とむらい自動車(猫丸先輩の空論)
評判
とむらい自動車(猫丸先輩の空論)の評価:
3.50/5点 レビュー 14件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21〜29 2/2ページ
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とむらい自動車(猫丸先輩の空論)の評価:
3.50/5点 レビュー 14件。 C ランク
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ー「黒いぞろっとした上着を、だらしなく肩から引っかけた小さな身体。同様に小さな顔に、仔猫じみたまん丸の大きな目。長い前髪が眉の下までふっさりと垂れた、一見年齢不詳の童顔の小男」ー著者のメイン探偵役キャラクターだ。
彼は著者が倉知淳としてデビューする前に佐々木淳という筆名(本名?)で応募した、’93年、伝説の奇書『競作・五十円玉二十枚の謎』の「解答編<一般公募の部>」で「若竹賞」を受賞した短編ですでに主役を演じている。その後、デビュー作の連作短編集『日曜の夜は出たくない』、長編『過ぎ行く風はみどり色』、短編集『幻獣遁走曲』、『猫丸先輩の推測』、そして本書で活躍している。
彼はたぐいまれなするどい観察力と機知にとんだ洞察力で、後輩たちを煙に巻きながら、いわゆる「日常の謎」を解き明かしてゆく。
ミステリーには「日常の謎派」というサブジャンルがあり、北村薫がその元祖とされていて、加納朋子や若竹七海、光原百合などの諸作品がこれに属するとされているが、主人公は普通の女子学生だったりして、これほど人を喰ったエキセントリックな人物は他の「日常の謎派」の作品には現れない。
さて今回、本書で猫丸先輩が解き明かす「日常の謎」は、イラストレーターのアパートのベランダに毎朝決まって置かれるペットボトル、交通事故現場に次々と呼ばれる無線タクシー、密室状態のテントのなかで割れていた7つのスイカ、大喰いチャレンジ企画のステーキ屋から突然飛び出してしまった女子大生などなどである。
初期の頃の作品と比べるとその「日常の謎」の“どうでも良さ加減”が増してきて、緊迫感がやや欠けてきたような気がするが、今日も今日とて猫丸先輩の「日常の謎」の、あっと驚く、しかしなんか妙に納得してしまう解明はつづく・・・・。