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悪貨
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悪貨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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この本の栞は「零円」と書かれた1万円札と同じくらいの大きさの「偽札」。今回は偽札に纏わる、それを作り闇に流す者とそれを捕まえる者の、ちょっと変わった恋愛ものだ。最近、とみに普通の恋愛小説は読む気が失せているが、こういうちょっとない恋愛ストーリーは読みたい。それに最近の著者の作品では、『彗星の住人』〜『エトロフの恋』三部作以来の読みやすい作品だった。 また恋愛小説であると同時に、『海辺のカフカ』のような「父殺し」も少々テーマに入れている。また他にも今の世相を反映させたような、お金の動き、中国の台頭、「円天」を思わせるような、特殊な貨幣価値(1アガペー=10円)などを盛り込んだ、人の価値観を問い直すような内容となっている。 「結局、人が最後に頼るのは・・・呪力だ」と思う者、「世界は矛盾に満ちているが、今や自分もその矛盾の一部になってしまった」と感じる者、みな、最後には本能に従って生きる道を選ぶ。だから恋愛ストーリーとしては、精神的にはハッピーエンディングなのだが、それだけで終われるほど簡単ではなく、罪には罰が用意されている。 1つだけとてもツボに入った表現があった。それは「アメリカ西海岸の公園内にある日本庭園とでもいうべきちぐはぐな感じがついて回った」という個所。これは多分、サンフランシスコのある公園内の日本庭園のことだと思うのだが、これを読んで、その昔、ここの中の橋の弓なりっぷりが、あり得ないほど極端だったのを見て、大笑いした記憶が蘇ってきた。 | ||||
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文章も、構成もしっかりしているし、 主題も「通貨への疑心」という「今どき」のテーマ で、一気に読んでしまいました。 ただ、島田さんの「エンターテイメント」って こういうもので良いのでしょう「的」なご自身にとって 余技を見せる作品になってしまっていて 読後は、物足りなさを感じました。 | ||||
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