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64(ロクヨン)
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64(ロクヨン)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全416件 341~360 18/21ページ
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普段は東野圭吾等を読んでいるが,衝撃を受けた. そして味わったことのない圧倒的な文章力,重厚感. 約650ページほとんどだれることなく読み切ってしまった. こんな小説を書ける人がいるのだと驚いた. 読んで後悔しない間違いない大作. 1ページ1ページが重いし登場人物も非常に多いのでなかなか頭が追いつかないかもしれない. 適当に流し読みしていると何の話かわからなくなる. 軽い小説を読み慣れてる人には少々つらいかも. 今年の紅白で例えるなら 東野圭吾はミスチル(AKB?)で 横山秀夫は美輪明宏 ・・・って感じか. 映像化するなら三上は遠藤憲一,美那子は木村多恵(のような幸薄顔の美人)にしてほしい. が,心理描写が多くそこが見どころなので,もし映像化しちゃったら間違いなく模倣犯クラスの駄作になるだろう. | ||||
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警察内部の抗争、という先入観で読みましたが、さにあらず。どの人物もしっかり感情移入できますし、物語の構造は非常に緻密で納得感と世界観のあるすばらしい小説でした。ハッピーエンドというわけではないですが、読後感の爽やかさはなんともいえない良さがありました。ちなみにKindleで読みましたが、便利ですね。 | ||||
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分厚く重い本を持ち歩くのも苦にならないくらい面白かったし、好きな世界観です。装幀も秀逸でかっこいい。特に扉の公衆電話のビジュアル。物語後半に入るとその公衆電話の絵が本を読んでない時にもちらちらと頭に浮かんで来て、切ないような悲しいような、なんとも言えない気持ちになりました。登場人物では、ほとんど出て来ない尾坂部や終盤に出てくる松岡の存在感が凄かった。全然出て来ないのに、、、。人物の描き方がめちゃくちゃ上手いです。横山さんはストーリーよりはキャラクターの人なんだろうなあと思います。いやいや、ストーリーも秀逸なんですが、それ以上にキャラクターが濃過ぎて・・・笑。「長い。この話必要なの?って思うところもある」と他のレビュアーさんで書いてる方がいますが、キャラクターが立っているのでそういうのも全然気にならなかったです。横山さんの小説はキャラクターに着眼して読む事をオススメします。もう映画化の話も進んでいそうですね。アウトレイジビヨンドみたいに濃い役者ばかりを集めて、監督は井筒さん辺りで男臭くやって欲しいな〜。 | ||||
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葛藤の中で解を見つける、いつもながらの展開に、最後のどんでん返しがスピード感を持っていて、ギャップが面白い。 | ||||
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本当に久々の横山秀夫氏の新刊。 とても期待して手に取りました。 小説を読む時、その世界に入っていくのにしばらく読み進めなければなりませんが、 この小説は、いきなり1ページ目からひきつける魅力があります。 いつもながらの、緊迫感あふれる展開、息もつかせぬストーリーで、最後まで読むのをやめることができませんでした。 最後の謎解きもうまくできていて、堪能しました。 難を言えば、最初の方、ちょっと長いんじゃないかという気もしますし、必要のないくだりもあるんじゃないかとちらっと 思ったりもしますが、この濃密な世界観、横山さんならではの世界観が感じられました。 その濃密さに息ができなくなるような錯覚さえ感じる疾走感あふれる作品でした。 | ||||
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とても読みごたえがあり、一気に読んでしまいました。とても良かったです。 | ||||
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2012年の「ミステリ− 1位」というので 初めて 著者の作品を読みました。 警察物ということで 特殊な感じがしましたが キャリアとたたき上げの刑事という構図は、なかなか 面白い人間像が描かれています。 64の事件と警察の人間模様が 絡み合って 家族の問題を 引きずりながら ぐいぐいと読み進めていける本です。 三上の揺れ動く心が、よく描かれていて引き込まれていきます。 2位の「ソロモンの偽証」を押さえて 1位になった価値はあります・・・ | ||||
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本作のタイトルである。周辺をネットサーフしてみたところ真の「64」といえる戦後唯一の未解決誘拐事件に行き着いた。それは1987年9月14日群馬県で発生した。(!)萩原功明ちゃん誘拐殺人事件である。さらに(正直知らなかったのだが・・恥ずかしい限りです。)2002年に時効を迎えてしまった事件でもある。この事件の記事を見ると共通点に驚く。モデルとなったのは、この実際に起きた事件であったと思う。作者は地元で起きたこの事件を決して忘れておらず、今フィクションの形でこの事件への思いをストレートに表現した傑作だと思う。地方都市では数少ない事件であるが、それだからこそ人の記憶には残るし未解決事件は、その原因や結果を含めて関係者に大きな影響を与える。たった一行のベタ記事が人の一生を狂わせて、大きな事件は更に多くの関係者の思いを巻き込んでいく。この事件を忘れてはいけない。時効を迎えたから終わりではないのだ。「64」はそうした思いを素晴らしい人間ドラマで表現してくれた第一級の作品です。正直厚さが全く気にならず濃密な経験を与えてくれました。かなり良い映画よりもこの作品の読書体験のほうがよいと思います。映画で2000円払うなら1900円で買えますからこれ買うことをお勧めします。 | ||||
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ストーリーの展開に律動的なテンポがあり、読む力と予想する興味を高めるように作用する。 また極めて色々なストーリーが絡み合い、幅が大きく感じられた本だと思う。 内容はシリアスながら、平穏を維持する組織故の不正を露呈する流れは、読者の気持ちを強く惹き付けた。 秀逸の作品と評価したい。 | ||||
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この作品は警察の広報官視点で描いていくという異色の設定で、それだけでもとても目の付け所が素晴らしい、独自性のある面白い作品だと思います。 広報はマスメディアに向けて事件の情報公開を行なう場であり、また警察を宣伝することが仕事です。そうである以上は警察のイメージが悪くなるようなことはしたくない。また事件が起こった際はどこまで情報を公開すべきか、という問題もあります。情報公開の裁量を間違えると取り返しの付かないことになりかねないからです。更に警察の身内が事故や不祥事を起こした場合はどうマスメディアに対応すればいいのか?とにかくマスメディアは何でも情報公開しろと迫ってくる。あまり隠していると隠蔽する警察として世間に悪いイメージを与えてしまう。常に葛藤する三上が作品では描かれています。 その中で突然訪れた「警察庁長官の視察」。 これを機に、様々な問題が発生していきます。三上の所属するD県警の内部対立の発生、14年前に起きた未解決の64事件の再度の表面化。 改めて警察の抱える問題を浮き彫りにさせた長官の視察は、広報官の三上を翻弄させます。 読者もどんどん惹き込まれていきます。 そして最後の結末は想像できなかった展開へ・・・ 作品自体が主人公の目線で書かれているので主人公と一緒に問題に立ち向かう感覚で読むことができます。主人公の感覚は読者の感覚とあまり離れていないと思います。シンクロさせるような文体を書くことが出来る横山さんに脱帽です。 ただ物語の終わり方は読者の想像に任せます、という感じでしたのでその点がすごく気がかりです。 続編を匂わせてくれているのか…とにかく結末を書いて欲しい!不満な点といえばそれだけです。 | ||||
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この作品、現在進行形で発生している事件自体はそんなに大きなものではない。 しかし、それを取り巻く人間の強欲、保身、正義感、葛藤が余すところなく描かれ ている。そして憂う警察組織の暗部を深くえぐった快作と言える。 肝心の文章に関しても、文体、比喩、慣用表現が非常に多彩で、著者が新聞記者 時代に培われた実力が十分に反映されている。 昨今、警察小説をフィールドとする作家は数多いが、その多くがストーリーも文 章もただただ読み易いだけの軽薄極まりないものだ。また読者も片手間の時間つ ぶしには、そのようなお気楽サイズの小説が手頃であり、そこそこ売れてしまう ので始末が悪い。 その観点からするとこの作品は、大きな風呂敷をひろげなくても、緻密な取材と 卓越した筆力があれば、十分読者に迎合される事を証明したのではないか。 こんな作品は横山秀夫をもってしても毎年は書けないだろう。 しかし待つ。 いつまでも待つ。 お為ごかしの上梓はいらない。 『64』を凌ぐ彼の作品が出る事を、私は何年も待ちつづける。 それが私の至福の時だ。 | ||||
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横山秀夫さんの作品はみな面白いですが、この作品も例にもれずじっくりと読めました。書店に横済みになっていたのを横目に見て電子書籍デビューとしてみました。電子書籍専用リーダーは、軽くて文庫本よりもさらに読みやすく感じました。 | ||||
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人間描写が優れている。単なるサスペンスではない小説です。第2の松本清張であろう。 | ||||
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「未解決誘拐事件を長官が視察」という難題が持ち上がった。今では”ロクヨン”と呼ばれる 誘拐事件は、14年前に起こった。誘拐された7歳の少女は犯人に殺害され、無残な姿で発見 されたのだった。「なぜ今になってロクヨン視察が?」誰の胸にも疑問が浮かぶ。実は、その 視察には重要な意味があったのだが・・・。 容疑者の匿名問題をめぐって報道関係者と警察の対立が起きる。そんな最悪の状況の中で突如 持ち上がった未解決誘拐事件の長官視察。長官はロクヨンのことを本当に真剣に考えているのか? いや、そうではない。そこに見えるのは警察内部の事情だった。だれも事件のことを真剣に考えて いない。考えるのは、自分の保身や体面を取り繕うことだけだ。遺された被害者の家族は、どれ ほど警察に失望感を抱いたことだろう。それだけに、被害者家族の描写は読んでいて切ない。 どんなに月日が経とうとも、色あせることのない悲しみがそこには渦巻いていた。読んでいて、 その悲しみが生み出す執念に圧倒された。 この作品の中には実にさまざまな伏線がある。長くて途中読むのに飽きてしまった時もあったが、 後半は一気だった。さまざまな伏線は、やがてラストを鮮やかに彩る。この結末にたどりつけて 本当によかった。見事な締めくくりだと思う。 これだけの長さが本当に必要だったのか、疑問は残る。でも、読んだあとの充実感は格別のものが ある。面白い作品だった。 | ||||
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最高の傑作です。読み始めると何も手につかなくなります。 私は読むのに2日かかりましたが、ほとんど引きこもり状態になりました。 久しぶりにワクワクしながら読み終え、読後の満足感も味わえる小説でした。 | ||||
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大きな(会社)組織であれば、立場の差によって 少なからず似たようなことがあることとは思いますが、 警察という分厚いベールの内側が垣間見れたようで 新鮮でした。 | ||||
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少し消化不良(最初の問題が解決してない)気味だが、 事件としての64は解決したので、よしとすべきかな! 犯人への復讐という面では、作者の他作と似てるプロットも ある。 | ||||
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2012年のこのミス1位というのを見て購入しました。 お堅い警察物はちょっと苦手だったのとボリュームがあるので、しばらく時間かけて読もうかなあと思っていました。 ところがどっこい、ページをめくる手が止まりません。あっという間に終わってしまいました。決して読みやすいものではなく、むしろ濃密な文章でまるで泥水の中をあるているような感覚でしたが、なんというか筆者からの気迫みたいなものが行間からにじみ出ていて、どっぷりと横山ワールドに漬かってしまいました。 これは読んでも損はないですね。 お勧めです | ||||
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本の帯にある通り『究極の警察小説』に偽り無し。非常に面白い。面白過ぎる。昭和64年1月5日に発生した誘拐殺人事件、その背後にある爆弾、刑事部と警務部の対立、警察とマスコミの対立が渾然一体になり、怒涛の結末へとなだれ込む。 横山秀夫の作品は殆んど読んでいるが、その中でこの作品がベスト1だと思う。『臨場』『第三の時効』『ルパンの消息』が次点かな。 警察内部の対立の構図は一般の企業にも言えることだろう。権力、ポスト争い、隠蔽体質などなど。自分の会社とも重なるところが多く、非常に面白かった。 | ||||
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内容、ボリュームともにケチのつけようがない。これくらい読み応えがないと満足できない。最新作が電子書籍でいち早く読めるのは嬉しい。 | ||||
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