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ある少女にまつわる殺人の告白
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ある少女にまつわる殺人の告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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最後の最後は、あーやっぱりそうなっちゃったか-…と寒くなる心地でした。 | ||||
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東野圭吾「白夜行」を思い浮かべながら読みました。 「たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に」の躍動的なサスペンスを期待していたら、まったく異なる路線で話が進んでいくことに気付き、しだいに厳粛な心持で文字を追いました。 「誰がインタビュアなのか?」という謎がこの小説をミステリたらしめているのですが、この謎の答えは単に奇をてらった意外性のある顛末にはとどまりませんでした。インタビュアがいったいどのような気持ちでこの「行脚」をしていたのか?フィクションながら、かなり落ち込みながら暗い読後感に浸るはめになりました。 | ||||
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関係者一人ひとりを訪ねあて、その語る内容を丁寧に記録して並べたもの。という形をした物語で、その形式自体はそれほど目新しくないかな、と思います。 けれど、それぞれの談話が、言葉遣いの端々に至るまでよく考えられていて、読むと自然にするする引き込まれてしまう、その感覚がとても良かったです。 どの談話も、読みやすさに配慮したセリフ回しでありながら、各人の個性を色濃く滲ませており。談話から談話へと進むごとに、聞き手(と読者)は少しずつ真相に近づいていく……。 ただ、筋立てにあまり意外性を感じなかったこと等、好みでない箇所もあったため、星ひとつ減らしています。 それでも、「引き込まれて、流されて行く」この読み心地のためだけにでも、「読んで良かった」と思いました。 (逆に、文章の美しさや脇役の性格付けに興味のない人が読むと、辛めの評価になるかもしれません。) | ||||
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デビュー作ということで期待をしていなかったのですが、良い方向に大きく裏切られました。全部で三つの章に分けられて亜紀に関わった人々のモノローグという形式で最後まで語られます。率直にいって一章と二章はかなり退屈ですが、三章から激しく物語が動き出すのでがまんして読み進めましょう。そして三章まで読んで初めて全体に精緻に張り巡らされた伏線に気付いて驚愕することでしょう。また、そもそもインタビュアが誰なのかというのも、私は三章の最終節まで見当がつかず、分かった時は衝撃を受けました。それほど有名な作家さんではないのかも知れませんが、読んで損はない一冊だと思います。 | ||||
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投稿時のタイトルは「羽根と鎖」だったそうで、出版の際にこのタイトルにして良かったように感じた。 レビュータイトルに書いたように誰が殺されて誰が犯人なのだろうか?と読み始め、 色々想像していくと話の中心となる“亜紀ちゃん”が頭の中でカタチ作られていきます。 彼女の悲しみや絶望が伝わってきて、自分の周りにはないが悲しいニュースで触れることのある世界に 憤りを覚えながら夢中で読み進めます。 後半に差し掛かると散りばめられた小さな違和感が磁石のように一つのところに集まりだし ある結末を示唆します。 意外ではあるが想像できないことではなくとても納得して読み終わりました。 心が動かされる作品です。 私は帯がない状態の本を読み、読後に他の方のレビューを拝見したのですが先に見なくて良かったと思いました。 | ||||
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どんでん返しまでの道のりが長くて長くて…そういうものだと思いますが。語りが方言でいらいらなぜかずっと我慢しながら(笑)読んでいました。 | ||||
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ネタバレ厳禁なので書けませんが。 何度も読むのをやめようかと思いましたが、結局は一気に読んでしまいました。 | ||||
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読みはじめからぐいぐいと引き込まれて一日で読み終えました。 と言うのも続きが気になって途中で止まることが出来なかったのです。 主人公の少女に同情して肩入れして読み進めていました。 まさか、まさか・・・の展開で動悸がしたほどです。 すっきりとした読後ではないですが私自身は納得のいく最後でした。 読みやすく引き込まれる内容です。 お勧めの一冊です。 | ||||
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児童虐待、と言ってしまえば短絡化過ぎる一冊。虐待の連載はどこまで続いてしまうのか、読み進めるにつれて、感情移入してしまうストーリー展開。 日本は相変わらずの児童救済後進国と思い知らされた。何故、力の強い大人がましてや我が子を虐待するのか。もっともらしい理由をよく裁判記録で目にするが、いかなる理由があっても言い訳としか思えない。過去のトラウマ?そんなことで虐待を受けてよいのか?非常に考えさせられる。今の時代、温かい団欒が珍しい、衝撃だ。 | ||||
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このミス大賞の優秀賞に異議なしです。 人間性あふれる描写は妙にリアルなものを感じた。 ただ最後はなあ、・・・まあ作者も編集もわかったうえで出版したんでしょうけれど、ちょっとイマイチ。 でもこういう暗いタイプのミステリもいいですね。 | ||||
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これから読む人のために内容は書きませんが、最後がショックでした。 | ||||
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推理小説の要素より、社会派ミステリーの部分が強く描かれた作品だ。離婚した母親が再婚した相手の男の暴力に身も心もボロボロにされ る少女亜紀。彼女を助ける児童相談所所長の隈部、心の弱い母親で亜紀を夫の暴力から助けられない君枝、そして君枝の再婚相手杉本な どがメインキャラクターとして描かれるが、構成はすべて多くの関係者が、ある男性のインタビューに応える形で描かれていく。私が今、この インタビュアーを「ある男性」ということで述べるのは最後に展開されるミステリーの部分で明かされる、この男性の正体とそのインタビューの 理由に大きく関係するためだ。だが、作品の多くの部分は、深刻な社会問題となっている、幼児虐待の実態である。母親の再婚相手に暴力 と性の対象とされるという極めて一般的な題材ではあるが、子供たちが犠牲になるこの問題の残虐さと、暴力をふるう親たちの多くは幼児時 代に同様の暴力を親から受けているというトラウマ的な継承性をいやというほど読まされ正直辛い。題名のある少女に「まつわる」殺人という 意味も最後になって明らかになってくる。そして、もっとも避けたい「トラウマ的な継承性」を強く暗示する形で作品は終わる。新人の作品とし ては構成力、文章力もきわめてしっかりとしており、一気に読ませる作品であることは二言を待たない。 | ||||
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モノローグ形式で話が進むため登場人物たちの世間話が少々うっとうしい それでも長崎弁もそれほど気にならずスラスラ読み進められる いろんな人の告白が入れ代わり立ち代わりする割には話の筋も追いやすい 途中ダラダラするが残り3分の1辺りから急展開し一気に読ませる 最後にすべてが収束する感じとオチが心地いい ラスト1行に「ゾクッ」する ウマイ ただ、この作品において「児童虐待」は単に題材として使われているだけで 丁寧な洞察がなされているわけではない 純粋にエンターテインメントとして楽しむべき | ||||
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数年前に、作者は別ですが、「チームバチスタ」を読み それがかなりつまらなかったので、『このミス』大賞シリーズは あまり自分には合わないかなと思って敬遠していましたが、 レビューや解説を読んで気になって購入してみました!! あまり期待せずに読んだのですが! 面白い!!(内容的に不謹慎かもしれませんが) とても引き込まれ、一気読みしてしまいました!! 登場人物も、各人で口調をかき分け 読んでいて、その人物が思い浮かんでくるほど良く描けています。 また、児童虐待の現状や、法改正されてもなお現場の人間か抱える 苦悩や葛藤、大きな重圧、矛盾点などもしっかり書かれ しかもそれが、くどくどした説明ではなく、しっかりと物語に溶け込ませてあり スイスイと読めてしまいます。 読んでいて、なんとなくこう言う結末になるんだろうな とは予測はついたのですが、それでもやはり、驚きと衝撃と気味悪さはありました。 読後に、あの後どうなったのだろうと、ついつい想像してしまいます! ちなみに、虐待を受けた子が、必ずしも虐待する親になるとは限らないので その点、偏見を抱かせる恐れはありますが…。 デビュー作と言うことですが とても新人の方が書いた小説とは思えないほど 良く考え抜かれ、筆力、人物造形力もありました。 この年の大賞受賞作は読んでないのでわかりませんが、 この作品でも大賞が獲れないとなると、『このミス』大賞はどれだけレベルが高いのかと思い この年の大賞受賞作も読んでみたくなりました。 児童虐待の数は年々増えていますし、非常に今日的な問題です。 内容的に、好き嫌いはあると思いますが 児童相談所の現場が抱える葛藤や矛盾を知る意味でも、 また、純粋にエンターテイメントとして読んでも 悪くない作品だと思います!是非おススメできます!! | ||||
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まさかの結末とはこのことで… 自分の故郷である長崎が舞台というところもよかったです テーマは確かに思いんですが… | ||||
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終始「語り手の声」という設定なので訛りの多い言葉づかいのイントネーションがわからない者にはテンポが掴めず読みづらかったです。 ミステリーモノは読みなれないので、つい設定の弱い部分が気になったりしましたが、 「がんばって」最後まで読めば、ラストはじょんわり汗かきました。。 誰か一人くらい幸せになってくれてもいいじゃん。。 | ||||
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どうして主観と客観が交雑する文体にしてしまったんだろう。 せっかく入れ替わり立ち代りする多様な登場人物のなかに入って感情移入してドキドキしたと思ったら、いきなりブンガクテキな客観描写がにょっきりというのは……。緻密な構成が台無しではないかと。 とはいえテーマと内容はコンテンポラリで、スリリング、かつミステリの要諦である、結局誰なんだ?という面も最後まで中だるみなく飽きさせない。だからこそこの一点がなければな……。もしかして破滅的な内容に合わせてわざとそうしたのだろうか。 でも小説の人称における客観と主観の扱いは重要かつ基本なので、ここはスタンダートにしてもよかったのでは。展開が鮮やかなだけにそこだけが目立った。 ともあれ一回でも児童福祉をかじった人間なら、なんとなく腹や胸にくる重ったるい感覚を思い出すはず。 熱意と正義感だけではどうしようもない、あの感覚を。最近だったらひまわりを探す少女を救えず「しつけ」という名目で暴力を振るう身体だけでかくなったバカどもを、生物学的な親というだけで法的に人道的に手厚く保護するくそったれな空気を。 「人」としてより、「手続き上問題ないか?」を問われる腐った世界を。 | ||||
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さすがは新人離れした力量を持つと称されるだけのことがある作品だなと思いました。 登場人物の一つ一つの言動をコミカルかつテンポ良く描き、表現力も臨場感あふれ素晴らしいです。また、語り手の順番など入念にプロットが組まれているので、結末に向けぐいぐいと引き込まれてしまいました。 『告白』と似ているというレビューをよく目にしますが、多視点型の展開手法は共通するものの、回収の仕方などが異なっているので別物として楽しむことができると思います。個人的には、本作品の方が人間性を的確に捉えていて深みがあるので好きです。 2作目も楽しみです。 | ||||
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僕は島原に住んでいます。長崎が舞台という事もあり、本書を手に取る事に。インタビュー形式の一風変わった小説で、聞き手(その正体とは?ココもミステリの醍醐味ですね)の視点で物語の真実たる描像を描いて行く事になります。拾い集めたパズル(インタビュー)が描く完成された真実は、哀しく恐ろしい。物語の聞き手が得る苦悩は、読了した者すべてが共有(勿論例外もありましょう)する筈です。他にも今の日本が抱える問題点が色々(命の問題然り、家族、行政、政治の問題然り)と見えてきます。このようにメッセージ性が強い作品であるにも拘わらず、ミステリとしての要素も包含しており楽しむことができました。読んで損は無いと思いますが、明るい作品しか受け付けない方は、控えるべきでしょう。 | ||||
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このミス大賞はいつも気になり読んでます 書店でこの本を見た時、表紙のデザインがイマイチだったので購入に迷いましたが買って正解でした 読み出したら止まらない、どんどん引き込まれ夜更かしして読破 様々な語り手が登場する所は告白に似て読みやすかったです 少女が白夜夜、幻夜のヒロインに似てるので私は続編はない方がいいのでは・・・と思います(第6回の大賞の拓未司の「禁断のパンダ」も続編を出しましたが★★★くらいでしたので) 次回作も楽しみです | ||||
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