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(短編集)
刑事のまなざし
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刑事のまなざしの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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人間の心の弱さを見事に描き切っています。 悪人だから犯罪を犯すわけではない。 善人だって、どこかに心の弱さを持っている。 そんな人の哀しさの描写が素晴らしい。 でも、ほぼ原作通りだったテレビドラマのほうが、説得力があったので、星は4つにしました。 それでもおすすめの作品であることまちがいありません。 | ||||
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この著者の作品はどれも面白いですね! 本作は特に読み易いと思います。 | ||||
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テレビ放映は知ってましたが、まさか薬丸さんとは・・・。 7章で構成され、ラストで完結します。 とにかく面白かったです、テレビみておけばよかった・・・。 | ||||
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一話一話の事件のあらましは決して後味のよいものだとは言いがたい。 しかし、主人公夏目の優しい「まなざし」が見事にそれを浄化し、胸を打つストーリーに仕上げている。 人が人の罪を暴こうとするときに必要なのは1つの疑いと9の他者に寄り添う気持ち。 罪を犯す側・隠すの人間にも 愛しい誰かの存在があり、その存在のために罪を犯したり、隠し立てをしようとしている。 ということはどこかで何か歯車が狂えば、誰しもが罪を犯してしまう可能性を秘めているということであろうか。 人は大なり小なり罪を犯し、犯されながら生きている。 どうしたら罪と向かい合うことができるのか。どうしたらその罪を償うことができるのか。 せわしなく過ぎていく日々に、ふと立ち止まってこの一冊をかみしめたいと思った。 | ||||
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TVで「刑事のまなざし」を観て原作を読みたくなりました。 読んでみてわかったのは,TVが本作からインスピレーションを得て,いくつかのプロットを拝借し,独自の番組になっていたことです。夏目役の椎名桔平はそれほど好きな俳優ではなかったものの,この場組を観てその演技力の高さを再評価していました。椎名桔平の夏目像,そして夏目のまなざしがなければこの番組は成立しなかったようにも思えます。 原作は一番最後に収められている「刑事のまなざし」として点と線が結びつき収束する短編集です。それぞれの短編が夏目以外の視線で描かれています。中には二人の視線でまとめられている作品もあります。他者の意識の流れを通して夏目の人柄が少しずつ浮かび上がってくる。そして,夏目のまなざしが読者の中にイメージされていく。そういう短編が有機的に結びついた短編集になっています。 TVでは描けない犯罪の生々しさや猥雑さや人の心の闇が薬丸氏の言葉で描かれており,TV版で描かれる夏目とその妻や娘との温かい姿は直接的には描かれていません。TV版はとてもマイルドでわかりやすくなっています。TV版はTV版としてとてもよい番組だったと思います。しかし,原作は原作として魅力ある作品として仕上がっていますので,興味がある方は是非お読みください。続編が読みたいという気持ちもありますが,夏目が登場する作品は,これはこれで終結させてもよいと思いました。続編が出版されていますが,読むべきかどうか迷っています。 | ||||
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母がドラマを見ていたので、気になって原作を手に取りました。 警察官は人を疑う生き物であるという固定観念を毎回覆していく様、洞察力が鋭いという設定は少しありきたりでしたが、前職が法務技官というのは今までに無いもので面白かったと思います。 | ||||
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ドラマより先行して読みました。原作は、今までにない観点から作り上げた作品だと感じました。読み終わった後に面白いと思うかどうかは好みに大きく左右されると思います。私は個人的に好きな作品です。ドラマは完結しませんでしたが、原作は完結しています。 | ||||
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主人公の夏目信人はかつて法務技官として少年鑑別所などで、少年に向き合う仕事をしていた。しかし、ある事件がきっかけでその職を辞し、警察官になった変わり種の男である。そんな男が向き合うことになるのは、いうならば社会の陰で苦しんでいる人が関係している事件である。そして、夏目は、鋭い観察眼で事件の関係者から本音を拾い上げていく。本書は7つの短編から構成されている。短編としての完成度も高い。しかし、それぞれの物語につながりがあり、最後まで読み進まなくてはわからない謎もある。その展開のすばらしさにも感心した。心情がうまく描かれた極上のミステリーだ | ||||
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東野圭吾・宮部みゆきの作品が好きなので両者とは異なる視点の作風が気に入りました。 | ||||
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TBSでドラマ化。 レビュー時点で放映中。 ドラマが終わるまで読むのを待とうと思っていたが 耐えきれず購入。 読んでからドラマを観ても問題ない。 筋は同じだが相違点も多いので 違いを楽しめると思う。 短編集ではあるけれど、全てが 「罪に対して犯罪者本人やその家族、 被害者がどう向き合うか」という重い話。 作者の薬丸さんはよっぽどこのテーマが書きたいのか。 「オムライス」はドラマより原作の方がどぎつい。 最終話「刑事のまなざし」も誰も救われない、非常に辛い話。 ただ、そんな中でも主人公夏目は犯人に向き合おうとする。 「娘の人生を狂わせた犯人を許さない」という厳しさと 「犯罪者を鑑み更正させたい」という優しさは 二律背反であり、ヒーロー像としてはやや複雑。 単純にスカッと感情移入できるキャラクターではない。 しかしだからこそ、そこには等身大の人間像があり、 それでもあきらめず人生に立ち向かう 人間の美しさを垣間見ることができる。 「あ〜面白かった!」と言える作品では決してないが、 後からじわじわ効いてくるスルメのような話。 続編を期待したい。 | ||||
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探していた本が手軽に、しかも安価に手に入り、その上内容が面白かったです!薬丸さんの本は期待しています! | ||||
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収録されている作品はどれも素晴らしいが、あえて上げるとすれば『傷跡』だろうか。 この作中の夏目が語った言葉が特に印象に残っているからだ。 それは、「ほんとうの意味で罪を償うということは、本当のことを話すということ」という言葉。 これを聞いた時、「これは誰にでも当てはまることだな」と思った。 別に誰もが犯罪者という意味ではない。 何かに後悔して新しいことを始めるためには、自分と向き合うことが必要だと思う。 そんな時に言い訳をしたり、格好をつけてもしょうがない。 そんな時に大事なのが、「本当のことを話す」ということなのではないかと思う。 ちょっと発想が飛んでいるかもしれないがこの言葉を聞いた時そう感じた。 これまでの薬丸岳の作品から比べると少し違った作風なので、最初は少し驚くこともあるかもしれない。 だがそう感じてもどんどん読み進めていってほしい。 きっと作品の世界に惹きこまれていくだろう。 | ||||
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薬丸岳の新しい魅力を発見出来た作品とでもいえるだろうか。 薬丸岳=天使のナイフ とも言えるほど重くて辛くなるほど強烈なイメージがあるが、今回は落ち着いた雰囲気で優しげな夏目刑事のキャラクターもあり、ハートフルな仕上がりとなっている。 他の方も書かれているように、東野圭吾の加賀恭一郎とも雰囲気がダブるところがある。 短編集ではあるが、ところどころに夏目が前職から刑事になる決心をした娘の事件のことが挿話されており、最後の一編ではその謎が暴かれることになるので、長編を読んだような印象にもなる。この最後の一編により単なる短編集から一段高い仕上がりになったように感じる。 夏目刑事に関しては、シリーズものとして今後も書いてほしい。 | ||||
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短編集のひとつひとつが秀作で、涙が出るもののありました。そして、その短編集をつないで、最後の「刑事のまなざし」まで、夏目という人物のひとつの物語になっている。素晴らしい、の一言です。次回作もとても楽しみにしています。 | ||||
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ブラボーの一言。 寡作なせいもあり、未だに一番売れた作品が「天使のナイフ」のままだったりする作家だが、実はその「天使のナイフ」が一番お粗末で、それ以降一作ごとに腕を上げている印象が強い。 今作も表題作までは重いテーマを全くそつのない筆致で仕上げた秀作。表題作だけは若干「ちょっと無理あるかな?」と思うが、それでもよくぞ全編のオチをきちんとつけたものだと感心する出来。 なお作品の出来とは関係ないが、主人公の娘のエピソードが最初に出てくる「黒い履歴」が2007年12月、転職のエピソードは2006年12月の「オムライス」にも描かれており、全作品では足掛け約5年になるわけだが、この当時から作者に表題作のオチの構想はあったのだろうか? その点が非常に興味深いのだが・・・ | ||||
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乱歩賞を受賞した「闇の底」の力強さは感じないものの、やはり骨太のミステリー作家である。短編集は初めてなのか?長編に比べると、少しものたりなさは感じるものの、一貫した犯罪被害者への思いが伝わってくる作品である。「刑事のまなざし」を読む前に、江戸川乱歩賞を受賞した「闇の底」は必ず読むべき作品である。長編ばかりを得意とする作家であると思っていたが、短編集もなかなかで、大満足の作品である。ミステリー好きは一度目を通していただきたい作品である。また、ミステリーの範疇には、はいらないのではないかと考えさせる犯罪被害者の気持ちもよくあらわせており、ミステリー以外でも活躍できるさっかであると期待できる。満点にしていないのは、今後はもっと傑作を生み出す可能性を秘めているので、☆4つにとどめた。 | ||||
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毎日、少しずつ読もうかと思っていたけど、おもしろすぎて、すぐに読んじゃいました。 もっと、薬丸先生の本が、読みたいです。 | ||||
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『天使のナイフ』から読み続けています。「悪党」と同じく、連作短編作になります。薬丸さんの作品のテーマはいつも重いので、短編の方が自分にとって、読む負担がかるくなり、好きです。ただし、今回は重すぎて、小さな子を持つ自分にはつらい話がありました。ラストの「刑事のまなざし」です。二転三転するのですが、それがつらい方向ばかりいきます。主人公の夏目の行動はりかいできるのですが、あの二人の行動と感情はとても理解できないです。そこで今回は少し辛く採点しました。読みごたえはありますが、感情移入しやすいひとは、きついかもしれません | ||||
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少年と向かい合うことの望み法務技官になった夏目が、十年前に娘が襲われた事件をきっかけに刑事になった。そんな刑事が自分の過去と戦いながら独自の視点で事件を解決していく7つの短編集。 著者の久しぶりの新作だったのだが、結構楽しめた。物語では、殺人事件や窃盗事件が多く発生するのだが、それでも緊張感がなく全体的に優しい雰囲気が漂っているのは、まさに夏目刑事の捜査に対する姿勢がそのまま反映されていると思った。 どの短編集もおもしろかったが、個人的には表題作がもっとも楽しめた。ある殺人事件が発生するのだが、それは夏目自身が刑事になるきっかけをつくった事件とも関連していき、夏目がどのように事件を紐解いていくのか最後まで読み応えがあった。 物語は、いずれも夏目刑事以外の第三者の視点で描かれていたので、今度は夏目刑事自身のことを自分自身の視点で描いた物語も読みたいと思った。 | ||||
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