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雨に祈りを
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雨に祈りをの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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主人公の元にストーカーに狙われている女性の依頼があり・・・というお話。 上記は冒頭部分だけで、この後予測できない程話しが広がります。一見単純そうに見えた事件に深い闇があり・・・という展開は推理小説を読み醍醐味に溢れておりました。 ただ、中盤以降話しが込み入り過ぎ、前半と違い過ぎの感が無きにしも非ずだったのも真実で、もう少し整理して書いていただきたかったです。 サイトにシリーズ最終作と書いてありましたが、本書で終わりなのでしょうか。だとすると残念です。もっと読みたかったですが・・・。前作が凄い迫力だったので、本作は若干落ちると言わざるをえませんが、それでも読む価値のある作品でした。 版元のよって著者名の表記が異なりますが、検索等不便なので、表記は統一して頂きたいですね。 現代私立探偵小説の名シリーズ。機会があったらシリーズ順に是非。 | ||||
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パトリックとアンジーの私立探偵ものミステリーです。ハードボイルドあり、なぞ解きあり、今回もハラハラドキドキシーン満載ですが、今日はここまでにして、続きは明日・・・と、余裕を持って読めました。それは、時々ちらつくパトリックのうっふの一言があるからかも。この探偵たちは、お金にならない事件を命がけで追って、どうやって生活しているのだろうと、人ごとながら心配してます。家族の崩壊から事件が起き、それを解決していくパートナーシップと友情。温かいものが、冷たいものに勝つのです。非常に分かりやすい結末ですが、伏線がいろいろあって愉しめる大人のミステリーです。 | ||||
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“ボストンの鬼才”デニス・レヘインによる、<探偵パトリック&アンジー>シリーズの第5弾。’02年、「このミステリーがすごい!」海外編で第11位にランクインしている。 ひとりの若い女性が、全裸で身を投げた。彼女の名はカレンといい、パトリックが半年前ストーカーの被害から救ったひとだった。裕福な家で大事に育てられた子女というイメージがあった彼女がなぜ・・・。投身自殺の背景を探るうちに、死の数ヶ月前から信じられないような不幸がカレンを襲っていたことがわかる。フィアンセが不慮の交通事故で植物人間状態となり、文無しになり、失業し、住む場所も失い、麻薬に手を出し、売春までして、最後には精神に変調をきたしていたのだ。 アンジーとのコンビを復活させたパトリックは、ふたりで事件の調査に当たるが、何者かがカレンを追い込み、破滅へと導いていたことを知る。その悪意は、やがてふたりにも襲いかかるのだった。 本書のテーマは、「人がその人生と幸せとを築き上げる土台を、ひとつひとつ壊していったら、人はどうするのだろう」とレヘインは言っており、カレンに代表される普通の人々がいかに崩壊していくかが、緊張感あふれる筆致で描き出されてゆく。そして人の風上にも置けないデモーニッシュな真犯人。 本書は、死人の数こそシリーズ中最も少ないが、悪の中でも最悪の部類の悪人が登場することで、シリーズの異彩を放っている。5作続いたこのシリーズも本書を持ってしばらく封印とのこと。これまでの事件で肉体的にも精神的にもはかりしれないダメージを受けたふたりの探偵の復活を祈って止まない。 | ||||
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「この世で救いを求めるのは、砂漠で雨を祈るのと同じ」。 以前にストーカー被害から助け出した依頼人が、不幸なできごとが続いた末に自殺した。 私立探偵のPatrickは、少し前にかかってきた彼女からの電話に答えられなかったことを 悔やみ、その理由を調べ始める。 そこに姿を表したのは、想像を絶する悪意と周到で残酷な計略だった。 何の報酬もないままに、Patrickは敵に挑戦状を叩きつけ、 盟友のAngieと Bubba とともに戦いをはじめる…。 ボストンの下町で育った私立探偵のPatrickと、幼なじみのAngie、 Bubbaとともに 壮絶な戦いを繰り広げるハードボイルドなシリーズの第五作です。 今回の影の主役はBubbaで、彼との友情が泣かせます。 邦題は「雨に祈りを」ですが、原文に忠実にするなら「雨を祈って」ですね。 | ||||
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孤高の私立探偵のハードボイルドではなく、 愉快な三馬鹿トリオのクライムノベルって感じ? ストーリーは並だが、 キャラ造形はやや面白い。 主人公は私立探偵なのに煙草は吸わず、 暴力も、一度や二度は無傷で済んでも、 人生トータルではギャンブルのように大怪我をすると 悟っている地味な人物である。 暴力より口先でピンチを回避するタイプ。 暴力担当の相棒にM16突撃銃を用意されても、 肩が外れるからと、 ラストのアクションシーンでも拳銃しか使用しない。 私立探偵なのに暴力欲が少ない珍しいタイプだが、 性欲はイパーイあるのは捨てろタイプ。 口先の能力がもっと高いと更に良かったが、 自分が説得出来ない人物には、 人脈を利用し、他人に説得させるのは 今一でしたな。 こいつ、友達多すぎやん! いっそのこともっと無能にした方が特色が出て良かったかも? 犯人はセクースが嫌いで、 自分では女は犯さないのは良かった。 他人を操り、他人に強姦させるのだ。 って、結局人脈合戦かよ!w 主人公の魅力がパッとしないが、 主人公側の漫才はまぁまぁ面白いので、 ユーモア小説として期待して、 他の作品も読むかも知れません。 | ||||
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まずはシリーズものであるため順番に読まれること前提です。本作までたどり着くまで顔のキズを髭で隠したパットと髪をショートにしたアンジーそれにいつもと変わらず、本作で少し過去の秘密を教えてくれるブッハの魅力から抜け出せなくなってしまった。時代背景も現在に近く「まわりくどく」ないストーリ。どうしようもなく読者にイライラさせてくれた「悪」に反撃する3人。スカットとさせてくれる。プロットも単純でなく最後に「おー」と言わせてくれる展開に満足。二人ともう一人の「言葉」のやり取りにニヤつかせてくれる会話。二人ともう一人はくたくただろうなと想像し、最後に筆者の二人への気持ちに納得させらた。次はどうなる?次はどうなるの連続にはまってください。 | ||||
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冒頭シーンはボストンの私立探偵パトリックに仕事を依頼に来る 金髪で美人の若い女性。 そう、まずは謎めいた依頼人が私立探偵を訪ねてこなきゃー始まらない。 これからその美しい依頼人に降り掛る不幸を想像して 読者はますますのめり込むのです。 おそらく、半数以上の読者がシリーズの前作を読んでいることを想定しているのでしょう。説明は最小限です。 本当にレヘインはシリーズものの書き方が上手だなあと感心します。探偵小説なんて結局は事件が起こって、必ずそれ最後には 解決するわけだから、ストーリーやプロットにはおのずと 限界があると私は思うんです。 だとすれば、そこはキャラクターの描写が作品の個性を生むわけで、その点、レヘインの作品は、キャラクターの イメージがいきいきとしているので、 自然と映画にしたときの配役なんかが浮かんで来てしまいます。なかなかアンジーが登場しなくてやきもきしますが、 その分、ブッパ・ロゴウスキーが登場場面も多く、 最後には大活躍します。そんな、シリーズものの神髄が味わえます。 | ||||
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ミスティック・リバーを読み終わった時、終わり方に救いがなく暗い気分になったのですが、なぜかあと何年かたったらまた読んでみたい魅力がありました。レヘインの他の小説は全く読んだことがなく、たまたま手にとったのがこの本だったのですが、これがもう・・・・大当たり!こんなにのめり込めたのは久しぶりです。助けを求めにきたカレンが心理的に追い詰められて自殺してしまうという所から事件は始まりますが、心理作戦のようなやりとりから、誰が本当のことを言っていて、誰が嘘をついているかみやぶることができるか、という楽しみ方もあるかもしれません。アンジーやブッパとのやり取りの面白さと、この作者の持つ独特の哀しみのようなものがうまく融合されており、人気のあるシリーズとなっているのも頷けます。ミステリー好きな方、ぜひぜひ一度読んでみて下さい!お勧めです! | ||||
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地元の本屋さんで、書店長自らが作ったポップに飾られていたのが、この本。 ただ一言、「名作!!読め!!」 ・・・・読んではまりました、レヘインに。 ボストンまで行って、英語オリジナル買い、読むほどに。人間の中にあるダークサイドに焦点をあてつつも、どこかで絶対的なまでにその善の部分を描こうとするレヘインのこのシリーズは、ミステリーという言葉では語り尽くせない魅力があります。まさに、「名作!読め!」にふさわしい本です。 | ||||
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本編に登場する精神科医に「ホモセクシャルの要素を抜いた『明日に向かって撃て』のブッチとサンダンスってとこかしら」などと評されるパトリックとアンジーのシリーズも五作目になった。さすがに脂がのっているデニス・レヘインだけあって、ミステリとしての展開、意外な結末、重厚なテーマが一体となった読みごたえのある秀作となっている。ストーカーに困っているという若い女性カレン・ニコルズの依頼をうけてパトリックは彼女を助ける。しかし、わずか半年後に彼女は投身自殺を図ってしまう。この半年の間に、フィアンセが事故で植物人間になり、職場を失い、住むところもなくなるという不運に彼女は遭遇していた。単なる偶然なのか、それとも誰かの悪意が潜んでいるのか、パトリックが調査をすすめるうちに、一人の人物が浮かび上がってくる。しかしその時、パトリックの周囲にも恐ろしい魔の手が伸びていた・・・。はじめは、謎の犯人に守勢にまわるパトリックとアンジーだが、やがて攻勢に転ずるあたり、読者も一緒になって溜飲を下げる気分で、さすがにここらのツボはしっかり押さえてある。事件が解決したと思われた後に明かされる真相と結末もレヘインらしい余韻がある。デニス・レヘインの本の基本的なテーマは人間の心に巣くう悪意と暴力だと思う。本書でもごく普通の女性カレン・ニコルズを自殺に追い込む犯人の手口は悪辣で、読んでいる方が思わず引いてしまうところがある。全編を通じて暴力に匂いがふんぷんとするところがあって、おもしろいことに間違いはないが、好き嫌いが分かれるのはここらあたりかもしれない。にもかかわらず最後まで読みとおせるのは、パトリックとアンジーの守護神ともいうべきブッバ・ロゴウスキーの存在が大きい。どこか存在自体がユーモラスで、救いとなっている。本編では、なんと彼女ができるのだが、それ以上に兵士としての才能を発揮して二人を助けている。訳者あとがきによれば、レヘインはこのシリーズを少し休む予定のようだが、ブッバだけでも他の作品に登場させて欲しいものだ。 | ||||
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アンジーが去ってしまった今、パトリックは一人で探偵稼業をしている。賞金稼ぎまがいの仕事もこなす。そんな中 カレン.ニコルスの依頼をうける。アンジーが彼の知らないところでそっとリコメンドしてくれたらしい。もうこれだけでオジサンは泣けてしまうのである.困った.カレンに付きまとうストーカーを何とかして欲しいという。「お安い御用じゃん。」と引き受け 暴力大好きマッチョの相棒ババと強烈な脅しをかける。それはそれは恐ろしい脅迫で一気にストーカーは手を引いたかに見えた、が 服従したと思わせたストーカーの眼の奥に復讐の炎が燃えていた。ストーカー。日本では埼玉県桶川事件があったばかりだが警察という役所の対応には歯噛みするばかり。しかしこの二人にとっては「俺が法律!サイレンサー付きの22口径が警察!対話は暴力!まっかせなさーい!」の朝飯前の一仕事。かつてのマイク.ハマーか墓掘りジョーンズもかくありなんという荒々しさ.「おいおい!そこまでしなくても..」と思う反面 日頃のストレスを思わず発散している自分が恥ずかしい.この仕事,一旦は上手くいったかに見えたが。。。 6週間後のある日現在の愛人ヴァネッサとバミューダに出かける間際、カレンから留守電が入る。連絡が欲しいと言う。忙しさにかこつけて放置してしまう。そして 半年。ニュースでカレンの自殺を知る。自責の念にかられ依頼人のない捜査を始めるが。。。関係者に話を聞くにつれパトリックが抱いていたカレンのイメージが大きく覆っていくようになる。カレンの恋人の死。事故なのか?仕組まれた殺人か?そしてパトリック自身の周囲に次々と起こるストーカー事件。犯人は?アンジーとの再会。等々めまぐるしい展開に目が離せない.英語の名前は頭に入りにくい.日本の文庫の表紙裏にあるような人物紹介があるといいなあ!と思うのはワタシだけか? 「えー?ク ラ レ ン ス ?クラレンス?誰だっけ?確か前にも出たよな?」あっちこっち探してやっと見つかる.「あっ,そうかあ.飼い犬だった.」という次第.オッ恥ずかしい.とにかく,物語が進むにつれ犯人に対する憎しみが膨れ上がる.それはパトリックもババもアンジーもそして当然ワタシもである.「ヤッテマエー!」って気分になってしまう.まさしく高倉健,唐獅子牡丹の世界である.面白い!っが 疲れる. 殴られ撃たれて,ホント私立探偵は楽じゃない. | ||||
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