言語を生みだす本能
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言語の獲得が人間の本能として、脳内に組み込まれていることを、 ユーモアを交えながらわかりやすくかつ深く解説したものです。 ゲノムメカニズムが脳内配線を大まかに決め、幼少期、成長期を通じて、 言語の獲得・活用に関する脳内配線が決まるというものです。 従って、大人になってからの外国語の習得が難しいこと、 外国語の習得・活用は母国語と異なる脳内配線を使うこと、 が本書で詳しく解説されています。 言語といえば、ノーム・チョムスキーですが、 ピンカーはその弟子でありながら、チョムスキーを超えた理論を展開しています。 進化心理学者であるピンカーは、本書を皮切りに、 進化理論をベースとして人間の本性に迫っていきます。 「心の仕組み」「人間の本性を考える」も併せて読まれることをお薦めします。 2008/3/8読了(上下巻) | ||||
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原書が1994年発刊なので、情報が古く、著者の論理が成り立たない記述もあります。例えば、現在ではヒトゲノム計画が終わり、まだ確定してはいませんが、ヒトの遺伝子は、タンパク質をコードしない遺伝子を含め、4万個くらいと言われていますが、この本は1990年代なので、ヒトの遺伝子の推定10万個のうち言語に関係する遺伝子は3万5千個と記述しています。しかし、チョムスキーの言語理論を簡単に一般読者向けに易しく解説しているページもあり、言語とは?を学び始める人にとって、まだ役に立つ箇所を含む本です。いきなりチョムスキー(著)「文法の構造 (syntactic structures)」を読んでも、言語は難しく自分にはちんぷんかんぷんと思うのが普通の人と思いますが、一般読者向けに書いた、この本を読めば少しは理解出来る能力が形成出来るのではないかと思います。私は、言語が専門ではないので、深堀りはしませんが、役に立ちました。 | ||||
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タイトルから、科学分野のようですが、言語学に近い ように思われます。 或る意味では「脳研究」、或る意味では「人体生理」と いうようにも思える「章」がありますが、上下冊を 通じてみると、「言語学」に近いように思われます。 いろいろな角度から記述されていますので、 期待値と評価は、各人バラバラでしょう。 面白いです・ | ||||
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タイトルから、科学分野のようですが、言語学に近い ように思われます。 或る意味では「脳研究」、或る意味では「人体生理」と いうようにも思える「章」がありますが、上下冊を 通じてみると、「言語学」に近いように思われます。 いろいろな角度から記述されていますので、 期待値と評価は、各人バラバラでしょう。 面白いです・ | ||||
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本書は心理学者「スティーブン・ピンカー」による言語学入門書である。本書を通じて人が考え、話し、相手との会話を理解し、言語を習得するために必要不可欠な「言語を生み出す本能」とは何であるか?について著者と共に探求することができるだろう。では、まず言語学とはどのような学問であるのかについて説明していきたい。それは以下の学問領域から構成されている。 1, 言語学とはどのように機能しているのかについての研究領域(文法、統語論、音韻論、語用論;詳しくは添付した資料を参考にしてほしい。) 2、言語がリアルタイムでどのように処理され、進行していくのかについての研究領域 3,言語は脳科学的にどのように処理されて理解したり、発話したり、思考したりするのかについての研究領域 4,言語はどのようにして習得されるのかについての研究領域 次に言語学はこれまでどのようにその研究領域を発展させていったのかについて説明していきたい。そのために言語学の発展に寄与した二人の偉大な言語学者を紹介したい。それはソシュールとチョムスキーである。ソシュールは音と意味の恣意性を発見した言語学者だ。具体例を挙げて説明したい。「アヒル」という単語を思い浮かべてほしい。あなたは脳裏に鳥のアヒルを想像するはずである。しかし、想像されたアヒルは日本語では「アヒル」、英 語では「Duck」と発音する。これを発見したことがソシュールの言語学における功績である。次にチョムスキーの言語学における功績について説明していきたい。チョムスキーの言語学における功績は以下の通りである。 1, 人間は文法に基づいて新しい文を創造し、また理解する能力を持っていることの発見 2, 言語は意味とは全く関係のないルールに従って表現されているという発見(例えば、同じ意味でもフランス語と英語では異なった文法ルールで文が表現されるという発見) 3, いかにして単語を組み合わせて文を構築していくかに関する問題提起をした功績 4, 子供はどのようにして言語を習得するのかについての問題提起をした功績 5, 全ての言語に共通する「普遍文法」の存在に関して問題提起をした功績 そして、この二人の偉大な言語学者の功績を継承し発展させようとしているのが著者である「スティーブン・ピンカー」である。より具体的には最新の発達心理学の知見(赤ちゃんがどのようにして言語を習得するかに関する研究)、考古学的分析による言語の起源に関する知見、脳科学及び遺伝学と言語の関連性に関する知見を引用して「言語本能論」を論じようとしているのである。そしてこの「言語本能論」を足掛かりにして「概念意味論」を論じたことも「スティーブン・ピンカー」の功績の一つとして数えられるかもしれない。「概念意味論」とはメタ言語に関する理論で「物質」、「空間」、「時間」、「因果」に関する概念を利用して言語を形作っているというものだ。 以上が本書の概要である。本書を通じて人間の本性を知るための窓としての言語に魅了されるかもしれない。なぜならば、言語それは人間だけが有する奇跡の能力なのだから。 | ||||
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