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神様のメモ帳8



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【この小説が収録されている参考書籍】
神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳8の評価: 4.42/5点 レビュー 12件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.42pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(5pt)

鳴海と四代目との関係性が揺れ動く物語

第8巻で描かれているのは正月から春。
四代目の依頼により藤島鳴海は新宿界隈にある複数の『風速の強い雀荘』にあらわれ、素人から
カネを巻き上げる雀熊を探していた。そんな折、四代目を大阪に連れ戻すべく彼の父親が妻同伴で
東京にやって来て、銀行に手を回して融資を止めるなどして圧力をかけ始める。鳴海は三代目の
圧力を止めるべく、点棒ではなく生で現金をやり取りするハイレートの麻雀対決を提案する話と、
界隈の女子高生たちがラブホテルやカラオケ店で性的暴行あるいは未遂の被害に遭う事件が次々に発生し、
生徒会の要請により調査を始めた鳴海だったが、加害者と思われた中年の独身男に関する事実が
発覚し――という話と、雀熊と思しき人物そして中年男が、以前壊滅したはずのエンジェル・フィックスを
摂取していたことが分かったことから端を発し、エンジェル・フィックスがらみで苦い経験を持つ
アリス以下ニート探偵団はその全容を解明すべく動き出すも、彩夏から情報を聞き出そうとする
四代目と、過去に知らないうちにエンジェル・フィックスの原材料であるケシを育てていたことを知り、
自殺未遂をした彩夏のことを慮った鳴海とアリスが対立し、義兄弟の関係を解消する――という
三つのストーリーを入り組ませた形で展開されている。
三つの事件がうまく絡み合い、一つの物語へと昇華させるというテクニックはもちろんのこと、本巻でフィーチャーする人物が一巡したこととなり、次巻以降に展開がどうなるのかが楽しみなところとなっている。
神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)より
4048708104
No.11:
(5pt)

この作品は間違い無く面白いです

純粋潔白聖人君子な方々が作者の例の2ちゃん事件の事を責めたてたいが為に低評価を付けておりますが、この作品が面白い事に変わりはありません。
この作品は間違いなく面白いです。
電撃のラノベの中では異彩を放ってます。
もちろんラノベらしい基本は所々押さえられておりますが、作中起こる事件は決して軽いものではございません。
暴力団の描写もリアル目で怖いです。
情景描写もうまく、都会の饐えた臭い、冷たい冬の空気なんかが、ありありと感じられます。
何だこのオチは...と納得いかない話も、僕的にはありませんでした。
いつも真犯人が分かると驚かされます。
そういった点から、大人の読書にも耐える作品だと思います。
なので、例の2ちゃん事件のせいで続刊が読めないとか、本当に勘弁して頂きたい。
何としても、ちゃんと本来の予定通り終わらせて頂きたい。
2ちゃん事件の事で、人間性がどうこうと言ってる方がおりますが、聖人君子にはこの様な作品は書けませんよ。
太宰治が好例でしょう。
清濁併せ持っていてこそ、こういった深みのある作品が書けるんです。
ましてや杉井先生が他作家の悪口や自作自演で自作品を宣伝したのは、2ちゃんねる、です。
あそこはそんな事日常茶飯事でしょう。
個人から企業から政治家から、多くの人々が、己の都合の為に他者を貶め、バカにし、自画自賛をし、汚い言葉で罵り合ってます。
2ちゃんの創設者は言いました。嘘を嘘と見抜けない人にネットは云々...と。
その最たる場が2ちゃんですよ。
故に、便所の落書きという別名があるのです。
便所の落書きだからこそ、あまり後腐れを気にする事無く、匿名で思いっきり負の感情を発散し、多少のスッキリ感を味わうわけです。
分かってます。それが情けなく恥ずかしい行為だって事は。
でも人は、そんなに強い人ばかりではありません。
せめてものガス抜きくらいは許して下さいよ。
心に弱さの無い人には、こういう作品は書けないと思いますし。
某ミュージシャンなんて覚醒剤やったのに大人気じゃないですか。本来はそっちの方が遥かに悪で、社会的影響も大きいですよ。
それに比べて2ちゃんに悪口書いたくらい、何だってんです?
名の知れた作家なら、2ちゃんに悪口を書かれる事なんて日常茶飯事でしょ。
さて、何が言いたいかと申しますと、2ちゃんの落書きの事などいちいち気にする方が現代人として間違ってると言っても過言ではないという事。
かつて他人の悪口を言った経験が一切無いと言うのであれば、杉井先生を責める資格があると言えますが、そうでない人は、匿名という鎧が脱げて素っ裸になってしまった杉井先生を、鬼の首を取ったかのように責めてたてる資格は一切ありませんよ。
杉井先生には、今回の事を持ちネタにするくらいの図太さで、これからも書き続けて欲しいと思います。
本当に心底神メモが好きなファンなら、気質的に考えても、先生の不器用さ、負の面も、笑って受け入れてくれると思いますよ。
そして、普通にこれまで通り、続刊を読みますよ。
つうかぶっちゃけ2ちゃん事件云々関係無く、杉井先生個人の事なんてどうでもいいっすから、好きなのはあくまで杉井先生の作品すから、早く続きを読ませて下さいよ。
神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)より
4048708104
No.10:
(1pt)

どう考えても時間の…

無駄です。読む価値なんて全く無いのです。時間は大切なのですよ。
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4048708104
No.9:
(4pt)

ニート探偵の周囲は

サラブレッドやら・金持ちやら・裏の実力者や普通の人が居ないんだなあとつくづく思いました。
今回は雛村の騒動がメインでしたが、生きるのに不器用な人たちの非効率で
全力の生き方を見せてもらえた気がします。
綺麗ごとばかりが見える現代、こんな世界もあるんじゃないかと裏の人間模様の(?)の世界に踏み込むのも良いかと。
先生の著書「さよならピアノソナタ」も良かったですね。汚い社会にピュアなココロを隠し持ち続けてきた少女の成長は素晴らしいですよ。
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No.8:
(5pt)

喜んでました

子供に頼まれて買いました。近くの本屋さんでは取り寄せないとダメだったので、家にいながらゲットできましたし、綺麗でした。
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No.7:
(5pt)

傷跡が疼き出す季節

お〜、なんかアニメとリンクしてる!と思ったら、後書きを読めばそれもそのはず。第二章はそもそも、アニメ第一話の原案として書かれたものだったらしい。通りでラブホから窓を割って下着女子高生が落っこって来たりするわけだ。
 そんなわけで、分量的には短編2本と中編1本というところなのだが、表層で起きる出来事はそれぞれ違うのだが、柱となるものは共通する連作集となっている。

 第一章は、三代目!襲来。雛村壮一郎の父、雛村玄一郎と母、理佳子が登場する。平坂組からの依頼で雀荘でイカサマをやる雀熊を見つけるために借り出された藤島鳴海は、容疑者たちを見つける過程で、雛村一家の相続騒動に首を突っ込むことになる。
 第二章は、たまには高校へ。篠崎彩夏に引きずられていった学校で、鳴海は生徒会長・剣崎佳也子と監査委員長・鮎川千夏の相談を受ける。それは同級生の誰かが、援助交際をきっかけとした強姦未遂事件に巻き込まれているという。その解決を任されるのだが…。

 そして最終章。第一章、第二章で描かれた事件の背景にあった、一年前の事件の残照を追い払うための苦難の道。再び街にエンジェルフィックスが出回っているのだ。その製造元を突き詰めるため、各事件の加害者たちを問い詰めていくうちにつぶやかれる言葉、シュシュリ。
 鳴海は彩夏を巻き込まないために、四代目と義兄弟の杯を返し、四代目と敵対することを選ぶ。その結果としてニートたちがたどり着く場所とは?

 煮えきらず、どうすれば良いかを分かっていても、誰かに背中を押されなければ決断できないと言う鳴海の性格は一年前と何も変わっていない。しかし、その間に関わってきた事件、そして人たちのおかげで、彼が見知らぬ誰かからすらも頼られる存在となっていることは確かだ。そして頼られれば、それを断る決断すら出来ず、結局、自分を、周囲を傷つけながら出なければ、それを収束することもできない。
 それは、駄目なことなんだろうか?いや、そんなことはないと思う。自分には被害が出ないよう、見てみぬ振りをして無関心を決め込むよりは、ずっと勇気のある選択だ。そしてそれを知るからこそ、ニートたちは彼に最後の選択を託すのだと思う。
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4048708104
No.6:
(5pt)

さすが….

さすがの一言につきます。.四代目の両親のくだりから、再びエンジェルフィックスを登場させるとは思いもしませんでした。ニート同士のつながりの強さ、改めて実感と同時に少し羨ましく感じてしまいました。エンジェルフィックスが解決して、終わっちゃうのかな?と思いましたが、そうのような気配はないようで安心。最終的には、なるみとアリスの家族の話で閉めるんでしょうかね?続きが楽しみでたまりません。アニメの方は…うーん  という感じにつきますが、やはり原作は健在。文句なしの☆五つです。最後は本当にかっこよかったですね。「我ら、かつて分かたれ、いまここに集い立ちたり。」……「UNDIVIDED:今や我らを分つものなし。」
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4048708104
No.5:
(5pt)

胸が締め付けられます

やっと、やっと、やっと!彩夏ちゃんがヒロイン復帰です。三巻で大泣きして以来の出番ですごく嬉しいです。もちろん今までも何度も出てましたけど、いつも脇役で、ちょっとさみしかったので、このお話はもうすごく感情移入して読んでしまいました。最初は、四代目のお父さんが出てきて、これまたお笑い系のキャラで、五巻みたいなコメディを集めた本なのかなって思っていたら、そこから先がものすごくて、途中で何度も胸が詰まって読むのを中断してしまいました。
その分、最後の場面はもう泣きそうなくらいきれいで、一巻を思い出してしまいました。よかった彩夏!でもやっぱり一番可愛いのはアリスですね。もうナルミとは夫婦みたいですね〜。
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No.4:
(5pt)

メモ帳の『大きな空白』がようやく埋まった

過去を忘れ、穏やかな日常を取り戻していた彩夏。
その彼女も先送りにしていた問題と「いつか」向き合う時が来る。

その「いつか」が訪れたのが今巻。

1巻以来、久しぶりに鳴海は事件の当事者となる事の苦しみを味わう事になる。
事件の核心にいる彩夏を傷つけまいと、トシさんの古傷を抉り、四代目との盃を返上し、自分の心を削りに削って……。

この作品の魅力は、やはりこうした過酷な状況下における徹底的な人間性の掘り下げにあるのだろう。
主人公の鳴海が読者寄りの非力な存在として描かれているため、感情移入も非常にしやすく、
鳴海が悩む時は、自分ならどうするだろうかとつい考えさせられてしまったし……。
それ故にか、困難を乗り越え一同が笑顔を取り戻した瞬間、「嬉しい」気持ちになりました。

今回、アリスは助手に近い役回りですが小動物的な可愛さも健在ですし、四代目の話も短めだが十分楽しめます。
今時、これほど丁寧で高クオリティなラノベは珍しいですね。
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No.3:
(5pt)

終局に向けて加速する切なさ

前巻から二ヶ月という、このシリーズとしては異例の早さで刊行されたこの巻は、いつになく「終わり」を予感させるものでした。もともとこの作者は続き物のシリーズであっても一冊一冊の締めをきっちりとつくる傾向があるのですが、それとは別に、この8巻は1巻と3巻で語られたシリーズの根幹を成す最重要エピソードが一年を経て語り直され、完結させられます。短編集の形態をとりながら、大きな流れを感じさせる見事な構成は、同作者の『さよならピアノソナタ3』を思わせます。

これまでの巻で、彩夏のファンはさぞかしやきもきしていたことでしょう。ヒロインの一人として登場しながら、もはやメインの座は完全にアリスに奪われ、普通の女子高生であるがゆえに血なまぐさい事件が続くと物語の表舞台からは遠ざけられてしまうために出番も少ない。けれどこのシリーズは暴力や犯罪が吹き荒れる世界を描くだけのしろものではありません。彩夏の象徴する、優しくて暖かでささやかな世界もまた、神メモの大切な構成要素なのだと、強く印象づけられた巻でした。同時に、人気キャラの四代目についてもかなり掘り下げられた巻となっており、それらがすべて結実し、同時にエンジェル・フィックス事件の幕引きとなるラストシーンは、1巻のそれに匹敵する映像美を備えています。

語り残されていたことはこの8巻でほとんど昇華されました。おそらく、シリーズは終わりに向けて動き始めたのでしょう。一抹の寂しさを感じつつも、この素晴らしいシリーズが最終的にどこへ向かうのか、楽しみに待ちたいと思います。
神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)より
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No.2:
(5pt)

『凄い』の一言

神様のメモ帳・8巻目である今回は、1巻などで主題となったエンジェルフィックスや彩夏、彩夏の兄のトシと言った人物が再びクローズアップされた話でした。
麻薬という存在が再びナルミ達の前に現れ、様々な事件を通してそれらが一筋の道となって浮き彫りになり、一年前の悪夢を完全に終わらせるためにメインキャラクター達が奮闘していきます。
主役であるナルミは今回はいつも以上に頭を悩ませ、彩夏や四代目との溝を作ってしまいますが、アリスを含めた仲間達の後押しなどを受け、事件解決に向けて奮闘します。
そして一年前の事件によって記憶喪失となった彩夏ですが、今回は彼女にとって良い意味での人生の岐路にたったのではないかと思います。あらゆる場面で記憶が回復したような描写があり、全ての記憶を取り戻すのも時間の問題だと感じました。
そして幾つもの線が結びつき、辿り着いた答えは想像を絶するものでした。
あらためてこの物語にどっぷりとハマってしまいました。
神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)より
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No.1:
(3pt)

少々、ごった煮感が…。

先々月刊行に引き続き、今月も新刊が読めるということで、
楽しみにしていましたが、内容は、やや物足りないものでした。

 四代目の父親との話は、最初の3分の1位だけで、ミンさんの
父親との話を描いた5巻に比べるとあっさりしていました。しかも、
四代目の父親は、まだ生きているのだから、もう少し話を膨らませる
ことができるのでは?、また、後半を読みながら、再登場があるので
は?、と思ってしまいました。

 また、1巻のエンジェル・フィックスの後日談的な話も、鳴海の
いつもの冴えが感じられず、事件の黒幕の性格描写も曖昧で、危険な
薬物を扱う割に狂気も思想も感じられず、対するニート探偵団の面々も
空回りしているように見えました。

 短編集という位置づけでなく、一つの事件の中で、色々な要素が
出てくる形は、新鮮な印象を持ちましたが、やや統一感がなかった
ように思います。

 ただ、1巻の本当の決着と、鳴海と四代目との新たな絆の結び直しなど、
今後の展開に向けた良い区切りになったと思います。

 次巻以降の新たな展開に期待しています。
神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)より
4048708104

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