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(短編集)

氷平線



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【この小説が収録されている参考書籍】
氷平線
氷平線 (文春文庫)

氷平線の評価: 4.46/5点 レビュー 48件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.46pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 21~40 2/3ページ
No.28:
(3pt)

綺麗だけど

ページを開けたらかび臭いにおいがしました。どういう経路でそうなったのかわかりませんが。
氷平線Amazon書評・レビュー:氷平線より
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No.27:
(4pt)

中々の力作です

好き嫌いは個人の問題ですが。 彼女の作品は自分好みです。 北海道が何か好きなところもあるのでしょう。 それと何とも言えない虚しさ、これ魅力です。 40P程度の短編集は中々の読み易さがあります。 情景描写の素晴らしさ、時間をかけてじっくり書いているような感じがします。
氷平線Amazon書評・レビュー:氷平線より
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No.26:
(4pt)

最終編の「氷平線」が秀逸

桜木紫乃の初単行本というので、まさに初期の短編集である。 「起終点駅」「ホテルローヤル」「蛇行する月」「ラブレス」「凍原」と、これまで読んできたどれもが素晴らしい作品だっただけに、この短編集は全体的にやや物足りなさを感じたが、全六話の中の最終編、表題の「氷平線」はさすがに良かった。 どの短編も短いながら主人公たちの人生や道東の寒々とした風土がしっかりと描かれており、これは桜木作品の共通した魅力である。 冒頭の「雪虫」も、描かれる人生ドラマにジンとくるものがあり良かったが、この2作以外はややポイントが落ちるので、全体として4つ星とさせてもらいます。
氷平線Amazon書評・レビュー:氷平線より
4163265406
No.25:
(3pt)

私もまだがんばれる。

「蛇行する月」を初めて読んで桜木さんにハマり、その後「誰もいない夜に咲く」「ホテルローヤル」「硝子の葦」ときて、こちらを読みました。5冊読んで思うのは、短編では似たような話が良く出てきますね。貧しい酪農一家、独身の息子に外国人の妻を金で買ってあてがうって話は前もどっかで読んだ。貧しい孤独な女性が独り暮らしで体を売ることで生計を立てているって話も前にどっかで出てきた。先客のある時、立てる旗の色が赤から白に変わっただけ(笑)色んな話が自分の中でかぶります(笑)
短編集の場合、話によって出来不出来があるのは仕方ないですが、それでもたまにドキドキしながら「次どうなるんだろう」と思わせる一作に出会います。だからやめられません。どの話も貧しい人が主人公で、その結末も身もふたもない話。決して元気も出ないし、後味も良くはないんだけど。なんだろう・・。読み続けてしまうのは、今までの自分の人生では考えられないような常識を逸した出来事が小説の中で起こる。その驚きかもしれません。北の大地の田舎では、こんなことが実際にあるのか??と。風俗店もないような田舎の街では、独身一人暮らしの女性が誰からともなく口コミで、客を取ったりするなんて、そんな商売があることが驚きでした。そんな新鮮が驚き(不幸な驚き)がグサ、グサッと、次々こちらに切り込んできます。桜木さんの小説の魅力は、きっと自分より不幸な人の話を読んで、どこかで「私もまだがんばれる」と、安心できるからなのかもしれません。
この短編集では、表題作の「氷平線」が秀逸でした。
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No.24:
(5pt)

風景・仕事・社会描写がいいね

衰退していく地方都市に生きる人々の懸命な姿がいいね
心に吹き荒れるブリザードのような6編である
サラリとした風景と繊細な仕事描写
底辺に流れているのは社会風刺と人間愛なのだろう
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4163265406
No.23:
(5pt)

満足しています。

迅速・丁寧な対応に感謝しております。機会がありましたら、また、利用したいと思います。
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No.22:
(4pt)

ちょっと暗いです

北海道が舞台です
ホテルローヤルと比べると、全体的に暗い雰囲気です
北海道の暗い一面をかいまみる作品です
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No.21:
(5pt)

面白い、!!

表現の豊かさに驚きました。これからもどんどん、桜木紫乃 さんの作品に注目したいです。
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No.20:
(5pt)

氷平線というタイトルの凄さ・・・

著者と同じエリア、道東の、しばしば彼女の小説の舞台にもなっている別海町(村)の出身です。

 何か、不運な、あるいは不幸なことが降りかかった時、北海道の人は、総じて、“それでも、良いんでないかい!!”と言いますが、この一見、大らかな言葉の陰に寄り添うように存在するのは、何かを変化させることの困難さに起因する、抗うことが不可能なことに対する諦めの感情です。著者は、この複雑な心情を小説として加不足なく書いております。

 自らの身体をお金に換えることで生活の糧を得ている友江が、その事情をすべて知っている誠一郎と生活を共にするよう乞われるのですが、彼女の置かれている、過去を含めての境遇、あるいは矜持が、そのことを許しません。その心情こそが、北海道の、わけても道東の開拓地域に暮らす女性がもつ、悲しさ、あきらめにも似た潔さであることを、同じ地域で成長した筆者は深いところで理解している。  何もかも秘密に、まったく誰も知らない土地で暮らすことも可能であるかもしれませんが・・・、内地(本州)の方が信じられないくらいの割合で、表沙汰になってしまった時の二人の苦悩を考えるとき、いっそ黙って身を引いておいたほうが良い、というメンタリティーを持つ女性が、この土地には、沢山いると思います。(そう考える女性の数が多いという直接的な意味ではありません)。

 それにしても、小説のタイトル「氷平線」の凄さには驚かされました。この小説は、北海道、とりわけ道北、道東を包み込んでいる空気感を、文章で、そしてタイトルで見事に表現しています。
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No.19:
(5pt)

デビュー作を含む短編集

どの作品にも30代くらいの女性が登場します。
恋愛を巡る,悲しいこと,せつないこと,どうかしたくてもどうにもならないこと,などのあれこれが語られています。

この女性達は,世間的には,いわゆる幸薄いと見られる人たちなので,
読んで元気になったり,勇気づけられることはないでしょう。

ただ,恋愛を巡る苦い思い出,例えば
あのときはそうするしかなかった,でも少し後悔している,
みたいな忘れられないものを心の片隅に持っている人は共感するところがあると思います。

この方の小説は,他もそうなのですが,
人生のどうにもならない感じが,
北海道の抗いがたい厳しい自然の描写と相まって
何とも独特の雰囲気を醸し出してるんですよね。

同じ話を,沖縄とか四国を舞台にすると全然雰囲気違うものになりそうです。
刺すような冷気や,もやもやと海から流れてくる憂鬱な霧を背景にしてこそ生きるせつないラブストーリーです。
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No.18:
(5pt)

氷平線

何かしらやりきれない悲しさで読み終わった。久しぶりで人間の罪深いさと悲哀を感じた。
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No.17:
(5pt)

面白かった

他の方々が書かれたレビューを参考に購入して読みました。TVで著者のインタビュー番組も観て桜木さんの作品を読んでみたくなり最初の1冊にこれを選びました。それぞれの話に出て来る女性が、芯の強さを持ち 北の大地で一生懸命生きている。
まだ読み始めていませんが長編の「凍原」を2冊目に購入済みです。
氷平線Amazon書評・レビュー:氷平線より
4163265406
No.16:
(5pt)

この上なく小説らしい小説

一瞬の所作、発する言葉によって変化・展開していく濃密な物語を、かくも鮮やかに描ききる作者の内面とその人生の厚みに驚かされました。登場する女性主人公たちの覚悟と腹のくくり方に、惜しみなく拍手を送りたいと思います。
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4163265406
No.15:
(5pt)

人知れぬ女性たちの悲しい暗い生きざまが

人知れぬ女性たちの悲しい暗い生きざまが心に沁みる。女たちの「性(さが)」を描いて出色。
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No.14:
(5pt)

田宮虎彦の小説を思い出す。

田宮虎彦の名前を持ち出して、果たして何人の方がお分かりになるだろう。
『氷平線』の最後を読んで、田宮虎彦を思い出したのです。
父親に虐げられる主人公、父親と同じ物を持っている事に気付く主人公。
酪農家を捨てる女性は、田舎に残る父長制の被害者ですね。
他の作品の読後感も合わせて、もう暫く、この方の小説を読もうと思いました。
それから田宮虎彦も読み返そうと思いました。
氷平線Amazon書評・レビュー:氷平線より
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No.13:
(3pt)

せつない

なんとなく切ない気持ちになりました。
桜木さんの本は初めてでしたが、またべつの本も読んでみたくなりました。
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No.12:
(5pt)

直木賞作家になられたので購入しました。

最初は直木賞受賞作の「ホテルローヤル」を購入しましたが、大変読みやすく面白かったので、次にこの作品を購入しました。
期待通りのいい作品でした。
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No.11:
(5pt)

よかったです。

すべてが、悲しく暗い日々を、生きる女性なのに、けっして読み終えても、悲しい気持にならずに しばらく余韻にひたれる本です。
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No.10:
(4pt)

内容と装丁のイメージが合います。

受賞作品への道程にある碑のごとき作品であり、濁りのないイメージと言ったら良いのか、肩に力が入る前の感じです。
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No.9:
(4pt)

寒村での男女の生活・・

北海道の酪農村や漁村などでの男女の恋愛や生活を描いた短編集。

確かに官能的な部分もあるが、表現が美しいため厭らしさはない。
周囲の情景の記述も叙情的である。

閉鎖的な集落で、抑圧されながら生きる男女。
生きる目的が希薄であり、時に性的な欲情に身を任せることもある。

切なくも甘い、儚くも希望が見出せる作品が多かった。
氷平線Amazon書評・レビュー:氷平線より
4163265406

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