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(短編集)
花と流れ星
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花と流れ星の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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死んだ妻に会いたくて、霊現象探求所を構えている真備 真備シリーズ第3作 っていうか、このシーリーズって続いていたんだ てっきり、もう続きは出ないものだと思っていた 霊現象の探求については全く進展がなかった というより、このテーマを進展させることなどできるのか??? 是非ともシリーズを続け、霊現象を解明してほしいものだ! 短編5本を収録 短編なので、ヴォリューム的に捻りは少々、少なめか なんとなく漠然とですが、展開がよめたものが数本あった ただ、「漠然と思うこと」と「理論的に推察すること」とは全く違うので、展開がなんとなく読めても充分楽しめた また、「モルグ街の奇術」はこちらの予想の斜め上をいくオチだった 「流れ星の作り方」は友人の両親を殺した犯人を見つけたいと言っている少年の話 タイトルに流れ星とついているかだと思いますが、TVドラマ「流星の絆」の思い出す切ない作品だった (ちなみに、東野圭吾著の原作は未読です) 全体的にダークで、切ない話が多かった | ||||
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死んだ妻に会いたくて、霊現象探求所を構えている真備 真備シリーズ第3作 っていうか、このシーリーズって続いていたんだ てっきり、もう続きは出ないものだと思っていた 霊現象の探求については全く進展がなかった というより、このテーマを進展させることなどできるのか??? 是非ともシリーズを続け、霊現象を解明してほしいものだ! 短編5本を収録 短編なので、ヴォリューム的に捻りは少々、少なめか なんとなく漠然とですが、展開がよめたものが数本あった ただ、「漠然と思うこと」と「理論的に推察すること」とは全く違うので、展開がなんとなく読めても充分楽しめた また、「モルグ街の奇術」はこちらの予想の斜め上をいくオチだった 「流れ星の作り方」は友人の両親を殺した犯人を見つけたいと言っている少年の話 タイトルに流れ星とついているかだと思いますが、TVドラマ「流星の絆」の思い出す切ない作品だった (ちなみに、東野圭吾著の原作は未読です) 全体的にダークで、切ない話が多かった | ||||
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「真備霊現象探求所」にまつわる第三弾、五編からなる短編集です。 前作「背の眼」、「骸の爪」とは、 直接つながったお話ではありませんが、 やはり人間関係や過去を知っていると、おもしろさが増すと思います。 特に最後の「花と氷」は、そうですね。 根底にある切なさが、なかなか伝わらないので、 一読されてから本作をおすすめします。 「七つの死者の囁き (新潮文庫)」で読んではいたのですが、 冒頭の「流れ星のつくりり方」は、二度目でも良さは変わりませんでした。 短い中にもたくさんの伏線があり、 最後の最後まで驚かされます。 本当に美しくて切ない物語です。 マイナスと言えば「箱の中の隼」でしょうか。 短編では語り尽くせていないように思いました。 丁寧に描けば長編が一作出来そうなお話です。 ある意味、この本の完成度が高いとも言えます。 次作の道尾作品がますます楽しみになりました。 | ||||
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『背の眼』、『骸の爪』の探偵役・真備庄介とその助手北見凛、そして真備 の旧友である、ホラー作家・道尾の活躍が描かれる、シリーズ初の短編集。 三人組が醸しだす、なごやかで微笑ましい雰囲気もさることながら、事件 にかかわることで浮かび上がる、彼らの内に秘めた悲哀も見逃せません。 ◆「流れ星のつくり方」 福島県白峠村の事件で真備たちの世話になったお礼として、 道尾は、二人をある海沿いの町での一泊旅行に招待した。 夜、買出しに出た凛は、ラジオを持った少年と出会う。 凛に「流れ星のつくり方」を教えた少年は、二年前にあった 彼の友達の両親が惨殺された事件について、話し始める。 二人を殺した犯人は、そのまま現場である家に潜み、帰宅した彼の 友達に気づかれることなく、いつの間にか家から逃げ出したそうだ。 いったい犯人は、どうやって逃げ出したのか? ある意味、読者の予想通りの真相が一部開示された後、最後の最後で炸裂する 《フィニッシング・ストローク》は予想の斜め上をいき、鮮やかに騙されという感懐と ともに、声にならない悲痛な魂の叫びが、読者の胸に刻印されることになります。 ◆「モルグ街の奇術」 バーで会ったマジシャンに、彼が過去に彼自身の右手首を消し てしまったトリックを言い当ててみろ、と迫られた道尾と真備。 もしできなければ、二人の右手を消す、というのだが……。 タイトルからもわかるように、ポーの某作が下敷きにされていて、そこ に作者らしい、ひねりとアレンジがほどこされた、怪作となっています。 マジシャンの、想像を絶する異常性を大前提とする本作のトリックは、かなり 力業な印象がありますが、「密室からの右手首消失」の解法としては、非常に ユニークですし、得体の知れない不気味なマジシャン、という特異な人物像を 鮮烈に印象付けることに成功しています(引いてしまう人もいるでしょうがw)。 ◆「オディ&デコ」 暦の上では春となった日、『真備霊現象探求所』を 訪れたのは、小学四年生の莉子という少女だった。 彼女は、親に飼うことを許してもらえなかった捨て猫を、家の隣にある マンションのゴミ集積所に置いていたのだが、翌朝、その猫はカラスの 餌食になってしまったらしい。 しかも、彼女が自室の窓から撮った携帯の 動画には、猫の顔らしきものが映っており……。 ◆「箱の中の隼」 時は、三月半ば。真備は原稿の直し、凛は確定申告の帳簿整理に追われて いるところへ、うっかり来てしまった道尾は、彼らに冷淡に対応され不満を抱く。 そこへ「宗教法人ラー・ホルアクティ」という新興宗教 の信者の女性が、真備に面会を求めてやって来た。 真備の代わりに、その女性に応対した道尾は、真備に 成りすまし、彼女らの教団本部を見学することになるが……。 かなり重い題材ながら、短編であるため、 物語は一気に進行し、急速に収束します。 本作では、依頼人の女性が見せる、不可解な言動のなかに、どのような秘められた 意図があったかがポイントとなりますが、彼女が事務所に来た時から、周到な伏線 が張られています。 ◆「花と氷」 友人の結婚披露宴に向かう途中、凛は公園で、三日前に事務所を訪れた蒔岡 という老人が、小学校低学年ぐらいの少女たちを集め、チラシを配っている姿を 見かける。 蒔岡は、趣味で発明をしているのだが、先日、その作業場で、不慮の 事故があり、公園に集まった少女たちと同じ年頃の孫娘を亡くしていた。 彼は事務所を訪れた際、死んだ孫に謝る方法か、殺して もらう方法を教えてほしい、と真備に訴えていたのだが……。 披露宴のブーケプルズに託される、人生の理不尽とやりきれなさ。 引いたリボンの先につながっているのが、綺麗な花なのか、 それとも、白くて冷たい氷なのかは、誰にも予想できない。 しかし仮に氷だったとしても、それも大切な思い出の証であることに かわりはないし、時間をかけて溶かし、できた水で、花も咲くはずだ――。 心に傷を負った者同士の、切なくも温かい交感が描かれます。 | ||||
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『背の眼』、『骸の爪』の探偵役・真備庄介とその助手北見凛、そして真備 の旧友である、ホラー作家・道尾の活躍が描かれる、シリーズ初の短編集。 三人組が醸しだす、なごやかで微笑ましい雰囲気もさることながら、事件 にかかわることで浮かび上がる、彼らの内に秘めた悲哀も見逃せません。 ◆「流れ星のつくり方」 福島県白峠村の事件で真備たちの世話になったお礼として、 道尾は、二人をある海沿いの町での一泊旅行に招待した。 夜、買出しに出た凛は、ラジオを持った少年と出会う。 凛に「流れ星のつくり方」を教えた少年は、二年前にあった 彼の友達の両親が惨殺された事件について、話し始める。 二人を殺した犯人は、そのまま現場である家に潜み、帰宅した彼の 友達に気づかれることなく、いつの間にか家から逃げ出したそうだ。 いったい犯人は、どうやって逃げ出したのか? ある意味、読者の予想通りの真相が一部開示された後、最後の最後で炸裂する 《フィニッシング・ストローク》は予想の斜め上をいき、鮮やかに騙されという感懐と ともに、声にならない悲痛な魂の叫びが、読者の胸に刻印されることになります。 ◆「モルグ街の奇術」 バーで会ったマジシャンに、彼が過去に彼自身の右手首を消し てしまったトリックを言い当ててみろ、と迫られた道尾と真備。 もしできなければ、二人の右手を消す、というのだが……。 タイトルからもわかるように、ポーの某作が下敷きにされていて、そこ に作者らしい、ひねりとアレンジがほどこされた、怪作となっています。 マジシャンの、想像を絶する異常性を大前提とする本作のトリックは、かなり 力業な印象がありますが、「密室からの右手首消失」の解法としては、非常に ユニークですし、得体の知れない不気味なマジシャン、という特異な人物像を 鮮烈に印象付けることに成功しています(引いてしまう人もいるでしょうがw)。 ◆「オディ&デコ」 暦の上では春となった日、『真備霊現象探求所』を 訪れたのは、小学四年生の莉子という少女だった。 彼女は、親に飼うことを許してもらえなかった捨て猫を、家の隣にある マンションのゴミ集積所に置いていたのだが、翌朝、その猫はカラスの 餌食になってしまったらしい。 しかも、彼女が自室の窓から撮った携帯の 動画には、猫の顔らしきものが映っており……。 ◆「箱の中の隼」 時は、三月半ば。真備は原稿の直し、凛は確定申告の帳簿整理に追われて いるところへ、うっかり来てしまった道尾は、彼らに冷淡に対応され不満を抱く。 そこへ「宗教法人ラー・ホルアクティ」という新興宗教 の信者の女性が、真備に面会を求めてやって来た。 真備の代わりに、その女性に応対した道尾は、真備に 成りすまし、彼女らの教団本部を見学することになるが……。 かなり重い題材ながら、短編であるため、 物語は一気に進行し、急速に収束します。 本作では、依頼人の女性が見せる、不可解な言動のなかに、どのような秘められた 意図があったかがポイントとなりますが、彼女が事務所に来た時から、周到な伏線 が張られています。 ◆「花と氷」 友人の結婚披露宴に向かう途中、凛は公園で、三日前に事務所を訪れた蒔岡 という老人が、小学校低学年ぐらいの少女たちを集め、チラシを配っている姿を 見かける。 蒔岡は、趣味で発明をしているのだが、先日、その作業場で、不慮の 事故があり、公園に集まった少女たちと同じ年頃の孫娘を亡くしていた。 彼は事務所を訪れた際、死んだ孫に謝る方法か、殺して もらう方法を教えてほしい、と真備に訴えていたのだが……。 披露宴のブーケプルズに託される、人生の理不尽とやりきれなさ。 引いたリボンの先につながっているのが、綺麗な花なのか、 それとも、白くて冷たい氷なのかは、誰にも予想できない。 しかし仮に氷だったとしても、それも大切な思い出の証であることに かわりはないし、時間をかけて溶かし、できた水で、花も咲くはずだ――。 心に傷を負った者同士の、切なくも温かい交感が描かれます。 | ||||
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真備シリーズの短編集です。 えっと、大ファンなのですが、 真備シリーズ2冊を読んでいない。 なんちゅう不届き者なのでしょうか。 ゴメンナサイ。 常々、道尾秀介は、 「人間の真相心理を書くにはミステリー技法が一番」 と言っています。 それを如実にあらわしたのがこの作品集だと思います。 どれも、打ち明けられない過去があって、 その過去が悲惨な事件を起こしたり、起こそうとしたりする。 辛い物語の連続でした。 まさに道尾ワールドでした。 一つ目の「流れ星の作り方」は眠れなくなる夢十夜 (新潮文庫)で読んでいたのですが、 再読してもやはり面白かった。 「モルグ街の奇術」のトリックはニヤリとしました。 いやぁそれぐらい俺でもわかるよ〜。 って想って読んでいて、その通りになって、 ほらね。 と得意げに想っていると、 最後にやられました。。。 二歩も三歩も先をいく展開に脱帽です。 「オディ&デコ」の事件日の使い方、さすがですね〜。 気づかないっすよ。 普通にああ、そういう季節の話なんだなと想っただけだもん。 それが事件の解くカギになるとか想わないっしょ。 「箱の中の隼」の伏線の回収はさすがです。 コーヒーの伏線とか唸りましたよ。 冒頭で???が頭に浮かび、なんだこれ?と感じていて、 読んでいるうちにそれを忘れていたのですが、 最後におおおおおおおおって感心しました。 最後の「花と氷」はヒューマン性が強く感じられました。 おじいちゃんの気持ちが人間くささが伝わってきました。 トリックも結婚式のブーケプルズとかかっているし、最高でした。 一番好きかも。 豆のにしかわのコーシーのみたくなりました。 | ||||
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真備シリーズの短編集です。 えっと、大ファンなのですが、 真備シリーズ2冊を読んでいない。 なんちゅう不届き者なのでしょうか。 ゴメンナサイ。 常々、道尾秀介は、 「人間の真相心理を書くにはミステリー技法が一番」 と言っています。 それを如実にあらわしたのがこの作品集だと思います。 どれも、打ち明けられない過去があって、 その過去が悲惨な事件を起こしたり、起こそうとしたりする。 辛い物語の連続でした。 まさに道尾ワールドでした。 一つ目の「流れ星の作り方」は眠れなくなる夢十夜 (新潮文庫)で読んでいたのですが、 再読してもやはり面白かった。 「モルグ街の奇術」のトリックはニヤリとしました。 いやぁそれぐらい俺でもわかるよ〜。 って想って読んでいて、その通りになって、 ほらね。 と得意げに想っていると、 最後にやられました。。。 二歩も三歩も先をいく展開に脱帽です。 「オディ&デコ」の事件日の使い方、さすがですね〜。 気づかないっすよ。 普通にああ、そういう季節の話なんだなと想っただけだもん。 それが事件の解くカギになるとか想わないっしょ。 「箱の中の隼」の伏線の回収はさすがです。 コーヒーの伏線とか唸りましたよ。 冒頭で???が頭に浮かび、なんだこれ?と感じていて、 読んでいるうちにそれを忘れていたのですが、 最後におおおおおおおおって感心しました。 最後の「花と氷」はヒューマン性が強く感じられました。 おじいちゃんの気持ちが人間くささが伝わってきました。 トリックも結婚式のブーケプルズとかかっているし、最高でした。 一番好きかも。 豆のにしかわのコーシーのみたくなりました。 | ||||
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真備シリーズの最新作は、サラッと読むのにほどよい分量の5編からなる短編集。 『花と流れ星』というきらびやかなタイトルですが、いつもの道尾作品どおり、どこかしらダークな雰囲気が漂いつつも、ちょっとしたせつなさを残すという、絶妙のバランスに整った短編が揃っています。 真備シリーズを知らない人でも楽しむのに支障はないので、シリーズの入門書、あるいは道尾作品入門書としても適していると思います。 ガツンとインパクトの残る一冊ではありませんが、じんわりと胸に響き、読む人の期待を裏切らない良作であるといえるでしょう。 | ||||
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