骨折
評判
骨折の評価:
4.43/5点 レビュー 7件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1〜12 1/1ページ
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骨折の評価:
4.43/5点 レビュー 7件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
調教師の父が交通事故で入院し、代理で厩舎を預かることになった主人公が、何者かに誘拐されるところから始まる。誘拐の目的は、その悪党の息子を有力馬に騎乗させろと脅迫することにあった。とんでもない要求で厩舎にやってきた悪党の息子だが、馬に乗せてみると意外に……という展開で物語が始まる。
これまで同様に悪党vs冷静な主人公の構図が話の本筋なのだが、悪党の息子、主人公の父親との人間関係がそれぞれ深く、ねじれて、面白いものになっている。ミステリというより、ふた組の親子の物語だ。
主人公を脅す悪党、主人公の父で頑迷な調教師、と二人の父親が出てくるが、どちらも父性を極端にデフォルメされた人物になっている。リアリティーは欠けるが、その分、本作で描こうとするテーマが明確になっていると思う。
息子には自分の思うとおりに成長してほしいと願う父親と、思い通りに成長しなかった息子を否定する父親。二人の「だめな父親」を描きながらディック・フランシスは何を伝えようとしたのか。ラストの衝撃的な結末を迎えて、主人公が悪党の息子に言葉をかける場面にすべてがあると思う。
競馬シリーズにそろそろ慣れた(3作~5作ぐらい読んだ)という方にぜひともおすすめしたい一冊だ。