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自白



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【この小説が収録されている参考書籍】
自白(上) (新潮文庫)
自白(下) (新潮文庫)

自白の評価: 3.50/5点 レビュー 10件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(5pt)

すごい小説だ!

いま、上巻の後半にさしかかっている。一気読みに走りたいのをぐっとこらえてこれを書いている。
ルーテル派の牧師が登場する。強姦魔が登場する。彼は44歳だが、そのうち20数年は刑務所暮らしだ。15歳のスポーツ少年が登場する。いや、かれはいま27歳になっている。4日後に死刑の執行が迫っている。かれは無実を訴え続けているが、裁判所も州知事も耳を貸さない。9年間も死刑囚監房に閉じ込められている。死刑廃止論者の弁護士が登場する。弁護士は、あらゆる法的手段を駆使して、執行を阻止しようとしたのだが、ことごとに不成功に終わってしまった。無実の少年(獄中で27歳になったのだが)の命はあと、数時間しか残されていない…。
 いま、私が読んでいるのは、死刑が執行されようとしている当日の午後のあたりだ。物凄い小説を読んだものだ。出版社の分類では、リーガル・サスペンスとかタイムリミット・サスペンスといった薄っぺらい表現になるのだろうが、この小説は実に重い命題をテーマにしている。冤罪による死刑、人種差別、選挙しか頭にない政治家、それらの渦の中で15歳だったスポーツ少年が命を落とそうとしている。グリシャムはそれをドキュメンタリー・タッチで克明につづっている。
 これは凡百のありきたりな小説ではない。(…。ネガティヴな評価を下している向きがあるが、その人の気が知れない)。文末になるが、白石朗氏の優れた翻訳に感謝する。
自白(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:自白(上) (新潮文庫)より
4102409297
No.5:
(5pt)

ベリーナイス

グレシャムの大ファンです。期待通りの作品でした。これからもずーと読む積りです。
自白(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:自白(上) (新潮文庫)より
4102409297
No.4:
(5pt)

死刑執行を食い止めるタイムリミットサスペンスと思っていたが、グリシャムの熱い思いを投

上巻の流れから判断して、死刑執行を食い止めるタイムリミットサスペンスだと思っていた。 もちろんその側面はあるのだが、むしろそれは死刑制度の妥当性を喚起するためのサイドストーリーであったことに気づくことになる。 著者が死刑執行の停止、死刑制度の廃止に注力しているなんとなく知っていたが、その熱い思いが込められている。 途中からストーリーがゆったりと流れるようになるため、ハラハラドキドキのタイムリミットサスペンスを期待されている方には、ちょっと物足りないかもしれない。エンターテイメントの形はとっているが、死刑制度という重いテーマについて考えてほしいとグリシャムが熱い思いを込めたボールを投げかけてくる、そんな作品だった。
自白(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:自白(下) (新潮文庫)より
4102409300
No.3:
(5pt)

冤罪の可能性が高い死刑囚の執行をめぐるタイムリミットサスペンス

カンザス州の牧師であるキースのもとを、死期が迫った仮釈放中の性犯罪者が訪問して、過去の事件の告白をするところからストーリーが展開する。 グリシャムのライフワーク的なテーマであり、特に保守的な土地柄ゆえに南部諸州に根強く残っている死刑制度への執着や人種差別が主なテーマとして語られていく。 死刑執行が当日に迫ったテキサス州にキースと真犯人と目される人物が駆けつけるところで上巻が終わる。 粛々と執行準備を整える行政側と、絶望的な努力によって執行を食い止めようとする弁護側、そして真犯人と目される人物の登場で、期待通りタイムリミットが迫る緊迫したストーリーとなりそうである。
自白(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:自白(上) (新潮文庫)より
4102409297
No.2:
(5pt)

著者の熱い描写を感じるだろうか。

牧師キースの元に現れた男が女性を強姦殺害したと罪を告白する。ところが、9年前のこの事件は、既に黒人の若者の自白によって解決済みで、死刑宣告により、4日後に死刑が執行されようとしていたのである。さあ〜牧師は死刑の執行を阻止できるであろうか。本書は、冤罪の可能性のある死刑囚の執行をとめられるかというタイムリミット・サスペンスである。著者が、硬直しきった法制度のなかで、どのように戦い抜いて勝利するのかという側面を、心を込めて力いっぱい描くのを感じさせる。
グリシャムは“評決のとき( A Time to Kill)、1989”から本作“自白(The Confession)、2010”に至るまで、人種差別や死刑に関する思いは熱い。上下一気読みは如何でしょう。
自白(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:自白(下) (新潮文庫)より
4102409300
No.1:
(5pt)

著者の熱い描写を感じるだろうか。

牧師キースの元に現れた男が女性を強姦殺害したと罪を告白する。ところが、9年前のこの事件は、既に黒人の若者の自白によって解決済みで、死刑宣告により、4日後に死刑が執行されようとしていたのである。さあ〜牧師は死刑の執行を阻止できるであろうか。本書は、冤罪の可能性のある死刑囚の執行をとめられるかというタイムリミット・サスペンスである。著者が、硬直しきった法制度のなかで、どのように戦い抜いて勝利するのかという側面を、心を込めて力いっぱい描くのを感じさせる。
グリシャムは“評決のとき( A Time to Kill)、1989”から本作“自白(The Confession)、2010”に至るまで、人種差別や死刑に関する思いは熱い。上下一気読みで。
自白(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:自白(上) (新潮文庫)より
4102409297

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