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治療島



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【この小説が収録されている参考書籍】
治療島

治療島の評価: 3.35/5点 レビュー 40件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.35pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全18件 1~18 1/1ページ
No.18:
(4pt)

強く引き込まれるストーリー

なかなか評価の高い本書。
確かにストーリーには引き込まれるし、ノンストップ・スリラーとして面白い。
ただし、似たような設定の作品が幾つかある。
だから、他のレビューで述べられているように、読みなれたひとには、早い段階で裏が見えてしまうだろう。
昨年公開された映画に、似た設定のものがあったことは、記憶に新しい。

しかし、ドイツ製作品である。
まあ、フランス製のミステリが上質なので、ドイツを含むヨーロッパ全体でのミステリの質の高さということかもしれない。
本作の質も、なかなかに高い。
裏が見えても、先を読ませるテンポとタッチ、そしてストーリーの運び方である。
まさしく、徹夜本というのに相応しい。

ストーリー自体は他のレビューを参照されたい。
ただ、できるだけ予備知識なしで読んだほうが、本作の楽しみを十分に満喫できるだろう。
だから、ただひとこと、面白い、とだけ言っておこう。
タイプはかなり違うが、私は伊坂幸太郎の作品と似た臭いを感じた。

伊坂ファンには怒られそうだが。
治療島Amazon書評・レビュー:治療島より
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No.17:
(5pt)

引き込まれてしまった

マスコミで有名な精神科医が原因不明の病気に苦しむ娘の治療に奔走していたが、あるとき、治療に訪れた病院で娘が忽然と失踪してしまう。それ以来、精神科医は開業していた医院も閉じ、失踪した娘を捜し続ける。娘の居所の手がかりを求めて別荘のある島訪れるが、統合失調症に悩む自称児童作家が現れ物語が展開していく。シャッターアイランドやシックスセンスを見たことのある人であれば、既視感を持つと思うがそれでも予想を裏切る結末がまっている。これがデビュー作とすごい才能です。
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No.16:
(4pt)

かなり掟破りのトリックですが、優れた人間ドラマが味わえる秀作スリラーです。

ドイツ・ミステリー界の期待の新鋭フィツェックが2006年に発表して大きな反響を呼んだ話題のデビュー作です。本書のジャンルはサイコスリラーで読者の心理の盲点を突く事を狙いとしており、純粋に推理を積み重ねて謎を解く推理小説ではありませんので、これから読もうとする方は心して掛かって頂きたいと思います。著名な精神科医ヴィクトルの十二才の愛娘ヨーズィが突然失踪する。懸命の捜索も徒労に終わり、手掛りもないまま娘の行方は知れず四年の月日が流れる。ヴィクトルは小さな島の別荘へと旅立ち、そこで謎の美女アンナと出会う。彼女は自分が統合失調症で高名なヴィクトルに治療を依頼する目的で訪ねて来たという。アンナが語る妄想には娘と良く似た少女が登場し、ヴィクトルは強烈に興味を惹かれ真実を求めて彼女の治療を始める。
本書は極めて特異な設定で、島での出来事の数年後に自らが精神病患者となったヴィクトルが医師のロート博士に回想を語る形式が取られており、章のタイトルを「真実が明らかになる五日前」とつける趣向で読者に予告しています。これは早く真実が知りたくなり頁を繰る手を止まらなくさせますが、反面読み進む内に話が段々と胡散臭くなり内容に乏しくなって来ます。やっと判明した衝撃の結末には、評判に違わず流石と唸らされ完全に騙されました。けれども、この真相は完全に当てずっぽうでなければ到達出来ないでしょう。もう少し読み手を納得させる真実らしさの手掛りが用意されていれば尚良かったと思います。終盤で作者はもうひとつのサプライズを用意しており、都合が良過ぎて少し安易ですが悲劇のドラマに光明を投じる救いとして評価出来ます。かなり掟破りなトリックなのに不思議と読後感が良いのは、本書が人間ドラマに優れているからでしょう。魅惑のトリックとストーリーテリングを磨き人間性重視の資質も忘れないようにして著者が今後更に飛躍する事を期待致します。
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No.15:
(5pt)

面白い

ユング心理学のアクティブイマジネーションに興味をもっているひとには面白いとおもう。
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No.14:
(4pt)

とまらない。

読み出したら、続きが気になってとまりません。でも、読後感は・・・。
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No.13:
(4pt)

トム・クルーズでぜひ。

看板に偽りなし、確かにノンストップサスペンスである。久々に一気読みしてしまった。逆に言うと、そのくらいさくさくと読める、平易な内容である。読了後、ざっと再読すると「なるほどね」という感じでまた楽しめる。
しかし、ストーリーはやや安易ではないだろうか。読者を駆り立て、何がなんだかわからない状態にしていってからの結末が釈然としない。ネタばれになるので書けないが、この本の「落ち」には、「あーそうきたか、引っかかった!」という快感がないのだ。救いがないというか(本当の最後に救われるが)、カタルシスがないので、せっかくのジェットコースターが楽しい思い出にならない。
ドイツでは映画化が進行しているそうだが、ぜひヴィクトルはトム・クルーズでお願いしたいところ。
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No.12:
(4pt)

一気に読ませるミステリです

読み始めたら止められないです。一気に読めます。

ただ、多くのレビューアが指摘しているように、ある程度ミステリに馴染みのある方であれば、オチが分かるでしょう。かく言う私も分かりました。それでも面白いですよ。最後の最後のオチは、もっとすごいことを期待したのですが、そうでもなかったです。

訳者は、主人公をトム・クルーズ、女性を二コール・キッドマンと想像されていますが、私は主人公は、「ビューティフル・マインド」のラッセル・クロウ、女性は、若かりし頃の狂気のイザベル・アジャーニ、ですね。
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No.11:
(5pt)

謎また謎。少女失踪事件の迷宮とラストで明かされる驚愕の事実!

■ヴィクトル・ラーレンツ博士は優れた精神科医だ。だが皮肉なことに、今は自身が手足を固定され、患者として精神病院の病棟にいる……。物語は、ラーレンツ博士が若い精神科医・ローテ博士に語る回想という形式で進行する■――4年前。彼の愛する一人娘・ヨゼフィーネが、姿を消した。それは全く謎の失踪(あるいは誘拐)だった。アレルギー専門の診療所に娘を連れて行き、診察室に一人で確かに入った娘が出て来ない。診療所の関係者は全員ヨゼフィーネは来ていないし、全く見かけなかったという。懸命の公開捜査にも関わらず、娘の消息は分からなかった■現在(4年後)、ラーレンツは小さな島の別荘にいる。そこに児童文学作家のアンナ・シュピーゲルという若い女性が訪ねてくる。彼女は自分を統合失調症だと紹介し、博士に治療を要請する。あまりに唐突で、博士は取り合おうとしなかったが、アンナが語りはじめた言葉は、何故か娘の失踪と結びつく内容だった。この女は何者なのか。消えた娘の消息はー。捜索の手がかりはどこにあるのか。一体何が真相で何が幻想なのか。物語は複雑かつ奇怪な様相をまといながら、深い迷宮に入ってゆく■ミステリー故、これ以上は書けないが、驚愕の事実が明かされるラストのカタルシスはとにかく圧巻だ。ぜひ、ご一読いただきたい。
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No.10:
(5pt)

翻訳者のあとがきによると

翻訳者によれば七回読んで、そのつど発見があったそうです。
ただのジェットコースターサスペンスではない!らしい。。
もっかい読んでみます。
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No.9:
(4pt)

一気読み必至、ドイツ発新種のサイコ・サスペンス

本書は、ドイツで’06年夏に出版されるや、一大ベストセラーとなったという話題作である。
読んでみて、著者セバスチャン・フィツェックの、デビュー作とは思えないほどのスピード感と、アクロバティクなその結末に瞠目した。

メインの設定は、本格ミステリーの舞台にもなりそうな、北海に浮かぶ、暴風雨で外界と遮断された孤島での元精神科医ヴィクトルと謎の美女アンナとの神経戦とでもいえるようなやりとりである。

ヴィクトルの娘は4年前に「失踪」しており、生死も行方も知れなかったが、自らを統合失調症というアンナは、なぜか娘のケースとそっくりな話をはじめるのだった。ところがどうもこの女は怪しい。ヴィクトルを取り巻くシチュエーションもどうもおかしい。そして、やがて彼を極限まで追い詰めるふたりの「攻防」は、本書の最大の読みどころである。

しかし、決してそれがこの物語の『着地点』ではない。最後の最後、エピローグで明かされるどんでん返しは少し余分のような気がしたが、フィツェックはとてつもないトリックを読者の前に用意していたのである。

本書は、プロローグとエピローグ、そして全60章一気読み必至の、新種のサイコ・サスペンスの傑作である。
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No.8:
(4pt)

サイコスリラー

嵐の小島を舞台に、精神科医と美しい謎の女性が繰り広げる駆け引きの数日間。
まるで映画を観ているように、読者の心理、視覚に訴える表現力と物語の展開は圧巻。
読み始めたら、止まらなくなる1冊。
心理的にはドキドキするが、残酷、残忍な場面はないので、中学生位の子供にもお勧め。
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No.7:
(4pt)

○○失調症と○○症候群、そして投薬中止によって・・。

精神科医が主人公だけれど「こんな症例はあり得ない」とほとんどの精神科医が考えるだろうなと思います。でも、ページをめくらせてくれる本です。この作者の書いた2作目が早く読んでみたい。
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No.6:
(5pt)

悪夢のような・・・。

これは事実なのか、幻覚なのか、妄想なのか。
まるで悪夢の中に引きずり込まれたようなもどかしさに、つい徹夜して読んでしまいました。
最後の最後まで気の抜けない展開、面白かったです。
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No.5:
(5pt)

主人公同様の衝動にかられました

主人公ヴィクテルがアンナの話を聞きたくなると同様、自分自身も早くこの後の話を聞きたいといった衝動にかられます。
霧が晴れていく最後の展開は全く想像できませんでした。
さらに最後の更なる真実があることも。。。
仕事が深夜で忙しい状況にも関わらず2日間で読みきってしまいました。
本国ドイツで映画化が決定されているということですが、日本でも見たいです。
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No.4:
(5pt)

最高のスリル

こんなに興奮して本を読んだことがありません。エピローグを読みはじめたときから私は本の中に入り込んでいました。最初に精神科医の娘さんが行方不明になったところからどきどき、そして島に尋ねてきた女性が登場してどきどき、本当に休まる暇がありませんでした。ジェットコースターみたいな感じでした。おもしろい。それに勉強にもなりました。複雑な統合失調症、なるほどと感心もしました。
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No.3:
(4pt)

シンプルなジェットコースター式サイコスリラー

本国ドイツでバカ売れし,日本を含む世界16カ国で発売.
そして本作のみならず,第二作の映画化もすでに決定しているという.

350ページ長の長さだが,全体が約60章に分割されていてそれぞれは短い.
シナリオの展開と場面展開が非常に速く,確かにジェットコースター的だ.

突然姿を消した娘と,娘そっくりの「架空の少女」の妄想を訴える女性患者.
その謎がどんどん深まり,ラストで,例によって二転三転のオチが用意される.

確かに面白い.面白いが...個人的にはややあっさりしすぎの感じ.
心理モノなんだから,もう少しゴシックホラー的に濃密な描写があっても...
その意味で★ひとつ減らしました.
ただし,いまのバランスだからこそ本好きではない人にも読まれているわけで,
この辺は個人の趣味と言えそう.人によっては★5つで文句ないかもしれません.
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No.2:
(4pt)

真実が明らかになる○日前

娘の病気、失踪事件と、島で女が語る話の奇妙な一致。そして「真実が明らかになる○日前」という章のタイトルに引きつけられ(4日前から始まるのでこのカウントダウンも魅力でした)、わくわくしながらあっという間に読んでしまいました。
 全体的にとてもよくできていて面白かったです。ですが、主人公が精神病院に入っていて、非現実的な話が多くありすぎ、これらを最後論理的にまとめるなら、この落ちしかないだろうと思えてしまいます。途中で犯人、動機も予想がつきます。
 それでも、きっと私の予想を超える結末があるはずと信じてしまう、スピード感溢れる、最後まで目が離せない魅力ある展開ですし、私のように予想がついてその通りだったとしても、十分楽しめると思います。
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No.1:
(5pt)

時間を忘れました

休日の午後に読み始め、気づいたら外がすっかり暗くなっていました。独特のスピード感、もやもや感に、軽いめまいを覚えます。ラストから30ページくらいのところで「謎とき」があるんですが、最後の最後にもう一つヤマ場が。ああ面白かった!
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