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キッド
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キッドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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不良漫画の金字塔『ビー・バップ・ハイスクール』の著者である作家・木内一裕氏によるハードボイルド小説第4弾! 今回は爺ちゃんの残したちっぽけなビリヤード屋を経営する二十歳の青年・石川麒一(きいち)が、人の良さから犯罪行為の手助けをしてしまった事から謎の組織から狙われるハメになる物語だ。 前作『アウト&アウト』同様、今回もノリとしてはアップテンポな軽い感じの展開である。その背景には、本作における主人公・麒一の人柄による魅力が大きく、タイトルにある『キッド』が示すように麒一青年のどこか子供っぽい言動や基本的にはアウトサイダーな人間でありながら根っ子の部分は例え損な役割だとと分かっていても困っている人をそのままにはしておけない心優しい人物である事も読者にとっての惹かれる要因だろう。 一本の電話を受けた事から死体遺棄を引き受ける事になってしまい、その事によって謎の組織から狙われて窮地に立たされるも、そこに悲愴感はなく、自分の中に余裕を持たせている様子や機転を利かせて相手を翻弄し、どんな相手でも必ずスキを見て逆襲を仕掛けるところなど麒一の持つ大胆かつ大雑把な性格が物語を痛快にしている。 故に本来は対立側として冷酷非情である組織の幹部・山田ジロー(浜田司朗)や手下の猿顔(猿川広)も幾度となく麒一に煮え湯を飲まされながらも、徐々にどこか麒一の人柄にほだされていくのも本作の特徴である。 読後感としては『ホーム・アローン』を見ているような感覚でボスのマオカラー(北大路良雄)を始めとする組織側の人間が間抜けに思わなくもないが、麒一に協力する茶髪女のヒロイン・ドド子(奈村圭子)や自衛隊出身のノブ軍曹(斎藤宣大)といった個性豊かな面々も含めて読みやすく、ある意味爽快感な作品に仕上がっていると思う。 ただし、組織の動機付け(物語の真相部分)が明らかに漫画っぽい感じであったり、展開が強引ともいえなくないし、作品の出来自体も浅く感じるので読む人の受けとめ方にも寄ると思う。その辺は大沢在昌氏の方が読ませるかなあ。 | ||||
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読み進めるのが苦痛。 文章が粗く、汚いので非常にしんどい。 | ||||
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