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神様のメモ帳7
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神様のメモ帳7の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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11月23日。勤労感謝の日であるこの日、アリスをはじめとしたニートたちはユダヤ教の安息日よろしく 縮こまって一年の終わりと新しい一年を迎えようとしていた。 そんな折、行政が線路沿いにあるNEET探偵事務所近くにあるホームレスが暮らしている公園の ネーミングライツを大手スポーツ用品メーカーに売却し、公園を整備する計画を打ち出していたが、 行政と表向きはホームレス側の立場を取る市民団体とのトラブルにより工事は中断していた。 そして夜中に何者かが改造モデルガンでホームレスを襲撃する事件が多発していたが、 当のホームレスたちは彼等もまた、自分たちと同様居場所がないのだろうという理由で一定の 理解を示していた。 一方、以前プロモーションをしたバンドのヴォーカルの紹介でやってきた依頼人は 大手スポーツ用品メーカーの広告塔でもあるアイドル・夏木ユイ。同じぬいぐるみ好きと いうこともあり、すぐさまアリスと意気投合する。 彼女の依頼は『あの公園で見かけたホームレスはおそらく失踪した父親で、もし本当に 父親なら色々話したいことがあるので引き合わせて欲しい』ということ。 簡単な調査で彼女とホームレスのギンジが親子であることが分かるが、鳴海が説得に 苦心していたある日の未明、公園で首なしのギンジの死体が発見される――が序盤のストーリー。 アリスが言及しているように本作ではフーダニットはあまり重要ではなく、かつ ハウダニットに稚拙さが見られる(ヒントとして、レールは見た目以上にかなり 重たいとだけ言っておく)ものの、この事件が起きる遠因となった少佐なりのけじめの つけ方と事件の終わらせ方がうまく描かれている。 | ||||
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杉井光の作品等読む必要はないのです。時間がもったいないのです。 | ||||
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それは家族という近しい関係に居る者達の間にもある落とし穴。 愛はあれど伝わらない。信頼しあってるけど状況が許さないそんな悲しい現実もあるんだよ と言うお話だったと思います。 | ||||
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普通にありえない幼さなのにこの言葉遣いや知見は設定にギャップがありすぎて面白いです。 | ||||
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まず今回のストーリーのメインはホームレス、そして少佐の周りの人々が主役のストーリーです。 個人的に感じたのは他の巻とは違い全体的にゆるいストーリーです。 悪い意味でゆるいわけではなく、全体的にやさしめのストーリーです(シリアスな部分ももちろんありますが) 今回はニート探偵団の活躍は薄いストーリーでしたが、話の内容も現実的でこれまでの神メモとはまた違った感じに楽しめました。 あとアリスのツンデレが多くアリスファンの自分にはうれしかったですねw | ||||
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勤労感謝の日。それはニートへの怨嗟が街に溢れる日であり、ニートたちは自分の部屋に閉じこもり、ユダヤの安息日のごとく、何もせずに過ごす。その日が過ぎれば、ニートにとっての新年が明けるのだ。 そんな冬のある日、平坂組騒動のときに関わったバンドの人の依頼で、藤島鳴海はまたもや芸能人の依頼を受けることになった。そうして現れた夏月ユイ、本名を桂木結菜という少女は、ホームレスの男が、昔いなくなった父親かも知れないという。奇遇なことに、その人はテツ先輩の知り合いのギンジという男だった。 借金があり工場が火の車だったという理由はあったのかもしれないが、妻と娘を捨てて愛知から東京へとやって来た桂木健司。もし仮にギンジがそうだったとしても、簡単に娘に会えるはずもない。しかし、父親と会って話をしたいという依頼を受けたアリスは、生者の問題ゆえにその解決を鳴海に委ねる。 だが、その父娘の問題と同時に、ギンジたちホームレスたちが暮らす公園で、再開発による立ち退き要請と、改造モデルガンによるホームレス襲撃事件という、またもや別の問題が重なってきた。加えて、校舎の問題については、少佐こと向井均に心当たりがあるらしい。 ニート探偵団を一時抜け、独自にホームレス襲撃事件の調査を進める少佐と、父娘の問題に取り組む鳴海。彼は少佐に関わろうとするが、少佐の強い拒絶で関わることができない。テツやヒロ、四代目やアリスたちも、少佐の意志を尊重し、全く関わろうとはしない。 そうして日数が過ぎていくうち、少佐と鳴海の事件は、思いもよらないかたちで関わりあうことになる。 同じニート探偵団に属している仲間のはずなのに、それぞれ個人の事情には深く立ち入らないニートたち。元々全く他人なのに、ホームがないという事情を共有しているがゆえに、互いの意志を尊重しようとするホームレスたち。 ニートとホームレスは全く事情が違うし、背負っている重みも違うけれど、誰かに必要とされた時に手を差し伸べる気持ちは共通しているのかも知れない。それは彼らが互いの事情を知らないとしても、互いに置かれている環境を共有しているという意味で、つながっているからなのだろうか? | ||||
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正直、出だしはなんだか違和感がありました。 ギャグが浮いているというか。 作者がだんだんと成長してしまって、いい年こいた大人になってしまって、シリーズの最初の頃のように、等身大の主人公という描きかたはもうできなくなってしまった、という感じがします。 もちろん、いい年こいた大人には大人としての青春の描き方というものがあるわけで、いちがいにそれが悪いと言っているわけではありません。 ただ、これからもこのシリーズが続くのなら、そして、読者としてこれからも読み続けるのなら、作者の変容を受け止めていくだけの気の持ちよう、というのが必要かと思います。 さて、物語は、クライマックスに向かって、ぐんぐん加速していきます。 そして、なんともやりきれない、苦い後味を残します。 いいですねえ。 こういう味のライトノベルはちょっとありませんね。 作者には、まだまだがんばっていただきたいものです。 | ||||
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今回はかなり良かったですね。 それぞれのキャラも活躍して、話自体も良かったです。 今回、アリスはあんまり出なかったような気がしました。もちろん相対的に見てって意味でです。 主人公とヒロインを除いて、はなまるメンバーのそれぞれの話は一通りでました。前回はヒロさんミンさんですが、今回は少佐の出番です。 次回はどうなるんでしょうね…。 すごく楽しみです。 | ||||
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前作が、ミンさんをめぐる荒唐無稽などたばた劇だったのに対して今回はシリアスに現実を見つめた、原点に戻ったミステリ作品になっています。アイドルの失踪中の父親探しというありきたりな内容から、父親の死、アイドルのマネージャ、ホームレスとホームレス狩りをする高校生たちが絡み合い、混迷を深めていきます。首なし死体との理由とトリック、本格派ミステリを彷彿とさせ、さらに死者の代弁者として依頼人の付き物をおとすような展開はまさに京極夏彦の「百鬼夜行シリーズ」のよう。作者が長年温めていたプロットだけに十分に成熟し、完成した作品です。アリスは京極堂、ナルミは関口なのですから主人公の存在は狂言回しで良いのだと思います。アニメ化も始まりましたが、アリスの声があまりに幼すぎて違和感がかなりあります。あと、EDにMr.Bigの「Colorado bulldog」が1話のみ使われていました。2話から早速、かえられてしまったのが残念です。内容はなかなかの出来なので期待度大です。 | ||||
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この7巻はものすごく殺人事件ぽい殺人事件なので、起きたときはびっくりで、どうやってもひどい結末にしかならないんじゃないかと思ったんですが、最後はやっぱりいつもの「神メモ」らしい泣かせる終わり方だったのでじ〜んとしてしまいました。新キャラのユイさんも素敵です。それからアリスがすごく可愛い!ぬいぐるみをプレゼントしてごろごろ喜ばせたいです。 少佐はそこまで好きなキャラじゃなかったんですけど、すっごい美少年なイラストがあってちょっとぐらっときちゃいましたwナルミとの会話もかっこよかったです! | ||||
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文章能力、キャラ造形、ストーリー展開、どれをとっても申し分ない作品でした。 この7巻もそうですが、話全体で主張したい内容はけっしてぶれない。意見、考え、思い、それらを曲げずに、前面に押し出してくる、プロ意識の高い作者さんです。 探偵とは何かを掘り下げる。今回の作品では、ホームレスについて掘り下げ、その内容を絡めて感動的な話に仕上げています。ラスト、謎解きまでの経緯も盛り上げようという努力が幾多も見受けられました。人物の心理を表現するのも非常に巧みです。 色々書きましたが、なんだかんだでこの話が大好きなんだと、それだけの話なんですけどね。いい作品です。読んで損はしないと思います。 では、駄文失礼。 | ||||
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予想通り少佐メインの話となりましたが、楽しめたのは新キャラ含めたのんびり会話シーンくらいで、本編となるストーリーに関しては非常に不満が残る内容でした。 こういう感想を持つのは神メモでは初めてじゃないかなあ。 少佐の単独行動の理由に関しては納得できないわけではありませんが、殺人事件の犯人の正体や動機が、結局最初に示されたもののままでさしたる驚きがあるわけでもなく、 恐らくサプライズとして用意したのであろう「首斬り」の謎解きも無理やり感が否めませんでした。 過去作であった、鳴海の活躍による一種のカタルシスもなく、主人公である彼は空回りし続けます。 少佐以外の主要キャラクター達は、新しい個性を見せるでもなく脇役に徹していますが、 半ば鳴海のパシリと化した平坂組を含め、彼らが物語の根幹に絡んでこないのもいまいち楽しめない要因だと思います。 最後に何か大きな驚きがあるんだろうと思わせる文章力は、さすがだと言えるのかもしれません。 しかし、主要人物の個性とライトノベルらしからぬ謎解きが魅力であった本作が、 そのいずれをも発揮できていない時点で、この巻は残念な出来だったと言わざるを得ないでしょう。 | ||||
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この作者はひとつのキーワードを作中で重層的に扱い、言霊を高めていくという手法に非常に長けているのですが、今回のキーワードはエピグラフにもプロローグにもあるとおり「家」です。「ホームレス」という存在を、汚れとして忌避することもなければ弱者として同情することもなく、このような視点で描いたことにまず驚かされます。それにしてもライトノベルで(しかもアニメ化するほどの人気シリーズで)まさかホームレスの本質に迫る小説が登場しようとは。 それと同時にこの7巻ではこれまで奇妙なサブキャラクターという立ち位置を外さなかった少佐にはじめてスポットライトが当てられ、その闇が映し出されます。これほど異常な事件、切実な背景にあって、しかし少佐が少佐らしく最後まで行動し続けたその人物描写には、作者のキャラクターへのたしかな理解と愛情が感じられます。 またゲストキャラのアイドル・ユイも魅力的で、ナルミの無意識ジゴロっぷりとアリスの可愛らしい嫉妬も磨きがかかっています。ユイにはぜひ再登場してまたアリスをやきもきさせてほしいものです。 最後に、この巻は作者が「毛色が違う」と言っている通り、これまでになくいわゆるジャンルフィクション的な「ミステリ」の様相を呈しています。正直、そのページが訪れたときはかなり驚きました。まさかこのシリーズで、という驚愕の事件は、数々のキャラクターの思惑をすべて呑み込んで最終的に見事な収束を見せます。作者の技巧のたしかさを見せつけられる一冊です。 | ||||
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いつもと少し違った感じの、推理小説らしい事件だった気がします。 アリスのことを少しずつ理解し始め、最後までアリスを信用出来るようになったナルミの成長も見物です。 また、今回のアリスはいつにも増して言動共に可愛らしく、アリスも幼い女の子なんだなぁ、と改めて感じました。 アリスファンは必読です(^O^) 7巻の最後は私的にとても泣けたので、じっくり味わって読むことをオススメします。 | ||||
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この話がとても良いなぁと思うのは、 アリスは、単純に犯人が誰か、ということ を追い求めないことだと思います。 それよりも、不幸にして亡くなってしまった 人の代弁者になろうと、その人が残した痕跡を 辿り、その思いを届けようとします。 時には、不器用だったその人よりも雄弁に アリスはその思いを届けます。それが、彼女自身 が生きる拠り所にもなっていて、切実さを感じさせ ます。 今回の話も、単純に父娘が再会する、という よりも、父の思いを再現することで、アリスはその 依頼をはたします。こうした方法が、同じように 器用に生きているわけではないアリスが示せる 「たった一つの冴えたやり方」なんだと思います。 そして、この物語の登場人物たちがとるお互いの 距離感がまた良いと思います。みんな弱さを持ちながら も、自分が生きていくために仲間に対しても妥協をしない ところがこの物語の芯になっている所だと思います。 今回は、少佐が相手となっていますが、どこかで 突き放しつつも、信頼が揺らがない彼らの人間関係 というのが良いなぁと思います。 テツ、四代目、ヒロ、少佐と出てきたので、次回は、 アリスの物語になるかもしれませんね。巻を重ねるごと にナルミへのツンデレぶりが顕著になる彼女がどういう 物語を見せてくれるかとても楽しみです。 | ||||
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今回非常に楽しみながら読ませていただきました。 ただ今回僕が感じたのは、いつものような謎解きの絶妙さが薄かったということです。 というのもなんというか締めが気に入りませんでした。どうしてそうなったのかと…… 駆け足気味というかなんというか僕の語彙ではうまく表すことができないんですが(笑) 最後に?が残ってしまいました。 いつもの神様のメモ帳と一味、二味ほど違った雰囲気であることは間違いないと思います。 あと感じたのが、あとがきがええ話ってことです。杉井先生が体験した出来事と7巻の内容がリンクしているなあとそう感じさせられるあとがきでした。 なんかいろいろ言いましたが、8巻も結構速いスパンで出るみたいですし楽しみです。 | ||||
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