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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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ずいぶん前に読んだのですが、心に引っかかる物があり、書くことにしました。 ネルソン・デミルのファンでこの本までのほとんどは、ワクワクしながら読みました。 しかし、この本は内容よりベトナム人に対する傲りが鼻につきました。 この後に書かれたリビアのスパイの話も少し不愉快でした。 南北ベトナムが統一されて、南のサイゴンがホーチミン市に変わったのに、戦後ベトナムに行ったときに、その国の人に対して、主人公がしつこくサイゴンと言い張るところ。 また、ベトナム戦争で敗れた哀愁のようなものが書かれていました。 そこには、今ベトナムで暮らす人の立場を思いやるものがなく、アメリカが引っかき回したベトナムへの謝意もなく。 例え、国の制度が違えども、その国に住む国民に敬意を払うべきだと思います。 アメリカの枯れ葉作戦でベトナムの人たちに、たくさんの死者・障害児をだしたこともわかっているはずです。 ベトナムは、あなた達の軍事ゲームのプレイコートではないはずです。 この作者は結局、アジア人蔑視なのかと思ってしまいます。 デミルさんも「アメリカは世界の警察」病に罹っている一人なのか。 もうずっと前ですが、アメリカの若者が原爆のキノコ雲のTシャツを、強さの象徴として着ているニュースを見ました。 日本に文句を言うとき「もう一度原爆落としたろか」というやくざまがいのことを言う若者もいました。 今では、ずいぶん変わっていることを期待したいですが、9・11後のイスラム系アメリカ人へのいじめとも言える差別もありました。 あれから時代は過ぎています。 同じ間違いをしないで欲しいです。 わたしはアメリカ映画、音楽、大好きです。 失望させないで。 日本では絶版になっているようで、よかったです。 | ||||
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前作「将軍の娘」のような謎解きミステリを期待すると大きく裏切られます。正直、真相には早い段階に気づきますし、登場人物のリストを見れば大体の想像がついてしまうのではないでしょうか。 本作は作者デミル自身の過去への旅を主人公であるブレナーに辿らせる一種のダイアリーであり、膨大なページ数のそのほとんどがベトナム戦争の歴史、文化や戦後の国家体制、人々の暮らしなどの解説をにさかれています。 話の聞き手役に、ヒロインであるスーザンを登場させていますが、自分は最後までこの偽り多き勝気な女性に感情移入できませんでした。そして彼女に依存しなければ、任務を遂行できないブレナーにも...。設定としては「将軍の娘」から1年も経過していないのに、ずいぶん老け込んだ印象になり、前作でパートナーだった女性をいとも簡単に裏切るなど、色呆けでプロらしさが全くないという感が否めませんでした。 前作から10年経って書かれた続編ということが原因なのでしょうか。デミル好きの私にとっては残念な作品です。 | ||||
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