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悪の教典
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悪の教典の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全258件 181~200 10/13ページ
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セオリーどおりのオーソドックスなクライムものです。面白い。 上下巻のボリュームをさくっと読ませる筆力はあいかわらず。 上巻のサイコパス視点で書かれる部分が非常に面白い。 非現実的で癖のある主人公にはまれたら同じ感想を抱くのでは。 そもそもがサイコパスで理解できないが 実にくだらないことで不愉快になり あっさり人を手にかけてしまう主人公が小物で庶民的。 いつのまにかこのやばい主人公を応援している自分がいました。 ただこのタイプの主人公は主人公にはまれない限り 不快感しか持てないので確実に人を選ぶ作品でしょう。 下巻は生徒側の視点で書かれることが多いです。 上巻ですっかり主人公側に感情移入させられた後で生徒側に感情移入するのは難しい。 逆にしたほうが良かったのではないかとも考えたが 『悪の経典』というタイトルを見るとこれが正しいのでしょう。 しかしこの著者の作品は勝者になる人物が大体似ているので 愛好家にはこの人は生き残るだろうと容易に予想できてしまうに違いない。 そういうパターンも含めて楽しめる方向けです。 | ||||
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学園もののサスペンスホラー。 著者の作品を読んだのは初めてであったため、他のレビューにあるように前作との比較ができないが素直に面白かった。 前半部分では生徒から好かれている先生が、徐々に本当の正体を表してとても怖い性格の持ち主であるということが分かってくる。 上巻を読んで下巻を読まないことなどあり得ないストーリー展開の良さは他の作品も読んでみようと思わせるには十分だ。 | ||||
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上巻に続き直ぐに下巻を手に取り読み始め、最後まで一気に読了した。 下巻の後半は殺人シーンの連続であったが、殺されそうになった生徒達が知恵を絞って殺人鬼に抵抗する部分は読み応えがあった。 裏の顔を隠し持った善人ほど怖いものはないということを痛感した作品。 厳しいレビューが多いが私はお薦めしたいと思う。 | ||||
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子供のような好き、嫌いの感覚。それが極端になって邪魔なら殺人が普通になる。まさに我が道を突き進むサイコパスそのものでした。 ただ普通のサイコパスと違い天才的な知能が合わさることによってサイコパスの隠れ蓑になる。 ストーリー自体は単純でしたが、スピード感がありあっという間に読了でした。 ただ最後の生き残りの仕方は途中で先が読めたので、あんまりどんでん返し感はなかったです。 終わりが少し散漫でもうちょっと何か欲しい気がしました。 総合的には非常に面白かった。 | ||||
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「黒い家」を読んで以来、貴志祐介さんのファンなのですが、「新世界より」以降はなぜか未読でした。 今回、伊藤英明主演で映画化されたことにともない、読む本もなかったことから読んでみました。 6時間ほどで一気に読めるくらい面白かったです。 (というか私は本は一気読み派で、読み通せない本はめったに無いくらい。京極夏彦のサイコロ本でさえ読み続けた…) すみません。ネタバレありなので未読の方は以下読まないでください。 皆さんレビューで書かれているとおり、上巻は良かったです。 下巻で美彌をなかなか殺せない辺りで、感情の芽生えに蓮実が気がつくのかな?とか、いろいろと先を想像しながら読みましたが、ことごとく裏切られました(笑) 圭介や菱沼もあっさり殺されちゃったし。 どんでん返しもなくこんなにあっさり話が終わってしまい、蓮実が逮捕されてからのその後もほとんど出てこないので、下巻は、というより小説的に物足りなさがありました。 シーンごとは面白いです。こんなに大量に殺害しちゃう設定はあり得ないとは思いますが、それは読み手の自分がサイコパスではなく凡人だから思うことかと解釈。 主人公が蓮実だから結局限りなく黒に近く容疑をかけられても「平気」なので実行しちゃった。うまくごまかすことが最善であると言う曖昧さがサイコパスにはないんでしょうね。 ということで読後30分程度で納得できました。 これが別の登場人物が主人公であれば、「黒い家」のように先の読めない恐ろしさや恐怖が詰まった書き方になったのではないかな?と思いました。 蓮実にはもっと学園を支配し続けてもらい伏線の回収やぎょっとするような悪を続けて欲しかったので、下巻は☆4つですね。 | ||||
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物凄く面白かった。 しかしこの作品はホラーとして読んではあまり面白くないのではないかと思う。 美学も何も無い、自分勝手な、手酷い、外道行為。これは、そんな悪を楽しんで読めるという人間向きの作品だ。 まさに「悪の教典」というタイトルが示す通り。悪の教典が読みたい人が手に取るべき作品だ。 俺は読みながら、こんな悪い奴はすぐに酷い目に合い、追いつめられて行くのだろう。 そういう作品だと想像していた。 しかしこの作品は、そうではないのだ。 具体的にどうなるかまでは言及しないが、読んでいるうちにいつしか心の何処かでこの教師を応援してしまう。悪を応援するのが、この悪の教典である。 主人公の教師が天才のように描写されているわりに危なっかしい事(まあそれが面白さに繋がっているのだが)と、ラストが今ひとつだったので★4にしたが、とにかく魅力溢れる作品だった。 間違いなく人を選ぶけれど。 | ||||
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上巻はサラッと楽しく読めます。 下巻から一気にホラーです。正直、後半残虐な表現あたりは、ホラー慣れしていない私は少しキツかった… 上巻と下巻の内容に温度差を感じますが、普通に楽しめました。 強いて言うなら、ラストがもう少し、ハスミンの人間的なところを感じたかったから、物足りないような。 でも、ハスミンはそういう人だから、仕方ない。 相変わらず貴志作品は読ませる力が凄いですね。 手を止めず一気に読めます。 ホラーが苦手な私が唯一、読める貴志さんの作品。 この作品は「このミス1位」ですが、ミステリーとホラーの中間くらいです。 レビューでみなさんが辛口に書かれていますが、私は普通に楽しませていただきました。 他の貴志作品に比べて少し軽いタッチな感じもしますが、それはそれで良いのではないかと。 貴志作品を読んだことがない人でも入りやすいと思います。 でもトータルでは「クリムゾン」の方が好きかなぁ…個人的には。 | ||||
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タイトルから“Karn Evil #9”を連想したのだが、表紙には“Lesson of the evil”と書かれている。単なる偶然の一致かと思いきや、下巻でさりげなく関連を明らかにして来るのが嬉しい。ならば章立ても“1st impression”などとして欲しかったところである。ともかくもそのような理由で下巻中盤以降はキース・エマーソンのピアノの旋律が頭の中で鳴り響いていた。同じく「7弦ギター」という記述に対する予想も的中してその点で読み進めるのが楽しかった。 物語そのものは、徹底して「悪」を描くことに力点が置かれているが、しかし殺人の手口そのものに新味がある、というのではない。それどころかよくよく考えてみればどちらかというと杜撰であり、かつその場凌ぎな方法だという印象は否めない。多かれ少なかれこれらは露見したことなのではないか、と思われる。 むしろ面白みは方法ではなく、彼の「言葉」にある。言葉によって相手を騙し、懐柔し、陥れる、その言葉の巧みさであり、その言葉を紡ぐ本人の自信である。そしてそのように言葉によって相手を操れる理由とは当然のことながら、他者の心を「直接」読み取る手段が人間には与えられていないからだ。だからこそ物語の終わりにおいて、彼はあのような「最終的な」手段を採ることができるのだ。その前で司法も心理学もあまりに無力である。「穿った見方をするならば、主人公が「神」に言及する最後のくだりを書くためにこそ、上下二巻を費やしたと言うことも可能なのではないのか? それはともかく、最終章は必要だったのだろうか? | ||||
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恐ろしい小説です。なにが恐ろしいって、主人公のハスミンが、紳士ぶっているが最低のサイコ野郎(花京院)なのに、なぜか「魅力的だ」と思ってしまうところが。彼なりに終始一貫した論理に従って行動しているからなのか、知能と行動力がが異常に高い、サイコ・ダーク・ヒーローだからなのか…。 下巻の、学校を舞台にした大殺戮祭りは、もう震える手を抑えて一気読みです。このすべてが終わっていない、ラストの悪寒といったら…! この人間、ハスミンに、救いはあるのか? 衝撃の読書体験でした。山田風太郎賞、すごいクオリティですね。 最後に。上巻で、ハスミンが教え子を抱くシーンで、前戯になんと三時間もかけていて、男として尊敬しました。見習わなきゃ。 | ||||
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主人公をサイコパスにしたのは、著者がサイコパスに相当な思い入れがあるからわかりますが、肝心のストーリーがもうひとひ ねり、何とかならなかったのでしょうか。貴志祐介ファンとしては、ちょっと残念なので、星5つとはいきません。 貴志さんへの期待度高いので、もうちょっと頑張ってほしかったです。くやしい仕上がりです。 前半は、ぐいぐい引っ張られて、面白くて、わくわくしながら読ませてくれましたが、だんだん冗長になってきて、まさか、こ んな感じで終わっちゃうのかな……と思っていたら、終わっちゃいました。 でも、さすが貴志祐介さんです。それなりに楽しめますよ。はじめて読む方には、わかりやすいストーリーや人物設定が楽しめ ると思います。もちろん、買って損したということにはなりません。貴志ファンも、そうでない人も、読んでおきましょう。 | ||||
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貴志祐介は「クリムゾンの迷宮」で注目して「天使の囀り」でファンになって以来、全ての単行本を読んでいる。 「新世界から」でSFに挑戦したり、決して同じ場所に留まろうとせず、失敗してもいいから新しいジャンルを開拓しようとしている。 中には期待はずれの作品もあり、この作品もアマゾンでのレビュー評価はあまり高くないようだが、ぼくは楽しめた。 上下巻でけっこうな厚さの本作だが、二日間で読み終えた。ということは、それだけ退屈せずに、ぐいぐい読ませる何かがあったということだと思う。 最近は、つまらない小説は最後まで我慢して読まない。そういう意味では「面白い」作品だったと思う。 この作品はサイコパスものだが、前半は自分の生活環境を快適にするために邪魔な人間を次々と抹殺していく主人公の不気味な内面を描き、後半は「八つ墓村」のような大量虐殺を、狩る者と狩られる者の立場から描写している。 後半の大量殺人に至る主人公の心理描写がやや雑、という難点はあるかもしれないが、実際、追いつめられた人間というものはこんなふうに行動するのかもしれない。 とにかく「続きがどうなるのか気になって、つい読んでしまった」という吸引力を評価したい。 | ||||
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ネタバレしてます 三池監督で映画化されるとのことで読んでみましたが、面白かったです! とりわけ好きな俳優という訳ではありませんが、ハスミン=伊藤英明、「Good!Good!」でしょう!笑 伊藤英明という具体的な人物をイメージしながら読んだせいで、感情移入が過ぎたのかもしれませんが、主人公の犯行が見破られてしまったのが少しさみしいような気がしました。 些末なミスなど犯さずに、完全犯罪をやり遂げた結末も読んでみたかったですね。 ですが、捕まってからの主人公サイドの描写が一切なく、生き残った生徒の僅かなエピローグで閉められたのも、確かに安堵感がえられ、秀逸な終わり方だと思いました。 じわじわと続編に期待を持ってしまいました。 間違いなく読んで損はない小説です! | ||||
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辛口レビューもありますが、著者の作品が好きな方ならありだと思います。 ただ、この厚さはなんでしょう?文庫化するタイミングでもう一回儲けようって話ですかね? ひたすら分厚く、読みにくいです。 | ||||
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ハードカバー版で読んだ。 私的に一番評価したいのは、排除される敵としてサイコパスを扱ったのではなく、サイコパス側から800ページにも及ぶ長編として書き上げたという点。 これはなかなか出来るものではないと思う。 なぜなら、それは私たち非サイコパス者の回路が使えない事を意味し、著者がサイコパスでも無い限り、安易な文章を書く事は許されず、常に想像力と知識をフル動員した細心の注意が必要とされるからだ。 そのサイコパス者の回路を400ページを超える上巻でフリとして延々やる力量は感嘆すべきものだし、単にサイコパスの説明をする訳ではなく、エピソードとして描写して行くのも、エンタメ要素があって読みやすい。時折、われわれ非サイコパス者にも理解しやすい生徒たちの視点に代わるのも、一服の清涼剤としてサービス精神があって良い。 だがしかし、それでもある者は「リアリティがない」と眉を顰めるだろうし、自然主義リアリズムが一つの方法様式でしかない事を認められない(もしくは理解していない)太古の化石のような原始人は、「バーチャルでゲーム的感覚で書かれ」ているから、と理解を拒む。前者は著者の思惑の範疇だろうが、後者になるともうどうしたものか。サイコパスの世界観こそが「バーチャルなゲーム的感覚」だとこの本書から読み取れるのに。奇妙な話である。 サイコパス的な論理を表す細部も秀逸で、例えば40人目の最後の犠牲者が自殺してしまったシーンでのサイコパス教師蓮実聖司の内省。 しかし、自ら命を絶つ、生き延びる努力を放擲するというのは、現在の教育が抱える何か根本的な問題に起因しているような気がした。(下巻 第十章 P367) 散々生徒たちを殺して来たオマエが言うな、とツッコミたくなる笑えるシーンなのだが、この感情の飛び方はサイコパスの論理としては一貫しているのだろう。理屈としてはわかるが、普通、われわれ非サイコパス者はまったくピンと来ない。優れた細部だと思う。 しかし、こんな理解不能な者に対しわれわれはどう立ち向かえば良いのだろう、という問題提起を著者はしているとも言える。 それを顕然と示しているのは、生存者である怜花が、逮捕された蓮実がいつか自分を殺しに来るのではないか、と怯えるラストである。 この彼女の不安を完全に消し去るには、蓮実が死刑になるしかない。 無期懲役では脱獄の危険性があるし、仮にそれが到底不可能なものであっても、怜花の中では蓮実が脱獄し、自分を殺しに来るという想像的な怯えは残る。被食者は一生捕食の不安を残す。それこそが、理不尽では無いか? そう問いかけるラストとも言えるし、性善説に則った「人間は改心する」という「死刑廃止論」に対するアンチテーゼとして著者はメッセージを投げかけているのではないだろうか。 | ||||
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漸く読み終わりました。 ノベルスになったのに1冊にされてしまっているので、カナリ分厚く持ちにくく、何となくそれだけで、スピードダウンだったのですが、通勤途中では無く家で読んだらサクサクと。そうしたら引きこまれて止まらず一気です。 ネタばれ無しに感想を書くのは難しいのですが、結末はちょっと私は期待ハズレでした。全くどういう話なのかという予備知識無しに読み始めたので、以外な展開に驚いたのですが、ああいう風に結ぶとは。。。という感じ。 途中から話の方向性が全く変わった気がするのです。 でも、一読の価値はあるかも。本当は★3.5とか有ったら良かったんのですが。。。 | ||||
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主人公であるサイコパス教師が最高です。 セックスシーンとか発言とかがラノベっぽい中二病的な描かれ方をされているのですが、それが陳腐さには感じず見事な疾走感となって読む勢いに変換されていきます。 これでもかというぐらい人が死んでいきますが、不謹慎さとか道徳をかなぐり捨てて「フィクション」を楽しんだ方がいいと思います。 そういう意味では、それ系の洋ゲーが好きな人にはたまらないかも。 映像化に期待したいけれど、バトルロワイアルみたいに問題視されるのかなぁ・・・ | ||||
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一言でいうと、読みやすいグロテスクなホラー。 669ページとそこそこのボリュームです。 しかし、蛇足的な内容がなく、ハラハラドキドキさせる展開が終始続きます。 そのため、読み始めたら最後、確実にクギづけになります。内容が簡単で読みやすいということも、これに拍車をかけます。 他の方のレビューにもあるとおり、私も一日で読み終えてしまいました。 様々な意見があると思いますが、ここまで時間を忘れさせてストーリーに夢中にさせてくれる本も珍しいと思います。 ただ、ここまで突き抜けた話にするならば、物語の前半部分をもう少し増やし更なるグロテスクさを目差して欲しかったなとも思いました。 ホラー好きな方で、ある休日を現実を忘れて一日潰したい、物語に浸りたい! そういった目的ならば、この本ほどすぐれているものはありません。 読書を毎日、少しずつ楽しみたいと思って読むのには絶対向かない・・ | ||||
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とある熱血男性教師の学校生活を描いた小説です。 学校が舞台なのかーと読み始めて知り、 現代の少年少女の心の闇は?とか 学校が直面している問題は?とかが 深刻ぶって、そのくせ浅く描かれているのかと懸念してましたが、なんのこったい見事に徹頭徹尾超娯楽大作。 面白かったです。 前情報無しで読んだので、第一章の終わりには本当にぞーっとした… ヒーローの熱血教師を好きになれるかなれないかで、評価が変わるでしょうね。 熱くて真面目でカッコよくてちょっと抜けてるハスミンが、私は大好きでした(笑) 二部構成みたいな形になっており、メインは後半なんでしょうが、私は前半のノリで一冊いって欲しかったなあ。一章ごとにゲストキャラが変わり、ハスミンの熱血指導で事態が改善!みたいな作りが好きでした。連作短編集みたいな作りで楽しかった。 後半は…まあ華のある見所なんだろうけど…結構このパターン良く読むし… ツリーも大好きでした。もっと活躍して欲しかったなあー | ||||
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貴志祐介の作品は、「黒い家」「クリムゾンの迷宮」「新世界より」 そして、「悪の教典」に至るまで、設定も内容も様々な作品が多いが、 共通して言えることは、どの作品も知らず知らずのうちに、物語に ぐいぐい引き込ませる力があるということである。 「悪の教典」は、分厚い上下巻で構成されていますが、上巻で物語の 波に乗ってしまうと、下巻はあっという間に読み終わります。 読後は、決して気持ちの良い感覚が残るとは言えませんが、娯楽小説 としては十分に楽しめます。 題名も「悪の教典」ですし、カラスが表紙に描かれていますし、 下巻の表紙もおどろおどろしいので、気持ちの良い小説とは想像できない とは思いますが。。。 私は、「ガラスのハンマー」「鍵の掛かった部屋」よりも、こちらの 貴志祐介作品の方が好きです。 | ||||
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始めは一章ずつ二週間ぐらいかけて読もうかと思っていました。 ですが、物語の狂気的な魅力に引きつけられて、気づけば朝まで読み続けてしまいました。 ぜひ、何の前情報もなしに読んでもらいたい。 確かに欠点は探そうと思えば見つかる。粗もある。 けれど、今まで小説を読んできたのはこの作品に出会うためだったのでは、と思うほどの衝撃があった。 あらすじや、ネタバレありの感想や、ウィキペディアなどを見ずに、 己の感性だけでこの物語と向き合って欲しい。 狂っていると言えば、それまでだが、この人物の考えていることに共感できないかと問われれば、全面的に否定することはできない。 傑作です。それだけは間違いない。 | ||||
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