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破裂
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破裂の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 41~49 3/3ページ
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この作品は、本当に最近の医療問題を沢山詰めて描かれていました。こんなに問題を挙げて、結末はどうなるんだろう。。。と先が気になるのもあったし、 テンポがとても良いので、あっという間に読めてしまいました。結末は、「あれ。。」という感じで、少し物足りなさがありました。 | ||||
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天寿というプロジェクトを厚生労働省のお役人が進めていく。 現代医療、あるいは、医療行政に対する踏み絵ともいうべき内容だ。 唾棄すべき思想なのだが、部分的には「そういうこともあるかも」と つい、シンパシーを感じてしまう自分がいる。人間の心の中に潜む いやらしい側面を暴き出してしまう。 それが本書の、本当の魅力なのかもしれない。 メディカルミステリーとして期待し読み進めると、楽しめませんよ。 | ||||
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今年の正月の新聞広告でこの本の存在を知り、 取り扱ってるテーマが 「医療界での権力争い」 「人・立場によるそれぞれの正義」 「マスコミの力」 「医療訴訟」 「尊厳死」 「政治・政略」 など、僕好みの要素が多く含まれているということで、 読んでみたいな、と思っていた作品です。読んでみると僕好みのテーマらがほどよく絡み合っていて、 その絡ませ方、その絡まったものを読者にどう読ませるか (読者への提示の方法・順番等)もよく考えられていて、 心地よく読み進めることができました。登場人物も「絶対的」な存在な人はいなく、 どの人間もそれなりに人間的な存在となっていて、 善・悪の狭間で揺れ動くし、人間的な弱さもあり・・・ と、そのあたりも納得できる内容であったと思います。ただ、最後、方々に伸びた複線を強引にまとめあげた感があるのは残念です。 ひとつひとつにちゃんとした終焉を書いてほしかったですね。 その強引さがちょっと強烈な強引さだったので・・・その分だけ☆1つ減です。 でも、それでもいいんじゃないか?って思うくらいの作品です。 | ||||
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筆者の医師の経験が随所に活かされた医療ミステリー。 諸兄のご指摘のとおり、 全体的にご都合主義的ストーリーは否めません。しかしながら医療業界という極めて専門的かつ閉ざされた世界を リアルに判りやすく描写している点は、この本の最大の魅力でしょう。 また「延命医療」「医局制度」「日本の麻酔科医の立場」といった 諸問題に対する、いち医師の批判書と見てもおもしろいと思います。ただ日本の医療制度の限界を見据えて計画的に行動する、 敵役(?)の冷徹な厚労省キャリアが作中に登場しますが、 彼が話が進むにつれ、エゴ丸出しの漫画チックなキャラに堕した点は いただけませんでした。 このキャラが活き続ければ、話の軸となる「計画」も際立って、 二倍くらい面白くなったんじゃないかなぁ...。 | ||||
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テーマが非常にすばらしい。超高齢化社会へ世界で始めて突入するだろうこの日本をどのように変えていくべきなのか。単に延命を最優先する今の医療が、日本、そして、個人にとっても本当に必要なものなのか。そんな現在の医療体制とその進化に一石を投じた小説だと思う。ラストシーンに著者のそういった複雑な想いが現れているようにも感じた。残念なのはそのストーリー展開の中、途中失速するようなシーンが見え隠れしたこと。中盤あたりで登場人物の心理描写とそれに伴う行動が現実離れし始め、心情的に理解できないシーンもいくつかあり、多少の興ざめの感は否めなかった。全般的には医学の専門化だけあって、非常に説得力のあるテーマであり、内容になっていると思う。日本の国益の中にある高齢化という問題と、既に向かいつつある自分自身の老化とその死に対してという個人的問題を、この本を読むことで本当に考えさせられた私がいた。 | ||||
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かなり興味をそそられた。同じ医局の友人の間でもいろんな意味で評判になってます。社会問題となっているさまざまなテーマ、たとえば高齢者問題、医療費問題、医療過誤の問題、麻酔科医の薬物中毒問題などがもりこみすぎ?とも思えるほど詰まっています。 最終的なストーリー展開はありふれているかもしれないけど、読ませる力がありました。 | ||||
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最近の医療報道で4例の患者さんたちは他の病院で手術を受けていたら助かったのだろうか? 読売新聞の報道は事件化からスキャンダル化の方向に行っているように思えます 一面→社会面→論点(専門家の意見)→三面(スキャナー:皆が問題にしているように書く欄)→社説(まだ見かけないのは個人攻撃になるのを恐れているのか?)→他社週刊誌での報道→第三者調査委員会への家族からの批判 まだ読売新聞には手持ちの爆弾はまだありそうだ 私にも行間から読み取れる手持ちの駒が見えてくる →そして→大々的に「破裂」を宣伝 | ||||
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2段組で450ページもある。買おうかどうしようか、書店で手に取った時、ためらった。でも、いったん、読み始めたら、止められなくなった。面白い。とにかく、面白い。ぐいぐい、ストーリーに引き込まれ、ラストまでたどり着いた時、我々は、来たるべき高齢化社会に対して、切実な問題をつきつけられる。読後、心の中に、ザラリとした感触を残す未来図は、絵空事ではないのだ。 | ||||
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「医療過誤」「延命治療」「安楽死」‥。現代の医学界が背負う難問に挑む好著。少子化と高齢化が進むこれからの医療のあり方については、心安らかに最後を迎えるための終末医療が有名だが、実際この本に書かれているようなことが行われたら、私も希望するかもしれない。終末医療から一歩踏み込めば‥と思うと、ありそうな設定だ。社会的倫理と自我、医者にとっては職業的倫理のなかでの葛藤も説得力がある。まさか、と思うテーマをうまく現実味と臨場感をもたせている。同じ医療のテーマで箒木蓬生の「エンブリオ」が生命の誕生を扱っているのに対し、本書は終末を扱っているのが対照的で興味深い。しかし、全てに収まりをつけてしまうエンディングには甘さを感じる。今後、期待の新星として箒木にせまる作家に育って欲しい。 | ||||
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