月の影 影の海 十二国記

評判

月の影 影の海 十二国記の評価:

4.57/5点 レビュー 221件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.57pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全664件 81〜100 5/34ページ
No.584
(5pt)

生き方に迷う若い女性に読んで欲しい

私がこの本に出会ったのは、大学生の頃でした。
将来への漠然とした不安と、自分よりうまくいっているように見える周囲の友人への隠しきれないねたみ、そういう負の感情に、毎日なんとなく押しつぶされ、自己嫌悪に陥っていたように記憶しています。そんなとき、とある本屋さんに平積みされていたのがこのシリーズとの出会いでした。

平凡な女子高生である「陽子」は、ある日突然異世界に放り込まれ、それは過酷な逃走劇を強いられます。
なぜ自分がこんな場所に連れてこられたのか、なぜ命を狙われるのかも分からず、ただ生き延びるためだけの旅を続けていきます。

あらすじだけを見ると昨今流行の「なろう小説」系ですが、この十二国記の希有なところは、物語そのものの面白さ以上に、人がどうあるべきか、自分に誇れる自分とはなんなのか、そういったものを考えさせてくれる部分なのではないかと感じています。

主人公の陽子は、「ごく普通」の女子高生です。
それは、いい意味でも、わるい意味でも。

普通に善良で、普通に臆病で、普通に卑怯で、普通に弱い。

まるで、私(読者自身)のようだと思いました。
物語の主人公によくある強さとは無縁に見えます。

その陽子が、旅を通して自分自身について考え、成長していくさまは見事としか言いようがありません。
そして陽子とともに旅を続ける私(読者自身)もまた、彼女と同じように、自分らしさやどうすれば自分自身を好きでいられるか、ということを自然と考えるようになっていました。

生き方に迷うあの頃、この物語に出会えたことを感謝しています。
そして同じように、今、生き方に迷うたくさんの若い女性に読んで欲しいと思います。

ちなみに私が最初に買ったのはホワイトハート版でしたが、新刊が出たのを期に新潮文庫版も新たに揃えました。
ホワイトハート版と比較すると挿絵が違います。それから本文もところどころ表現を変えていますが、内容は変わりありません。全体的には新潮文庫版のほうが大人っぽい雰囲気になっています。
月の影 影の海(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) (講談社文庫)より
4062647737
No.583
(5pt)

生き方に迷う若い女性に読んで欲しい

私がこの本に出会ったのは、大学生の頃でした。
将来への漠然とした不安と、自分よりうまくいっているように見える周囲の友人への隠しきれないねたみ、そういう負の感情に、毎日なんとなく押しつぶされ、自己嫌悪に陥っていたように記憶しています。そんなとき、とある本屋さんに平積みされていたのがこのシリーズとの出会いでした。

平凡な女子高生である「陽子」は、ある日突然異世界に放り込まれ、それは過酷な逃走劇を強いられます。
なぜ自分がこんな場所に連れてこられたのか、なぜ命を狙われるのかも分からず、ただ生き延びるためだけの旅を続けていきます。

あらすじだけを見ると昨今流行の「なろう小説」系ですが、この十二国記の希有なところは、物語そのものの面白さ以上に、人がどうあるべきか、自分に誇れる自分とはなんなのか、そういったものを考えさせてくれる部分なのではないかと感じています。

主人公の陽子は、「ごく普通」の女子高生です。
それは、いい意味でも、わるい意味でも。

普通に善良で、普通に臆病で、普通に卑怯で、普通に弱い。

まるで、私(読者自身)のようだと思いました。
物語の主人公によくある強さとは無縁に見えます。

その陽子が、旅を通して自分自身について考え、成長していくさまは見事としか言いようがありません。
そして陽子とともに旅を続ける私(読者自身)もまた、彼女と同じように、自分らしさやどうすれば自分自身を好きでいられるか、ということを自然と考えるようになっていました。

生き方に迷うあの頃、この物語に出会えたことを感謝しています。
そして同じように、今、生き方に迷うたくさんの若い女性に読んで欲しいと思います。

ちなみに私が最初に買ったのはホワイトハート版でしたが、新刊が出たのを期に新潮文庫版も新たに揃えました。
ホワイトハート版と比較すると挿絵が違います。それから本文もところどころ表現を変えていますが、内容は変わりありません。全体的には新潮文庫版のほうが大人っぽい雰囲気になっています。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.582
(3pt)

読みずらいです。

以前ホワイトハート版を友人に借りて読んだのですがとても気に入り、この度新刊発売とのことで新潮版を買い読み返しているのですが、とても読みずらいです。
早く読み進めたいのに耳慣れない言葉や漢字、当て字だらけで、人物の名だと思えば地名だったりとそれだけでもいちいちひっかかりなかなか物語に没入しずらく感じました。

以前はそれが異世界の世界観にぴったりでストレスには感じなかったのですが、今回は何故こんなに気が重くなるのかと考えたところルビの振り方に問題がある様な気がします。
ただでさえ常用漢字でない固有名詞のルビが時々しか振られていません。
読書再開の度に‘あれ…これなんて読むんだっけ…’とわからなくなり、ルビが振ってあるページを探すという無駄な作業を何度もすることになりました。

読み進めたいのにそれを思うお億劫になり、この作品が大好きなのでそれがすごく残念です。
ですが、なんとか気力で新刊まで読み進めたいと思います。
月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240523
No.581
(3pt)

読みずらいです。

以前ホワイトハート版を友人に借りて読んだのですがとても気に入り、この度新刊発売とのことで新潮版を買い読み返しているのですが、とても読みずらいです。
早く読み進めたいのに耳慣れない言葉や漢字、当て字だらけで、人物の名だと思えば地名だったりとそれだけでもいちいちひっかかりなかなか物語に没入しずらく感じました。

以前はそれが異世界の世界観にぴったりでストレスには感じなかったのですが、今回は何故こんなに気が重くなるのかと考えたところルビの振り方に問題がある様な気がします。
ただでさえ常用漢字でない固有名詞のルビが時々しか振られていません。
読書再開の度に‘あれ…これなんて読むんだっけ…’とわからなくなり、ルビが振ってあるページを探すという無駄な作業を何度もすることになりました。

読み進めたいのにそれを思うお億劫になり、この作品が大好きなのでそれがすごく残念です。
ですが、なんとか気力で新刊まで読み進めたいと思います。
月の影 影の海(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) (講談社文庫)より
4062647737
No.580
(3pt)

読みずらいです。

以前ホワイトハート版を友人に借りて読んだのですがとても気に入り、この度新刊発売とのことで新潮版を買い読み返しているのですが、とても読みずらいです。
早く読み進めたいのに耳慣れない言葉や漢字、当て字だらけで、人物の名だと思えば地名だったりとそれだけでもいちいちひっかかりなかなか物語に没入しずらく感じました。

以前はそれが異世界の世界観にぴったりでストレスには感じなかったのですが、今回は何故こんなに気が重くなるのかと考えたところルビの振り方に問題がある様な気がします。
ただでさえ常用漢字でない固有名詞のルビが時々しか振られていません。
読書再開の度に‘あれ…これなんて読むんだっけ…’とわからなくなり、ルビが振ってあるページを探すという無駄な作業を何度もすることになりました。

読み進めたいのにそれを思うお億劫になり、この作品が大好きなのでそれがすごく残念です。
ですが、なんとか気力で新刊まで読み進めたいと思います。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.579
(5pt)

陽子の物語

上巻では、何も知らない異世界に連れてこられた陽子が、あてもなく景麒を探し、人の裏切りや妖魔との戦い、幻に唆され、心身ともに疲れ果て疑心暗鬼になっていく形で終わったが、この下巻では楽俊という半獣のネズミと出会い、迷いながらも精神的に成長していく姿が何とも気持ちいいですね。そして、陽子がこの世界に連れこられた理由も分かります。
上巻での謎も下巻を読めば成る程、そういうことだったのかと、作者の展開の上手さが光る作品だと思います。
月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240531
No.578
(5pt)

陽子の物語

上巻では、何も知らない異世界に連れてこられた陽子が、あてもなく景麒を探し、人の裏切りや妖魔との戦い、幻に唆され、心身ともに疲れ果て疑心暗鬼になっていく形で終わったが、この下巻では楽俊という半獣のネズミと出会い、迷いながらも精神的に成長していく姿が何とも気持ちいいですね。そして、陽子がこの世界に連れこられた理由も分かります。
上巻での謎も下巻を読めば成る程、そういうことだったのかと、作者の展開の上手さが光る作品だと思います。
月の影 影の海(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(下) (講談社文庫)より
4062647745
No.577
(5pt)

陽子の物語

上巻では、何も知らない異世界に連れてこられた陽子が、あてもなく景麒を探し、人の裏切りや妖魔との戦い、幻に唆され、心身ともに疲れ果て疑心暗鬼になっていく形で終わったが、この下巻では楽俊という半獣のネズミと出会い、迷いながらも精神的に成長していく姿が何とも気持ちいいですね。そして、陽子がこの世界に連れこられた理由も分かります。
上巻での謎も下巻を読めば成る程、そういうことだったのかと、作者の展開の上手さが光る作品だと思います。
月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550725
No.576
(4pt)

世界の構造を推察

下巻に取り掛かって数十ページで「面白くなかったらシリーズは撤退する」という方針は、あっさり「シリーズ読破する」にとって変わった。上巻のゆっくりとした展開は、秀才のネズミ半獣・楽俊の登場によって急速に変わった。「世界」の全体像はうっすらと立ち現れた。以降怒涛の展開に至る。すみません、「陽子が実は麒麟の生まれ変わり」という私の事前認識は間違いでした。それぐらい私は、このシリーズのことを知らなかったと思って許していただきたい(「許す」と言われても貴方様にお仕えはしませんが^^)。下巻は久しぶりに1日で読み切った。

理想国家論に「民主主義か、名君による独裁か」という議論がある(cf.「銀河英雄伝説」)。この世界の構造は、とりあえず各々の弱点を克服したものように感じた。それでもやはり綻びがあるらしい。まぁそうだろうな、とも思う。

キャンベルの英雄理論に則して考察するに、陽子は未だ「究極の恵み」と「英雄の帰還」まで至らない。倭国(日本)に戻ることが「帰還」とは私は思わない。「帰還」には長い歳月が必要だと私は予測する。しかも、倭国と十二国との時間軸が同時に進んでいるっぽい。この作品が描かれて、未だ完結していないのはその辺りに秘密があるのではないかと、ふと思った。私の予測が当たっているかどうかは、このシリーズを読み終わって又考察してみようと思う。

また、私の大胆な考察を(未だ第一部しか読んでいないのに)もう一つ披露する(←何の与太話かと笑って貰っても良い)。十二国の地図が下巻で披露された。先ず思ったのは、これは宇宙の自然が造る姿だろうか、ということだ。その規模がいくら巨大だとしても、千年以上の歴史があろうとも、この世界は人造物である可能性が高いと思う。一応メモとして、此処に書いておきたい。

もし気に入ってシリーズを読み始めたら、当初は月2冊ぐらいのテンポで楽しみながら読み切ろうと思っていた。困ったことになった。そんなテンポに我慢できるだろうか。
月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240531
No.575
(4pt)

世界の構造を推察

下巻に取り掛かって数十ページで「面白くなかったらシリーズは撤退する」という方針は、あっさり「シリーズ読破する」にとって変わった。上巻のゆっくりとした展開は、秀才のネズミ半獣・楽俊の登場によって急速に変わった。「世界」の全体像はうっすらと立ち現れた。以降怒涛の展開に至る。すみません、「陽子が実は麒麟の生まれ変わり」という私の事前認識は間違いでした。それぐらい私は、このシリーズのことを知らなかったと思って許していただきたい(「許す」と言われても貴方様にお仕えはしませんが^^)。下巻は久しぶりに1日で読み切った。

理想国家論に「民主主義か、名君による独裁か」という議論がある(cf.「銀河英雄伝説」)。この世界の構造は、とりあえず各々の弱点を克服したものように感じた。それでもやはり綻びがあるらしい。まぁそうだろうな、とも思う。

キャンベルの英雄理論に則して考察するに、陽子は未だ「究極の恵み」と「英雄の帰還」まで至らない。倭国(日本)に戻ることが「帰還」とは私は思わない。「帰還」には長い歳月が必要だと私は予測する。しかも、倭国と十二国との時間軸が同時に進んでいるっぽい。この作品が描かれて、未だ完結していないのはその辺りに秘密があるのではないかと、ふと思った。私の予測が当たっているかどうかは、このシリーズを読み終わって又考察してみようと思う。

また、私の大胆な考察を(未だ第一部しか読んでいないのに)もう一つ披露する(←何の与太話かと笑って貰っても良い)。十二国の地図が下巻で披露された。先ず思ったのは、これは宇宙の自然が造る姿だろうか、ということだ。その規模がいくら巨大だとしても、千年以上の歴史があろうとも、この世界は人造物である可能性が高いと思う。一応メモとして、此処に書いておきたい。

もし気に入ってシリーズを読み始めたら、当初は月2冊ぐらいのテンポで楽しみながら読み切ろうと思っていた。困ったことになった。そんなテンポに我慢できるだろうか。
月の影 影の海(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(下) (講談社文庫)より
4062647745
No.574
(4pt)

世界の構造を推察

下巻に取り掛かって数十ページで「面白くなかったらシリーズは撤退する」という方針は、あっさり「シリーズ読破する」にとって変わった。上巻のゆっくりとした展開は、秀才のネズミ半獣・楽俊の登場によって急速に変わった。「世界」の全体像はうっすらと立ち現れた。以降怒涛の展開に至る。すみません、「陽子が実は麒麟の生まれ変わり」という私の事前認識は間違いでした。それぐらい私は、このシリーズのことを知らなかったと思って許していただきたい(「許す」と言われても貴方様にお仕えはしませんが^^)。下巻は久しぶりに1日で読み切った。

理想国家論に「民主主義か、名君による独裁か」という議論がある(cf.「銀河英雄伝説」)。この世界の構造は、とりあえず各々の弱点を克服したものように感じた。それでもやはり綻びがあるらしい。まぁそうだろうな、とも思う。

キャンベルの英雄理論に則して考察するに、陽子は未だ「究極の恵み」と「英雄の帰還」まで至らない。倭国(日本)に戻ることが「帰還」とは私は思わない。「帰還」には長い歳月が必要だと私は予測する。しかも、倭国と十二国との時間軸が同時に進んでいるっぽい。この作品が描かれて、未だ完結していないのはその辺りに秘密があるのではないかと、ふと思った。私の予測が当たっているかどうかは、このシリーズを読み終わって又考察してみようと思う。

また、私の大胆な考察を(未だ第一部しか読んでいないのに)もう一つ披露する(←何の与太話かと笑って貰っても良い)。十二国の地図が下巻で披露された。先ず思ったのは、これは宇宙の自然が造る姿だろうか、ということだ。その規模がいくら巨大だとしても、千年以上の歴史があろうとも、この世界は人造物である可能性が高いと思う。一応メモとして、此処に書いておきたい。

もし気に入ってシリーズを読み始めたら、当初は月2冊ぐらいのテンポで楽しみながら読み切ろうと思っていた。困ったことになった。そんなテンポに我慢できるだろうか。
月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550725
No.573
(4pt)

面白いかどうか見極める

本屋がスペシャルセールを組んでいる今、どうしようかと迷っていたこのシリーズに手をつけてみることにした。ファンタジーは好きだ。上橋菜穂子の小説は全て読むことにしている。宮部みゆきもそうだ。『指輪物語』を読んだ時から、壮大な世界を構築して語られたお話は大好きではある。けれども長いので、全部読むのはそれなりの見極めが必要だ。

(上・下)が面白くなかったら撤退しようと思っている。

壮大な「自分探し」の話ならば、要らない。ファンタジーではなく他でやってくれ、と思う。ファンタジーでしか、描けないものがあるからだ。人はこの宇宙の全てを把握することは無理だ。だから、小説は「世界」の一部分しか描けない。でも、人はそういう小説を読んで少しずつ自分と世界との関係を測ってゆくのだろう。そういう小説に、素晴らしいものも勿論たくさんある。一方、ファンタジーはこの「宇宙把握不可能性」の不具合を解消しようとしたものだ。作家1人で「世界」を作ってしまう。だから、個人はその世界と「丸ごと」対峙する。ファンタジーの中では、宇宙の究極の謎を解き明かすことも、それに対して個人が究極の選択をすることも可能なのである。

さて、上巻を読んでの感想である(今ごろかよ!)。私は陽子が実は麒麟(どういうものかはまだ知らない)の生まれ変わりだというぐらいの不確かな事前知識だけを持っている。まだ上巻が終わったばかりのこの時点では、八方美人で何者でもなかった陽子の「自分探し」と見えなくもない。しかし、興味深いことがある。

ジョーゼフ・キャンベル『千の顔を持つ英雄』では、「英雄の誕生」は古今東西以下のようにパターンがあるという。「冒険への召命」「召命拒否」「自然を超越した力の助け」「最初の境界を越える」「クジラの腹の中」「試練の道」「女神との遭遇」「誘惑する女」「父親との一体化」「神格化」「究極の恵み」やがて「英雄の帰還」へと移って行くというのだ(もちろん、クジラとか女や父親は他に替わり得る)。そういう意味では、現在陽子は「試練への道」「誘惑する女」の最中にぴったり当てはまる。

だとすると、『指輪物語』に通じる壮大な世界が待ち構えていてもおかしくはない。下巻を読み進めたい。
月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240523
No.572
(4pt)

面白いかどうか見極める

本屋がスペシャルセールを組んでいる今、どうしようかと迷っていたこのシリーズに手をつけてみることにした。ファンタジーは好きだ。上橋菜穂子の小説は全て読むことにしている。宮部みゆきもそうだ。『指輪物語』を読んだ時から、壮大な世界を構築して語られたお話は大好きではある。けれども長いので、全部読むのはそれなりの見極めが必要だ。

(上・下)が面白くなかったら撤退しようと思っている。

壮大な「自分探し」の話ならば、要らない。ファンタジーではなく他でやってくれ、と思う。ファンタジーでしか、描けないものがあるからだ。人はこの宇宙の全てを把握することは無理だ。だから、小説は「世界」の一部分しか描けない。でも、人はそういう小説を読んで少しずつ自分と世界との関係を測ってゆくのだろう。そういう小説に、素晴らしいものも勿論たくさんある。一方、ファンタジーはこの「宇宙把握不可能性」の不具合を解消しようとしたものだ。作家1人で「世界」を作ってしまう。だから、個人はその世界と「丸ごと」対峙する。ファンタジーの中では、宇宙の究極の謎を解き明かすことも、それに対して個人が究極の選択をすることも可能なのである。

さて、上巻を読んでの感想である(今ごろかよ!)。私は陽子が実は麒麟(どういうものかはまだ知らない)の生まれ変わりだというぐらいの不確かな事前知識だけを持っている。まだ上巻が終わったばかりのこの時点では、八方美人で何者でもなかった陽子の「自分探し」と見えなくもない。しかし、興味深いことがある。

ジョーゼフ・キャンベル『千の顔を持つ英雄』では、「英雄の誕生」は古今東西以下のようにパターンがあるという。「冒険への召命」「召命拒否」「自然を超越した力の助け」「最初の境界を越える」「クジラの腹の中」「試練の道」「女神との遭遇」「誘惑する女」「父親との一体化」「神格化」「究極の恵み」やがて「英雄の帰還」へと移って行くというのだ(もちろん、クジラとか女や父親は他に替わり得る)。そういう意味では、現在陽子は「試練への道」「誘惑する女」の最中にぴったり当てはまる。

だとすると、『指輪物語』に通じる壮大な世界が待ち構えていてもおかしくはない。下巻を読み進めたい。
月の影 影の海(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) (講談社文庫)より
4062647737
No.571
(4pt)

面白いかどうか見極める

本屋がスペシャルセールを組んでいる今、どうしようかと迷っていたこのシリーズに手をつけてみることにした。ファンタジーは好きだ。上橋菜穂子の小説は全て読むことにしている。宮部みゆきもそうだ。『指輪物語』を読んだ時から、壮大な世界を構築して語られたお話は大好きではある。けれども長いので、全部読むのはそれなりの見極めが必要だ。

(上・下)が面白くなかったら撤退しようと思っている。

壮大な「自分探し」の話ならば、要らない。ファンタジーではなく他でやってくれ、と思う。ファンタジーでしか、描けないものがあるからだ。人はこの宇宙の全てを把握することは無理だ。だから、小説は「世界」の一部分しか描けない。でも、人はそういう小説を読んで少しずつ自分と世界との関係を測ってゆくのだろう。そういう小説に、素晴らしいものも勿論たくさんある。一方、ファンタジーはこの「宇宙把握不可能性」の不具合を解消しようとしたものだ。作家1人で「世界」を作ってしまう。だから、個人はその世界と「丸ごと」対峙する。ファンタジーの中では、宇宙の究極の謎を解き明かすことも、それに対して個人が究極の選択をすることも可能なのである。

さて、上巻を読んでの感想である(今ごろかよ!)。私は陽子が実は麒麟(どういうものかはまだ知らない)の生まれ変わりだというぐらいの不確かな事前知識だけを持っている。まだ上巻が終わったばかりのこの時点では、八方美人で何者でもなかった陽子の「自分探し」と見えなくもない。しかし、興味深いことがある。

ジョーゼフ・キャンベル『千の顔を持つ英雄』では、「英雄の誕生」は古今東西以下のようにパターンがあるという。「冒険への召命」「召命拒否」「自然を超越した力の助け」「最初の境界を越える」「クジラの腹の中」「試練の道」「女神との遭遇」「誘惑する女」「父親との一体化」「神格化」「究極の恵み」やがて「英雄の帰還」へと移って行くというのだ(もちろん、クジラとか女や父親は他に替わり得る)。そういう意味では、現在陽子は「試練への道」「誘惑する女」の最中にぴったり当てはまる。

だとすると、『指輪物語』に通じる壮大な世界が待ち構えていてもおかしくはない。下巻を読み進めたい。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.570
(5pt)

シリーズ1作目

新作「白銀の墟 玄の月」を読んで、本作「月の影 影の海」から読み直しています。
主人公陽子が、頼る人頼る人に裏切られて疑心暗鬼におちいっていく様子が上手く描かれていて、ストーリーが分かっていてもぐいぐい引き込まれました。
山の中で満身創痍(まんしんそうい)で眠りに入るシーンは、陽子の孤独感が伝わってきて、その場の情景が目に浮かぶようでした。
月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240523
No.569
(5pt)

シリーズ1作目

新作「白銀の墟 玄の月」を読んで、本作「月の影 影の海」から読み直しています。
主人公陽子が、頼る人頼る人に裏切られて疑心暗鬼におちいっていく様子が上手く描かれていて、ストーリーが分かっていてもぐいぐい引き込まれました。
山の中で満身創痍(まんしんそうい)で眠りに入るシーンは、陽子の孤独感が伝わってきて、その場の情景が目に浮かぶようでした。
月の影 影の海(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) (講談社文庫)より
4062647737
No.568
(5pt)

シリーズ1作目

新作「白銀の墟 玄の月」を読んで、本作「月の影 影の海」から読み直しています。
主人公陽子が、頼る人頼る人に裏切られて疑心暗鬼におちいっていく様子が上手く描かれていて、ストーリーが分かっていてもぐいぐい引き込まれました。
山の中で満身創痍(まんしんそうい)で眠りに入るシーンは、陽子の孤独感が伝わってきて、その場の情景が目に浮かぶようでした。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.567
(5pt)

面白い!

最新刊が18年?ぶりに出て至る所の本屋さんで専用コーナーが出来たり広告が出て気になり読み始めました。
一気にはまりましたw
とりあえず上だけ買って読み始め気付いたら下をその日のうちに電車に乗って購入し半日で上下共に読み終わりました。
その次の日には最新刊まで全て揃えてましたw
それぐらい世界観に引き込まれます。
どうしてもっと早く出会えなかったのか…
まぁ最初のが出た時に私は生まれてなかったので仕方ないのかもしれません。
月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240523
No.566
(5pt)

面白い!

最新刊が18年?ぶりに出て至る所の本屋さんで専用コーナーが出来たり広告が出て気になり読み始めました。
一気にはまりましたw
とりあえず上だけ買って読み始め気付いたら下をその日のうちに電車に乗って購入し半日で上下共に読み終わりました。
その次の日には最新刊まで全て揃えてましたw
それぐらい世界観に引き込まれます。
どうしてもっと早く出会えなかったのか…
まぁ最初のが出た時に私は生まれてなかったので仕方ないのかもしれません。
月の影 影の海(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) (講談社文庫)より
4062647737
No.565
(5pt)

面白い!

最新刊が18年?ぶりに出て至る所の本屋さんで専用コーナーが出来たり広告が出て気になり読み始めました。
一気にはまりましたw
とりあえず上だけ買って読み始め気付いたら下をその日のうちに電車に乗って購入し半日で上下共に読み終わりました。
その次の日には最新刊まで全て揃えてましたw
それぐらい世界観に引き込まれます。
どうしてもっと早く出会えなかったのか…
まぁ最初のが出た時に私は生まれてなかったので仕方ないのかもしれません。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717