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64(ロクヨン)
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64(ロクヨン)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全416件 361~380 19/21ページ
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横山秀夫さんの作品は、気に入っていて、だいたい読んでいます。 期待どおりの、(いつもの)、いくつものいくつかの糸が絡まりながら、人や組織と接触し反応しんがら展開していきます。 他の作品(短編集)の人物が登場するので、この作品も、将来の作品の(伏)線になるかもしれません。 | ||||
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横山秀夫の警察小説は本当に凄い。 濃密な描写、臨場感、現実を知悉した者にだけ描ける世界観。 どんでん返しと伏線、先の読めない展開。 最高に面白い警察小説です。 | ||||
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どれだけ氏の新作を待っていたことだろう。重厚で濃厚な作をありがとう。これぞ横山ワールド。私は女だが組織の中で30年以上も働いている(働かざるを得ない?)ので、組織の非情さや理不尽をよくわかっているつもりだった。でも今は恥じている。三上にはかなわない。私がここでいろいろ語る必要はないと思う。黙って64を読め!それで十分だ。「犯罪を憎む本能は刑事に備わっていない。あるのはホシを狩る本能だけだ。」。一番感銘を受けた文章である。ところで・・・・二渡君が登場していたのは嬉しかった。なつかしい人に再会したような気がした。「横山さん、やるなぁ」と思った。 厳密に言うと本作は未完である。解決していないことがある。これは横山氏が続きを書いてくれるということだと理解している。直木賞候補となるべき作品だ。そしてノミネートされたら、改めて思い切り蹴って欲しい。氏に直木賞など不要だ。ここ最近の直木賞受賞作品などと比べたら、氏に失礼だからだ。 | ||||
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複雑なプロットです。 組織内闘争、マスコミの意味、警察の独善について良くかかれていると思いました。 ネタバレになってすいませんが、誘拐事件の犯人についてもっと書かれていると もっと面白かったと思いました。 私は普通の公務員なんで良くわからないですが、警察だけなんですかね。 こんなに組織内闘争が激しいのは・・・ それとも単なるフィクション? | ||||
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よく取材され組織の失敗を糊塗を隠ぺいすることに汲々としあくまでも認めない。私自身71歳になり身に覚えのない青天霹靂のことを徳島北署刑事より疑われ、被疑者に間違いのない確信をもって下卑た言葉づかいで疑われました。日本の警察は確実に信頼性を失っています。私の知人のキャリアも転勤の時莫大な餞別をもらったし。県内最大暴力団から面倒を見てもらった警官もいます。64は少し理屈っぽく途中でうんざりしたところもあり読後感,爽快とはいきませんでした。 | ||||
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よくぞ帰ってきてくれたものだ。 「横山秀夫の復活」いったい何人の人が待ち望んだことだろう。 本当に、「おかえりなさい」という言葉を送りたい。 さて、本作品の評価だが、レビューを読むと真っ二つに割れているといっていいだろう。 私は、横山モノはほとんどすべてを読んでいるので、どちらも意見にも傾聴に値するものがあるというのがわかる。 確かに伏線がすべて回収されたとは言いがたいし、農密度に若干欠けるのも確か。 しかし、誰もが伏線とは思わないところが重要な伏線だったりと、「やられた感」も味わえる。 だから私は★4つとした。 64を読む上で一番大切なのは、この作品はこれだけで成立しているのではないということだ。 横山秀夫の初期の作品をほぼすべて読んでから読むと、この作品の理解度がぐっと深まる。 二渡をはじめ、松岡やその他の警察幹部達が出てくる短編を読んでおくとあぁなるほどなぁというところが多い。 もちろんこの作品だけでも面白いが、より面白くなる。 またこの作品は、会社や国など何らかの組織に所属している50がらみの人にはたまらない小説だ。 警察小説ではなく、「中年男性小説」と断じてしまってもいいだろう。 若い人には主人公の年齢になったころにもう一度読んでもらえれば、新たな発見があるだろう。 なにより、復活おめでとう。 次回作期待しています。 | ||||
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久しぶりに濃密な横山節を堪能いたしました。出だしはちょっと混乱しましたが圧巻のラストはさすが。 | ||||
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影の季節などで強烈な印象を残した二渡警視が脇役として十二分にその存在感を示している。 | ||||
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評判通りの作品でした。約650ページの長編ですが、長さを感じさせません。 主人公の三上警視の葛藤が、これでもかとばかりに圧倒的な筆力で描かれています。人間ドラマでもありますが、当然第一級品のミステリーでもあります。478ページからの展開には痺れましたね。私にとっては、予想もつかない展開でした。 県警内の警務部と刑事部の対立や警察のマスコミ対応など、エンターテイメントとして興味深く、掛け値なしに面白いですね。 | ||||
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久々の新刊!横山ワールド全開!!やっぱり「警察小説」を書かせたら天下一品!!! | ||||
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主人公はD県県警本部の刑事出身の広報官。 時効間近に迫った未解決の女児誘拐殺人事件をめぐって、警察庁長官がD県の訪問を予定するところからストーリーが動き出す。 警務部に属する広報官は一時の異動で、何れ刑事部に戻ることを念頭においているが、著者はこの広報官にすさまじいほどの圧力をかけて、幾多のせめぎあいを起こし、ストーリーを単なるご都合主義ではなく、豊饒なものにしている。 ここでのせめぎあいとは、キャリアとノンキャリア、中央(東京)と地方(D県)、警務と刑事、記者と広報部、家出により娘を失った夫と妻のぎこちない夫婦関係、誘拐殺人の被害者家族と警察の関係など、これでもかというくらい描きこまれて、ストーリーに厚みを与えている。 著者の最高傑作であると同時に2012年度のベストの小説だと思う。 久々に魂を揺さぶられる読書体験をすることができた。 | ||||
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文春の今年のミステリー国内1位の帯に惹かれ購入。 キャリアのはしごを外された元刑事の主人公、刑事部と警務部の対立、消えた娘。 アラフォー主婦と無縁の世界なのに没頭する。学校に子供を送り出さなくては ならないのに、止まらない。幾奏にも重なるシンフォニー。 午前3時に就寝。朝食も残り物、掃除洗濯は後回し。 また読む。 主婦には勧めません、読んだら止まらない。 | ||||
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半落ちを初めて読んで涙を流した時から横山秀夫の大ファンですべて読み、横山作品に駄作はないと次を待って早7年・・・待った甲斐があった。主人公の描き方がとにかくすばらしい。娘を持つ父親として、夫として、警察官として、元刑事として、広報官として、警務部の一員として、D県警の一員として、上司として、部下として、元先輩として、同期として・・・とにかく同じ人物を描くのにいろんな立場で「三上」という一人の人物を実に上手に描いている。読み手としては、三上になりきって、感情移入して読み進めることとなる。そして圧巻のラスト。読み応え抜群であるが、まったく長さを感じさせない。他のレビューにも書かれている通り、後半は終わってしまうのが本当に惜しくなってしまう。文句なしの今年一番の作品。 | ||||
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なんて面白くて、深くて、心に直接届いてくる小説なんだ! 間違いなく、この作家の最高傑作でしょう。 2012年度のもっとも優れた作品だと断言してしまいます。 それほどまでに、この作品の深度は深く、登場人物の造形と、 ストーリーは素晴らしい。 登場人物全てが、命を吹き込まれ、素晴らしい会話を交錯させる。 飛ばし読みできない濃密さ。 ゆっくり味わうように、かみ締めるように読んだ。 読了後、ほっとため息をついだ。 とてつもなく、深く熱い思いが胸の中に火をともしている。 この本に出会うために、今まで生きてきた。 大げさではなく、そう心から思える本に久しぶりに出会った。 生きていこう。読了後そう思った。 | ||||
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圧倒された。 精緻に計算され尽くしたプロット、生命を宿しているかのように浮き上がる言葉の数々… 7年の時を経て現れた横山秀夫の世界は、やはり別格だった。 600ページを超えるボリューム、価格に一瞬、躊躇したものの、手にして正解だった。 終盤に差し掛かると、もうすぐ終わってしまうのが惜しく、それでも一気に読み進まずにはいられなかった。内容の詳述は控えるが、想像を超える結末、そこに至る終盤のスピード感には感嘆するしかなかった。若干の消化不良もなかったわけではないが、総じて評価すれば「クライマーズ・ハイ」「出口のない海」「半落ち」「陰の季節」「第三の時効」など、横山の代表作を凌駕する1冊だと思う。 筆者の体調が気がかりだが、良質の人間ドラマ、ミステリーをこれからも期待したい。 横山ワールド、万歳! | ||||
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ある雑誌で、横山さんは「人様から『お前の代表作はこれだぞ』と教えられたような 気分になりました。」と語っています。それは、『半落ち』のことです。 いや、間違いなく、彼の代表作は『64』になりましたね。 化けましたね。横山秀夫。 横山作品は、『出口のない海』以外全部読んでます。 当たりもハズレもありますが、ハズレも許せる作家だと 私は常々思っていました。 そして、『64』は、新聞の書評などのすべてがベタボメに近いので、 逆に「怪しいな」と思いつつ読み始めました。 とにかく、作者の思い入れが熱いので、 「あ、横山さん、すごい筆が進んでるな」というのがとても伝わります。 自分が多少体調不良でも、読書タイムは欠かさないように している私ですが、 この本に限って、ちょっと風邪気味の時は泣く泣く中断しました。 読むのに体力・気力が必要です。良い意味で。作者の熱い気持ちには、 読者も熱い気持ちで応えねば。そう思える作品です。 他の方も書かれているように、前半ちょっと、というところも ありました。しがらみ、みたいなものに無縁の職場に勤める 私のような者には、正直理解しがたいところもあり、 でも、思い直して読み進めたりしながら、 半分を過ぎる前あたりから、もう止まりません。 読み手が作者に置いて行かれそうになる感が時々あって、 でも食らいついて行かなきゃ、と思えます。 まるでチャイコフスキーの音楽を聴いているかのようです。 最後は、ああ、読んでよかった、今年を締めくくるのに ふさわしかったな、と、達成感を味わいました。 心配なのは、下手に映画化されたりドラマ化されたりするのでは ないかということ。 主人公の三上は誰が演じるの? 私が思いついたのは、石破さん。ごめんなさい、石破さん。でも いい意味で、です。すごい魅力的なんです、三上。 あとは、いつも頭の中に岸部一徳がちらついていました。 岸部一徳っぽい人がいっぱいでてきます。 まあ、映画化・ドラマ化の話は余談ですが、できれば映像化は して欲しくない。絶対変な風に筋が曲げられるにきまっているから。 あ、『24』形式のドラマ化が日本で可能なら、 この作品はぴったりだと思いますよ。 これを読み終えて、よい年をむかえましょう。 | ||||
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間違いなく、これまでの作品の中で1番の傑作。読みごたえ十分の647頁だが、面白さのあまり、一気に読み終えた。絶対に読んで損は無い。読むべし! | ||||
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傑作という触れ込みで購入しましたが、やはり面白いです。 ぐいぐいストーリーに引き込まれていきます。 そうとう分厚いですが時間を忘れて読めるので三日ほどで読了しました。 時間のあまりない方は、途中時間を空けて読むと 誰が誰だか分からなくなるほど、複雑な人間関係が続くので 暇な時に一気に読み切ることをお勧めします。 設定は難しいですが、文体が読みやすいので すんなり頭に入ってきます。 傑作に偽りなしだと思いました。 | ||||
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横山秀夫さんの本は何冊も読んでいますが、単純な刑事ものよりも、社会との接点を模索しているクライマーズ・ハイ (文春文庫)のような作品の方が良い作品が多いと感じていましたが、これは久しぶりにそちら側の作品でとても面白く、一気に読めました。 刑事出身の広報官という異色な、それゆえ二つの組織のはざまで悩む主人公が、その立場に腹を括るところまでの葛藤と、そのクライマックスの盛り上がりに突如襲い掛かってくる過去の事件の亡霊、そしてすべてがつながるエンディングと、ミステリー的要素も交えつつ重厚な人間ドラマが描かれています。 特に、広報官としてやるべきことを決意し、それをぶつけていくところのシーンの盛り上がりは素晴らしかったです。仕事に対するプライド、大組織と社会との接点の作り方等々、青臭い部分もありましたが、今ある仕事にどこか逃げてしまっている職業人に対するエールとして力強いものでした。 | ||||
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7年ぶりの新作だという。これは長かった。この間、横山秀夫の作品は全て読破した。映画化作品もテレビ(再放送を含め)も観た。「第三の時効」「クライマーズ・ハイ」が特に良かった。それから、どのくらい時間が経ったことか。今、日本の作家で、文庫化を待たずに即座に買うのは横山秀夫ぐらいだ。読み応えが有るのを知っているからだ。 平成14年。D県警の三上広報官は公私とも悩みを抱えていた。私的には一人娘のあゆみが家出をして3ヶ月になる。公的には新聞記者クラブとの軋轢で二進も三進も行かない状況で、輪をかけたように警察庁トップの長官がD県警に視察に来るという。時効寸前の「64 ロクヨン」事件の応援も兼ねるらしい。「64」 とはD県警内部の符丁で、昭和64年の正月明けに起こった「翔子ちゃん誘拐殺人事件」の事である。そして視察の裏には大きな人事が画策されているという。 本書には「陰の季節」等の二渡警視が登場するが、三上を同期と書いているので、三上はテレビで清水宏次朗が演じた刑事課長の事かと思って調べたが、そうではなかった。本書のために新たに登場した主人公である。二渡が三上の行くところに先手を打って現われるのが不気味だ。文章の一行一行、会話の一言一言に圧倒的迫力があり、息を呑む。 ただ終盤近くなっても、タイトルの「64」事件そのものの進展が明示されないので、その事が気懸かりだったが、それは杞憂だった。大きなどんでん返しが仕掛けられていたのだ。後から読めば伏線も巧妙に張りめぐらせている。現時点で横山の最高傑作であり、オールタイムでも日本のミステリーシーンに存在感を示す作品となった。横山秀夫健在なり! | ||||
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