■スポンサードリンク
フーコーの振り子
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
フーコーの振り子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「薔薇の名前」で苦渋を舐めたにも関わらず、また作者の作品を読むという愚を犯してしまった。上巻を読んでウンザリし、しばらく放って置いたのだが、意を決して下巻を読んでみた。感想はほぼ同様で、作者は確かに世界的な記号学者なのかも知れないが、作家としての資質は乏しい。読者の楽しみのために小説を書くと言うよりは、自身の博識を"ひけらかす"ために小説を書いているという衒学趣味が濃厚で、読んでいて少しも面白くない。博識を文学へと昇華させたボルヘスとは大違いである。 <薔薇十字・テンプル騎士団(しかし、作者はこのテーマが好きですねぇ~)>600年の「計画」に気付いた主人公達3名が、「フーコーの振り子」が指し示す位置にその「計画」図があるとして想像を巡らす(妄想に浸る)物語なのだが、薀蓄が煩わしい。錬金術、フリーメーソン、カバラ主義、両性具有の天使、「子宮=宇宙」という世界観、「フーコーの振り子=地球の臍」説、地電流(意味不明)、主人公達の1名が「フーコーの振り子」の不動点、ヒトラーと「地球空洞説」、精液と経血による聖列文字、テンプル騎士団の分派のベーコン派、入会時の秘儀等々、夥しい薀蓄が披露されるが、読者は置き去りである。<テンプル騎士団>を初めとするヨッロッパの暗黒時代の事柄に興味を持つ日本人が居るだろうか?。 そして、結末を読むと、何だか表向きは「西遊記」の結末に似ているのである(即ち、このテーマ・展開で結末は仏教的!)。それとも、作中の「私」のメタ・フィクションという事なのだろうか ? 一筋縄では行かない。上巻と比較すると視界が少し開けて、ようやく読破出来たが、この結末には落胆した。作者の衒学趣味を好む方だけが楽しめる作品。大作だが読破する価値が殆どない駄作だと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
めくるめくオカルトな知識が開陳されて目がくらみそうですが、 肝心のストーリーが0点です。 オカルトな知識もその場その場で場当たり的に出てくるだけで、 相関関係をもって語られることもないし。 しかもラストではその手のオカルトな知識の全否定。 「秘密なんてないよ、信じてる奴がバカ」みたいな落ちですし。 薔薇の名前はあれほど素晴らしい出来だったのに、本作はがっかりですね。 でもオカルトに関する共通の下地があるヨーロッパの人には楽しめると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「薔薇の名前」で苦渋を舐めたにも関わらず、また作者の作品を読むという愚を犯してしまった。作者は確かに世界的な記号学者なのかも知れないが、作家としての資質はゼロである。読者の楽しみのために小説を書くと言うよりは、自身の博識を"ひけらかす"ために小説を書いているという気配が濃厚で、読んでいて少しも面白くない。作中で、ボルヘスの一節が引用されるが、博識を文学へと昇華させたボルヘスとは大違いである。 下巻は未読だが、どうやら、<テンプル騎士団>2000年の計画(陰謀)に気付いた主人公達3名(その内、1名は<テンプル騎士団>の研究家)が窮地に陥るという物語らしいが、作品の冒頭で既に窮地に陥っているにも関わらず、事件のキッカケから、窮地に陥るまでの経緯の説明が長過ぎるのである。しかも、上述した通り、<テンプル騎士団>を初めとする、ヨッロッパの暗黒時代の事柄(興味を持つ日本人が居るだろうか?)を中心として、作者自身の博識を"ひけらかし"たり、作者自身の思惟を気儘に綴っていたりするだけで、読者は置き去りである。 大作だが愚作。そんな印象しか与えない作品で、私は一応上巻は読み切ったが、まるで我慢比べをしている様で、貴重な時間をムダに費やしてしまったという後悔の念しか感じなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
薔薇の名前は楽しく読めましたが こちらは、途中で断念。 時期をかえて また挑戦してみたいが・・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでいて訳がすごいなと思いました。 最初あたりに出てくるんですが、 「恐れ入谷の鬼子母神」って…意訳するにもほどがあります。 「当たり前田のクラッカー」と同じノリじゃないですか!!!雰囲気ぶち壊しです。 題材などかなり興味深かったのですが、これにやられて挫折しました。 これを乗り越えると面白さを味わうことが出来たのでしょうか。それにしてもいただけない。翻訳者を恨みます。 洋書で読もうと思ってます。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!