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春から夏、やがて冬
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春から夏、やがて冬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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登場人物の設定や描写、主人公の心の動き等がとてもよく伝わり、大変読みごたえがあります。が、平たく言うと"泣いた赤鬼"みたいなお話かなと思いました。 | ||||
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2011年に出た単行本の文庫化。 直木賞の候補にノミネートされたという一冊である。 殺人事件を、そこに至る当事者たちの心理と、事件後の周囲の人々の推察・調査の両面から描いたもので、特に当事者同士・関係者間でのズレを強調している点がおもしろい。 不治の病、家族との関係の崩壊、悔恨の日々といった重くて暗いテーマがじわじわと語られていくのだが、どこか救いもあり、読後感は意外に悪くない。 なお、歌野さんの持ち味である、びっくりするようなどんでん返しはない。 | ||||
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最後の最後はどんでん返しのためのどんでん返しみたいな展開に思わず「おいおい・・・ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ」。 結局、真実はなんだったのかすっきりしないままで終わってしまい、もどかしさだけが残ります。 娘を事故で亡くし、その悲しみから逃れられず自ら命を絶った妻・・・。 1人になった平田の孤独ははかり知れず、ずーっと作品に暗い影が付きまとう。 どこかに光があってもよかったのに・・・。 誰も救われない、後味の悪い作品でした。 | ||||
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あの有名な「葉桜の季節に君を想うということ」を読んでいる読者は、この「春から夏、やがて冬」を読んだとき、その作者の変貌ぶりにやや 戸惑ったのではあるまいか。あのだまし絵のような作品を読まされていると、この作品でもいつどんなトリックが仕掛けられているのかという気 持ちが常に付きまとったのではないか。ただ、この作品はその年の直木賞の候補にも挙がっているように、最後の最後を残してミステリーの要 素もなく純小説といっていい作品になっている。スーパーマーケットの保安係が万引き女を捕まえる。普通警察に突き出すのだが、その女が自分 の亡くなった娘と同い年であることを知って、彼は彼女を放免する。彼は事故で娘を亡くしており、それが理由で妻も自殺、幸せであった家庭 が崩壊してしまっている。その万引き女が内縁の夫からDVを受けていると知り、彼は彼女を助けようとするが---。この万引き女との出会 いが実は彼にとって運命を大きく変える。彼女はやがて、携帯電話のメールを通じて、男の娘の事故の犯人は自分であると告白する。激昂し た男は彼女を殺めるが、果たして彼女の告白は本当なのか。ここからがミステリーだ。だが、作品は大きな疑惑を残して終わる。うーーん、とい う感じで終わってしまう。もう少しこのミステリーの部分を膨らませて欲しかったというのが実感である。 | ||||
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読者の予想できないようなラストが工夫されている。そのようなトリックを味わって、楽しめる人には良い作品かもしれない。ただ、人物描写も秀逸な分、感情を移入していくと、このラストは重くて、辛い。 | ||||
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文庫化にあたって「葉桜の季節に…」を彷彿させるカバーにチェンジ。そういう売り方がまだ必要なのかしら。作品的には、「葉桜…」と違って後味の悪さが残るビターな小品。さすがと思わせる仕掛けではあるけれど、そのため無理やりストーリーを作り上げたような強引さも感じる。正直、彼にはもっと面白い作品が多数ある。 | ||||
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「葉桜の季節に君を想うということ」から歌野小説を読み始め、発表作を一通り読んでからの今作。 ”「葉桜の季節に〜」を超える衝撃!”という帯でしたがはっきりいってしまうとそこまでの衝撃はありませんでした。 もちろん叙述トリックのものとそうでないものを比べることは間違っているのですが、良い意味でも悪い意味でも、 「あの衝撃をもう一度味わいたい」という方は肩すかしを食らってしまうでしょう。 不可解な事件が起こる訳でも、難解なトリックが出てくる訳でもありません。 この作品はある無念を抱えた男がある女性に救われるストーリーです。 救われ方はそれぞれ、そしてそこに至るには季節とともに変化していく心情の変化があった。 どんでん返し、ではありませんが切ない衝撃が情景とともに心に残る、良い小説だと思います。 推理小説というミステリーではなく、一般小説に近いミステリーとして読んで見てください。 読んだ後には、「きっとあの人は〜」と思いに耽ってしまうと思います。 | ||||
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