わたしを離さないで

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評判

わたしを離さないでの評価:

4.11/5点 レビュー 714件。 B ランク

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平均点4.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,450件 401〜420 21/73ページ
No.1050
(4pt)

驚異的な繊細さと、それ故の弱さ(ネタバレあり)

まさか、これほど人間について考えさせられるとは思わなかった。
小説世界はSFで、設定が破綻ギリギリのところに成立していると思うが、それでもその欠点を補ってあまりある繊細的な描写のおかげで、この小説世界にはおおいに感動させられた。
ひとつひとつの場面の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい、まさに驚異的である。ここに描かれている子供時代は、自分とはまったく関係ないのに、自分の子供時代を彷彿とさせ、共感することができた。これはまさに作者の力量であり、驚くべきことだと思う。
問題は、最初に述べた、人間について、である。
 果たして生徒たち(クローン)は人間だろうか、やはりクローンは人間ではないのではないか、マダムやエミリ先生などの保護管たちが彼らに対して恐怖や不気味さを感じたように、ぼくは彼らに疑いの目を向けずにいられない。
 なぜなら、彼ら生徒たちはあまりに従順すぎる、保護官や自分たちの運命に対して。もし人間なら、彼らの中の少なくない人が戦うだろう、反抗し、危険をおかし、権利を主張するために戦うだろう。しかし彼らはそういうことをなにもしない、作者はあえてそれを書かなかったのだろうか? 作者は彼らが人間であるとはっきりさせず、曖昧にしたかったのだろうか? 
 しかし、彼等は明らかに人間なのだ。そういう風に書かれている。人間特有のある側面が非常に丁寧に、繊細に描かれている。子供時代の人間関係や、微妙な心理、優しさ、滑稽さ、愚かさ、友情……
 一方、人間の暴力性は、トミーの切れやすさに込められているにすぎない。
 イシグロはいわば、弱い力を扱う作家だ、あるいは決して声高にではなく、あくまでも間接的にささやくように訴えかけてくるような。しかしその弱い声が、まあよく心に響くのである。
そのおかげで、読んでいるうちに、クローン人間と自分の人生が重なっていくという、他ではあり得ないような体験に誘われていくのである。生徒たちクローン人間を自分のことのように思うのは、ちっともおかしなことではない。なぜなら、生徒たちの人生も、自分のそれも、遅かれ早かれ終わるのだから。そして、人生は残酷で厳しい。過去の楽しかった記憶がどれだけ支えてくれるか。それがないよりあった方が断然いい。
 後半、「将来に何が待ち受けているかを知って、どうして一生懸命になれます?無意味だと言い始めたでしょう」と書かれているが、終わりが見えた時、人は少しでも楽しもうとし、愛する人をもっと愛そうとするのではないか。そういう前向きな人は少なからずいるだろう。だから、トミーはエミリ先生よりルーシー先生の方が正しいと言ったのだと思う。真実を知ったことによって、生徒たちが凶暴化する、という恐れが保護官たちにはあったのかもしれないし、生徒たちをコントロールできなくなるのを心配していたようではあるが。
最後の場面はほんとに素晴らしかった、こんな美しい終わり方があるのだろうか、というほどに。すごい作家である、カズオ・イシグロは。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1049
(5pt)

静かな感動

カズオ イシグロ の、静かな、上品な文章が
いつの間にか、私の心を掴んで放さなくなりました。クローン人間の感情や、心の動きは、決してクローンではないのです。
臓器提供は、これからの大きなテーマとなると思いますが、この小説の話は、1950年代からイギリスではクローン人間を作り出し、臓器移植をシステム化していたとされています。
現代、世界のあちこちで、臓器売買の為、子どもたちの誘拐、人身売買などが起こっています。
いろいろと考えさせられた小説でした。
カズオ イシグロの文体が、とても好きです。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1048
(5pt)

静かな感動

カズオ イシグロ の、静かな、上品な文章が
いつの間にか、私の心を掴んで放さなくなりました。クローン人間の感情や、心の動きは、決してクローンではないのです。
臓器提供は、これからの大きなテーマとなると思いますが、この小説の話は、1950年代からイギリスではクローン人間を作り出し、臓器移植をシステム化していたとされています。
現代、世界のあちこちで、臓器売買の為、子どもたちの誘拐、人身売買などが起こっています。
いろいろと考えさせられた小説でした。
カズオ イシグロの文体が、とても好きです。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1047
(1pt)

ノーベル文学賞作家の作品とは思えません

日系英国人のカズオイシグロ氏の作品だと期待して読んだんですが、本当にどこが良いのか私には全く理解不能でした。この本がたまたま悪かったんでしょうか。ううん、他を図書館で借りて読んでみる方が良さそうです。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1046
(1pt)

ノーベル文学賞作家の作品とは思えません

日系英国人のカズオイシグロ氏の作品だと期待して読んだんですが、本当にどこが良いのか私には全く理解不能でした。この本がたまたま悪かったんでしょうか。ううん、他を図書館で借りて読んでみる方が良さそうです。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1045
(4pt)

とても印象に強く残る作品だった

いつ書かれた作品かは、確かめなかったが、
作者の、この発想(clone・臓器移植)に、驚いた。良くこういう事を発想出来るものだ!!
時間を置いて、また読んで観たい。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1044
(4pt)

とても印象に強く残る作品だった

いつ書かれた作品かは、確かめなかったが、
作者の、この発想(clone・臓器移植)に、驚いた。良くこういう事を発想出来るものだ!!
時間を置いて、また読んで観たい。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1043
(1pt)

つまらない

ノーベル文学賞を受賞したとのことで、カズオ・イシグロの本を探し、一冊だけ見つかり購入しました。著者の世界観が全く判らず、とても混乱しました。著者がこの小説で著者が何を言いたいのか、しばらくたった今でも判りません。ある階層に、この小説ではクローンを提供した人間になりますが、完全支配されている人々の苦悩や戦いなどをテーマにした感動を呼ぶ小説は多々あります。アンドロイドをテーマにしたものでは、フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』。また和書では、村上龍の「歌うクジラ」などなど。この本の主人公たちは、極めて非倫理的な状況に置かれています。それを従順に受け入れる事を、淡々に描くことに意味があるのかわかりません。読者に、彼らが本当にしなければならない事は何かを考えさせたかったのかも知れませんが、現在の世界観からは古く感じます。1940年代に発表されたならば、共感を得られたかも知れません。作者の真意は、原文を読まなければ判らないのでしょうか。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1042
(1pt)

つまらない

ノーベル文学賞を受賞したとのことで、カズオ・イシグロの本を探し、一冊だけ見つかり購入しました。著者の世界観が全く判らず、とても混乱しました。著者がこの小説で著者が何を言いたいのか、しばらくたった今でも判りません。ある階層に、この小説ではクローンを提供した人間になりますが、完全支配されている人々の苦悩や戦いなどをテーマにした感動を呼ぶ小説は多々あります。アンドロイドをテーマにしたものでは、フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』。また和書では、村上龍の「歌うクジラ」などなど。この本の主人公たちは、極めて非倫理的な状況に置かれています。それを従順に受け入れる事を、淡々に描くことに意味があるのかわかりません。読者に、彼らが本当にしなければならない事は何かを考えさせたかったのかも知れませんが、現在の世界観からは古く感じます。1940年代に発表されたならば、共感を得られたかも知れません。作者の真意は、原文を読まなければ判らないのでしょうか。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1041
(4pt)

読書初心者には前半が辛かった

普段読書を全くしないものです。久々にこんな長編を読みました。他の方も仰っているように、抑制のきいた丁寧な文章という印象を受けました。
しかし、文章ももちろん、ストーリー展開にも抑揚がなさすぎて、特に前半部分は読み進めるのが辛かったです。提供者のネタバレがあって以降は、話の全体像が見えてそれなりに読み進めるのが楽しかったのですが…
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1040
(4pt)

読書初心者には前半が辛かった

普段読書を全くしないものです。久々にこんな長編を読みました。他の方も仰っているように、抑制のきいた丁寧な文章という印象を受けました。
しかし、文章ももちろん、ストーリー展開にも抑揚がなさすぎて、特に前半部分は読み進めるのが辛かったです。提供者のネタバレがあって以降は、話の全体像が見えてそれなりに読み進めるのが楽しかったのですが…
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1039
(5pt)

ノーフォークへ失くした宝物を探しにいきたい

まさか1冊の本にこれほど打ちのめされるとは。私にとってカズオ・イシグロは「日の名残り」に続く2冊目なので、ほんの短い一言でも読者を動かし翻弄するほどの力のある著者であることくらいは既に知っていた。知っていても、やられてしまった。

この小説は、臓器提供を目的として育てられ短い生涯を終えるクローン人間の子たちとその施設についての空想の物語だが、過去もしくは現代に起きている他の問題と多少なりとも類似もしくは共通するものもあるだろう。100人いれば100通りの感想あり、印象深く思うポイントをいくつも挙げ、その濃淡コントラストをさまざまに語ることもできよう。そのような感想の広がり、奥行きのような点とは別に、小説の世界を突き抜け、自分が現に生きる世界の自分を中心とする人生を脅かす、「重量感」とでもいうのか、ある重さを伴った感情から容易に逃げられないのではないか。介護人の仕事を終え、まもなく自らも提供者になって遠からず世を去るキャッシーは、物語を語り終えるが、これまでのいきさつをすっかり聞かされた読者のほうは、「はい、これでおしまい」とはいかない。人生の相当部分を共有したルースやトミーが亡くなったことも淡々と語ってきているが、語られないキャッシーの悲嘆が読者にはむしろつらい。

「失われた土地(ロストコーナー)」を「イギリスの遺失物保管所」と読み違えたことのあったノーフォークの街で、キャッシ―は失くした宝物のカセットテープを偶然にも発見。そのカセットテープの唄が小説のタイトル Never let me go(私を離さないで)で、それこそが、この物語の核心をなしている。さて、実際のところクローンでなくても人生は決して長くない。時には立ち止まって、失くしてしまった大事な宝物を探しにノーフォークへ行ってみるのはどうだろう。ぜひ行ってみたいと思った。

訳者あとがきには、1つの疑問が書かれている。主人公たちが過ごしたHailshamの施設の管理者であったエミリ先生やマダムが自分の病気の治療の機会を迎えた時、主人公キャシーの臓器を使うことを望むだろうか、ということだが、マダムは涙ながら明快にすでに答えてくれているように私は理解した。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1038
(5pt)

ノーフォークへ失くした宝物を探しにいきたい

まさか1冊の本にこれほど打ちのめされるとは。私にとってカズオ・イシグロは「日の名残り」に続く2冊目なので、ほんの短い一言でも読者を動かし翻弄するほどの力のある著者であることくらいは既に知っていた。知っていても、やられてしまった。

この小説は、臓器提供を目的として育てられ短い生涯を終えるクローン人間の子たちとその施設についての空想の物語だが、過去もしくは現代に起きている他の問題と多少なりとも類似もしくは共通するものもあるだろう。100人いれば100通りの感想あり、印象深く思うポイントをいくつも挙げ、その濃淡コントラストをさまざまに語ることもできよう。そのような感想の広がり、奥行きのような点とは別に、小説の世界を突き抜け、自分が現に生きる世界の自分を中心とする人生を脅かす、「重量感」とでもいうのか、ある重さを伴った感情から容易に逃げられないのではないか。介護人の仕事を終え、まもなく自らも提供者になって遠からず世を去るキャッシーは、物語を語り終えるが、これまでのいきさつをすっかり聞かされた読者のほうは、「はい、これでおしまい」とはいかない。人生の相当部分を共有したルースやトミーが亡くなったことも淡々と語ってきているが、語られないキャッシーの悲嘆が読者にはむしろつらい。

「失われた土地(ロストコーナー)」を「イギリスの遺失物保管所」と読み違えたことのあったノーフォークの街で、キャッシ―は失くした宝物のカセットテープを偶然にも発見。そのカセットテープの唄が小説のタイトル Never let me go(私を離さないで)で、それこそが、この物語の核心をなしている。さて、実際のところクローンでなくても人生は決して長くない。時には立ち止まって、失くしてしまった大事な宝物を探しにノーフォークへ行ってみるのはどうだろう。ぜひ行ってみたいと思った。

訳者あとがきには、1つの疑問が書かれている。主人公たちが過ごしたHailshamの施設の管理者であったエミリ先生やマダムが自分の病気の治療の機会を迎えた時、主人公キャシーの臓器を使うことを望むだろうか、ということだが、マダムは涙ながら明快にすでに答えてくれているように私は理解した。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1037
(4pt)

さすがにノーベル文学賞作家

作品の中にも、なにか日本、日本人の香りが感じられ、しかも普遍的真理を求める作家の静かで鋭い視力が素晴らしい。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1036
(4pt)

さすがにノーベル文学賞作家

作品の中にも、なにか日本、日本人の香りが感じられ、しかも普遍的真理を求める作家の静かで鋭い視力が素晴らしい。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1035
(2pt)

ノーベル賞作家の作品

普段日本の作家の本しか読まないので、感性が違うのでしょう。頑張って読みましたが、理解不能でした。でも多分、きっと素晴らしい作品なんでしょうね。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1034
(2pt)

ノーベル賞作家の作品

普段日本の作家の本しか読まないので、感性が違うのでしょう。頑張って読みましたが、理解不能でした。でも多分、きっと素晴らしい作品なんでしょうね。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1033
(4pt)

私を離さないで

臓器移植のためのクローン人間として誕生した子供たちが、施設で集団生活をしながら成人し、やがて役目を担って死を迎える。
そこにミステリーや事件があるわけではなく、むしろ心情が淡々と描かれていてかえって怖い。人間が科学の進歩によって恐ろしいことを平気で行うのはいまに始まったことではないし、劇画の世界にあったことが現実になる日も近いのかもしれない。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1032
(4pt)

私を離さないで

臓器移植のためのクローン人間として誕生した子供たちが、施設で集団生活をしながら成人し、やがて役目を担って死を迎える。
そこにミステリーや事件があるわけではなく、むしろ心情が淡々と描かれていてかえって怖い。人間が科学の進歩によって恐ろしいことを平気で行うのはいまに始まったことではないし、劇画の世界にあったことが現実になる日も近いのかもしれない。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1031
(5pt)

モノノアハレ、ハカナサ

ハルキ二ストの僕は今年のノーベル文学賞者の名前がチョット気になり、、著作を4冊程アマゾンで取り寄せました。作者に対する知識が無かったので、さて何れから読もうかな?小説のタイトルとしては何かベタ(そのまま英語で良かったのにな、まてよ、翻訳なのだからこれ位の感覚のブレはあるよと云う訳者の断りなのか?作品は非常に繊細)と感じた本作を手に取り読み始めたのですが…感想、読み進むうちにホコロビを嗅技分けようと必死になるのですが、全く秀逸なるラスト2ページをもって投了。暫し動けない、、、ジワりと背筋から這い上がる得体の知れない塊、嘔吐、ゲップ、いや嗚咽?。感想戦、日の光の下で描かれた作品ではないのに静かなる感銘を受ける。何とか僕が記憶の内で擦り合わせたのは、もののあはれ、はかなさ、お能。人生のどのタイミングで読むか?で好き嫌いの分かれる作品だとは思いますが、これぞ読書の醍醐味、だから読書はやめられないと思える大満足の作品でした。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517