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(中編集)
シェパード
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シェパードの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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中編が3編。 どれも甲乙付け難く、読み応えがある。 個人的には『殺人完了』が良。 スッキリしたわかりやすいオチでストレートな切れ味がいい。 | ||||
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青春時代に読んだ作品。懐かしくほっとする表題作が好きでした。 | ||||
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good | ||||
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フォーサイスの短編集は、2002年に読んだ『戦士たちの挽歌』を、3年ほど前に再読したが、収録されていた全てが面白かったわけではなかった。 この『戦士たちの挽歌』に収録されていた五作の短編のなかで、『戦士たちの挽歌』と『競売者のゲーム』の二作が秀逸だったので星5ヶと評価したのです。 本書『シェパード』が、フォーサイスの最初に書いた短編集である。 評者には、タイトルになっている「シェパード」は、いつか映画で観たようなデジャブを覚えながら読みすすみ、物語のなかかばまできたら結末を想像することができてしまったのです。 『殺人完了』も物語の主人公に違和感を覚え、あまり意外性もないエンディングなので優れた短編だとは思えなかった。 この短編集のなかで評者が最も優れている作品だと評価したのは『ブラック・レター』でした。 ネタバレになってしまうが、最終ページで、 「爆弾の魔術師、マイク・ハローラン少佐とサミュエル・ナートキン伍長(本作の主人公)に捧げる。ブル・ノートン村の村民一同の感謝とともに.一九四三年七月」 ナトキン氏は誇らしげに写真を見やり、いつになく元気な声で、 「悪党にふさわしい最期だよ」 と、ひとりごちた。 読み終え、上手い!と、ひとりごち、この『ブラック・レター』こそフォーサイスらしい作品なんだ、と思ってしまったのです。 | ||||
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事故は北海上空、高度一万フィートで発生した。すべての計器が止まった。眼下は霧の海。漆黒の空間を漂う愛機…。その時、霧の中から一機の古いモスキートが! 傑作中編集。 | ||||
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エスピオナージがお得意のフレデリック・フォーサイスには珍しい短編集。長編は、微に入り細を穿つ描写でややもすると退屈してしまうが、短編のほうすっきりとまとまっている。 航行途中、故障に見まわれた戦闘機パイロットの運命を描いたタイトル作「シェパード」は、絶体絶命とはこのこと、生命の危機に瀕した人間のハラハラドキドキに、著者らしさを感じる。結末は想定内だが、ほっこり話もお上手。 その他、美人局に脅迫された真面目いっぽうの男の起死回生「ブラックレター」、有名実業家が恋した女性の夫に殺し屋を差し向けた結果「殺人完了」。 作品集にしては頁数が少なすぎではある。 | ||||
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長編のイメージが強いフォーサイスですが、この3つの短~中編小説には彼のエッセンスがぎっしり詰っています。 どれも素晴らしい。 深読みができない読者には良さが分からないようですが、ウイットとオチが秀逸、読後に感心、感動が。 フォーサイス好きの方には是非読んで欲しい。 | ||||
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フォーサイスの長編はどれも大好きでワクワク読むことができます。 でも短編はつまらないですね。 彼らしくないとさえ思ってしまう。 もう短編は買わないでしょう。 | ||||
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こういうのを良質な短編小説というのでしょう。表題作のシェパードも含めて、いつまでもいい余韻を残してくれます。ぜひご一読を。 | ||||
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言葉では言えない、胸が暖かくなるような物語。 空のロマンが一杯。 | ||||
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絶版本です。 面白いのに手に入らないのでマーケットプレイスで。 思ったより綺麗な本が届きました。 | ||||
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他の短編はさておき、「もし次元がルパンと出会わなければ 二流の殺し屋」というアナザーワールド脳内変換レビュー第2弾。 とゆーか「ルパンと出会う前の次元大介は傭兵時代以外だとこんな感じ」 というイメージに近いかもしれないのが本書収録「殺人完了」の登場人物 コルシカ人殺し屋カルヴィ。先にレビューした「イギリスから来た男」では テレンススタンプが現地調達で2.5インチ38口径リボルバを 手に入れてましたが、それ以外に機内持ち込みバッグの中にオートマチックを 入れて持ってきている。この映画って9.11以前なんだけれど 実際は空港チェック通過するのが・・・ もっとリアルなのがコチラの「殺人完了」なのですが コルシカ人の殺し屋カルヴィが最初パリからバルセロナへ 列車で移動しようか、と考える。空路利用ではオルリ空港で 簡単に銃器が見つかってしまう。列車移動の場合、国境の税関で 見つかった時にはスペイン警察に逮捕されるがこの時代ではまだ フランコ軍事政権下。人道的とはとても言えないような扱いを受ける。 結局イベリア航空を利用して自分は空路で移動するが銃は別便で。 ブローニング9ミリを解体して分厚い本の中に隠し小包郵送する様子が 克明に描かれています。 (ところでジャームッシュ「ゴーストドッグ」ではウイテカーが ハンダゴテ使いながらサイレンサを自作するシーンがありますが、 この小説でも本の中に仕込むパーツとしてはサイレンサが一番嵩張る という描写もアリ。「アリエティ」でもお父さんが半田ごてとかで ナンカ作ってた。他に本作ではサイレンサ薀蓄のくだりもある。) この話は結局「本当の愛は金では買えない」と言う事が 依頼者視点でわかるトコで終わるのですが、カルヴィ自身は ミションコンプリティドで「オトコには自分のセカイが あるー」を地でイってます。 | ||||
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「シェパード」というタイトルとは違い、内容は航空作品である。 しかも大戦後間もない頃の一機のジェット戦闘機が主な舞台である。 この辺りはフォーサイス自身がかってパイロットであった経験が大きく影響 していると思われる。 クリスマスの夜に単機、帰路を急ぐジェット戦闘機に電気系統が全て故障する という非常事態が発生する。 このクリスマスの夜という設定が暖かい地上の家庭から隔絶された孤独な 戦闘機の操縦席で起きている絶望的な事態を浮き彫りにしている。 クリスマスの夜にレーダーを監視している管制官など一人もいないのだ。 コンパスが不作動という絶対絶命の危機の前に現れたのはなんと大戦中に 使われていたモスキート戦闘爆撃機・・・。 モスキート機に誘導されるまま見知らぬ基地へと辿り着き着陸。 着陸した後で大戦中に使用されていた基地と知る。 一室へ案内され、その部屋で明かされる驚き・・・。深い余韻が残ると共に 「さすがだ。」と納得する。 | ||||
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F.フォーサイスといえば、「ジャッカルの日」「オデッサ・ファイル」ということになるが、本書のような秀逸な短編もある。ここに収められている3作品もなかなかいい。 一時のアヴァンチュールの代償は大きかった。しかしそれを取り返す男の執念を描いた「ブラック・レター」。 狙った獲物は逃さない。しかし想定外のことが起きてしまって当初の目論見が見事に外れた「殺人完了」。 かつて英国空軍に伝説の戦闘機乗りがいた。コンパスも無線も効かない霧の中で出会ったシェパードとは誰? | ||||
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『シェパード』について。 僥倖は期待しない。自分で何とかする。 しかし、結果的に「ついていた」。 僥倖だと思っていたが、もしかしたら それは「善意」だったのかもしれない。 僥倖を期待しないのだから、 ましてや、他人の「善意」等期待しない。 それが本当に善意ならば礼をする。 言葉だけで謝辞を述べても「意味」が無い。 | ||||
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フォーサイスといえば長編ポリティカル・スリラーの名手として知らぬ者無き 大家であり、その比類なき面白さに虜になった読書子も少なくなかろう。 私もそのクチだが、その彼の短編集があると聞き、手に取ったのが本書。 フォーサイスの短編集には本書の他に、八篇が収納されている「帝王」があるが、 原書では本書と一冊の本だとあとがきにある。本書には三篇が収められている。 「ブラック・レター」では、凡庸な勤め人が一夜の火遊びに及んだために、とんだ罠に はまってしまう。人生のピンチに彼がとった意外な行動とは・・・。「殺人完了」では、 人生に飽きた大富豪が偶然出会った人妻に真剣に恋をする。夫のいる彼女を我が 物にするために思案し・・・。この二篇はいずれもラストにひねりをきかせている。 そしてタイトルの「シェパード」は私小説。空軍パイロットの「わたし」は、愛機で 赴任国ドイツから故国英国にクリスマス休暇で帰還途中、計器が故障、管制官との 連絡も不能、もはやこれまでと思われた時に「わたし」が目にしたものとは・・・。 皮肉が利き、ペーソスに溢れた珠玉の短編揃い。フォーサイスの別の才能を発見できる。 | ||||
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私が始めてフォーサイスに出会ったのは、創刊まもない1976年頃の月刊プレイボーイに掲載されていた「シェパード」という短編でした。当時から飛行機が好きな私にとって”モスキート”という双発爆撃機の登場に興味を引かれたばかりではなかったのです。そこには、短編とは思えないくらいのスケール感・臨場感・緊迫感があり、ラストの意外性も含めてなにもかも新鮮でした。「ジャッカルの日」や「オデッサファイル」が極上のメイン料理だとすればこの「シェパード」は、完璧なまでの上質なオードブルであることは間違いありません。 | ||||
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クリスマス・イヴの夜、主人公のパイロットが故郷に帰れる歓喜から一転、絶体絶命の危機に立たされる。凍える夜空にたった一人、窮地に陥った主人公の苦闘が始まる。そして待ち受ける不思議な運命。作者Fフォーサイス自信のパイロット経験に裏打ちされた、短編ながら熱いジョンブル魂が息づくヒューマンストーリー。単なる戦記や冒険物語ではない、深い愛情を底辺に繰り広げられる人間ドラマが胸を熱くする。夜のしじまが降りる頃、遠い孤空に思いをはせながらスコッチ片手に読み終えれば、ほろ苦さがちょっぴり残る珠玉の名作。 | ||||
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