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シャイロックの子供たち
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シャイロックの子供たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全236件 81~100 5/12ページ
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章ごとに違う銀行員の視点での銀行業務と日常を描きながら進んでいくミステリー、とても面白く読みました。 銀行員って大変なんですね。 | ||||
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銀行で働くそれぞれの人間に焦点を当てた短編集です。出世にしか興味がないパワハラ社員、モーレツ社員になるつもりは無かったモーレツ社員、変化の無い日々に疑問をもつギャンブラー等々、銀行の1支店に勤めるそれぞれに焦点を当てながら、最後は銀行での大事件に繋がって行く構成になっています。人の幸せとは何なのか、何の為に働くのか、その辺りを考えさせられる内容です。 | ||||
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銀行の過誤を追及していくミステリー小説です。10話からなる短編集のような作りになっているが、最終的には、全話をまとめて結ばれている。話ごとに主人公が違うのと、全部で登場人物が20人以上も出てくるのが、やや多すぎてごちゃごちゃしてしまう。かなり感情移入はしにくい。 現金紛失事件から始まって、行員の失踪、不正融資へと徐々に問題が表面化していくが、闇に隠れてわからない部分が多い中で終わっている。真相の究明の続きがまだまだ必要であるにも関わらず、途中で強制終了されたような感じだ。何で、こんな中途半端な終わり方なんだろうと、疑問に感じます。事件の真相をもっと深く追及して欲しかった。 | ||||
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誰がメインなのか、最終的に何をしたいのか、途中までわかりません。そして終盤になってああ、こういう話なのねってわかります。 全体的にパワハラやいじめという陰鬱な雰囲気が漂っています。読んでスカッとはしませんが、面白い話でした。 | ||||
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短編集かと思いきや、全てが繋がっており、続きが気になり一気に読みました。 池井戸潤といえば勧善懲悪と言った作品が多いのですが、この作品はそれとは違った面白さがあります。 ぜひ読んでみてください。 | ||||
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池井戸潤の作品は、ほぼ読んでしまっており、特に下町ロケットなど弱者が強者を完膚無きまでに叩き潰す、こういうストーリーだと最近、思ってちょっと飽きていた。読む前から、何と無く結論はわかる、でも面白い。しかし、本書は、帯にも記載されているが池井戸潤の裏ベスト1とあるだけあって、非常に面白い。初めは短篇だったのか、何だ銀行内部の勝負の話か、と少し残念に思って読んでいくとこの物語は10章で構成されているが、途中から長編のサスペンスだと気づきだす。ネタバレしてはいけないので詳細は記載しないが、多くの伏線と二転三転する展開。また、登場人物がかなり多いのだが、ここもスゴイのはキャラの肉付けが詳細で、一人一人、嫌な奴、いい奴、全員が主人公だ。しかも終わりに向け怒涛の様に話を畳み掛けてくるため、ページを読む手が止まらない。 最近の作品は、少しおざなりで結論はわかっていて読むスタイルだったのだが、これは違う。 ラスト1頁までわからない!サスペンスの凝縮で面白さは群を抜いている! | ||||
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■所感 タイトルだけでも、余程銀行に訴えたい何かがあるという心中を察した気がします。なんというか、金や出世のためならどんな犠牲も厭わない人間ばかりと皮肉めいているように聞こえます。実際のところですが、金と人生観に対する天秤が、私とは180度違う人物ばかりで戸惑いました。人生で大事なものを担保に置いて犯罪に身を染め、そして個々にやってくる返済期限で周囲に露見されて、次々と破滅していくキャラクターばかりです。もしもこんな職場に身を置いていたら、1週間以内に退職届を出したいぐらいです。ただそれでも、推理小説のように引き込まる感じがあり、とうとう最後まで読んでしまう魅力があります。果つる底なきに近いです。 ■文学的表現、本書の意図(※ネタバレ注意) シェイクスピアほど知名度の高い作品は少ないでしょうし、それでも敢えて銀行員をシャイロックの”子供”と揶揄しています。私の場合、”シャイロックチルドレン”がわらわらいる銀行を思い浮かべ、購入ボタンを押すか押さないか、戸惑っていました。 因みにシャイロックさんですが、「ヴェニスの商人」に登場する悪名高い金貸しです。商売敵というだけで、支払期限に間に合わなければオマエの肉を寄こせと言い、包丁持って(嬉しそうに)襲ってきます。ジグソウも驚くサイコパスです。 しかも、まさか西木さんが黒幕だったり、謎の腐敗死体が海から上がったりと、ある意味アントーニオの大団円を皮肉ったBADエンディングに仕上げられています。 どなたにも、大金より価値のあるものはあるでしょう。本書ではそれをなりふり構わず手中にしようとする銀行員と、絡み合う汚金(おかね)を天秤に乗せ、価値観を考えさせられます。(例えば、実利とほざいてただギャンブルしたいことに気づかずATMの補充金に手を出す人間とか、家族を言い訳の盾に架空融資や殺人までする人間とか、戸籍を捨ててまで借金返済する人間とか) いくらエグイ職場環境でも、たとえ職場犯罪や殺人が起きたとしても、銀行は世間では必要な歯車の一つで、国民は見て忘れるふりをする...隙間なく銀行と社会をダークグレーに表現する構成には感服致しました。 ■まとめ 当初、池井戸先生の分岐的な作品ということで興味を持っていました。読み終えて、筆者の作品群でも相当キツイ内容だと感じました。そしてこれを起点に、風刺度合を薄味にしていったのでしょうか。しかし出会えてよかった物語です。有難う御座いました。 ■PS それにしても、遠藤鹿島ペアの神社訪問がブラックユーモアすぎる。一部思い出しながら抜粋↓ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 遠藤「課長!こちらが洗足池板金の社長さんです!ご挨拶ください!」 そこには、古ぼけた狛犬が鎮座していた。狛犬の足元に銀行の粗品が丁寧に並べられている。 あまりの事に唖然とした鹿島は、ここは合わせるのが一番だという考えが頭に浮かぶ。 鹿島課長「失礼します」 鹿島は遠藤と並んで地面に正座した。深々頭を下げたとき、頭上のどこかでカラスが鳴いた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 神社で二人のリーマンが狛犬に土下座している姿を思い浮かべてみる。笑か涙が出る。 (因みに、遠藤氏は病気療養したと、終盤にたった一文添えられている) ...しかし「失礼します」は、さすがに耐えきれなかった。orz | ||||
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とても面白かった! 以下の10編からなる短編集であるが、 話が繋がっているため、後半になる程 面白くなっていく。 『歯車じゃない』 『傷心家族』 『みにくいアヒルの子』 『シーソーゲーム』 『人体模型』 『キンセラの季節』 『銀行レース』 『下町蜃気楼』 『ヒーローの食卓』 『春子の夏』 同じ銀行の話であるため、同じ人物が登場し、 愛着が湧いてきて引き込まれていく。 第1編~第6編が「近代セールス」初出で、 第7編~第10編が書き下ろしとなっている。 帯に あなたは誰のために生きていますか? 何のために働いていますか? と書かれている。 『生きざま』を問いかける場面が多々現れ、考えさせられる。 深い内容である。 第7編以降が書き下ろしとなっているが、 初めから全てを構成していたに違いない。 最後の『春子の夏』に驚愕させられる!! こんな生き方もあるのだろうか? と考えさせられてしまう。 | ||||
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今更ですが池井戸潤の真骨頂を読み解き その構成力リアリティそして勧善懲悪に感心感激しました 読後感は爽やかというより自分に置き換えて考えされられるものでした | ||||
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結構おもしろいです。最後はちょっとスッキリしないんですけどね | ||||
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単純に面白い。短編集と知らずに買ったが、池井戸潤の短編集は結構好きです。 | ||||
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他の小説とは少しだけ違いますが、読みごたえのある小説でした。 | ||||
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巻末の解説評論を先に読みました。どういう風に読んでいけばよいのか、、、という迷路感を頭に入れて読み始めました。登場人物が多い。ついに誰がだれだかわからなくなりそうで相関図を書き出しました。キャラクターが作りこまれている、とつくずく思い知らされます。オムニバスで追いかけるショートストーリ。わずかずつ進んでいく月日。過去からのひっぱり。「男」「女」という人称で「何!!ナニ!!」と追い込まれていく読者側。銀行というどこにでもある現実の世界が、「本当にあるのかよ」という出来事によって倒錯していくぞわぞわ。しかし「現実の生活」とは実はこれほどミステリーに充ちているのではないだろうか。だから 途中でリタイアするのは楽しみの半分を捨ててしまうのではないか。そんな気持ちになってくる。登場人物の誰かに思いいれをして読むも吉。ショートであってショートではない物語全体を読むも吉。池井戸作品はどこか「プツン」と切れる最後で読者に「この先はあなたに任せる」のような中途半端さが好きだ。ちなみに私は「遠藤」に沿うてみたい。体育会系の彼が神社の、、、これ以上は読んでみてのお楽しみ!! | ||||
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個人的には、銀行のことをかなり皮肉ったタイトルなのかとも思ったけど。それが、厳しくて理不尽という銀行のリアルなのかな。著者の描写とテンポの展開が好きで他の作品も読んでるけど、今回は思いの外、サスペンス要素があって最後の終わり方も少しもやっとするかもしれないけど結構好き。社会で食っていくということは、この話のようにここまで厳しいものではないかもしれないけど、みんな責任持って、世界のためとか、社会のためとかいう大義のためでなく、自分の近しい人達を支え、笑顔でいてもらうために頑張ってる面が多いと思ってる。だから無理しちゃうし、間違いも犯してしまう。みんな立場や状況は違えど真剣なんだよねきっと。世界中のサラリーマンが、健康なまま、順風満帆に定年を迎えれることを願ってやまない。 | ||||
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章の後半に差し掛かると、登場人物の説明が長く本質とはかけ離れて行く所が散見され、独創性が失われていきました。半沢直樹と比べると退屈になりました。 | ||||
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ある町の銀行の支店で起こった、現金紛失事件。女子行員に疑いがかかるが、別の男が失踪…!?“たたき上げ”の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上らない成績…事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮すことの幸福と困難さに迫った傑作群像劇。@ 私は氏の結末がスカッとした作品(タイヤ、ロケット、半沢等)より、こっちの方が好きだし小説的に深みがあるように思います。氏の最高作とも思います。これはかなりのものですよ。ただ私、じじいのくせに若い女性の恋愛の行方が気になって仕方がないほうでして、愛理さんの将来はどうなるのか心配です。幸せになってください。超お薦めです! | ||||
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禍福は糾える縄の如しと言う物語。 大銀行である東京第一銀行における小さな長原支店の中で繰り広げられるハード極まる人間模様。 銀行員ってここまで大変なんだろうか。 信用金庫みたいな組織なら別なんだろうが、大銀行ともなると出世競争と脱落の毎日なのかもな。 とにかく一気に読ませた、止まらなかった。 しかし、正直言ってもう一章ほしかった。 結局西木はどうなったんだ、著者はそれは書かないほうがいいと思ったんだろうがちょっともやもやが残る。 うだつが上がらないけど西木はいい人、だって窮地に陥った愛理を信じて助けてくれたんだから。 しかし彼にはどうしようもない秘密があったのだ。 薄味で平和な印象のある銀行員というものをこうまで濃く厳しく書けるとは驚きだ。 登場人物みんながいろんな人生と思いを抱えている。 この商談を、この1件を逃したら、もし断られたら俺はもう生きてはいけない、そんなギリギリの世界を見せられる。 おもしろい!と言うしかない。 でもやっぱりもう一章書いてほしかった。 愛理と哲夫の恋愛はうまくいきそうなのか、最後にちょっとだけ触れてくれると思ったのに。 | ||||
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タイトルに銀行が付くものは大抵読んだけど、これは読み逃していた。 銀行のドロドロ対決だけのものと違い、えーもしかして???と思うことがたくさんあり、面白かった。 ぜひ、読んでほしいです。 | ||||
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筆力は凄い。物語の世界へ引き込まれる。銀行という閉じられた世界のなかの出世競争で堕ちていくものたち、読み終わったあとに残るやるせなさ、寂寥感。 もう少し救いがあってほしいなと感じた。 | ||||
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銀行内で色々なエピソードが発生し、微妙に絡みながら、事件へと繋がる。毎回飽きさせない小説を書けるもんだと関心します。銀行員イコール出世が命という図式がこの小説でもベースです。これはノンフィクションでしょうか? | ||||
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