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チェーン・ポイズン
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チェーン・ポイズンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 1~20 1/4ページ
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6年前に読んだ。 救われた気がして6年頑張れた。 今38歳になろうとして、ふとしたきっかけで再読した。理由は分からないが泣いていた。 怒りだった。それが私を守っていた。誰も私に優しくなかったから。うつ病になって、鉛のような心と体を引きずるのは苦痛だった。楽になりたかった。この怒りが、私を呼吸できる場所に少しずつ引っ張て、なんとかここまで来れた。 普通にしていれば無視され、甘さを見せればつけ込まれ、弱さを見せればじゃあ死ねよと突き放される。優しい人や怒れない人は緩やかに殺されていく。毎日の頑張りを、自分の今までの人生をみとめてもらえないことがどれだけの絶望なのか… 認めてもらえないだけならまだ良い、それをバカにされることすらある。乾いた笑いで返す自分が惨めになる。 でも、希望は確かにあったのかもしれない。 悦子はたまたま、本当にたまたま園長に声をかけられた。章子にはそのたまたまがなかった。あのホスピスで、誰かが、章子の孤独を認めてあげていれば…いや、そうじゃない彼女は本物を求めていた。 だから、それに出会えることは稀だ。 全てはたまたまなのだ。 俺が生きてこれたのはたまたま。 死に至るだけの絶望を味わったことがないから。 死に至る孤独を虚しさを抱え込まずにすんだから。運が良かったからだ。いや、運は悪かったし、要領も悪かった。だけど良いこともあった。色々あった、そう思えるだけマシな人生だ。 だから、優しくしようと思う。 弱ってるアナタに優しい言葉をかけたい。 あの日救われなかった俺を、忘れない。 未熟であること、孤独であること、それはいつまで経っても消えないから、誰かに優しくしたい。 6年ぶりに泣きながら読んで、そう思った。 BGM:日食なつこ「white frost」永久凍土 | ||||
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面白い本を読んだあとは。目をつぶってしばらく余韻に浸りたくなる。でも、最近読んだ本はどれも、どこかで読んだ気がするような設定だったり、登場人物に全く感情移入できないおかしな展開だったり、時間つぶしにもならない凡庸なすとーりーだったり。 久しぶりに余韻を楽しみたい本に出会えました。 | ||||
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ハートフルなサスペンス名作です(^-^*)/ 今後の地元読書会で現代のミステリー名作を対象本にしたいと思い、数冊の候補名作の一冊として再読しました。 自殺と死から漂う灰色の絶望の雰囲気を上手く描きながら、最後は誰もが読んで良かったと思えるラストが見事でした! 読み返して感じたのは、全体の流れが伊坂さんや道尾さんっぽいテイストだなとも思いました。 ただ、ミステリー名作として対象本とするにはミステリー要素が少ない気もするので選ぶかどうかは何とも言えませんが、 絶望からの再生作品としては名作としてオススメです(^-^*)/ | ||||
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人生に絶望した人達と、その人達が楽に死ねる?薬を渡すセールスマン?。 誰がセールスマンだったのかについては、騙された感があるけど、人間の 絶望感や、生きる希望をなくした人の生き様(死に様も)について、踏み 込んで描いてあるのがよかった。暗い気持ちにはなったが、感銘も受けた。 | ||||
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自分は何か面白いモノないかなぁ~とネットで調べて、この小説を知り読む事に…。 なので、途中でなんとなく展開が分かってしまいました…が、それでも面白かったです。 ぜひこの小説を読みたい方は、何も調べずに読んでほしいです。 (なので、あえて小説の内容は書きません…) | ||||
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本多孝好の長編小説です。短編の作品が有名な本多孝好の長編作品ということで読み応えがあります。 本多孝好の世界観で物語に引き込まれて先が気になりドンドン読めてしまいます。 そして最後には本多孝好のミステリーにやられたという感動、面白さを味わえます。 本多孝好が好きな人も初めての人もぜひ読んでいただきたい作品です。 | ||||
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テレビでdeleを見て特に最終話の終わり方が気に入り本多孝好さんに興味を持ちました。原作者でもありますが最終話はご自分で脚本も書いていたのですね。全体としてはdeleと同じ雰囲気があります。最後まで騙されました。サスペンスですが終わり方はとても後味がいい。人間に優しい見方をする方だなあと感じました。あっという間に読めてしまいます。 | ||||
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初めてレビューというものを書きました。 この本を読んで書きたくなりました。 そのくらい素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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初めてこの作者の本を手に取りました。文学性をかんじさせながらも筋はしっかりしており、なにより心に響かせてくれた作品。驚きの作品。最後の最後に作者のミステリーにまんまとはまってしまったが、決して悪い気はしない。生きることを考えさせてくれた。また違う作品を読んでみたい。 | ||||
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えっ? 最後の20ページまで騙されてた。騙し絵だったのか。お見事です。 | ||||
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ネタバレあり なるほどなるほど、、、ラストにつなげるための伏線がたくさん散りばめられてて面白かったです。 ただ、やっぱりおかしいよね、一度も名前で呼ばれない30代そこそこの悦子さん。ラストに至っては記者のおっさんからも「中年の女性が、、」なんて思われててw 今の時代30ってまだまだ若いというか未熟というか、「中年」だと50くらいをイメージしてしまう。 あと、おばちゃん!!死なないで~~~と思いながら流した涙を返してほしいw死んだらもっと泣けたかな。 でも生きててよかった、子どもたちが幸せになってほしい。 読後感よろしい。 しっかし、園長の婆さんが一番無責任だったね、最後丸投げじゃん。 自分のアホ息子がそんなに可愛いなら他人の子の面倒を半端に見るなよ、と言いたい。 工藤がんばれ! | ||||
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主人公として位置づけされるおばちゃん(笑)と週刊誌記者のふたりのモノローグを交互に繰り返して進行していくミステリー。 読みながら、おばちゃんサイドと記者サイドとのじわじわと滲んでくる違和感を常に感じさせながらの展開だった。 懸命に自殺した高野章子の生前の足取りを辿る記者。 それに対し、死ぬことを決めたはずなのに、ボランティアで生きがいを見つけてしまい、挙句の果てには中心人物になってしまい、自殺願望があるのとは裏腹に生きる喜びに満ち溢れるおばちゃん。 このふたりがつながったとき、この作品の本当のタイトルは、生きる希望となるのだろう。 作風が特別優れているとは思わないが、じっくり溜めて吐き出す展開は素晴らしかった。 最後の一行までしっかり読むことに意味のある作品。 以下ネタバレ。 ミスリードに関しては、リードできていない感がすさまじかった。 36歳独身でおばちゃんとしか呼ばれない高野章子(笑) さすがに無理がある。ミスリードをミスっているというか。 ドイサヤカさんをカタカナにしたのも印象をうすくするため。 まあ、同じようなところでボランティアしていたり、女子大生が関わっていたりと、偶然が偶然を呼ぶのも強引だと思う。 高野章子は死んでも、おばちゃんは死なないんだろうなとすぐにわかってしまった。 無気力で何もする気がないのかと思いきや、急に頭の回転がよくなり、奇策を連発するあたりも、まるでカイジだな・・・ | ||||
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毒で自殺した3人のうちの一人の女性を、記者がどういういきさつで死に至ったかを独自に調べていく話。 最後にはちょっとしたミステリもありました。 あらすじ自体は平凡なのですが、言葉の選び方がとっても考え抜かれているな、という感じがして、 結構なスピードで読んでも、意味が分からずちょっと戻って読み返すということもなくスッと入ってきました。 とても良いモノを読んだな、という感覚です。 | ||||
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週刊誌記者が追う、ザ・ミステリー。 連鎖する不可解な自殺に、人が持つ優しさや残酷さ、探究心、登場人物の色んな心の動きが関係してくる。 伏線はきちんと回収され楽しめました。 以下、ちょいとネタバレ。 「えらい名前言わんなぁ」と、穿った見方をしてしまった。ミステリ好きは注意しないよう注意せねばならない。これがいつも難しい。 | ||||
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登場人物達の、自分で死を選ぶ決断をした痛み、虚しさ、苦しみが文面から伝わってくるけれど、それに相反して重苦しくはありません。 最後の3ページは驚いてしまい、数回読み直してしまいました。お勧めです。 | ||||
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生きている今に絶望というよるも、 生きていく未来に絶望した女性が「ああもう死んでしまおう」と思い、 楽に死ぬために1年間待つのですが、その間に生きていることと死ぬことの意味をみつけ・・・ そして、自殺してしまった女性。 似たような薬で自殺した男性二人。 現在と過去、人間関係が絡み合い、しっかりと騙されました(笑) 騙され方が気持ちよかったのと、 何より読後感が気持ちよかったのと、 それから人間の弱さ情けなさ、それゆえの愛おしさというか・・・ 人生なんて本当に不公平で、 運とかそういうものに左右されまくるんだけど、 ただひとつだけ公平なのはどんな人間もいつかは「死ぬ」ということ。 そりゃ、死の時期自体は公平じゃないけど死ぬことだけは確実で。 その時期を自分で1年後と決めたときに、 生き方がどんな風に変わっていくのか。 その変わり方でその人の品性がわかるような気がします。 どうせ死ぬんだからと投げやりにいい加減になる人もたくさんいるのだろうけど。 死ぬのがわかっているからこと生を大切にできるということもあるのだろうなと。 なんかいろいろなことを考えさせられました。 | ||||
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ドライな文体と物語が相まってグイグイと引きこまれる。その都会風の文体にやや青臭い心象風景が重なった序盤は少し鼻についたりもしたが、最後まで一気に読ませる筆力は見事。スタイリッシュだと言い切るには、まだ「若さ」や「濃さ」が邪魔しているように思えるが、言葉の紡ぎ方は好み(他作品は未読なので分かりませんが)。本書に「死」や「生」のテーマを見出すことにとくだん興味はなく、あくまで「読み物」としての視点で楽しめた。ラストの騙しのテクニックは古典的な手法だけれど、このクールな文体がミスリードをうまく誘ってる印象。佳作と呼んでいい作品。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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本多さんはやっぱりミステリーやサスペンスの人ではないね。 でも、よい意味で本多さんらしいストーリーで安心して見れる。 ある毒を主題に、人とは何か生とは何かを問いかけていく物語。 根底には優しさがある本多さんならでは。 | ||||
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本田孝好の作品は恋愛物ばかりだと思っていましたが、この本はミステリ要素もあって引き込まれました。 平凡で取り柄もない人間にはそれなりの人生の結果しかないのか? ラストに驚かされて読後感は良かったです。 | ||||
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