旅のラゴス
評判
旅のラゴスの評価:
3.95/5点 レビュー 265件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全801件 541〜560 28/41ページ
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旅のラゴスの評価:
3.95/5点 レビュー 265件。 C ランク
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特に見つからなかったと失望しながら帰ろうとした時に入口近く
でたまたま目に入ったのがこの小説。
『人生はひとりの旅、文明は人類の壮大な旅。』
帯に書かれていたこの言葉に興味を持ち、思い切って購入。
久々に心が躍る小説でした。
筒井康隆さんの小説はこれが初めてです。筒井さんの中でも
異例のSF調の作品だったということですが、存分に楽しめました。
突然高度な文明を失った世界を、ラゴスという学徒が旅をし、
旅先で様々な人間に出会い、様々な体験をしていくという話。
念ずることによる瞬間移動というファンタジーな要素から始まり、
人の心の中にいる人間を顔に浮かべることのできる画家、壁を
素通りできる人間など、SF要素を交えた不思議な人間たちとの
出会いが面白い。自分は特にこの前者の画家との出会いがとても
印象に残っており、もし自分がこの人に会ったらば、どんな顔が
見えてくるのだろう、と想像してしまいました。
またある時は奴隷にまで身を落としたり、ある時は一国の王子にまで
昇り詰めたりと、とにかく忙しいラゴス。しかし彼は生粋の学徒にして
生粋の旅人。旅をしている時は安住の地を求めながら、いざそこに
たどり着くとまた旅をせずにはいられなくなるという旅人の性(さが)
は解るような気がします。
また、ラゴスの旅を通して、文明の在り方についても考えさせられる
物語でもあります。そして旅先で出会う人々を通して、人間の愛しさ、
醜さも垣間見え、「旅は人間模様を映す」ことを改めて実感しました。
自分もどこかへ旅をしたくなるような、そんな小説です。
ラストは完結せぬまま終わりますが、それが逆に良い。
ラゴスが無事、目指すものにたどり着いてくれることを願います。