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64(ロクヨン)
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64(ロクヨン)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全416件 41~60 3/21ページ
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警察内部のことを扱った小説として、非常に面白く読みました。推理小説とはひと味違って、興味深い内容でした。 | ||||
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口コミの情報を得て購入。見事我が家は大フィーバーした。皆で回し読み。姉は二回読んだそうだ。20~60代、世代を問わずに楽しめる一冊。 登場人物それぞれ現実味があり、構成も軸がぶれない。一つの未解決事件が背景に見え隠れしながら物語が進んでいく。 警察広報官が主人公。警察組織の内部事情や警察とマスコミ各社との温度差、未解決事件の被害者と警察の関わりなど、事件だけではなく明るみに出ない裏舞台のような出来事もストーリーの軸に上手く絡んできており、それぞれのキャラクターとリアルさ、構成に引き込まれた。私は主人公の的外れに近いうだつのあがらなさに中盤までイライラさせられたが、現実的な描写であり決してぬるくない書き方だったので我慢して読んだ(主人公のこのポストならこれが目一杯だろう、と思いながら)。後半は主人公も確信を得て動きだし、未解決事件も動き出すという展開で私はそれこそ火だるまのようになって夢中で読んだ。未解決事件の関係者の心情を思うと、涙なしには見られなかった。私には子供がいないが、私がもしその事件の被害者なら、この被害者がしたことと同じことをやったかもしれない。(…と思ってしまうだけ引き込まれた。) ファンタジー要素は皆無だが、登場人物、それぞれのストーリー、警察という組織、事件を報道するマスコミ、それらが一つの物語を作る構成は素晴らしかった。 購入してよかった。 | ||||
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映画を観てから読みだした。 三上の顔が佐藤浩市になり、松岡参事官が三浦友和になり、二渡が仲村トオルに。本も映画も最高だった。 なかなか重い内容だけど。 | ||||
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疑問点が思い浮かべば、すぐさま補足が入るのも親切丁寧です。 ただ本作は違いますが、今まで警察組織に反抗する刑事という構図に馴染めず、刑事ドラマを避けていて、組織の構造を頭に入れるのに手間取ったので、同じく刑事ものを好きじゃない方は苦戦するかもしれません。 読了にはまだ時間が掛かりそうなので、感想は後日追記します。 | ||||
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時効間際の誘拐事件を、見事な推理で犯人逮捕! っていうストーリーを予想していて全然違う。 主人公は殺人事件を追う刑事、とかではなく 広報官。 新聞記者を集めて、会見場で警察の公式発表を述べる人です。 地味な仕事です。 物語の多くを占めているのは、 人事が最大の関心事である警察内部における、 権力の構造やそこで上下に挟まれる苦悩、 自分のせいで娘が家出してしまった事への後悔、 かみ合わない妻とのぎくしゃく感。 地味で重いです。 不本意な人事異動で、不本意な仕事をやらされる。 でもそこで腐らずに、ただやるべきことに全力を尽くす。 警察官という特殊(だと思う)な仕事を通してだけど、 サラリーマンの悲哀、しぶとさ、やりがい、 そういったものを感じました。 グッときた一言。 「部下ができた。」 かっこい~! | ||||
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TVドラマで見て興味を持ち、原典を読むことにしました。来週海外旅行を控えていますが、航空機内やホテルでの読書に持ってゆきます。 TVドラマよりずっと面白いです。 | ||||
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さすが横山秀夫という感じで読みごたえ十分でした。 広報という、事件を追う警察のイメージとは少し違う視点で誘拐事件が描かれています。小説としてはいくつもの伏線が織り込まれており、ぼくが最近読んだ警察ものでは他を圧倒していました。 自分の子供が身代金目的で誘拐されることは想像できませんが、それによる警察の対応が100%ではない、つまり対応にミスがあったと分かったとき、ぼくはどのように感じ感情を表に出すのか考えながら読みました。 警察がミスをしなければ犯人を捕まえられたかもしれないという思いを14年間引きずって雨宮のように復讐心を持ち続けるのか、ただ絶望の日々を送るのかはわかりませんが、警察は自らのミスでさえも秘密の暴露に使えばいいというたくましさをもつ組織としての深さを感じました。 | ||||
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さすが横山秀夫という感じで読みごたえ十分でした。 広報という、事件を追う警察のイメージとは少し違う視点で誘拐事件が描かれています。小説としてはいくつもの伏線が織り込まれており、ぼくが最近読んだ警察ものでは他を圧倒していました。 自分の子供が身代金目的で誘拐されることは想像できませんが、それによる警察の対応が100%ではない、つまり対応にミスがあったと分かったとき、ぼくはどのように感じ感情を表に出すのか考えながら読みました。 警察がミスをしなければ犯人を捕まえられたかもしれないという思いを14年間引きずって雨宮のように復讐心を持ち続けるのか、ただ絶望の日々を送るのかはわかりませんが、警察は自らのミスでさえも秘密の暴露に使えばいいというたくましさをもつ組織としての深さを感じました。 | ||||
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TVドラマを見て面白そうなので註文しました。9月にアメリカのWashington D.C.へ旅行しますので、機内の読み物として持参します。 | ||||
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とにかく分厚い本なので、上巻だけでもかなりの読み応えがあります。 警察や記者など一般人には分からない世界ですが、 同じ人間なので心理描写に共感を得られますね。 楽しいです。 | ||||
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終わって欲しくないという願望と先が気になるという 葛藤の中で読み終えました。読後感は十分に満足です。 | ||||
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通勤中、下車駅を通過しそうになるほどのめり込んで読みました。 | ||||
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敢えて、男のための小説と言い切ってしまおう。 登場人物の人間くささ、執念、葛藤、正義感とそれとは裏腹の野心。 横山秀夫の世界がびっしり詰まった、秀作です。 「見事」と言うほかはありません。 | ||||
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三上義信。広報官としてのポジションを、全うしようとする。 そこには、組織の理不尽さと不条理がからみあい衝突する部署であり、 そうであるからこそ、アイデンティティがとわれるのである。 D県警での刑事部と警務部の微妙な対立が 64 ロクヨンという 昭和が終わり 平成の時代になる前に起きた 誘拐事件が未解決なまま、14年すぎた時点でのさまざまなことが、 さざ波とうねりのような時間を過ぎていく。 交通事故が起きた。加害者は妊婦であり、警察のトップからは 匿名 を指示され 三上広報官は 匿名として 記者クラブに 発表するが記者たちは 匿名に反発する。 長官が視察に来るという予定のために 必死に 記者クラブを 説得する 三上広報官。 しかし、長官の視察の目的は。 そして、64の誘拐事件の真相が 浮き彫りになった 時に、三上は どのように行動するのか? 娘の失踪。妻の精神的な不安。そして、警察の組織の中での板挟み。 そんな中でも、貫こうとする強い意志が三上にはあった。 64の誘拐事件の被害者の父親 雨宮の深い愛情と執念。 ただ、ひたすらと。そして、なにかの手応えが。誘拐事件は 急展開をする。 なぜ?という 問いかけをしながら 三上は 真実に 突き当たる。 そこには、松岡と言う存在があった。 イヤー。おもしろかった。 | ||||
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映画は観ていないが、観た方が良いのか観ない方が良いのか、、、そんな思いを抱かせる数少ない推理小説。 ストーリー展開と、人の心の内を巧みな表現と深い人生観で描写している。 | ||||
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内容や文体がちょっと重かったのですが、県警と本庁のバトル、被害者の父親が電話で犯人を突き止めるラスト、主人公の家庭事情をうまくからめていて、読み応えがありました。 | ||||
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内容もさることながら非常に話の流れがよく、引き込まれて一気読みしてしまいました。 | ||||
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ニード・トゥ・ノウ。知る必要のない情報は与えるべきではないという考えを完全に否定することはできない。例えば戦争で味方の兵が敵の捕虜になっても、何も重要なことを知っていなければ情報漏洩を心配する必要はない。 但し、『知らない立場の人間が知らないことの価値を理解し、指示する人間に全幅の信頼を寄せている』ことが前提になければ、組織のモラル低下は避けられない。残念ながら官僚組織に限らず、多くの巨大組織のエリートがこの問題を理解していない。 官僚組織において現場の人間がどのように振る舞うべきか。矜持を守る生き方とはどういうものか。そのことを真剣に考えさせる作品です。 Kindleが合本で出版してくれたのはありがたい。文庫本は日本の芸術と言えるほど小型だが、やはりカバンに入れておくと負担になってしまう。Kindleのありがたさを痛感できる作品でもありますから、是非、このバージョンをダウンロードすることを薦めます。 ただ、文庫本は日本の芸術なので、旅先の宿の本棚なんかに置いてある文化がなくなると寂しいです。できれば電子本の売り上げを一部文庫本を印刷・配布している企業に配布するような仕組みを考えてほしいですね。 | ||||
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とても面白く一気読みしました。もう一段、最後に迫力があればよかったかも | ||||
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たたき上げの刑事である三上は突如、広報官を命じられマスコミとD県警の本音と建前の違いに苦しみ、マスコミからは隠してる情報を教えろとつるし上げを食い、エリートキャリアである上司の赤間からは「何も知らなければ、余計なことは喋らなくて済むでしょう」と言われ、愕然とする。そして高校時代の後輩で出世街道を驀進する二渡が高校の剣道部のことで恨みを持ち、自分を陥れたのではと疑う。結局のところ三上は刑事として問題があったから刑事から、外されたのに過ぎないのだが、自分に都合の悪いことは認めたくなく、組織が腐敗しているからと思い込む。イライラした三上はやたら煙草を吸う。三上の迷いは自分の娘に目に見える形で現れ、父親そっくりの自分の顔がいやだと、もがき苦しみ、家出する。やがて三上は14年前に発生した少女誘拐殺人事件でD県警が重大なミスを犯し、犯人を取り逃がし、その事実を隠蔽していることを知る。警察不信になった少女の父親は執念ともいえる地道な作業の末に犯人にたどり着くが、逮捕権のない父親は驚くべき方法を取る。数々の修羅場を経た三上は自分の信念を曲げずにマスコミからもD県警からも信用される、三上自身の人間性を打ち出すことしかないという結論に達する。吹っ切れた三上は本音を見せてくれなかった二渡とも腹を割って話せるようになる。ようやく自立した三上は娘も自立して生きているに違いないと娘の無事を確信する、他人は自分を写す鏡だと思わずにいられない。作者はノンフィクションのようなアプローチで、この小説をかいており作為的なわざとらしさや、取って付けたようなどんでん返しはなく現実的である。ただ、この手法にも欠点はあり、現実の殺人事件は我々の想像を遥かに越えている、小説は現実を越えられないのである。 | ||||
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