■スポンサードリンク
エデン
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
エデンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全90件 61~80 4/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自転車競技にはまったく興味ありませんが、この作品を読むと自転車に乗ってみたくなります。 自転車競技を知らない人でもわかるように、さりげなく解説が入り、なによりも自転車の楽しさを存分に感じさせてくれます。 前作はサスペンス要素もあっての面白さでしたが、今作はツールドフランスを通して、純粋に自転車レースの魅力を直球で書き綴っています。 さほど派手な展開にさせずに、ここまで自転車の魅力を伝える作品って、なかなかないですよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ロードバイクにはまっている自分が「サクリファイス」から読み始めて「プロトンの中の孤独」「レミング」「ゴールよりもっと遠く」と読み進んで(時系列としては戻りますが)「エデン」に至りました。 人によってはサクリファイスのほうが面白いという評価もあるようですが、私としては十分にこのエデンも楽しめました。 やはりツール・ド・フランスを背景に描かれている分、夢を見れたように思います。 可能であればこの続編が書き下ろされたら嬉しいですね。(サヴァイブではなく) 期待したいです。 あとは、もう少し細かい描写、表現を取り入れて読者が勝手に想像(妄想)する時間を持てるように書いてもらえたら良いと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作は、「自転車のお仕事国内編&謎解き」でしたが、今回は「自転車のお仕事外国編 マインドレビュー」という感じでした。 前作の謎解き的な要素が少し減って、「スポーツで喰っていくこととは」的な要素が高かったように思えます。しかし、それが悪くないのがこの作品の良いところ。国内編では若かった主人公もだんだん年齢を重ねて来ている様子が面白く描かれています。ふんだんに自転車レースのお仕事についての描写も健在ですので自分が自転車に乗って彼らを追いかけているような爽快感等があります。コレだけ読んでも悪くないですが、入門編としてやはり前作の「サクリファイス」は読んでおくほうがより、楽しいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
評価が高かった前作「サクリファイス」ですが、ロードレースにのめり込んだ経験を持つ身としては、 「最低の読後感」 「有り得ない事故」 と、憤慨するような内容でした(ごめんなさい)。 正直、 「ロードレースに対する冒とく」 であると思います。 それに比べれば、本作は少なくとも前作よりは、読後感は爽やかです。 ミステリーの呪縛から離れ、物語としては上手に構成されています。 しかしながら、 実際にロードレースに触れることのなかった筆者の、限界を感じずにもいられませんでした。 自転車レースを題材とした近藤氏の作品群には、多くの間違い・誤解が見受けられます。 本作にも大小様々ありますが、その中でも…、 競技者は練習ででも、数回一緒に走れば互いの実力は見えてしまいます。 まして幼なじみでは…、ごまかしようがありません。 長年にわたり、自分の実力を相手に「誤解」させ続けるのは、無理。 コーチの目やマスコミの辛辣な評価も含め、周囲を騙し続けるのは不可能です。 そして、アマチュアもある程度のレベルになれば機材供与もありですから、ごまかし続ける必要もなくなります。 横山秀夫氏の『半落ち』に「ミステリーとして成立しない」「落ちに欠陥がある」とのケチがついた件は有名です(後に誤解は解けたものと理解しています)。 同様の視点から上記の点を精査すれば、「物語構成上の致命的な欠陥」に当たると思います。 一方、皆さんの好意的なレビューを読めば、 ロードレースの世界を紹介し、多くの視線を集めた功績の大きさも、認めざるを得ません。 また、日本の相撲の現状とも通じるフランス自転車界の焦燥感、自国選手活躍への飢餓感に着目している点には、共感を持ちます。 ただ、上述のように問題点も多々あり、そうしたことも知って欲しいと思いました。 なお、前作の中身を知らないと面白みが半減します。競技経験者として、お勧めするのは遺憾ではあるのですが、まず『サクリファイス』を先にお読みになられた方が良いと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ロードレース、ツール・ド・フランスなどといった自転車競技については何の知識もなかったのだが、前作「サクリファイス」が面白かったので、続編である本作も夢中で読んだ。前作が読後感が悪かったのに対して(何といっても自己犠牲がテーマのお話なので)、本作は衝撃の結末こそ無いものの、結末まで山あり谷ありのドラマが用意されていて、自転車競技の楽しみ方も分かるし、海外で一人で活躍する日本人の孤独、不安、そして孤高さが良く描かれているし、プロ・スポーツの魅力(それがエデンかな)と、それを去る時の悲しみも表現されているので、味わい深い佳作になっている。 ちょっと残念だったのは、サクリファイスでもそうなのだが、色恋が全く出てこないこと。女性が登場するので、若干期待感が高まったが、肩透かし。 自転車競技がハードルと思って本書を読まないのは損ですね。全く。続編も期待。ついでにマラソンものの長編も著者には頑張って書いて欲しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ツール・ド・フランスの模様が初日から徐々に主人公視点で描かれているので、ツールやロードレースの勉強になりました。やっぱりこうして読んでいると、他のスポーツとは異なる競技であることがわかります。専門用語もチラチラ出てきますが、それを調べながら読むのもまた一興かな、と。 主人公(チカ)の考えが非常に好感が持てるのもいいですね。超一流というわけではなく、一歩引いたところにいる人物の描写が読者に親近感を与えていると思います。彼の信念に、「うんうん」と読んでいてひとり納得してしまいました。 前作同様、非常に軽快に読み進められます。面白いのも手伝って、私は三時間ほどで読み終わりました。この作品のさらに、続きが読んでみたいです。絶対に面白いと思いますしね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この「エデン」の前作「サクリファイス」は、本当に面白かった。それだけに、この作品も、かなりの期待感を持って読ませてもらったのだが、柳の下の2匹目のどじょうを狙った「好評につき、続編」というケースの大半がそうであるように、残念ながら、この作品も、期待外れの凡作に終わってしまっていた。 前作「サクリファイス」は、冒頭の1ページ目で、いきなりレースの途中での惨劇が描写されており、この先、どこで、どんな惨劇が起こるのかを常に読者に意識させつつ、物語が進行していくサスペンスがあった。当然、同じ手は2度使えないわけだが、それでは、それに代わるサスペンスがこの作品のどこかにあったのかというと、これが、最後まで全くなかったのだ。 一方、ミステリ的に見ても、それなりの種明かしは用意されているのだが、「サクリファイス」の凄絶などんでん返しと比べると、インパクトがあまりにも弱過ぎる。また、前作では初野香乃というヒロイン的な存在が、物語にドラマとしての深みをもたらしていただけでなく、実際に物語の中で重要な役割も果たしていたのだが、この作品でそれに対比される存在として登場している只野深雪は、単なる脇役に終わってしまっており、そのキャラを全く生かせていない。 率直にいって、続編など書かず、「サクリファイス」は「サクリファイス」のままにしておいた方が良かったと思わざるを得ない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
爽やかで明快な「エデン」は小説の深みという点では前作「サクリファイス」に及びませんが ロードレースの描写は前作より臨場感が進化、内容も深化しています。悪く言えば劇画チックな感じですが 発表の場所が新潮ケーターイDXという奥付を見て納得 ツールの息遣いが伝わってくるような迫力は他に類が無く、ラルプデユエズは喘ぎが聞こえてきそうな、すばらしいものでした。 読了後久しぶりに近所の峠に喘ぎに行ってしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新聞の広告で見つけて、図書館で予約したのだが、人気のある本だったらしく、手に入ったのは、なんと半年後。自転車ロードレースという、あまり日本ではなじみのない競技が中心なのだが、この作家は分かりやすく読ませる術を心得ている。 誰でも、名前ぐらいは聞いたことがあるだろう。舞台はツール・ド・フランスである。丁寧な説明で、読み進むうちに、ロードレースの魅力が分かってくる。 スラスラと読める。ミステリーとは言えず、スポーツ小説なのだが、読ませる力は十分に持っている。スポーツ好きでなくても、内容的には面白く読めるだろう。 全体を支配する雰囲気はさわやかで、悪くない。読みやすいというのも、大きな長所だ。しかし、できればミステリー性を強くしたほうが小説として傑作になっただろう。悪くない読後感とともに、少し物足りなさも残る作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ツール・ド・フランスはもちろん、自転車ロードレースについて知識はありませんでしたが、 各選手の心理描写やスピード感、特有のルールなど非常に楽しめました。 日本の地上波TVでは放送されないのが残念ですが、実際に一度観てみたいと思いました。 ツール・ド・フランスの魅力を教えてくれた作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作の「サクリファイス」はミステリーとしてのしての魅力と自転車競技の奥深さを描いており、すばらしい作品でした。 あれだけの本の続編はふつう書くのが難しいものですが、本作品「エデン」も、なかなか読ませる引き込まれる作品であり、質の高い作品になっていると思います。 「エデン」は、「サクリファイス」に比べてミステリー性を薄めて、自転車競技とそれに向き合う主人公のいきざまが中心となっています。舞台はツール・ド・フランス。 この本は、全体の構成がしっかりしているうえに、物語の運びが上手です。ほんとうは1日で読んでしまいたいほど読者をぐいぐいとひっぱっていきますが、私の場合、あまりあっさりと読んでしまうともったいないので、3日ほどに分けて、後の展開を想像する楽しみを持ちながら読みました。 近藤史恵さんの力量を感じさせる充実した作品であり、読む価値が十分にある作品と思います。 なお、「サクリファイス」「エデン」のほかにも、同じシリーズの短編作品「プロトンの中の孤独」が「Story Seller (新潮文庫)」に収録されています。あわせてお勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作とは異なりサスペンスはなく、レース中心の話とのことだったので、前作で初めてロードレースに触れたド素人の私に読めるだろうかという不安があった。説明くさい台詞でつまずいて、読む気をなくすのではないかと思っていた。そんな心配はすぐに消えた。ぐっと惹きこまれて、1日で読み終えてしまった。ロードレースを知らない私が、なぜ疑問を抱いたり、ルールに引っかかったりせずにさらりと読めるのか不思議だ。それがこの本の魅力なのだと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自動車のロードレーサーの白石誓を主人公にした第2作。第1作のサクリファイスは初めて知ったロードレースの世界が興味深く、自転車競技の爽快なスピード感を肌で感じることができてとても面白かった。 第2作のエデンは白石が海外のチームに移籍して、最高峰のレースであるツール・ド・フランスに臨む様子が描かれている。一気に読み終えたが、読後の感想としては前作と比較するといまいち。 白石は相変わらず欲のない男で、アシストに徹するところは彼の持味として仕方がないのだろうが、ただそうであっても最高峰の世界で生き残るために必死で力や技術を高めるべく努力をしているはずだし、それがためにアシストに徹することに関する苦悩があるはずだが、あまりにあっさりしすぎて物足りない。 もう一人の中心人物であるニコラも同様だ。ここまでして掴んだ地位をあっさり手放すことなどできるわけはない。それではマイユ・ジョーヌを取ろうとして足掻いてきたそれまでの苦闘は何なのかということになる。 このあたりの軽さがライトノベルなのかも知れないが、ロードレースの現実がこんなものとは思えない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「サクリファイス」が自転車競技を舞台にしたミステリーだが、これにはミステリー味はごく少ない。ひとりの日本人青年の青春小説といったほうがより。 日本にはほとんど馴染みのないサイクルスポーツをこれだけいきいきと描写している小説は他にない。続編は読みたい! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第十回大藪春彦賞受賞、第五回本屋大賞第二位「サクリファイス」の続編 「サクリファイス」はミステリーとしても一級品であったが、今作は自転車競技が前面に出た作品だった ロードレースは駆け引きが非常に複雑で面白い 集団内で利害が一致するもの同士は、負担を公正に分担する紳士協定 エースを勝利させる為、アシストを駒のように配置する等 利害が一致するチーム同士が協力し合うのは理解できます しかし、入賞の可能性が無くなったチームの者が、同国人だからといった理由等で、ほかのチームに協力する場合もあるようだ 八百長とまでは思わないが、なにか不可解な気もしてしまう 今作は外国が舞台で、登場人物の多くは外国人 日本人である主人公は、必ずしも外国語が堪能な訳ではない 主人公がアシストを勤めるエース選手は寡黙な人物といった事もあり、感情むき出しの熱血なシーンはほとんど無い ストイックな雰囲気が読んでいて、心地よかった ドーピングといったダークな問題も描かれていた エースになれないことを自覚し、アシストの役割を誇りを持ちこなす主人公 ロードレースの本場・欧州で現在唯一の日本人でもある 過去のある種大きな犠牲のもと、自分は楽園にいることを自覚し、次なる自分より有能な日本人の夢の架け橋となれることを望む彼の姿には感動します | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
サクリファイスからの続編という位置づけ。 本作エデンでは、 ヨーロッパ自転車界のドーピング問題が描かれていました。 part3を予感させますね。 全体的に僭越ながらよくできているなーって印象です。 物語としての、伏線の張り方がうまいなって思いました。 フィンランド、フランス、スペインなどの、 ヨーロッパ人の名前がいくつか出てきます。 名前を聞いて外国人をイメージするのが苦手という人は、 キャラクターを想像し辛いかもしれません。 前作ほどレース・シーンは描かれておらず、 自転車の躍動感を期待して読み進めたので、その点では期待はずれでした。 ただし、自転車競技選手としての攻防や生き様など、 プロの世界はこんなかなーって思い描きやすい点はありますし、 前作同様、Jスカイスポーツだったか?で放送してた ツール・ド・フランスなどのレース放送などは見てみたいなって思えます。 できれば、サクリファイスから読んだ方が、より楽しめると思います。 文庫化されてましたから。 でもエデンを読んで興味が沸いたからサクリファイスを読む、 という流れもありでしょうね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
サイクル・スポーツ小説である。プロ自転車競技の最高峰ツール・ド・フランスを舞台にした作品。前作「サクリファイス」は、白石誓の背景として時折ほのめかされる。でも、前作を読まなくともあまり気にせず、新たな僚友であるフィンランドのミッコや、フランス期待の星ニコラとの交友を楽しめる。ニコラが時折つぶやく陰りのある言葉が、終盤で鮮やかに謎解きされる。 それにしても山岳ポイントとかパレード走行とか、自転車競技独特のルールや文化が面白い。それと、やっぱりチカが活躍する場面を読むと熱くなっちゃうね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『サクリファイス』続編。 今回の舞台はフランスのグラン・ツール。 今回こそは、凡人チカの物語かなと思った。 『医龍』の霧島の物語のように、凡人があがく物語は 時にとても美しく、同じ凡人の我々の胸を打つ事がある。 楽しみにしながら読み進めて行くと。。。 しかし、今回もやっぱりチカは語り部であった。 グラン・ツールに強い光を放つ若者が登場する。 その名はニコル・ラフォン。 乞うご期待(^^) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自転車レースを知らない人が読めば新鮮かもしれませんが、ステージレースのよくあるエピソードを並べただけ。 ツールドフランスの総集編ビデオ(レースの見所や駆け引きを丁寧に解説してあります)を数年分観れば書ける程度の内容。 取材して書いたのは見え見えで、まだまだ理解が足りていないと思われるところが散見されます。雨の中の描写とか食事内容とかボトルとかギヤとか。 軽い内容。主人公含め登場人物があっさりしすぎ。 というか、取材して書いてる限界で、これ以上踏み込んでは書けないのでしょう。 登場人物が妙に甘ったるいというか子供っぽいのも気になる。 結末も拍子抜け。わざわざこのテーマを選んだにしては掘り下げ方が足りない。取材不足。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
フランスのメディアやスポンサーがが自国のスターを期待する気持ち、欧州における自転車の位置づけ、利害が一致すればライバルといえども協力するロード界の不文律、そしてドーピング問題。レースをめぐる人間模様を緻密に拾い上げてます。 前作を読まなくても大丈夫と著者は言ってますが、チカのキャラ設定やロードレースのルールを知る上でも、読んでおいた方が楽しめるでしょう。特に「集団ゴールの場合は全員同じタイム」という原則はこの物語にとって重要です。 ムッとするほど汗臭い世界のはずなのに、風が通り抜けるようにさらっと読めてしまう。この印象は佐藤多佳子「一瞬の風になれ」にも通じます。ともに女性作家ですが、そういう視点が効いているのでしょうか。 続編がありそうな雰囲気。今から期待しときます。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!