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刑事の墓場
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刑事の墓場の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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…うーん…。なんだろう、この全てに及ぶ中途半端感は…。 この作品、小説として様々な要素を含んでいることは確かだ。「刑事の墓場」と呼ばれる署で、飼い殺し状態になって無気力な刑事たちが、危機を前に立ち上がる…という青春小説のような要素。事件を巡って、動坂署の処遇を巡って、警察署同士、刑事個人同士の縄張り、対立といった警察小説、組織小説的なな要素。地道な捜査を通して犯人を探し当てる、という推理小説としての要素…などなど。色々な見方が出来ると思う。 …が、正直、全てが中途半端という印象が残ってしまう。無気力な刑事たちが立ちあがる…というのは、皆が集結するまでの過程があまりにも端折られ過ぎていて唐突感が残ってしまうし、警察小説と見た場合にもあまりにも軽い。犯人探しにしても同様。何か、色々とつめ込んではあるものの、全てが上手く処理しきれていない感じがするのだ。 その部分は、主人公・雨森のキャラクター造形にも現れているように感じる。元々、出世することを目的として、以前の署の署長の片腕として働いていた。異動にしても、すぐに次の署へ異動になるはずだから家は借りずに、署で寝泊りしている…という設定の割には、全く真面目に働く様子がない。仕事中に抜け出してパチンコに興じてみたり、不用意に嘘の報告を重ねてやがて危機に陥ってみたり…と、どうも、「有能な刑事」とは思えない。その辺りから「?」だ。 何と言うか、もう少し、焦点を絞って描いても良かったのではないだろうか? | ||||
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