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(短編集)
ノエル: a story of stories
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ノエル: a story of storiesの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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「光の箱」、「暗がりの子供」及び「物語の夕暮れ」の3つの中編から構成される<童話(読み聞かせ)>をモチーフとした連作中編集。三編は卯月圭介という名の童話作家を通して細い線で繋がっている。本作の「epilogue」でこの三編の繋がりが強調されるが、これは作者の書き方次第でどうとでもなる事なので、帯にある様な「驚異的技巧」という印象とは程遠い。なお、各編は<地の文>と<童話>(必ずしも卯月圭介作とは限らない)とが混在しており、<童話>の方に作者の主張が込められている場合が多い点が特徴でもある。 三編を通じて作者が訴えている点は、人生は気持ちの持ち方次第で道を開き得る事、例え自分自身の人生が他人の役に立っていないと思っていても、何かしらの縁で充分他人の役に立っている(から生きて行く価値がある)事である。ごもっともではあるが、この種の"正論"を言うために、この様な全体構成にする必然性があったか否か相当に疑問である。感動が素直に伝わって来ないという恨みがある。副題の「a story of stories」は卯月圭介を含む孤独な登場人物達が孤独を癒すために次々と生み出した(妄想に近い)<童話>を纏めた物語という意味なのだろう。 例えば、クリスマス(ソング)をモチーフとした冒頭の「光の箱」は、上述の卯月圭介とかつての恋人との子供時代の回想と現在とを対比させた作品だが、<地の文>には面白みがない。一方、<童話>の中で、サンタがトナカイに言う「わし達が毎年配っているのは、名前がないもので、人々はこれを幸せとか、愛とか、喜びとか、思い出と呼ぶ」との言辞が印象的。非常に素直な心温まる言葉で、本作の意匠(作者(あるいは見知らぬ誰か)=幸せを運ぶサンタ)をそのまま表現している。全体構成などに凝らずに、もっと率直に言葉を連ねれば(いっそ、全体を<童話>にしてしまうという手もあったかと思う)、作者の意匠が良く伝わったかと思うと残念である。 | ||||
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童話作家が描いた童話と、ストーリーがリンクしながらつながっていく物語。 物語の中の話と童話がうまく交錯していて、次の展開を期待させる構成になっているのがよかった。どの物語も主人公は悲しみと切なさを抱えているが、それを童話で楽しいもの、忘れられないものに変えていこうという明るい感じが好きだった。 個人的には「暗がりの子ども」が好きだった。王女様のために用意した空を飛ぶための宝物は何なのか、莉子と真子はどうなっていくのか、ドキドキしながら読んだ。 3つの物語はどれも関連しており、最後はきれいにまとまっていた。カブトムシと蛍の童話もよく考えられていたと思うが、最後の「物語の夕暮れ」がくどくて読みにくいように感じた。 全部読み終わったあと、最初のプロローグをみると、なるほどと納得できる展開が待っている。 | ||||
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迅速な手配有難うございました。早速使用させていただきました。 | ||||
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物語にいつも勇気をもらっている自分であるし、 物語のチカラについては、考える機会を持っている自分だが、 この作品は、あまりにも、そのことについて直截的ではないだろうか。 物語は、ファンタジーだけではないと思う。 物語の中に童話を組み込み、 また、最後に、それぞれをつなぎあわせる。 技術的にはいいのだろうが、入り込めなかった。 王様のブランチ で紹介されていたが、 対象がちがったのかな・・・ | ||||
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