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春から夏、やがて冬



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【この小説が収録されている参考書籍】
春から夏、やがて冬
春から夏、やがて冬 (文春文庫)

春から夏、やがて冬の評価: 3.67/5点 レビュー 30件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 1~20 1/2ページ
12>>
No.30:
(5pt)

心にポッカリ穴が開く

『葉桜の季節に想うということ』のような大仕掛けはなかったけどこれはこれで凄い作品だった。こちらの作品の方が好み。葉桜〜と本作で衝撃を受けて歌野晶午氏の作品を一時期読み耽った。東野圭吾氏の『容疑者Xの献身』や夏樹静子氏の『天使が消えていく』などに感銘を受けた方にはおすすめ。
春から夏、やがて冬Amazon書評・レビュー:春から夏、やがて冬より
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No.29:
(5pt)

読んで損は無い作品

一瞬で読み終わってしまった…
正直な所、つづきがもう少しあって欲しかった。
平々凡々な人間の人生を狂わす出来事…
その対局の人生を歩む少女
ただただ悲しいだけで、虚しく、寂しいと感じた。
ミステリ作品なのだろうけどミステリ好きじゃない人も読みやすい話なのでオススメです。
春から夏、やがて冬Amazon書評・レビュー:春から夏、やがて冬より
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No.28:
(4pt)

あまりにかわいそうすぎて・・・

救われないラスト。読んだ直後は哀しすぎて、感想を書けませんでした。でも、皮肉な世の中の一面を描いている気がします。昔見た映画を思い出します。題名も忘れましたが、ギャングのボスがなぜか牧師と親友で、最後拘束されて死刑の判決を受けたときに、「笑って死刑台に上ってやる」と豪語するが、牧師が「あなたを尊敬している若い人達のために、死にたくない、助けてくれとわめいてほしい」と頼む。そのボスはその時は「冗談じゃない」と拒否するが、最後、牧師が頼んだ通りに「死にたくない、助けてくれ」とわめく。牧師だけが彼の真意を知っていて彼の為に祈る・・という内容。もう一つはやはりずっと悪いことをしてきた性悪の男が、最後に一ついいことをしようと回り道をした時皮肉にも雪崩の事故に合って死んでしまう・・という内容。
この女性は悪い人でもないのに、かわいそうすぎるが、世の中必ずしも良い人が幸せになるわけでもないしね。
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No.27:
(5pt)

退屈しないかな。

本もキレイで、内容はやっぱり小説の中の話と思いつつ、さっと読めて良かったです。
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No.26:
(3pt)

いわゆるミステリーではないと感じました

登場人物の設定や描写、主人公の心の動き等がとてもよく伝わり、大変読みごたえがあります。が、平たく言うと"泣いた赤鬼"みたいなお話かなと思いました。
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No.25:
(5pt)

確かに世界が一変した、衝撃ミステリー。

葉桜の季節に・・も良かったけれど、本作も心にズシリと来た。心情に寄り添い、リアリズムを追及した描写は読み手をぐっと物語の世界へ引き込んでいく。ラストの数ページ。確かに世界は一変した。衝撃。
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No.24:
(4pt)

歌野昌午ミステリーにはまりつつあります♪

昔から荒唐無稽でちょっと不思議なお話が大好物。
不思議と言っても異世界ではなく、現代を舞台に不思議なことが起るドラマにワクワクする。
その意味ではミステリーも『不思議物』と言えるかもしれない。
いわゆる『犯人探し』という本格推理に興味はないが、このちょっと不思議な感覚を味わえるという意味で、
ミステリーに惹きつけられるのかもしれない。

『葉桜の季節に君を想うということ』で歌野昌午ワールドに引き込まれた。ちょっと珍しい感動だった。
この本は2冊目の歌野本。読後感は『やはり期待通り面白かった!』である。

名探偵や刑事が登場しなくても、密室トリックなどなくても、
謎と殺人を含むドラマをミステリーと呼ぶなら、本作も十分にミステリーである。

スーパーの保安部長平田誠は、ある日、末永ますみという若い女性を万引きの現行犯として捕える。
いつもは万引き犯に厳しい平田が、この女の子にだけ妙に優しく振るまい、警察に通報もせず解放する。
平田が末永ますみを許した理由。それは調書に書かれた彼女の誕生日の日付だった。
この平田誠と万引き犯末永ますみを中心に物語が動き出す。

『葉桜の季節に~』を読んだとき感心したのはトリックではなく、ドラマで扱われる題材だった。
それは『悪質な霊感商法』であり、本作では『万引き』である。
どちらもわれわれの日常にある身近なものだ。
こういう日常の扱いがとてもスリリングで、どうなるのだろう? とすぐに引き込まれた。
うまいなぁ~と感心するのだ。

『葉桜の季節に~』より短い本作は、それでも読み応えがあり、読後に切ない余韻を残す。
クライマックスで、ちょっと都合がいい展開だなと思った矢先、最終章で納得させられた。
これが真実なら… あり得るかもと。

とにかく、読んでいて辛かった。末永ますみの純情がひたすら悲しく、可哀想だった。
こういう物語を多くの人に勧めていいものかとも思うが… サクサク読めるのでお勧めします♪
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No.23:
(2pt)

小生、歌野ファンゆえ、不満足

葉桜、は日本の推理小説の中で最も優れたものであると確信します。密室殺人ゲームシリーズも、動機を無視した究極の割り切り茶番劇の中に、インターネット社会の哀愁をにじませるという法月や伊坂のような勘違い系作家には決して書けない、味わいがありました。
しかし、この作品で残念なのは人物関係の構図が最後の驚きのための伏線か?と思わせといて、結局、おばさま連中は何も絡みなし。医学的にも、治療にリスクがない場合がありえる、という間違った記載(何の治療であれリスクは伴う、例、風邪薬で重篤なアレルギー)や、肺癌の病期分類の間違った解釈(医療監修者が甘い)もありますし、さすがの歌野先生も医師の心理描写は不十分だと感じます。
また、この作品の終わり方は、鴨川つばめ、の、マカロニほうれん荘、の最終回のようで、がっかりしました。脱力感の演出でしょうけど。
本当は⭐️ですが、歌野作品には今まで勇気をもらいましたので、⭐️⭐️にします。

しかし、この程度で、直木賞候補か? 日本のエンタメ、大丈夫か?
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No.22:
(4pt)

陰惨な人生の果てに待つものは

スーパーの保安員・平田は、万引きした末永ますみを捕まえた。
彼女が昭和60年生まれであることに気付いた平田は、彼女を放免して世話を焼き始める。
実はこの年は、若くして死んだ娘の生年なのだ。

エリート社員であった平田が家族を失う顛末は、読んでいて胸が痛む。
末永ますみは、どこを見ても典型的な底辺住民で、貧困と暴力に苦しむ毎日だ。
今の日本には山ほどありそうな話だが、無気力さが腹ただしい。
通常ならばまるで接点のない二人の出会いが、たがいの人生に重大な衝撃を与えることになる。
探偵も犯罪捜査も出てこないが、本作はミステリである。
人生そのものがテーマのミステリとでもいおうか。意外な真相や逆転が鮮やかな佳作だ。
春から夏、やがて冬Amazon書評・レビュー:春から夏、やがて冬より
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No.21:
(4pt)

蛇足。 ただただ本当に蛇足

最後のエピソードが本当に余計でそれがただただ残念。
蛇足。この言葉の意味をこれほど適切に表している例も無いなと思った。

導入〜中盤の引き込みとクライマックスの後半部はすごく良かったのに、最後のエピローグ?で全てがぶち壊しになったと思う。
それまでそれなりにきっちりと辻褄が合って収まっていた物語の世界が、最後のエピソードで、何故?、どうして?、あり得るか?
と言った検証の要素で分断されてしまったし、またその辻褄も合わないものだから、ガタガタになった立て付けの悪い家に家に居るみたいな居心地の悪さを感じるラストになってしまった。
しかし、それを差し引いてもこの作品に対する評価は4を与えたい。
それまでの部分が素晴らしい為である。
物語の世界への引き込み方、読者を無理やり引きずり込んで直面させるようなところは本当に凄い。
心情的にかなり深く入り込んで読んでしまいました。
あと、前回読んだ「葉桜〜」でも感じた事ですが、この作者は社会派の要素が多分にありますね。
社会問題の提起の仕方が非常に上手だと感じました。
そういう所も含めて多くの人に読んでもらいたい作品です。
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No.20:
(5pt)

春から夏、やがて冬

家族を失った人、人生におびえている人の短い期間のやり取り
この2人の心の思いに考えさせられ、思い、とても感心した。
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No.19:
(1pt)

これは本当に

つまらなかった。 最後の結末が簡単に予想できるし、登場人物の話し方が一貫してなくてチグハグな感じ。 買って損しました!
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No.18:
(3pt)

直木賞候補作

2011年に出た単行本の文庫化。  直木賞の候補にノミネートされたという一冊である。  殺人事件を、そこに至る当事者たちの心理と、事件後の周囲の人々の推察・調査の両面から描いたもので、特に当事者同士・関係者間でのズレを強調している点がおもしろい。  不治の病、家族との関係の崩壊、悔恨の日々といった重くて暗いテーマがじわじわと語られていくのだが、どこか救いもあり、読後感は意外に悪くない。  なお、歌野さんの持ち味である、びっくりするようなどんでん返しはない。
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No.17:
(4pt)

こぢんまりした秀作

作者のこれまでの作品系列からみると、新しい領域に踏み出したかのようにみえる「心理サスペンス小説」、といったところか。 スケールは大きくはなく、トリックは地味で、テーマも重苦しい。 しかし、ストーリーはかっちりしており、人間心理の危うさと犯罪の関係を切実な筆致で描き出そうといている辺り、なかなかに読ませる。
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No.16:
(5pt)

流涙

過去「葉桜の季節に君を想うということ」の衝撃からそれに類した本作品とうたっていた事もあって、
何かの暇つぶしに読もうかと本書を購入した。
読んだのが飛行機の機内ということもあって、本物語に深く入り込みすぎ「葉桜~」の衝撃を超えるとは
納得がいきました。
それは登場人物一人一人にスポットライトが当てられ、人物にそれぞれ光があてられているのはもちろん
その影に至るまでよく描き込まれている所にあると思います。
人物達の物語が始まってそれらが後半にかけて一つにまとまっており、その物語の描き方がうまいと
思わせるのはもちろん、その悲しすぎる結末がなんともいえずまるでお湯の水道の蛇口をひねって遅れて
でてくるお湯のように奥深い涙が止まりません。
生きるという事は本書あとがきにあるようにミステリーなのか、本書のように悲しすぎることなのか、
これはもう著者歌野に聞くしかない。
春から夏、やがて冬Amazon書評・レビュー:春から夏、やがて冬より
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No.15:
(3pt)

せめて一筋の光でも見えれば・・・

最後の最後はどんでん返しのためのどんでん返しみたいな展開に思わず「おいおい・・・ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ」。
結局、真実はなんだったのかすっきりしないままで終わってしまい、もどかしさだけが残ります。

娘を事故で亡くし、その悲しみから逃れられず自ら命を絶った妻・・・。
1人になった平田の孤独ははかり知れず、ずーっと作品に暗い影が付きまとう。
どこかに光があってもよかったのに・・・。
誰も救われない、後味の悪い作品でした。
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No.14:
(3pt)

もっとミステリーの要素を強めて欲しかった

あの有名な「葉桜の季節に君を想うということ」を読んでいる読者は、この「春から夏、やがて冬」を読んだとき、その作者の変貌ぶりにやや
戸惑ったのではあるまいか。あのだまし絵のような作品を読まされていると、この作品でもいつどんなトリックが仕掛けられているのかという気
持ちが常に付きまとったのではないか。ただ、この作品はその年の直木賞の候補にも挙がっているように、最後の最後を残してミステリーの要
素もなく純小説といっていい作品になっている。スーパーマーケットの保安係が万引き女を捕まえる。普通警察に突き出すのだが、その女が自分
の亡くなった娘と同い年であることを知って、彼は彼女を放免する。彼は事故で娘を亡くしており、それが理由で妻も自殺、幸せであった家庭
が崩壊してしまっている。その万引き女が内縁の夫からDVを受けていると知り、彼は彼女を助けようとするが---。この万引き女との出会
いが実は彼にとって運命を大きく変える。彼女はやがて、携帯電話のメールを通じて、男の娘の事故の犯人は自分であると告白する。激昂し
た男は彼女を殺めるが、果たして彼女の告白は本当なのか。ここからがミステリーだ。だが、作品は大きな疑惑を残して終わる。うーーん、とい
う感じで終わってしまう。もう少しこのミステリーの部分を膨らませて欲しかったというのが実感である。
春から夏、やがて冬 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:春から夏、やがて冬 (文春文庫)より
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No.13:
(2pt)

『葉桜の季節に君を想うということ』のファンにとっては期待はずれ

この作者の『葉桜の季節に君を想うということ』のユーモアある文体とラストのどんでん返しが大好きだったので、期待して読んだのですが、まったく違うタイプの作品で私は好きになれませんでした。

『葉桜の~』が赤川次郎さんのようなテンポがよくユーモアのある作品だったのに対し、本作は不幸な登場人物が多く、笑いの要素も少なくて重苦しい雰囲気が漂っています。
またこの作品にも最後のどんでん返しは用意されていますが、『葉桜の~』では騙された楽しさがあったのに対し、本作ではあと味の悪い結末となっています。

ゲームのようなワクワク感を期待して読むと、がっかりしてしまう作品だと思います。
春から夏、やがて冬 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:春から夏、やがて冬 (文春文庫)より
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No.12:
(3pt)

重いラスト

読者の予想できないようなラストが工夫されている。そのようなトリックを味わって、楽しめる人には良い作品かもしれない。ただ、人物描写も秀逸な分、感情を移入していくと、このラストは重くて、辛い。
春から夏、やがて冬 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:春から夏、やがて冬 (文春文庫)より
4167901137
No.11:
(3pt)

読む価値はあり。でも彼のワン・オブ・ザ・ベストではない。

文庫化にあたって「葉桜の季節に…」を彷彿させるカバーにチェンジ。そういう売り方がまだ必要なのかしら。作品的には、「葉桜…」と違って後味の悪さが残るビターな小品。さすがと思わせる仕掛けではあるけれど、そのため無理やりストーリーを作り上げたような強引さも感じる。正直、彼にはもっと面白い作品が多数ある。
春から夏、やがて冬Amazon書評・レビュー:春から夏、やがて冬より
4163809201

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