■スポンサードリンク
名無しのヒル名無しのヒル名無しのヒル名無しのヒル名無しのヒル名無しのヒル名無しのヒル名無しのヒル名無しのヒル
名無しのヒル
名無しのヒル
名無しのヒル
名無しのヒル
名無しのヒル
名無しのヒル
名無しのヒル
名無しのヒル
名無しのヒル
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
名無しのヒルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シェイマス・スミスの日本翻訳3冊目。Mr.クインを初読した時、作者は、主人公のライトで酷薄な性格の1人称の語り口の裏に、妙な諦念を持たせ、社会情勢(特にアイルランド問題)に対して、冷徹な目も持たせている、本当はこいつ何が言いたいんだ、と感じた(と、後から言うのは簡単だがな)。本当なんスけど・・・。その疑問は、2作目の”レッド・ドック”で、カトリック教会(の託児施設)への執拗な糾弾でもっと理解したくなったが、この、”名無しのヒル”で、作者が、ユーモラスなストーリーテラーとしての才能だけでなく、ジャーナリストとしての”目”を持っていると確信できた。最も、彼の目は、この自伝的小説を読むと、”開いた目”ではなく、”開かされた目”である事も想像できる。ま、ベルファストに住んでりゃ、それ位の事は誰でも経験させられるんだぜ!?、と言われそうだが、イギリス、アイルランドの差別の現状を、現代小説に盛り込んで、世界に発表される機会を得られている、という点では、稀有な例ではないかと考える。また、著者は貧乏人の被抑圧者だったとイメージできるが、もう一方で、抑圧者側の貧乏人代表の、アンディ・マクナブが貧乏人街を抜け出て、文字通りアイルランドに派遣される”SAS戦闘員”になった話は、イギリスの(ちょっと所得が低めの)労働者層の裏表として読める事に気づいた(その後、アンディは、初小説”リモート・コントロール”でアイルランド問題についてちょっと触れているのでこちらもご一読をお勧めする)。戦う事を選んだ(というか選んでしまった)アンディと、徹底して、非暴力による問題解決を説くシェイマス(Mr.クインは見事に裏返しだったな。本当にアイリシュッってヤツぁ・・・)は、今後かなり面白いと思う。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!