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プリンセス・トヨトミ
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プリンセス・トヨトミの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全122件 21~40 2/7ページ
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大阪国の男たち女たちのつながりに、思わず電車の中でウルウルしてしまい、慌ててページを閉じた。 他の万城目作品を思い出すシーンもあり、こうつながるのか、と楽しかった。 会計検査官の3人のキャラクターも秀逸 | ||||
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確かに、他の人の書かれているように 他の万城目さんの作品と比べて、 テンポが悪いようにも思えます。 でも、それは同時に、大阪出身の作者の 大阪に対する思い入れがでてるような気がしました。 この人もそうだけど、町田康にも共通する 大阪人特有の滋味が特にこの作品には 特に強くあらわれているような気がしました。 僕は、それが逆によかったですね。 最後は万城目さんらしくさわやかに、 でも、大阪主題なんで泣かせる人情味もあり、 読み終わったらちょっとホロっとしてしまいました。 | ||||
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大阪城の地下を拠点とする「大阪国」が存在し、豊臣家の血を継ぐ女の子を守ることを唯一の目的として、いざとなれば220万人の「大阪国民」が決起する。このような壮大かつ大阪人の考えそうなファンタジー、だが決しておチャラケではなく、代々父が子に引き継ぐ「大阪国」の秘密とそれを必死に守る大阪人の滑稽でいてほんのりとさせるストーリーである。父と子が必死に引き継ぎ、男だけで守ろうとする「大阪国」、そんなものはとっくにお見通しだが、影で支える大阪の女たち。「大阪国」対「会計検査院」の対決も見ものだし、この検査員3名が個性的でかつ魅力的である。もっというと登場人物全員が「大阪的」に変わった人間ばっかり。颯爽とした長身で美女のハーフ、旭も、実は大阪出身の女の子で、お好み焼きが大好きで、大阪弁で最後にしゃべるところも大阪の綺麗な女の子の典型みたいで魅力的だし、男勝りの橋場茶子などは、やくざの組長の息子の鼻をとび蹴りで折ったり、ついにはそのやくざ事務所を襲撃したり、無茶苦茶である。でも、可愛い。なんかひょっとしたら、大阪には本当にこんな「大阪国」があるんとちゃうか、と思わせる作品だ。 | ||||
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映画になったよね。見れなかったけど。お城の中がどう繋がったのか見たかったです。発想がおもしろい。 | ||||
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風太郎、しゅららぼんに続いて「プリンセス・トヨトミ」を読みました。 作者の書かれる世界が面白く、しっかりはまってしまいました。 プリンセス・トヨトミも同じく不思議なストーリーで、読み進めて行けば行くほど 作者の世界から抜けられなくなってしまいました。 前半でほとんど話が終わりそうに思えて、実はそこから怒濤の勢いで とんでもないストーリーが待ち構えている。 エンディングでの旭と大輔の会話は、気がつけば涙が出ていました。 自分でもよくわからないが、何で涙が出てきたのだろう。 男はいつも女性の手のひらの中で生かされているんだって 思えた瞬間か。 まさかまさかのどんでん返しで、暖かい気持ちで読み終えました。 あらためてもう一冊何か読んで見ようっと。 | ||||
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とんでもない設定ではあって、そこは面白いです。 ないけれど、あったら面白いなっていう。 だけど話は緻密だし。 でもいつもの万城目さんみたいな話とはちょっと違って、面白いけれどちょっと物足りないような。。。 最後はこれで終わりなのかーってちょっと残念でした。 もうちょっと設定の方を書きこんでもらいたかったなあ。 父親と息子の話の方がメインなんだろうなあ。 鴨川ホルモーや鹿男とはちょっと違うラインかも。 | ||||
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誰にでも守りたいもの、伝えたいものがある。それがどんなにアホなものでも(アホなものだからこそ、か?)。部外者にはうらやましい、大阪への愛を感じます。「ただそれだけのこと」に血道を上げて守り続ける大阪男。「男はとにかくアホな生き物やから」とそっとしといてあげる、大阪女。とにかく、その中心にあるのは「アホ」。万城目さんらしいです。なお、これは18歳以上、かつ、父を亡くした人にとっては、より深い味わいがある小説です。 | ||||
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原作を読みたくて購入しました。映画とは違った登場人物の設定で面白かったです。 | ||||
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つい最近、映画にもなっていた「プリンセス・トヨトミ」という小説を読んだ。まあ、文庫本でも500ページを超えるという大作だったので、私の場合読むのに3日かかりましたが。しかしながら、この小説、なかなか面白い物語りでした。大局的に言うとしたら、大阪都民、いや大阪府民200万人が、一人の豊臣家の系統をひく少女を守る、というものでした。それは、何の強制力もないのに、代々、父から息子へと18歳を超えたら明かされていく、豊臣の末代の少女を守っていくという使命。その末代の少女は自分自身の立場など、まったく知らないし、また、知らされることもない。しかし、そのご近所には、真田という家の父子がそばにいて、当の茶子を守っていく。今回の物語では、ひょんなことから、茶子と大輔が大阪府警に連行されたという一大事を知って、いつもは、白色のサーチライトに照らされた大阪城が、真っ赤な色に照らされて、それを合図として、大阪中の都民、いや府民が大阪国の危機を防衛に大阪城のたもとに集まってくる。そして普段は、普通のお好み焼き店の店主である真田が、実は、大阪都(国)の総理大臣ということで、東京からやってきた会計検査官の人たちと議論する。そのあげく、暴力に訴えるでもなく、「勝手にしろ」という鬼の検査官からの言葉を受け取り、今回の大阪国の危機を乗り越える。 まあ、いろいろな受け取り方があるだろうが、私はそこに、日本第二の都会である大阪都(府)の何か、目には見えないけれど、大切なものを400百年も守ってきたことに感銘を受けました。それは、今でいえば、岸和田のだんじり祭りであったりするのかもしれません。何か大切なもの。大切なこと。それを大阪都は、国から予算をもらってでも、守っていくというお話しだったように思う。私も27才のときに、大阪は東大阪に一時期在住していましたが、そこで、自分の本にして出版した「新・唯心論」の核心部分の着想を得ている。そして、東大阪から、丸善(株)出版の科学誌あてに、論文投稿をしていました。また大阪には、通天閣だったかに「ビリケンさん」という神様(の人形)もいる。今回の万城目さんの小説を通して、やはり、大阪には、日本の「良心」が残っているんだなぁ、と感じました。 | ||||
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大阪かぁ~。おもしろい!大阪城へ新幹線で行きたくなる。十字架見えたらそごいかも。。万城目さんの頭の中って何が入ってるんだろう?と気になる。 | ||||
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おお、そう来ましたか。という感じの飽きさせない展開でした。 この荒唐無稽な話も「絶対に無い」とは言い切れないのが、大阪という土地柄の素敵なところ。 大阪人の粋(イキ)も感じる素敵な仕上がりでした。 めちゃおもろいわ。 | ||||
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万城目さんのの小説は、『鴨川ホルモー』が自分にはいまひとつだったので、その後は手にしていませんでしたが、たまたまこの小説が映画化されたのをテレビでの放映で見て、意外に面白かったので小説の方も手に取りました。ということで、映画が先の出会いです。映画とは設定が若干異なっているものの、こちらも楽しめました。小説と映画の違いについて、あれこれ感想が飛び交っているらしいので、あらためて映画の方をDVDを借りてきて再度見ましたが、やはり、いずれもそれなりによくできているなあと思った次第です。大阪に詳しい作家さんらしく、大阪の町の様子がよくかけていると思います。 | ||||
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合理的思考の代表としての会計検査院と 伝統を親子で脈々とつなげてきた大阪の人々。 その戦いを通して、舞台になった大阪で巻き起こった橋本vs保守陣営に対する筆者の考えを垣間見たといったら考えすぎだろうか? | ||||
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奇想天外なお話ですが、とてもワクワクさせられました。最後がどうなるかは、お楽しみ。 | ||||
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地元や大阪の人がどう思うかはよくわかりませんが、 キャラ設定やストーリー展開はおもしろかったです | ||||
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イギリスに嫁いでいる娘に、いろいろな本を買いました。とっても喜んでいました。 | ||||
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文章がわかりやすく、そんなに専門的なくだりがあるわけでもなく、テンポもよくてすぐ読めた。 主軸となるのは会計の三人と、大阪に住む男の子(?)と女の子である。これらの行動の向こう側に、「大阪国」という存在が姿を現す。 大阪国という打ち出し方が子供っぽいというかマンガっぽくて、その成立過程もあんまし説得力はない。だがその軽さが、やたら豊家ゆかりの苗字が現存人物としてバンバン出てきたりするのと相まって、コミカルな味わいを醸し出す。 娯楽として読みやすい出来栄えで良いと思う。そんなに感動はしなかったが。 | ||||
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他の方のレビューで書かれているように、この小説の文章で表現されている 内容に限った見方をすると、辻褄や迫力に欠けるのかもしれません。 でも、歴史小説が好きな小生には、豊臣方の末裔と思わえる登場人物たちが、 なかなかに興味深く、読んでてワクワクしなくもなかったです。 最後のやりとりなんかジンときました。 登場人物は、ご先祖に似たタイプ、という設定だともっと楽しめたかもでが、 (片桐さんが板挟みで苦しんでたり、後藤さんが会社に三行半突きつけたりとか) そうなると歴史ファンしか読めない小説になってしまいそうですね。 これはこれで楽しいのでいいのではないでしょうか。 | ||||
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万城目学『プリンセス・トヨトミ』は現代の大阪を舞台にした小説である。2011年に映画化された。会計検査院の調査官が大阪府の検査に行くところから物語が始まる。戦国時代の歴史上の人物を彷彿させる登場人物の名前には歴史ロマンをかきたてる。 豊臣家の末裔や大阪国というキーワードを知ってから本書を読み始めた身には序盤の展開はもどかしい。少年の性同一性障害やイジメは大阪国という本筋との繋がりが見えない。 この箇所が面白味のない理由は悪役であるヤンキーの空虚さにある。悪役だからカッコよい存在である必要はないが、悪の魅力というものすら存在しない。害虫以下の存在である。ヤンキーは時代遅れの恥ずかしい風俗になっているが、悪役としても力不足である(林田力「『白竜LEGEND』第19巻、愚連隊は敵役としても力不足」リアルライブ2011年10月27日)。 本筋では権力の御都合主義と卑劣さが浮かび上がる。大輔の正体を知った大阪府警の態度がふざけている。それまでの傲岸な態度は棚にあげ、自分達の責任逃れのための役割を大輔に押し付ける。一貫性がなく、強いものにはペコペコし、弱いものには傲慢な日本の役人気質を表している。大輔や耕一が大阪府警を糾弾した場合の展開を期待したくなる。 権力の側の大阪国潰しの陰謀が明らかになるが、陰謀というには粗末で状況を利用したものに過ぎなかった。これも日本の権力の本質を表している。不当な権力に対しては、せめて明白な悪意があるものと思いたいが、それすらも情けない日本の権力には存在しない。(林田力) | ||||
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本を読んだ後映画を見ましたが正直、原作の魅力が出し切れてなかった気がします。 個人的に大きかったのが、鳥居と旭の性別が交換されていたことですね。原作では鳥居は男、旭は女でしたが映画では鳥居(綾瀬はるかさん)、旭(岡田将生さん)でしたね。本を読んだとき、勝手にキャストを想像していまして松平は映画どおり堤慎一さん、旭が綾瀬はるかさん、そして鳥居は松尾諭さんです。ものすごくハマッてると思ったので、あれはショックだった・・・本での3人のやり取りは思わずクスッ、というところが多かったですが、映画ではちょっとそういう場が少なかったかな。あと、やはり壮大なスケールの物語なので話を飲み込むための時間が短すぎて(これは2時間と決まっている映画では厳しいですね)、何だかスッキリしないまま進んでしまったと思います。 しかし、映画を見ると改めて本のすごさを感じましたね。想像力を湧きたてる文章。万城目さんの本を読むたび、この方の文章力には舌を巻いても巻いても巻き足らない!と思わされます。正直読み進めていくうち、「本当に大阪国ってあるのかもしれない・・・」と思ってしまったほどです。確かに、他の方が書いているように説明の部分も多いですがそこを読んでいけばいくほど、最後にはあぁこういうことだったのか、そうか・・・とスッキリできます。万城目さんの本は最低でも2回読んでしまいます。何度も読めば読むほど、万城目ワールドにどっぷり浸れること間違いナシです!ぜひ、本を読んでみてほしいです。 | ||||
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