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ハゲタカ
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【この小説が収録されている参考書籍】
ハゲタカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全155件 121~140 7/8ページ
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“NHKドラマ原作”という帯タイトルで手に取りました。 ドラマの方は見ていませんが、こちらの本は拾い物。 実に楽しく“外資”,“企業再生”,“ファンド”・・・が学べます。 「これってあの会社がモデルかなぁ」と簡単に想像できるプロットも、 著者の意図と思われます。 勿論フィクションですが、まさに現実社会の動きを知るうえで、 よくできたドラマ仕立ての解説書といった趣きです。 | ||||
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ハゲタカは悪という印象が強い日本だが、この作品はそこに疑問を投げかける。 経済小説としての完成度は非常に高く、実際の日本の経済に絡めてストーリーを仕立ててあるので非常に勉強になる。 だがその一方で、人物の描写がイマイチな点が気になる。が、それも気にならないほどの質を有しているのも確かだ。 NHKのドラマ版もかなり完成度が高いので、そちらもぜひ併せてチェックして頂きたいと思う。 | ||||
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企業買収、再生をめぐる物語。 ドラマが関係する人々に焦点をあてており、 原作となったこの小説では、起こっている事象に焦点が当てられている。 その為、地方銀行を潰すにあたって、 日本政府がワシントンに「お伺いを立てる」など、 小説の方がより普段マスコミに出てこない企業再生をめぐる この国の暗部が描かれている思う。 ただ、登場人物たちの描かれ方は 若干いかにも過ぎて、薄い感じがしてしまったのは否めない。 良くも悪くも、元新聞記者が書いただけあるというべきか。 とはいえ、一気に読めて、且つ、経済の勉強にもなる傑作であると思う。 | ||||
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新聞の内容を脚色しつなぎ合わせ、著者の経験と想像力を混ぜ合わせた、 いかにも元新聞記者が書いた小説、という感じ。 でも、だから現実とリンクしているように見えておもしろいし、 好奇心を刺激される。 でも、登場人物は紋切り型だなあ。 億単位の金を動かして債権を買ったり会社を買ったり。 そういった世界を私たちはよく知りません。 正確にいえば、知ろうと思えば知ることは出来ますが、 それにはそれなりの時間とコストを支払わなければなりません。 たとえば新聞各紙をよ〜く読み込んだり参考資料にあたったり。 でも普通の人はそんな面倒くさいことしない。 だから、みんな出来ればより安価なコストでそういう世界を知りたい、 もっと言えば、誰か教えて、って思ってるわけです。 外資だ「ハゲタカ」だっていうけど、結局何なの? 彼らは何をやってるの?どうやって儲けてるの? 彼らの目的は何なの? そういった期待にいかに応えるか。 本書が目指しているのはそこです。 そして本書は実に適格にそれに応えている。 それはまさに元新聞記者の嗅覚のなせる業と言えるでしょう。 でも、それ以上の期待はしちゃいけません。 私たちの知らない世界を、私たちの興味に応える形で、 実に分かりやすくおもしろく書いている。それだけです。 | ||||
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バブル崩壊後の日本の企業再生を舞台とした経済小説っぽいが、外資系ファンドのヘッドとなった日本人を中心とした人間小説です。メインストーリーだけではなく、主人公鷲津の育った環境、ホテル経営の貴子の家族模様、銀行からターンアラウンドマネージャーに転身した芝野の人生観など、複数のサブストーリーがそれぞれ興味深く、テレビ化向きの内容と感じました。鷲津が元ピアニストというのも内容に厚みを持たせています。個人的には鷲津より芝野に惹かれますね。 業績悪化となった企業のオーナー家、主力銀行、再生ファンドの行動パターンはかなり正確で、十分に取材を行っているなと思います。但し、これを読んでも、再生事業やM&Aの勉強にはなりません。あくまでも小説として楽しむのであれば最高です。 続編の『ハゲタカ2』と比べると、こじんまりまとまっています。2の方が遙かにダイナミックで広がりがあります。私は先に2を読んでから本書を読みましたが、ストーリーが繋がっており、やはり本書から順番に読むことをお勧めします。 | ||||
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NHKのドラマを見て原作を購入…そしてただただ驚いた。全然原作と違う…。 良くこれで原作者がドラマ化許したなぁと…。 では、原作がドラマから劣っていたかというと、そんなことはなく、むしろ ドラマ版鷲津が引きずっている妙な暗さがなく、小気味よくストーリーが 展開していく様は圧巻。そして経済小説らしく、裏舞台を丁寧に描いていく様 は経済ニュースの裏舞台を覗いているようで非常に面白い。 上巻は三葉銀行(旧三和銀行?)のバルクセールを軸に、鷲津vs芝野の第一ラウンド や日光・ミカドホテルの話など、下巻そしてバイアウトへと続いていく伏線にも なっていてどんどん続きが読みたくなっていく。 私のようにドラマから入ったファンも、全くの別物として楽しめる一作である。 | ||||
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下巻もドラマと全く別物の展開で、またびっくり。NHKさん…これだけテンポの良い 原作をあんなに重苦しいドラマに変えてしまうなんて…。フジテレビor日本テレビ あたりで改めて原作重視のドラマを作って欲しいくらいです。 下巻も上巻同様に面白い。この巻は東ハトをモデルにしたとおぼしき太陽製菓買収の 話と上巻の続きでミカドホテルの話…そして上巻の冒頭に大蔵省で切腹した人物と 鷲津の意外な関係までが描かれている。 テンポ良く話が進んでいく上に、最後の大どんでん返しに息を呑む。もちろん下巻も 上巻同様の臨場感が「ハゲタカ」の身上。そして続いていくバイアウト(ハゲタカ2) にも大いに期待です。 | ||||
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上巻を読んでいる時は鷲津が悪役にしかみえなかったが、下巻の後半では人間味のある部分もみえてきたり、過去のヒミツが明らかになったりと少しずつ受ける印象が変わっていった。最後は魅力的にも感じた。ちょっと嫌味というか切れ者なので侮れないという感じも強いが、仲間につけたら百人力だろうなと思う。あいまいな日本文化の中で正義感の強い切れ者が鷲津のように正しいことを正しいと言ってほしいです。 | ||||
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NHKでドラマの宣伝をみて面白そうだなと思っていたが、すっかり見忘れてて、本を読みたくなりました。登場人物の鷲津、芝野、貴子がそれぞれ立場は違うが、良い味をだしていてストーリーにひきこまれていった。上巻はあっというまに読みました。企業買収といっても?マークの私のような知識のない人でも楽しく一気に読めます。オススメの小説です。 | ||||
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金融の知識がなくても楽しめるし、知識のある人はさらに面白いのではないでしょうか? 本屋さんで何気なく買ったのですが、ハゲタカと呼ばれる男たちの人間模様がかっこよく書かれてましたね。 どんな困難にも逃げない姿勢は読んでいて「カッコイイ」 即断を迫られ、相手の考えを推測し、先手を打つ、一気に読んでしまいました。 | ||||
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私はテレビ放送後にはじめて読んだのですが、面白いですね。 もっと、早くに読んでおけばと後悔しながら一日で読みきりました。 特にあらすじがいいです。新聞記者出身の人はみんなあらすじがしっかりしている作品を書きますね。 外資のえぐさ、日本企業のだめさ、が如実に描かれていて勉強になります。 幸田真音に、正確さと現実感を足して洗練した感じです。 | ||||
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ドラマを見て、ハゲタカ2を読み、 その後、ハゲタカを読みました。 ハゲタカ2を読んだとき、上巻のはじめのほうは ???という内容だったのですが、 ハゲタカを読んで納得です。 きちんとつながりました。 ファンドが日本再生に果たした役割が ファンドの本を読むよりもよくわかります。 | ||||
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私もドラマを見て非常に面白いと思い、原作本を手にした口です。 ドラマのほうがストーリーが違っているといえるが、ドラマも面白い。 でも、原作のほうがもっと面白かった! 上下巻2日で一機に読んだ。更には続編のIIの上下とも一機に読んだ。 特に私は、継いではいないが親が小さな町工場を経営しており、更に私が以前勤めていた会社は民事再生法適用そして外資ファンドに営業権譲渡され、私自身もその会社を辞めざるおえなくなったという経験があるので、ドラマともこの一連の物語は他人事には思えなかった。 本当に、この作品はバブル崩壊後の日本の企業状況を的確にあらわしていると思う。 言葉では筆舌にしがたい。 特に中小企業の同族オーナー会社は、あの物語の通りと言っても過言ではないし、社員は奴隷みたいなものと言える。 特にIIでワシズが言った「会社は皆のもの」という言葉に感動した!! ワシズが一番会社経営というものを知っているのではと思ってしまう。 冗談抜きで、ワシズよ日本を買ってくれと言いたくなってしまう!! そんな物語です。 | ||||
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ハゲタカ・ファンドやターンアラウンド(企業再生)などに焦点を当てたこの小説は、NHK総合で同名のドラマ(大森南朋が好演)が放映されていた経緯もあって、興味深く読過した。読後感として、「上巻」はやや冗漫な印象を受けたが、「下巻」は一気に読ませてくれた。 この小説における本筋は、詳しくは述べられないけれども、「売国奴、望むところです。私の願いですよ。この国をぶっ潰すためなら、命なんて惜しくないですよ。正義のためになら死ねますから…」という投資ファンド会長・鷲津政彦の権謀を駆使しての隠された“復讐”にある。 だが、作者の秘められた願いは、何と言っても“企業再生”であろう。その要諦をバンカーからターンアラウンド・マネージャーに転身した芝野健夫に語らせている―企業を再生する上で、一番大切なのは、経営トップが持っているオーラ、率先垂範して再生に邁進する姿だ、と…。 そして、もう一つのポイントは、鷲津の「世界中の金を使って、この愚かな国に思い知らせてやるのさ。本当の再生とは何かをな」という“挑戦”に対して、実業に生きるホテルグループ社長・松平貴子の「ハゲタカを扱える鷹匠」を目指すという“決意”にあるような気がしてならない。 | ||||
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しかもおもしろいだけじゃなく、 日本社会や経済の勉強にもなる! こんな本が読みたかった。 ぜひみなさんにも読んでほしいおすすめの書です。 舞台は、「失われた10年」と揶揄されたバブル崩壊後の日本。 バブルに浮かれて不動産担保至上主義で不良債権をたんまりつくった銀行、 有名絵画やリゾート地、ゴルフ場などを買いあさり、大損こいた大企業。 バブルの泡が消えてもなお、過去の栄光にしがみつき、 「政府が悪い」「銀行が悪い」「企業が悪い」「時代が悪い」と、 他人のせいにして被害者ずらして、やらなければならない改革を、 先延ばしにして自分だけはいい想いをしようと思っている腐った輩に、 「ハゲタカ」という名の外資が襲い掛かる物語。 ハゲタカ外資日本法人の日本人代表が主人公なのだが、 日本社会がいかに腐っているかということを、 実際に起きたノンフィクション的な話をベースに、 外資という視点から客観的に俯瞰できるのがこの小説のおもしろさ。 「ハゲタカ」といわれ外資はなんでもかんでも批判されるが、 この小説を読むとわかるように、 ハゲタカが悪い、外資が悪いという前に、 不良債権出し、乱脈経営し、瀕死の状態なのに、 きちんと処理を行わない日本の当事者たちの意識の低さが、 実に鮮明に浮き上がってくる。 政治家、官僚、企業、銀行など、 どういった動きをしてこの社会を腐らせているかがよくわかり、 かつ、最近新聞紙上を賑わせている難しい金融用語もよくわかり、 会社とは何か、株式とは何かがよくわかる本だと思う。 | ||||
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ニューヨーク 日本という設定は古い感がしないでもない。 アラブとか北極海との恋のゆらめきなんてのもでてきそうな昨今。だが 案外素直によめる。 女と男とは永遠にまとまりがつかないのか、なんていったら 作者から文句をいわれそうだが、なかなかの読み応えである。 ニューヨークもにおいのしてくるシーンが 多々あり一読推薦。 | ||||
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バブル崩壊後の日本社会で、次々と潰れていく企業。そしてそれに伴い増えていく不良債権。護送船団方式で保護されてきた日本の金融機関はその増え続ける不良資産を金に換える術を持たない。しかたなく二束三文で外資系金融機関に売りつけるのだが、そこはまさにハゲタカが死肉を漁る修羅場と化している。結局、それを金のなる木に変える数少ない錬金術を持つのが主人公の一人である鷲津が率いる外資系プライベートエクイティーファンドなのである。邦銀から買い取った債権を使って、安閑としていた放漫経営の企業を建て直し、あるいはばら売りし、邦銀では出来ないようなリターンを上げる。今でもしがらみの中に生きる邦銀ではどこまでやれるか分からない。 バブル崩壊後のこの10年余りの間にこの日本という国を舞台に起きた経済闘争を、小説を通じて如実にあらわしている傑作である。限りなく真実に近いと思われる筆者のプロットは非常に面白く、エキサイティングであると同時に金融関係者や企業経営者などの専門家の世界で起きている事象を分かり易く伝えてくれている。 | ||||
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どこまでがフィクションでどこまでが事実をベースにして書かれたのか判別が出来ないくらいに迫真の筋書きが続くこの下巻。上巻以上にエキサイティングな続きである。 本書を読んでいて思った。数年前に日本の長信銀や地銀が破綻後に外資系買収ファンドに買収されたが、何ゆえ破綻銀行は彼らのターゲットになったのか?また、ごく最近、外資系投資銀行や政府系機関が地方の温泉旅館を立て直しているが、現実の背後にある経済論理はなんなのか?こういったものがこの下巻では多く描かれている。私にとっては目から鱗だった。 さらにこの下巻では、主人公達の心理の奥底まで迫っていく。潰れかかった企業を再生させるといことがどういうことなのか、企業経営をするとはどういうことなのか、当事者達の心理の綾を交えながら語っている。 この過酷な物語に救いはあるのか?!最後はご自身の目で確認して欲しい。 | ||||
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NHKのドラマを見て買ったのだが、なぜもっと早く読まなかったのかと後悔した。 経済小説というのは総じて面白くない。 書き手が専門的に走りすぎてドラマの部分がないがしろになってしまうものが少なくないからだ。 これもきっとドラマ制作がうまいに違いないと勝手に想像していた。 ところが、上下二巻でちょっとかったるいところはあるが、一気に読ませる。 面白い上に、人間の本質についてをじっくり考えさせられ、明日からのいろいろな生き方のヒントを得たりや反省したりで、有益で充実した読後感に浸った。 結局、銀行は金貸しである、という原点をしっかり見せてくれる。 経済は人間が作り出したものであるが、経済がいかに人間的であるかという本来の姿を考えるのにふさわしいテキストだった。 経済の授業でこれを使ってくれれば、根本的な経済と人間の関わりの大切な部分をきちんと学べたのにと、つまらなかった授業を振り返った。 ☆がひとつ足りないのは次に期待が大きいと言う理由。 | ||||
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バブルに湧いた日本があの時期に侵食されていったことが今のバブル景気を呼んでいることを痛感した。 バブル崩壊で、きっともう二度と同じ轍は踏むまいと思っていたのに、また同じことをしている日本。 あの時代を知らない人間が跋扈し、あるいは当時蜜を吸い上げた同じ人間がその味を忘れられなくて再び蠢いている。 踊らされるのは一般庶民で、庶民も愚民と言われても仕方が無い無気力さに陥っている。 本当に懲りない繰り返しだとつくづく残念でならない。 愚かな日本をバイアウトしてしまえ、という言葉には反発の気持ちと、そう叫ばずにはいられない鷲津の深淵に共感をも覚えるのはそうしたやりきれなさからである。 仕掛けだらけの日本で、仕掛けに踊らされずに生きようとするのは至難の技である。 が、よく目を見開いていれば仕掛けにひっかからずに騙されずに人生を全うすることが出来る。 日本を台無しにしていくのが誰なのか、それをそろそろ感じるためにもこの本を読んでみるといい。 | ||||
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