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シャンタラム
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シャンタラムの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 41~51 3/3ページ
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上巻は面白く一気読みでしたが、中巻の3分の1コレラの蔓延が収まったあたりから、なんだか作者の俺って凄いだろみたいな自己愛がぷんぷん臭ってきて、もうたくさんって感じです。ナイーブでありながら、喧嘩をするときには野獣にもなれる銀行強盗だってやるタフな男、詩や文学も介する物書きで知的な男、世界で一番魅力的だと憧れる女性も虜にしてしまう(上巻のあの悶々とした苦悩はなんだったんだ・・・)女に優しい友情に厚く見返りは求めない、なんか完全無欠の男の中の男といった感じですね。それを自分で描いているのだから、いい気なもんだ。上巻で魅力的に描かれたまわりを取り巻く人々も、自分を魅力的にみせるための演出だったのかいなと勘繰りたくなる。あんなに高みに置いていた憧れのカーラなんか、自分の手に入れたとたん、なんか生彩を欠いた普通のわがままな女みたいに描いているし。刑務所で、反骨溢れる眼力で看守たちを怖気づかせて致命的に痛めつけられることなく出所するところカッコ良すぎない?あっさりと腕をへし折られたりする他の囚人たちとは違う何かを持っているということなのかもしれないが。それでもインドに魅せられた作者の想いは、この本を読んだ信奉者を生むというのも頷ける強烈さです。上巻だけなら星5つなのですが、途中から読むのがしんどくなりトータルでは星2つです。 | ||||
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本来、読了してこそのレビューなのですが、 残念ながら上巻の2/3ほど読んだところで、 これ以上この本に時間を割く事が苦痛に思えてやめてしまいました。 結局のところ先を読まずにはいられないという、 話の勢いも熱量も感じることができず、 私には合いませんでした。 レビューの評価が非常に高いので、 期待してしまいますが、私のようなタイプもいるということもありますので参考まで。 | ||||
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二ヶ月かかって読了しました。しばらくは放心状態でした。実に実に美しい本でした。上中下巻すべてに心打たれる言葉が鏤められています。中のP50・・赦しがなければ我々人類は際限のない報復を繰り返したあげくとっくに絶滅しているだろう、赦しがなければ人類に歴史はない。芸術も存在しない。芸術作品とはある意味で赦しの行為、赦しという夢がなければ愛も存在しない。愛とはある意味で赦しを約束すること。私たちが生き続けているのは愛することができるから、愛するのは赦すことができるから・・リンの言葉です。英語力がなくて原書を読めない私は翻訳者に深い感謝を送りたいです。難点があるとすれば、こんな本に出会ってしまうと、このあとの本がどれも薄っぺらくて読めない。ああ、どうしてくれるの?リン!! | ||||
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随所に気の利いた哲学めいた言葉が光ります。 なんというか、正しくあろうとする人々の様々なエピソードと インドの特にスラムを活写してるところが、この小説のいいところなのかな、と。 ただ、自分みたいに捻くれた人間には、正しい人間だらけの世界は疲れてきます。 | ||||
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オーストラリア人の作者が、脱獄してムンバイに渡り、お尋ね者の身分を抹消してスラムで暮らしていく実話に基ずく冒険?小説。 橘玲氏がブログで絶賛されていたので、読んでみました。 読みだすと止まらなくなります。 まだ、中、下と2冊も続きますが、今のところほとんどダレることなく読めています。 なかなか知ることができない、新興国のスラムの状況が鮮明に描かれています。 この本の凄いところは、ノンフィクションであるというところに尽きます。説得力が段違いです。 是非多くの方に読んでいただきたい作品です。オススメです。 | ||||
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インディラ・ガンジーの暗殺が1984年のことであるから、本書の話も大体この頃である。1978年に始まるソ連のアフガン侵攻に抵抗するゲリラ活動に参加する場面を描くのがこの(下)巻の前半部分である。この部分は歴史的事実として読むことになるので、なかなか興味深いが、ボンベイに帰ってきてからの話の筋は、(上)巻同様、どうでもいいようなもんだ。 最後に、またまた、あの熊さんが出てくるのはご愛嬌。 ジョニー・ディップで映画化するとか腰巻に書かれているし、名だたるハリウッド・セレブを虜にした大著とか言われているようだが、この程度の小説に興奮するようでは、ハリウッド・セレブも大したことない。 原著のリリースが2003年ということだから、生き残ったゲリラ達の9.11テロのことも書けばよかったのにと思うのは贅沢かな。それとも次回作を狙っているのかな、このアナキスト作家は。 原著からの英語の翻訳が興味深く、お勉強にもなる。 ・real deal:本物 ・take the piss:おちょくる 「おちょくる」は関西弁で、バカにするってこと。 ・What's up?:どうした? ・Bob is your uncle.:問題ない。 | ||||
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(中)第三部になってようやく面白味が出てきた。作者の経験が生かされてきたからだ。(上)では一切なかったカーラとの濡れ場をねっとりと済ませたその余韻を楽しむ間もなく、印度のガラの悪い警察に連行され刑務所へぶち込まれてしまう。監房に連れ込まれるわ、制裁を受けるわ、鎖につながれるわ、いろんな毒虫に刺されるわ、シラミに集れるわで、「ええいもうっ!」て感じで投げやりになってるところで、解放される・・・・。このあたり、相当気合が入っているのは、作者の経験があっての事だろう。 やがて、マフィアのドンに惚れられ、外国為替の闇取引・金の密輸・パスポートの偽造といった必要悪を身に着けてゆく・・・。この辺りもなかなか面白い。特に偽造パスポートの作り方なんて、やったことのある者でないとなかなかここまでは書けない。 しかし、相変わらずフィクションたらたらの部分は、お粗末で情けない。笑っちゃうのが、ヴィクラムがレティシアに対して行うサプライズなプロポーズ。(上)の熊さんとのハグと同じく、相当映画化を意識してのことだと思われるけど、これを巧く文章化する能力に乏しいので、このシーンは「トホホ!」な場面。 さあ、ドンにアフガン行きを頼まれた「私」は、カーラとのナニもそこそこに・・・・・ | ||||
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作者の自伝的小説という部分は、とても興味深いが、それだけのことで、小説としてのプロット仕立てでは結構幼稚な部分があり、相当白けてしまう場面が多々ある。 熊とハグするとか、なんやねん! 「レオポルド」なる外人のたまり場に集まる一癖もふた癖もありそうな連中が、はてさて、主人公にいかなる影響を与えたのやら。 DV趣味の夫と妻の夫婦げんかか、やれやれ・・・・ 金を盗まれて住むところもなくなって、スラムに住むことになり、無免許医療をすることになるがこれも、いきなりで・・・・。 カーラともリサとの濡れ場もなく淡々とお話は進む、リサは誘ってるのになあ・・・・ 作者の自伝としてのノンフィクション作品にしたほうが絶対によかったと思うけど・・・・ さて、これが(上)巻、今後どうなるか 乞うご期待、と言いたいけど・・・・ | ||||
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私は機会を得て、アフリカ、南米、ディープ゚・アジア(ラオス、ミャンマー等)を旅したことがあり、30年前のインド・スラムの情景が今現在も 続いている国が少なからず存在することを理解しており、この物語のスラムの描写に特段の衝撃を受けることも無く、 純粋に物語として、上巻を楽しませてもらった。 脱獄犯がいかにしてインドに脱出成功なるのか、詳しい成り行きは上巻では、まだ不明だが、とにかくインドに難なく脱出なり、 ここまで十四ヶ月間に、いかに異郷の地で自分の居場所を見出してゆくかが描かれている。 その間、謎のスイス女性と浅からぬ係わりをもったり、インド・マフィアとある種契りを結んだり、無資格診療所を開設したり (これドラマ「JIN」ぽい)、身分を偽り売春館の謎の女主人と渡り合ったり、と正しく波乱万丈な物語展開。 個人的には、かかるフィクションか、ノン・フィクションか良く区別の付かぬ”本”は苦手な部類で、というのも自伝的なものには どうしても自分を美化した表現が盛り込まれ易いのではないかとの偏見を勝手に抱いているせいなのだが、 そこに”苦しみとは”とか禅問答的逸話が挿入され、その都度読み飛ばしたのだが、”それでも”十分楽しめる内容だった。 (年齢を重ねて、ある程度の苦しみは経験しており、又それについて考えたくない、というのは正直な気持ち。) 物語の全貌を知るにはまだまだ膨大な中・下巻が控えており、それを読了してから、自分のレビューを見直したいと思っている 次第... | ||||
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レビューの方が書いていることにめちゃめちゃうらやましいと想いました! 僕もいまインドに行きたくてたまりません。 実際に言って、あそこで同じような経験をして たくさんの友人を作ったなんて! 本当に素晴らしくて涙が出ました。 「愛を創ったのはインドではないかもしれないが、 間違いなく愛を完成させたのはインドだ」 「インドは心の王国」 すばらしい人生と警句が宝石のようにちりばまられたこの自伝的 超絶的作品は読む人の人生観を変えるでしょう。 藤原新也の「メメント・モリ」とおなじように・・・。 絶対に死ぬまでにインドに行く! そう心に決めています。 そしてこんな素敵な、レビューを読めたことに心から感謝したいです。 | ||||
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超絶的な文章力による自伝的小説のペーパーバック版に出会って衝撃を受けたのが2007年のことで、以来私の人生の手引き書として、私がお勧めする文学のトップ5に入っています。 2011年11月、日本語訳はいつ出るのやらと思いながら書店を何気なく歩いていたら、何気に文庫版が平積みされているではありませんか。 早速求めて読んでみると、田口俊樹さんによる翻訳は原文の格調高さをまったく損なうことなく、むしろ引き立たせ味わいをいや増す名訳で、嬉しくなりました。 ペーパーバック版は933ページもある大著なので、文庫版は上中下巻の3分冊となっています。でも、傑作映画を観ているような感じでページをめくる手が止まらず、読み進めるのが勿体ないくらいです。 でも、ご心配なく。各章は主人公リンの哲学的ともいえる洞察が肉声で語られていて、何度も読み返してノートに書き写して覚えたくなるようなフレーズが、本書全体にちりばめられています。 私はこの本の影響を受けて、2008年にたまらずムンバイに行きました。レオポルドカフェで楽しみ、スラムにも行き、たくさんの友人ができました。ブラックマーケットやムスリムコミュニティーにも出入りしました。スラムの友人の出身地に連れて行かれ、デカン高原にある電気も来ていない村に滞在しました。その村でお世話になった家の姓が偶然にも Shantaram でした。ボリウッドの映画関係者ともつながりができ、以降毎年ムンバイに行くようになりました。この本に書かれてあることでアフガン兵士になること以外のほとんどを私は経験することができました。 本書の舞台は約30年前のボンベイですが、ムンバイとなった今でも、本書が描いた素晴しいインドとインド人は何も変わっていないと思います。 出版社さんへ。これほどの傑作は、ハードカバー版を是非出して下さい。これほど人に読んで欲しい、プレゼントしたい、と思えた本は過去にありません。 | ||||
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