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(短編集)
放浪探偵と七つの殺人
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放浪探偵と七つの殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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この短編集はどれも意表を突いた真相の本格ミステリですが、全編に「読者への挑戦」が設けられ、なおかつ単なるフーダニットではないところがミソ。中でも「烏勧請」の真相には唸らされ、「水難の夜」にはまんまと騙されました。我が道をゆく信濃譲二が相変わらず変人で抜群にいいです。歌野先生はシリーズものを書きたくない旨をコメントされていますが、まだまだ読みたい大好きなキャラクターです。 | ||||
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推理小説を普通の小説同様流れに身を任せて読み終えるのはもったいないということで問題編、回答編とぶったぎって読者参加型の形式になっています 信濃が出る家シリーズを読んだ上で本書を読んだので信濃が出るというだけで楽しく読めました。 というより家3部作を読んだ後でないと魅力が半減すると思います 短編が7つ入っておりそれぞれしっかり考えれば謎が解ける難易度なので長編を読む時間が無い方にお勧めです wikiによると増補版という物がありそちらだと短編が1つ追加されているのでそちらお求めになった方がよいでしょう | ||||
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この作品を読む前に、ぜひ「長い家の殺人」「白い家の殺人」「動く家の殺人」をお薦めします。 オチやトリックに関しては、正直、無理やりな部分もあり、最高に面白い3作品とは言えません。 しかし探偵役として登場する信濃譲二というキャラクターを、知っていて読む本作と、知らないで読む本作とは、面白さが相当違うと思うのです。 もちろん知らなくても読めます。知らないからといって、わからない部分があるわけでもありません。 でも知っていて読めば、上級ランクの楽しみがあるといった感じでしょうか。 ちなみに、「動く家の殺人」は、「長い家の殺人」「白い家の殺人」を先に読んでからではないと、これは絶対にいけないと思います。 | ||||
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歌野晶午のシリーズ「長い家の殺人」「白い家の殺人」「動く家の殺人」にて探偵役として登場する信濃譲二が颯爽と謎を解いていく7つの物語。 短編集ながら、トリックや背景の描写はなかなか見応えがあります。 私は信濃譲二のキャラクターがもともと好きだったためすべて楽しく読めました。 相変わらずの破天荒っぷりとまわりの冷ややかな目は思わずにやり。 7つの話のなかには犯人視点での話もあり、追いつめられていくにつれて信濃譲二の観察眼の鋭さに冷や汗がでました。 また「読者への挑戦」形式の話もあってただ読むだけでなく推理する楽しさに触れることのできる良い短編集だと思いました。 個人的には家シリーズでの探偵の活躍を読んだ後でこの一冊を読むことをおすすめします。 | ||||
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いろんなタイプの探偵はいますが、登場する探偵信濃君は年中タンクトップでジーンズ、そしてヒッピーの恰好をしている希有な探偵。 短編小説でありながら、トリックはぎっしりつまっていて、楽しませてくれます。 事件解決後、又放浪の旅に出る信濃君がいい雰囲気を醸し出してくれます。 | ||||
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全体的にコンパクトにまとまった短編集でどの事件も回答編合わせて3、40ページと 短い時間でさくっと読める内容になっている トリックはシンプルな物からこった物までそれなりに評価できるレベル そして何よりリストラ気味の探偵信濃譲二に会えるというのもある意味大きい いずれまた彼が主役の長編を書いて欲しいものだ | ||||
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歌野氏の初期の名キャラクターである名探偵・信濃譲二は氏の3作目の動く家の殺人で死んでしまったが、その名探偵・信濃譲二が活躍する短編集が本作。問題編と解決編に分かれているように読者への挑戦形式になっているのが特徴。どの作品もコンパクトながら緻密なトリックが駆使されており、推理小説の醍醐味がつまった傑作揃いだ。 | ||||
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歌野晶午ファンには星をつけにくいのでは? 放浪探偵のキャラクターや事件そのものは 嫌いではないけれど、んー…。 短編でミステリーは難しいのかなと思った作品。 他が大好きなだけに、この作品から歌野晶午を 読み始めて欲しくないなと思います。 歌野晶午読みつくしたい方は、ぜひ。 | ||||
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◆「ドア⇔ドア」 一年ぶりに下宿に帰ってきた山師の恩田を、 魔が差して殺害してしまった大学生の山科。 山科は、返り血のついたドアを、恩田の部屋のドアと交換し、 死体も恩田の部屋へ運ぶことで犯行現場を擬装したのだが……。 ドアの入れ替えを見破る際の二つの手がかりが印象的な本作。 それらを見逃したために芋蔓式に墓穴を掘った犯人が哀れです。 ◆「幽霊病棟」 幽霊が出るという廃病院に自らが殺した女性の死体を遺棄した関。 その際、財布を落とした関は、翌日の夜、病院に回収に訪れる が、財布は見当たらず、その上、死体までも消えていて……。 幽霊というギミックによって、心理的錯覚を助長させているのが巧いです。 ◆「烏勧請」 自宅の敷地に大量のゴミを集め、それらが発する悪臭で近所から蛇蝎のごとく 嫌われていた下田フサ子が自ら築いたゴミの山で死んでいたのが発見される。 フサ子の夫は出張中であったため、彼の愛人が最有力容疑者となるのだが……。 ゴミを集めるという常軌を逸した行動の裏に隠された、 狡猾な犯行に驚かされます。そして、烏が神の使者 であることを示す皮肉なタイトルが何ともいえません。 ◆「有罪としての不在」 大学の男子学生寮で金属バットによる撲殺事件が起きた。 状況からして、外部犯の可能性はないのだが、内部にいた 寮生の犯行とも考えられず……。 犯人はいわゆる《見えない人》で、被害者の身につけていた腕時計の ある不自然な点が手がかりとなりますが、作者の企みはそれだけに とどまらず、騙りの技巧を用いたトリックまで仕掛けられています。 ◆「水難の夜」 霊感商法で悪名の高い女社長が殺害された。死体の第一発見者である宅配ピザ の配達員・篠崎は、土砂降りの雨のなか、現場を訪れ、倒れていた男女を発見し、 すぐに警察に通報したというのだが……。 冒頭の「真相」という章で、犯人の名前と 動機が明かされるというトリッキーな構成。 意表を衝く犯人を導き出す手がかりとして、土砂降りの雨と いう気象条件に密接に関わる小道具が用意されています。 ◆「W=mgh」 墓地で、逆立ちした女性の死体が発見される。 死体の死亡推定時刻は、発見された日の前日の夕刻だったのだが、 その数時間後の深夜に、被害者が不自然な姿勢で道路を疾走する 姿が目撃されていて……。 冒頭の廃品回収の描写に、ぬけぬけと伏線を忍ばせる手際が秀逸。 あと、〈小さく前へならえ〉の姿勢といったあたりは想像すると可笑しい。 ◆「阿闍利天空死譚」 〈真神の使徒降臨教会〉の降臨塔は、コーラ瓶のような形状をしており、 昇るための設備は何もないのだが、“使徒降臨”の儀式の際には頂上 に使徒が降り立つという。 そんなある日、餓死した男の死体が、塔に磔にされているのが発見され……。 “使徒降臨”の儀式自体にトリックが仕掛けられているので、まずは それを解くことになります。そして、何といっても冒頭の“吠える塔”と いう奇怪な情景のなかに、合理的解決のための伏線が仕込まれて いるのが素晴らしい。 | ||||
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「~の家の殺人」3部作で活躍した信濃穣二探偵が大活躍。まだ彼は生きていた。トリックは未だ衰えず秀逸。短編なれど、あっと騙されるトリックには脱帽。これが快感です。 | ||||
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