的挑戦的試みに溢れた1作です。

型としては、コンパクトでパズル的なミステリー。無駄のない展開と、本筋と並行して語られる「燻製ニシン(=煙幕サブストーリー)」もきっちり描かれ、それほど長くない作品ということもあり、密度が高いです。

実験的とはいっても、殺されても読者が悲しまない「嫌われ死体属性」の人物が最初にすっきり殺されてくれる・ページ数がいよいよ少なくなってきてからのどんでん返しなど、読者が喜ぶミステリーの旨みはしっかり詰め込まれています。

重要要素として、日本人には馴染みの薄い「ブリッジ」が登場しますが、これはゲームを理解できれば一番良いですが、まぁ、分からなくてもストーリーは十分楽しめると思います。私も、解説を読んでもブリッジ自体はイマイチ飲み込めませんが、ストーリーのなかでブリッジがどういう役割を果たすか、ということで読んでいけば、なるほど、と最終的にはスッキリ収まります。

ポアロ物としては、代表作だとか大傑作だとかは呼べないかもしれませんが、考えられうるあらゆるミステリーの「型」を、クリスティーは一つ一つ書き倒していこうとしていたんじゃないかと思える意欲作の一つですね。でも「これってアンフェアじゃ?」と言われてしまうほどまでは飛び出さない、あくまでもキッチリと「フェア」の範囲を厳守している感があり、そういう所からもコンパクトなパズル感が醸し出されていると思います。ミステリー好きならぜひ読んでおいて!
ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300139
No.25
(4pt)

「4人のうちで一番怪しいやつが犯人!」と先に宣言する実験的作品。

アガサ・クリスティーといえば、登場人物がズラッと1ダースくらい(しかも属性もバランスよく)出てきて、「一番意外な人物」が犯人、というのがお約束、と読者は期待しているかもしれない、けど、あたしゃあそんなワンパターン外の作品も書けるわよ!という、クリスティー女史からの挑戦状的序文から本書は始まります。序文で先に言っとくけど、容疑者はたったの4人で全員超怪しい、それでも意外性のある面白いミステリーを組み立てることが出来るか?OK、クリスティーには出来る!そういう実験的挑戦的試みに溢れた1作です。

型としては、コンパクトでパズル的なミステリー。無駄のない展開と、本筋と並行して語られる「燻製ニシン(=煙幕サブストーリー)」もきっちり描かれ、それほど長くない作品ということもあり、密度が高いです。

実験的とはいっても、殺されても読者が悲しまない「嫌われ死体属性」の人物が最初にすっきり殺されてくれる・ページ数がいよいよ少なくなってきてからのどんでん返しなど、読者が喜ぶミステリーの旨みはしっかり詰め込まれています。

重要要素として、日本人には馴染みの薄い「ブリッジ」が登場しますが、これはゲームを理解できれば一番良いですが、まぁ、分からなくてもストーリーは十分楽しめると思います。私も、解説を読んでもブリッジ自体はイマイチ飲み込めませんが、ストーリーのなかでブリッジがどういう役割を果たすか、ということで読んでいけば、なるほど、と最終的にはスッキリ収まります。

ポアロ物としては、代表作だとか大傑作だとかは呼べないかもしれませんが、考えられうるあらゆるミステリーの「型」を、クリスティーは一つ一つ書き倒していこうとしていたんじゃないかと思える意欲作の一つですね。でも「これってアンフェアじゃ?」と言われてしまうほどまでは飛び出さない、あくまでもキッチリと「フェア」の範囲を厳守している感があり、そういう所からもコンパクトなパズル感が醸し出されていると思います。ミステリー好きならぜひ読んでおいて!
ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2)) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2))より
4150700028
No.24
(5pt)

ライブ感のあるミステリー

ブリッジは知りませんが、作品のはじめに添えられたクリスティーの言葉のとおり、
この作品は意外な人が犯人になる、ということはない。私はそこをぞんぶんに楽しめた。
さらにいうと、10代のころ、何回も何回も読み返すことができた。何回読んでも、おもしろい、のである。

正直たくさんクリスティーのミステリーを読んでいると、犯人やトリックを忘れてしまうことがしばしばあった(「もの言わぬ証人」は何度読んでも犯人を毎回忘れるというすごい話)。
だけどこの「ひらいたトランプ」は、容疑者も4人である。犯人は忘れようもない。
それでも、何度も楽しめるというのは、探偵役も4人いて、その謎解きや迫って行く過程を楽しめるライブ感があったから、
と、今にして分析する。

そして、謎解き型、トリック型のミステリーが、世間の思うところのミステリーなのだろうけど、
クリスティーは、自作を読む読者がそこで得る喜び、ごちそうが、
トリックの妙ではない、というところに挑戦したんだなあと思う。

これを読むなら年末です。すっきりした気持ちで年明けを迎えられるはず。
ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300139
No.23
(5pt)

ライブ感のあるミステリー

ブリッジは知りませんが、作品のはじめに添えられたクリスティーの言葉のとおり、
この作品は意外な人が犯人になる、ということはない。私はそこをぞんぶんに楽しめた。
さらにいうと、10代のころ、何回も何回も読み返すことができた。何回読んでも、おもしろい、のである。

正直たくさんクリスティーのミステリーを読んでいると、犯人やトリックを忘れてしまうことがしばしばあった(「もの言わぬ証人」は何度読んでも犯人を毎回忘れるというすごい話)。
だけどこの「ひらいたトランプ」は、容疑者も4人である。犯人は忘れようもない。
それでも、何度も楽しめるというのは、探偵役も4人いて、その謎解きや迫って行く過程を楽しめるライブ感があったから、
と、今にして分析する。

そして、謎解き型、トリック型のミステリーが、世間の思うところのミステリーなのだろうけど、
クリスティーは、自作を読む読者がそこで得る喜び、ごちそうが、
トリックの妙ではない、というところに挑戦したんだなあと思う。

これを読むなら年末です。すっきりした気持ちで年明けを迎えられるはず。
ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2)) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2))より
4150700028
No.22
(4pt)

ブリッジプレーヤーにはぜひ読んで欲しい!!

ブリッジを題材にしたミステリー。
このブリッジ、日本ではなじみがないが、世界的には有名なトランプを用いたのゲームのひとつである。
この話は、このブリッジのゲーム中に殺人がおこり、ブリッジは、ストーリー展開において、需要な役割を果たしている。
ブリッジを知る人には大変面白い!
最後のポアロの事件解説は、やはり、熱心に読んでしまう。

ブリッジを知らない人は、ブリッジの概要を調べてか読むことをお勧めする。

ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2)) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2))より
4150700028
No.21
(4pt)

ブリッジプレーヤーにはぜひ読んで欲しい!!

ブリッジを題材にしたミステリー。
このブリッジ、日本ではなじみがないが、世界的には有名なトランプを用いたのゲームのひとつである。
この話は、このブリッジのゲーム中に殺人がおこり、ブリッジは、ストーリー展開において、需要な役割を果たしている。
ブリッジを知る人には大変面白い!
最後のポアロの事件解説は、やはり、熱心に読んでしまう。

ブリッジを知らない人は、ブリッジの概要を調べてか読むことをお勧めする。

ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300139
No.20
(5pt)

意外な犯人を期待してはいけない

序文にクリスティ女史が「意外な犯人」といったものを期待しないでほしいと書いているとおり、犯人はさほど意外ではない。
もともと本作品は人間の生まれもった性質から犯人を突き止めるという趣向の物語なのだから意外な犯人を期待するならば別の作品を読んだ方がいい。

ブリッジのルールを知らなければ楽しめない作品というわけでもないと思う。
まぁ、知っていればもっと楽しめるのでしょうけれど。

ポアロはブリッジの得点票などをもとに4人の容疑者の心理、生まれもった性質を分析していく。
そして、4人の人物はそれぞれ過去に殺人を犯したのではないかという疑い。
もし、本当にそれが殺人ならそどの殺人が今回の殺人と一番似た性質を持っているのか。

そのあたりが私には面白かった。
はじめ犯人が指摘された時は「この人物の過去の殺人(と思しき死)と今回の殺人のどこに共通点があるんだろう」と思ったのだが、ポアロの推理に納得。
ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2)) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2))より
4150700028
No.19
(5pt)

意外な犯人を期待してはいけない

序文にクリスティ女史が「意外な犯人」といったものを期待しないでほしいと書いているとおり、犯人はさほど意外ではない。
もともと本作品は人間の生まれもった性質から犯人を突き止めるという趣向の物語なのだから意外な犯人を期待するならば別の作品を読んだ方がいい。

ブリッジのルールを知らなければ楽しめない作品というわけでもないと思う。
まぁ、知っていればもっと楽しめるのでしょうけれど。

ポアロはブリッジの得点票などをもとに4人の容疑者の心理、生まれもった性質を分析していく。
そして、4人の人物はそれぞれ過去に殺人を犯したのではないかという疑い。
もし、本当にそれが殺人ならそどの殺人が今回の殺人と一番似た性質を持っているのか。

そのあたりが私には面白かった。
はじめ犯人が指摘された時は「この人物の過去の殺人(と思しき死)と今回の殺人のどこに共通点があるんだろう」と思ったのだが、ポアロの推理に納得。
ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300139
No.18
(5pt)

恐るべき大傑作

クリスティは第1ページ目からあなたを騙している!

個人的には「アクロイド殺し」「オリエント急行の殺人」より本書の方が傑作だと思った。
こういう作品は古今東西どんなミステリー作家でも書けない、おそらくクリスティにしか書き得ないだろう。

「推理小説は競馬と同じで当たらないと思った馬、すなわち犯人らしからぬ人物が犯人になることが多いですが
本書の読者には呆れられてほしくないので最初にことわりますが本書はそういう小説ではありません」

この言葉を信じるか信じないかはあなた次第!
私は見事に騙されました(笑)。
どんな大技などんでん返しやトリックよりもこういう小さな”ひねり”の積み重ねがミステリーを面白くするのだ!!
ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2)) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2))より
4150700028
No.17
(5pt)

恐るべき大傑作

クリスティは第1ページ目からあなたを騙している!

個人的には「アクロイド殺し」「オリエント急行の殺人」より本書の方が傑作だと思った。
こういう作品は古今東西どんなミステリー作家でも書けない、おそらくクリスティにしか書き得ないだろう。

「推理小説は競馬と同じで当たらないと思った馬、すなわち犯人らしからぬ人物が犯人になることが多いですが
本書の読者には呆れられてほしくないので最初にことわりますが本書はそういう小説ではありません」

この言葉を信じるか信じないかはあなた次第!
私は見事に騙されました(笑)。
どんな大技などんでん返しやトリックよりもこういう小さな”ひねり”の積み重ねがミステリーを面白くするのだ!!
ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300139
No.16
(3pt)

作者作品中、随一の豪華キャスト

本書は作者作品中、随一の豪華キャストが揃っている。
主役のポアロに、『チムニーズ館の秘密』『七つのダイヤル』やのちに『ゼロ時間へ』などで活躍するバトル警視、『茶色の服の男』やのちに『ナイルに死す』などに登場するレイス大佐が登場し、さらにはのちに『マギンティ夫人は死んだ』などに登場するオリヴァ夫人も登場している。
本書は容疑者が4人と絞られる中、ギリギリで意外性が楽しめるし、ブリッジに関するポアロの推理にも説得力がある。
しかし、なぜ最初から容疑者が4人に絞られたのか? ポアロが何の根拠も推理もなく(バトル警視、レイス大佐はともかくとしても)オリヴァ夫人を捜査側に加えた設定はまずいと思う。
殺人の起きた部屋(4人の容疑者たちがブリッジをしていた部屋)には「誰も」出入りしなかったと確認はしているが、その「誰も」にオリヴァ夫人たちが間違いなく含まれないということを(部屋の見取り図にはトイレがどこにあるのか示されていないが、例えばトイレに行くために通り抜けさえしなかったということを)、きちんと明記していないのは作者の手落ちのように思う。
なお、オリヴァ夫人の著作として『書斎の死体』が挙げられているが、のちに同タイトルの作品を書く予告だったのかも知れない。少なくとも作者はその構想を既にもっていたのだろう。
ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2)) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2))より
4150700028
No.15
(3pt)

作者作品中、随一の豪華キャスト

本書は作者作品中、随一の豪華キャストが揃っている。
主役のポアロに、『チムニーズ館の秘密』『七つのダイヤル』やのちに『ゼロ時間へ』などで活躍するバトル警視、『茶色の服の男』やのちに『ナイルに死す』などに登場するレイス大佐が登場し、さらにはのちに『マギンティ夫人は死んだ』などに登場するオリヴァ夫人も登場している。
本書は容疑者が4人と絞られる中、ギリギリで意外性が楽しめるし、ブリッジに関するポアロの推理にも説得力がある。
しかし、なぜ最初から容疑者が4人に絞られたのか? ポアロが何の根拠も推理もなく(バトル警視、レイス大佐はともかくとしても)オリヴァ夫人を捜査側に加えた設定はまずいと思う。
殺人の起きた部屋(4人の容疑者たちがブリッジをしていた部屋)には「誰も」出入りしなかったと確認はしているが、その「誰も」にオリヴァ夫人たちが間違いなく含まれないということを(部屋の見取り図にはトイレがどこにあるのか示されていないが、例えばトイレに行くために通り抜けさえしなかったということを)、きちんと明記していないのは作者の手落ちのように思う。
なお、オリヴァ夫人の著作として『書斎の死体』が挙げられているが、のちに同タイトルの作品を書く予告だったのかも知れない。少なくとも作者はその構想を既にもっていたのだろう。
ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300139
No.14
(3pt)

評価が高い理由が分からない

本書の評価はおおむね2つに分かれる。
ひとつは本格推理または心理的な推理が楽しめる佳作、もうひとつはブリッジのルールが分からないと楽しめない。対して私の見解はどちらでもない。
前者の評価に対しては、ヘイスティングズが非常に単調だと言ってるとおりで、本書は最初から4人の容疑者に絞られた時点で結末のサプライズが期待できない。実はその4人以外の誰かが犯人だったとなれば一級品だが。また推理の手がかりがないに等しく、その点でも本書を高く評価する理由が分からない。
一方、ブリッジのルールはこれを知っていればより楽しめるという程度のもので、本書を読む上で必須のものではない。だから、ブリッジのルールが分からないと楽しめないという人は、本当はルール云々に関係なくこの作品はよくなかったと言っているのと同じだと思う。
そういう意味では、私も後者と同じ評価だな。
ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2)) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2))より
4150700028
No.13
(3pt)

評価が高い理由が分からない

本書の評価はおおむね2つに分かれる。
ひとつは本格推理または心理的な推理が楽しめる佳作、もうひとつはブリッジのルールが分からないと楽しめない。対して私の見解はどちらでもない。
前者の評価に対しては、ヘイスティングズが非常に単調だと言ってるとおりで、本書は最初から4人の容疑者に絞られた時点で結末のサプライズが期待できない。実はその4人以外の誰かが犯人だったとなれば一級品だが。また推理の手がかりがないに等しく、その点でも本書を高く評価する理由が分からない。
一方、ブリッジのルールはこれを知っていればより楽しめるという程度のもので、本書を読む上で必須のものではない。だから、ブリッジのルールが分からないと楽しめないという人は、本当はルール云々に関係なくこの作品はよくなかったと言っているのと同じだと思う。
そういう意味では、私も後者と同じ評価だな。
ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300139
No.12
(4pt)

推理とは人間観察に尽きるということか

オリジナルは1936年リリース。原題は『Cards on the table』。つまりは『手の内は見せている』とブリッジを絡めた洒落た題名である。2001年に早川書房が実施した『アガサ・クリスティーと女性作家フェア』における最も好きな作品のアンケートにおいてこの作品は5位にランキングしている。
この作品でポワロは徹底して人間観察に専念して推理を行う。それ故にやや的外れに負われる質問を連発することになるのだが、その意味を最後に知るに至って、いつものように感心してしまうのだ。そこが嬉しかったりするのだから困ったものである。また、本作は登場人物にアガサ自身を連想させるような探偵作家アリアドニ・オリヴァ夫人が登場し、ポワロの謎解きに参加するのだが、その台詞にアガサの本音のような言葉が出てきて苦笑してしまった。
そして第一次世界大戦中に薬剤師として働いていたキャリアから、広範な毒薬の知識があって、そのリアリティがより作品を魅力的にしている。1936年は当たり年だな、と思う。
ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2)) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1‐2))より
4150700028
No.11
(4pt)

推理とは人間観察に尽きるということか

オリジナルは1936年リリース。原題は『Cards on the table』。つまりは『手の内は見せている』とブリッジを絡めた洒落た題名である。2001年に早川書房が実施した『アガサ・クリスティーと女性作家フェア』における最も好きな作品のアンケートにおいてこの作品は5位にランキングしている。
この作品でポワロは徹底して人間観察に専念して推理を行う。それ故にやや的外れに負われる質問を連発することになるのだが、その意味を最後に知るに至って、いつものように感心してしまうのだ。そこが嬉しかったりするのだから困ったものである。また、本作は登場人物にアガサ自身を連想させるような探偵作家アリアドニ・オリヴァ夫人が登場し、ポワロの謎解きに参加するのだが、その台詞にアガサの本音のような言葉が出てきて苦笑してしまった。
そして第一次世界大戦中に薬剤師として働いていたキャリアから、広範な毒薬の知識があって、そのリアリティがより作品を魅力的にしている。1936年は当たり年だな、と思う。
ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300139