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笑うハーレキン
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笑うハーレキンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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会社と家族を失くした家具職人の東口太一。彼は、川辺で暮らしながら家具の修理で日銭を稼ぎながらホームレス暮らしをしている。ホームレス仲間達ともうまくいっていた。そんな、ある日、弟子入りさせてほしいという謎の女・奈々恵が飛び込んできた。物語の前半は、ホームレスたちとの絆をほのぼのとしたタッチで描かれていたが、謎の女の登場以来、奇妙な災難が頻発するようになり、それらを体験することで次第に自暴自棄=ヤケになってゆく東口の心理がよく描かれている。“ぼんやりとした、黒い影の塊みたいに見えたよ。でも俺はそれを観なかったことにした。あんまり不吉だったからな”。それは、現実の生活空間からは遊離・浮遊して漂っているは、東口以外の者には見えない・・・疫病神のような老人の存在に起因するのである。なんだよ〜いきなり!これはホラーか?否、これは、ミステリーです。登場人物たちの多面的な心の意外な内的描写とミステリーという意外性を止揚して表現したものでしょう。止揚なんてわかんねーよ!まぁ、読んでみてください。人生のボトムにいる男へエールを・・・。そういう融合物語。 | ||||
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やはり、前置きが長すぎる。 ホームレス生活の様子や、特に、亡くした子供を思う描写が頻繁に出てきて 飽きてくる。 後半の、軟禁状況下での棚修理に至る場面は、唐突過ぎる印象。 登場人物2人の人生再生とは、あまり関係ないような気がする。 カラスの親指のような、展開が速くてテンポのよい作品を、次回は期待します。 | ||||
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物語はカササギたちの四季を思わせる語り口で、 ホームレスという社会の底辺の共同体のなかでの人と人の絆を うまく表現していた。 登場人物一人ひとりの言葉がじんわりと心に響く。 中盤少しだらけるところもあるが、終盤のある事件をきっかけに 畳みかけるように物語が展開するところはさすがだと思う。 人は誰しもハーレキン(道化師)であり、社会で生きていくためには 仮面をかぶる必要がある。しかし、時に仮面がはぎ取られ素顔の自分と 直面する場合がある。そんな時でもそれを受け入れ背負う覚悟があれば 笑って生きていける、そんな勇気をこの本からもらえたような気がする。 | ||||
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読売新聞の夕刊に連載されていた物を単行本化したもの。連載前のインタビューを読むと、次のような事を目指した由。 (1) 東日本大震災を受け、人と人との絆を軸としたユーモア溢れた心温まる作品としたい。 (2) 事前取材で家具職人の技に魅せられ、それを読者に伝えたい。 (3) 「ハーレキン」という言葉の謎を読者と共に楽しみながら、最後に「アッ」と言わせたい。 "疫病神"に取り憑かれて会社も家庭も失なった東口と言うホ−ムレスの家具職人を主人公としているのだが、前半と後半とで段違いの印象を受ける作品。前半は東口を中心としたホ−ムレス達の生活が描かれるのだが、社会的弱者を扱えば、そこにペーソスや心の触れ合いが生まれるという短絡的発想に支配されている印象を受けた。少しも笑えないし、作者が得意としている筈のストーリー展開もダラダラとしていて起伏・切れ味を欠いている。また、家具職人の魅力が一向に伝わって来ない点も作者の意図に反するもので奇異に思えた。 そこで、ある"事件"が起こる。これ自身、唐突なもので(私はここで物語が未消化のまま終るのかと唖然とした)、ストーリー展開の散漫さが続いている印象を受けた。しかし、家具修理に纏わる更に大きな"事件"に東口達ホ−ムレスが巻き込まれる事によって一転、作品の意匠が次第に明らかになって行くという仕組み。前半に東口に押し掛け弟子入りした奈々恵と言う若い女性の存在意義に関しても俄かにクローズアップされ、秘かに期待していた通り、東口との二重奏の構図となった。その東口の精彩も前半と後半とでまるで別人の様に異なる。再生のためにはあるキッカケと自己覚醒が必要(逆に言えば、それだけの時間の経過を伴えば再生が可能)とのメッセージだと思うが、それにしても前半と後半の分量・内容のバランスが悪過ぎる。冒頭の(1)〜(3)の達成度も心許ない。後半は作者の持ち味が出ている(展開は短兵急だが)のだから、前半を1/3程度に圧縮して、再生の過程をジックリと描いた方が作者の意図に適ったのではないか。 | ||||
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