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ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
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ソロモンの偽証
ソロモンの偽証
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ソロモンの偽証
ソロモンの偽証



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ソロモンの偽証の評価: 3.91/5点 レビュー 509件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt
Created with Highcharts 5.0.1030件5.89%53件10.41%76件14.93%125件24.56%225件44.20%得点得点☆1☆2☆3☆4☆5


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全83件 1~20 1/5ページ
No.83:
(2pt)

6巻はさらに冗長

2巻の段階でIntroに相当するであろう事件の概要部分がとても冗長で、かつ主人公一家(?)に魅力が皆無であるという感想を持っていました。

その後最後まで読みましたが、4巻、5巻が比較的面白かったかなと思いましたが、6巻はもう蛇足の印象で、大体上下2巻か3巻で良かったんじゃないかという印象です。

どうしてこのように冗長なのかと考えると
1.会話が多い
リアリティのない10代の若者の会話が延々収録されている。

2.無駄な登場人物が多い。
無駄と言ったら失礼ですが、9名もいる陪審員が休廷日に何をしていたのかとか、興味がありません。
長い作品を書くのが目的でお湯を水で薄めているように感じました。

3.繰り返しが多い
読み手としては「もうわかっている」ことが書かれている。
同じことを何回も描いている。何回も汗臭い描写をしたり、何回も登場人物の美醜を書いたり、同じ伏線を何回もちらつかせる。

4.オチが早くわかる上に、特にカタルシスもない
この作品は途中から裁判になって行くわけですが、早くにオチは割れています。
もしかしてゆっくり1週間くらいかけて読めば最初の方を忘れることはあるかもしれませんが、自分は2日で読んだので冒頭の伏線も覚えています。
こういうことなのだろうなというのもわかるし、女子生徒の行動はまだしも男子生徒の行動が賢いという設定の割には意味不明です。
その意味不明さを「10代の子供の狂気」みたいなことで強制的に納得させようとしているのかなと思いますが全然納得できませんでした。
結局、裁判に対して冷ややかな大人たちと同じ気持ちです。
「こんな延々と時間使って子供芝居やったの何だったの?」という感じです。

その他にも語り手がするする変わっていくことなんかも気になりました。特にまあまあのスピードで読んでたので「あれ?今語り手誰になってる?」と混乱しました。

6巻には中編のおまけが付いていますが、これこそいらない後日譚、蛇足中の蛇足だなーと思いました。
Xが実はYと密かに過去に関係があった・・・なんでいつもこのパターンなんだろうという気持ち。それに主人公が気づく過程のご都合主義。長編の登場人物のその後も知らないほうが面白かったんじゃないのかなーと。

自分は元々海外ミステリの方が好きなので、和製ミステリはあまり読みません。
いつも同じ話に感じるからです。特に学校を舞台にした作品には似た印象を受けます。

おそらくはミステリというよりは戯曲的な味わいのある青春文学だったのかなと思います。
青春文学は苦手なので、元々合わないカテゴリの本を5-6千円かけてポンと買ったのが間違いだったという事かもしれません。
(鍵を忘れて家に入れず、近所の小さな本屋で何か買って暇を潰すしかなく間に合せで選びました)

作者はさすがの大家ですので、そういう意味では心理や細部の描写に「なるほど」「面白いな」と思うところはたくさんありました。
パーツでみれば面白い登場人物、面白い展開もたくさんありました。
ただ、全体で見たときに、本当に些末な会話と繰り返しが多くて冗長なのと、「やっぱりそういうオチですよね・・・」という展開に感じる読後の徒労感が評価を下げました。

宮部みゆきさんの作品を多分1作しかこれまで読んだことないので(初期の作品)曖昧ですが、短編の方が得意な方なのかなと感じます。(その割にはおまけ中編もつまらなかったけど)
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.82:
(2pt)

今のところあまりおもしろくない

2巻までの段階でレビューを書くのもどうかと思ったのですが、そもそも1巻、2巻とレビューが存在するということはそういうことなのかなと思って書いています。

前情報無しに、どうしても時間を潰さなければいけなかったときに小さな書店で購入しました。

1巻の感想は「冗長だな」です。
会話がとにかく長い。そこまで説明して貰わなきゃいけないかなってくらい長い。
書いている方は楽しいのかなという感じがして我慢して読む。何かヒントがあるのかもしれないけど、描写されているのがまた中学生の心理で、読んでいて大分面映ゆいというのか…「大人が描いた中学生」って感じでなんだか恥ずかしい。

逆に大人の描写についてはしっくり来るところもあるのですが、主人公一家らしき一家が、がっかりするくらいつまらない人たちで、全然好きになれない。こんなに魅力のない人たちも珍しい。
いや、一般的にはこういう何の変哲もない優等生的な一家が魅力があるのかなぁ?

6巻まであるということは面白いのかなとマンガを選ぶような感じで選んだのが間違いだったかもしれません。
とはいえ一応最後まで読みます。最後まで読んだら星5になるのでしょうか。

そもそも日本の推理小説ってあまりピンとこないので、単にそういう事かもしれませんが表紙すらろくに見ずに買ったのですが(映画の予告編すら見たくない方なので)学校の閉鎖された空間で事件が・・・っていうのも使い古されてるなぁと感じています。
ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)より
4101369364
No.81:
(1pt)

結末がお粗末すぎる

筆の力でぐいぐい読ませるものの、いかんせん結末がお粗末すぎる

謎解きが為された後で被告人扱いされた不良少年が「バカバカしいんですけど」という場面があるが、まさにこの一言に集約されている。読むのに費やした時間を返して欲しいと思うのは私だけだろうか?
ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)より
4101369364
No.80:
(2pt)

宮部みゆき先生のファンですが残念な長編です。

10年前に読みました。
映画にもなった長編作品です!

この小説は長いのですよね。
生徒が検事側と弁護士側に分かれて学級裁判をする経緯はとても興味深いのですが、長編を読み終わったカルタシスがありません。

宮部先生の長編としては残念でした。
真面目な小説ですが学級裁判も荒唐無稽で長編としては途中で飽きてしまいます。

学級裁判だと傑作ゲーム『ダンガンロンパ』の印象が強いですね。
この作品のメッセージは素晴らしいと思いますが長編としては残念でした。

レビューを読んで頂きありがとうございました。
ソロモンの偽証 第I部 事件Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.79:
(1pt)

古本でした

新品を注文したはずなんだけどなぁ
ソロモンの偽証 第I部 事件Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.78:
(1pt)

古本でした

新品を注文したはずが古本でした。
ソロモンの偽証 第II部 決意Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第II部 決意より
4103750111
No.77:
(1pt)

違う本が届きました

4冊購入した中の、1冊が外表紙と中身が違っていました。本はたくさん購入しているので、読むまで気が付かず、こちらにも非がありますが、普通に考えて外表紙は見ますが、中身のチェックまではしないと思います。時間が経つと、そのまま泣き寝入りになるので、購入する人は必ず中身まで確認するようにして下さい。インターネット販売とはそういうものなのだということを再認識しました。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)より
4101369399
No.76:
(1pt)

ちょっとなあ・・・・

お話の前提として学校内裁判というものがあり、それを成立させるためにストーリーに歪みやノイズがあり、それが
私にはちょっと耐えられず話に入り込むのが難しかった。
一例をあげれば三宅樹里の怪文書について大出家の人間が警察に被害届を出さなかったことだ。大出の父親はかなり性格の激しい人間であり売られた喧嘩は買う人間である。そんな人間が怪文書などばらまかれて黙っているとは考えずらい。
大出の家は顧問弁護士も雇っており弁護士に頼んで被害届を出せば警察も動き、容易く警察は三宅樹里にたどり着いただろう、つまり、裁判などもともと必要もなかったのである。話の構成上、これはちゃんと説明してほしかった。
ソロモンの偽証 第III部 法廷Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.75:
(2pt)

宮部節で読ませるが・・・・

いくつか違和感を感じたので書かせてもらいます。
まず、第4巻で藤野たちが商店街に聞き込みをするシーンがありましたが、その時、商店街の小父さんに学校内裁判判ついて問われたときに藤野は内心で(私たちのやっていることは茶番なんですよ)ととんでもないことを語っています。これだけでも藤野が学校内裁判が必要だと皆に行っていたことが出鱈目だとならないでしょうか?
そして普通の大人なら茶番にしかならないことに気づくはずですが、なぜ、そんなものにそれなりの社会的立場にある大人たちが付き合うのでしょうか?
私は最初、大人たちがそれぞれ隠したい事情がありそれ故、学校内裁判に参加したと推測しましたが違っていました。

次に三宅樹里についてです。彼女への優遇、厚遇が理解できません。彼女が失声症から回復し藤野に大出たちが殺人をしたと言っても藤野は、だったら、警察に行こうとは言わずに「彼女の言い分を誰も聞いてはいない」などと判断し学校内裁判を決意します。彼女がペラペラの嘘をついているのが学校のみんなも警察も気づいているのにわざわざ、学校内裁判をするのは無駄の極致です。警察なりなんなりで言い分を言うのが普通でしょう。三宅のウソに巻き込まれる形で松子が死んでいますが、三宅は最後までそのことに向き合わず落とし前もつけていません。

そして大出が学校内裁判に参加する理由がちゃんと説明されていません。大出の父親はかなり激しい人物であり、息子の殺人疑惑を報じたマスコミに抗議をしています、学校内裁判など大出家の顧問弁護士に内容証明でも出せば直ちに中止されるでしょう。藤野たちは大出に茶番だからなどと説得したのでしょうか?作品内ではそこは説明されていません。ある意味、弁護人の神崎に誤魔化されています。

私の感想としては宮部節で読ませはするが、ただ、それだけの作品としか思えません。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.74:
(2pt)

ちょっとハイレベルなNHK「中学生日記」、ありえない会話

出て来る中学生たちの会話がありえない程にハイレベルな知的。普通の大人でも言わないような心理学用語や法律用語がバンバン出て来る。
それなのに、話はまるでNHK「中学生日記」のよう。
最初に読み始めると最後までいかないとスッキリしないという要素もあって、
悪いこと言わないから手をつけない方がいいよ、と忠告したい。
ただ。
枕元に置いてナイトキャップ代わりには打って付けです。そんなに面白過ぎず、かといって飽きさせもせず、ずーっと続けて最後まで行けます。そういう意味で星一つおまけ★
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.73:
(1pt)

中古

新品で購入したのに、中古でした。ありえません。
ソロモンの偽証 第I部 事件Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.72:
(1pt)

好きな作家だけど…。★ゼロです。

火車、理由、模倣犯と読んできました。すべて素晴らしい!しかしこのソロモンだけは、倦怠感がすさまじく「下」で力尽きました。再度何とかチャレンジしましたが内容が子供の心理描写が悪く言えば細かすぎる。読んでいて退屈になる。段々読むことに耐えられなくなる。評価が非常に高いようですが個人的には「子供のくだらない話」というところで結論が出ました。「法廷編」などいく気力はもっての外です。宮部さんは何をしたかったのだろう?ただ単に超大長編小説を書きたかっただけでは…。最初は本当に期待して読んでいたんだけどね。
商品は返品しました。模倣犯を書いた同一人物とは思えませんでした。一つにテーマが幼かったのでは?これから読む方は考えてから読んだ方が良いです。
ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)より
4101369356
No.71:
(2pt)

筆力は見事。話は冗長

宮部作品が好きで、ずっと読み続けていました。
しかしこの作品は、とにかく長くて冗長です。基本的に大きな場面展開もせずに、「学校」という箱庭的な世界で起きた事件を延々と述べ立てているだけなので、読んでいて飽きてきます。
”裁判(ごっこ)”は意味のあるものではありますが、学生の未熟さなどを取り上げていれば教育的な作品として面白いものの、登場人物が年齢の割には大人びすぎていて、その面からの感情移入も難しい。半分の長さでも良かったのでは? と思わせられます。
ただ、それでも、全6巻を最後まで読ませきる筆者の筆力は見事です。「退屈だ」「冗長だ」と感じながらも、最後まで読み切ることができるのは、宮部みゆきという作家の文章構成の実力があってこそです。読み返したいとは思えませんが、最後まで読ませきるだけの力は、やはりあります。
文章技巧の卓越さを評価して、星3つよりの星2つ。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.70:
(1pt)

ライフ・オブ・デビッドゲイルをやりたかったのかな?

読みはじめて何故か直ぐにライフオブデビッドゲイルが思い浮かんで、読み終えていた嫁にこう言う結末じゃない?と訊くと当たってました。

以下ネタバレあり

ただ最初の構想では主人公が秀才君を真犯人として見いだして少年院に送って事件を解決、秀才君が自殺するなりしてから冤罪だと分かって主人公が愕然とする話…だったんじゃないのかな?

この小説を読んで不満があった人は是非ライフオブデビッドゲイルを見てください!
ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)より
4101369356
No.69:
(1pt)

全部読みました。長すぎです。

火車では衝撃を受け、模倣犯ではしみじみし大好きな作家でした。ミステリーも時代物もそれなりに楽しんできました。小暮写真館とか最近はなんだか可もなく不可もなく的でしたが、このソロモンの偽証はとても残念でした。出だしは久々に楽しんで読んでいたのですが、途中から設定の現実感の希薄さに戸惑い、そんな子供おらんやろ!とつっこみたくなるほど出来過ぎた登場人物たちに読み進む手もとまりがちでした。こうなったら最後まで読むしかないと読み終えましたが、時間がもったいなかった・・。宮部ミステリーにはもう手を出さないと思います。好きだったんだけどなあ。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.68:
(1pt)

残念としか言いようが…

宮部みゆきさんの作品は全て読んでいますが、一番つまらない作品に感じられました。
登場人物中学生設定ですが、中学生である必要性が見つかりません。
中学生だと登場人物の有能さにかなり無理がありました。
期待していただけに非常に残念でした。
ソロモンの偽証 第III部 法廷Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.67:
(1pt)

藤野涼子がどうも好きになれないなあ

エピローグは不要に感じました。時間飛ばす必要ありますか?とばすなら、野田以外の登場人物についても書いてくださいよ。あと、野田が神原に反対尋問をした後の二人の仲がぎこちなくなったのはなぜ?美術室に呼ばれた神原はそこで何をした?そして裁決の前に、なぜ陪審員が野田の意見を必要とした?裁判の後、神原は一体どのようにすごした?と、あまりに"後は読者の皆さんの想像にお任せします"要素が多くてしっくりこない終盤となりました。特にあれっ?と思ったのは、神原のキャラが、証人として呼ばれた後ゴロリと変わっちゃった点です。今でもやっぱりしっくりこない。しっくりこないといえば、冒頭の、柏木がポテトを食べてるシーン、必要でしたか?
ソロモンの偽証 第III部 法廷Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.66:
(1pt)

匂いに注意

中古品なので傷みは承知のうえでしたが、タバコの匂いがあるのなら表記していただきたかったです。
気分が悪くなり、読むことができないので買い直す予定です。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)より
4101369399
No.65:
(2pt)

作りが丁寧すぎて面白味が半減。

長年の宮部ファンです。いつもなgら作りが丁寧過ぎてストーリーの展開が遅いのは覚悟のうえで読み進めました。
私の自宅マンションでもよく見かける光景。複数の郵便受から大きめの封筒がはみ出しています。容易に他人の郵便物を取り出すことは可能です。この前提が頭の中に絶えず残っていましたので、この小説の展開にはかなり無理があるように思いました。
三宅という少女の偽証も作者の自己完結的な生かし方しかできていないような感じで読者を納得させられません。最後にどんでん返しがあるわけでもなく、結末が見え見えの展開。無理やりストーリーに意味をこじつけたような印象です。これは単に非現実的な学園ドラマなんでしょうか?
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.64:
(2pt)

当時は登校拒否と言っていたが

通して読んでみて、気になったのが「時代によって変わるはずの言葉遣い」の誤り。
1990年から91年を舞台にしているが、その当時無かった、もしくは一般的で無かった言葉が多く、何を意図しているのかわからない。
冒頭でまず違和感。ナップサックとデイパックは別物である。小林電器店の店主が覚えられないのではなく、指摘する孫が間違っている。
柏木卓也の服装について、とっくりセーター・タートルネック・ハイネックと3種類の表現が出てくるが、とっくりはともかくタートルネックとハイネックは襟の高さが違うのでこれも別物である。作者が書いていて混乱、または頭の中ではとっくりと認識していて、書く時にタートルネックとハイネックを統一できなかったのだろう。
他にも、ウザい・キモい・ハブられる・スルーする、など、およそ90年代初頭に聞いたことがない言葉が登場したり、当時は登校拒否・痴呆と呼ばれていた言葉が、現代の一般的な呼称に変えられていたり。
好意的に見れば、中学生や高校生にも理解しやすいように現代寄りの言葉を使ったとも考えられるが、個人的にはそうは思えない。作者が頭の中に浮かんだ、自分の身近な言葉を時代と照らし合わせることなくそのままアウトプットしただけだろう。
90年代初頭の話だと思って読んでいるのに、冒頭から不登校、不登校と表現されており大変に白ける思いがする。どっちかハッキリしろと言いたくなる。
専門的なことを書くにあたっての取材はするのだろうが、それ以外の部分の記述に手を抜くのがこの人の悪い癖だ。他の本になるが、江戸時代の寿司屋が素材にこだわって「米どころの越後から特に買い付けた米」を使っていると書いたり。(コシヒカリなどの品種改良が行われる以前は、越後の米は鳥も食わないまずい米「鳥またぎ」と言われていたのである)この部分はいい加減に削除修正してもらいたいのだが。

もう少しきちんと調べて書いてほしい。編集者もおかしいと思わないのか。
昔の小説や映画を今観ようとすると、「差別的な表現があるが制作された時代に忠実にしたものである」など但し書きがあるが、意図を持って現代の呼称やスラングを使うのであれば「現代の子供にもわかるようにしました」と断りを入れてほしい。

蛇足であるが、「負の方程式」で藤野涼子の結婚相手を神野と書いているレビュアーさん、間違ってますよ。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402

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