暗い抱擁
評判
暗い抱擁の評価:
4.07/5点 レビュー 14件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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暗い抱擁の評価:
4.07/5点 レビュー 14件。 C ランク
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とりあえず私の解釈はこんな感じ↓です。
ネタバレです。
ゲイブリエルとイザベラが愛してあっていたのかというと、どうなんだろう…ゲイブリエルは惚れたのかも知れんけど…という印象。
でも別に愛じゃなくてもいいよね。
イザベラは、セント・ルーの安定した幸せから離れ、自分を変える為の人生の相手としてゲイブリエルを選んだのだと思う。
愛情だとか環境だとかそういう外的なものじゃなくて、与えられた環境に満足せず、何かを強烈に求め、失うことを恐れない、行き方というか生のあり方というか。
だから最後にゲイブリエルを庇う「選択」をしたことが、彼女の人生の勝利だった。
彼女は勝ちました。
ゲイブリエルは、ピサの宗教画の話があったように、これまでずっとお空の高いところにいる人から選んでもらえないっていう僻みに近いような鬱屈があって、だから行動も姑息だし、わざわざ見返りを求めるような偽悪的なところがある。
天国の住人でも、貴族でも、あこがれてるのにどうせ仲間に入れてもらえない入れないという不幸を感じている。
彼にとってイザベラは天国の入り口みたいなもんなんですよ。
認められたいって思ってるんだけど捻くれてるし妙なところで潔癖だから、籍は入れないし試すように酒に溺れたりしてる。
でもそのイザベラが自分を庇って死んだから、彼はもうその愛を確信するしかない。
天国の門が自分にも開かれていたことを認めるしかない。
他の方が「キリスト教的愛」について言及されてましたが、この辺なんじゃないでしょうか。
つまり、神の愛を確信した人間はよい人間とならざるを得ない。
だから、ゲイブリエルの英雄としての人生はイザベラの死から始まったのです。