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悪の教典
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悪の教典の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全133件 121~133 7/7ページ
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貴志佑介の作品を久しぶりに手にしました。上下巻あり、かなり楽しみにしていましたが、がっかり。「黒い家」や「青の炎」を読んだ時の、恐怖や気持ち悪さ、またこの作家の新刊が出たら読みたいという期待が読後にありましたが、今回は、何も感じませんでした。たしかに、文章は読みやすいので、上下巻、かなり長いですが、2,3日で読めました。でも、内容が・・・ない。というのも、この小説の主人公、ハスミンの性格設定がいまいち、つかめない。天才的な能力をもっているとか、知能指数が高いとか、冷酷で共感性にかけるとか、文章で説明されているけれど、彼の行動がなんだか突拍子もなくて、ついていけない。こちら側が引き込まれるような魅力が全くない。この性格の薄っぺらさが、行き当たりばったり的な大量殺人を犯す。たしかに、大量に殺人をしたけれど、その思いつきもあまりにも幼稚で、超非現実なため、殺人を行っていく下巻では、全く恐怖感がない。ただ、とりあえず、一人ずつ殺していくだけを繰り返す。そして、結末も、やっぱりかという不完全さ。上下巻を読み切ったけど、なんともしっくりこない、後味の悪さだけが残りました。 | ||||
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小説の設定上は、好青年の仮面をかぶる高い知性の持ち主で狡猾かつ冷酷、という主人公像だが、読む限り、まったくそう感じられない。短絡的で行きあたりばったりの殺人。緻密な計画性がまったく感じられない。非常に雑。人間的な感情がないことを何度も強調するわりには、かなりの好色家でそれらの描写が多すぎるのも違和感。登場する生徒達もやたら数が多く、どいつもキャラ設定通りの会話をするだけで人間味に欠ける。上巻はそれでもスト−リー重視だったが、下巻に入ると一転しバトルロワイアルに突入。展開が非常に粗すぎる。明らかに映画化を意識して書いたと思われる。でも私は見に行きません。なぜ、これが「このミステリーがすごい」に選ばれたのか不思議。 | ||||
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何でもサイコパスにするのは安易ではないか、そう思うだけである。 サイコパスに行き着くために書かれた長いフリを読まされた私は カラスが登場したところでそれに気づかなかったことを 大いに恥じるものである。上下2巻同時購入は進めない。先ず上巻を読んでから。 | ||||
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ブランチで優香さんが今年一番の本に挙げていたので、早速購入して読みました。一気読みしたけど、ワクワクドキドキもなく、かといって胸が熱くなるような感動もなく・・・。主人公の殺人鬼ハスミンにひたすらイライラ。こんなに天才的なのに、何で高校教師なんかやってんだ?何でその小さな世界で王様になりたいんだ?一応アメリカでの挫折という答えも用意されているんだけど、むしろそっちの話を詳しく聞かせてほしい。そっちのほうが随分面白そうと思った。より非現実的だけど・・・。自分よりも随分弱い生徒相手に、人心掌握できたと喜んで悦に浸るハスミンがかっこ悪くてしょうがない。だから全然ワクワクしない。下巻後半、生徒対ハスミンの攻防はバトルロワイヤルを思い出しました。が、生徒が弱すぎ。というか生徒の作戦が不可解。島でもないのに、島より孤島にされて・・・。助けを呼びに、一斉に民家に駆け込めばいいのでは?というか菱沼・・・?え?なんで??柴原先生都合よく気を失ってくれてましたね?などなどツッコミ一辺倒。でも一番納得できなかったのは、圭介があっさり罠に落ちたこと。圭介大活躍で、ハスミンを最後倒してくれる展開だったら、痛快だったのになぁ。最後、ハスミン負けたくせに「次の戦いを始めている・・・!」とか刑事がアホっぽく驚愕するから、全然すっきりしない。長いけど、後に何にも残らない。結局、なんだったんだろう???って感じでした。うーん、優香さんとは趣味が合わないみたい。残念。 | ||||
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上下巻で800ページを超える小説ではあるけど、さすが毎月発行の連載本の内容であるだけに非常に読みやすくなってはいた。けど、これまでの氏の小説のようにいろいろな仕掛けが最後につながる風でもなく、普通の人間が起こす異常な世界ではなく異常な人間が引き起こす異常な世界であるからもう一つ入り込むことができなかった。しかも、下巻の展開はなぜこうなるかを積み上げることなく惨殺シーンが延々と続くだけであり、トリックは浅いもので、「あ、やっぱり」的なものであったから意外性もなく興醒めしてしまった。連載小説って発刊する前に手を入れておかないとやっぱりだめなんじゃない? | ||||
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この本の厚さですごく内容が薄かったので、期待外れでした。黒い家やクリムゾンの迷宮のような重厚感はない。ケータイ小説のような登場人物の上っらの薄い感情とハイテンションな行動力で、一気に読めても後に何も余韻が残らない。今回は時間の無駄。当たり外れの大きな小説家だなと思いました。 | ||||
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TVでオモシロいと言っていたので上下まとめて買いました。どれどれどうなるかなぁ、下に入ると・・・。木の葉を隠すには・・・ふーんこうなっくるのね。この主人公の設定がアレなので感情移入なんてできないのはしょうがないとして。学校で散弾銃で、これはちょっtあら、この人もあっさり死ぬのnあら、まとめて死んじゃlt何この人。ただのキラーマシーンになってる。過去の完全犯罪なども、捜査してる側の視点がほしかった。せっかく頭の良いハスミンが考えついたのが、こういう殺戮。逃げてる側も、あっさり見つかってやんのね。蓼沼も、引っ張るだけ引っ張って、あっさり撃沈。読んでるオレも、ある意味撃沈。 | ||||
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箍(たが)がはずれる。 とは、このことだろう。 それにしても、次から次へとよくここまで・・・・・・。ネタバレになりますので、ここまでしか書きませんが。 やはり自己本位の人間の末路とは、こうなるのであろう。 それにしても、それにしても酷い。 さらにあっさり用意していた答えしか出さない。なんともいいようのない。 しかし現代ではそれが起こりうるように思う。 著者がここまで書き切るには相当なエネルギーが必要だったように感じた。 | ||||
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貴志さんの作品は好きで全て読んでいますが、こればかりはダメでした。主人公の性格や設定、生徒たちの会話がギャルゲのように甘ったるく非現実的で、物語から完全に浮いています。とくに主人公は…物凄く申しわけないのですが、設定も性格も厨二病と紙一重。現代を舞台にした物語のはずが、異能系ライトノベルや鬼畜系エロゲのテキストを読んでいるかのような気分にすらなりました。貴志さんの作品の欠点として・学生(とくに高校生)のリアリティがない・女性(とくに主要登場人物)の描写がワンパターン・コメディシーンがまったくおもしろくないというのが挙げられますが、今作はそのすべてを含んでしまっていました。逆に言うと、大人の男性が主人公で、暗くよどんだミステリを書かせたら、貴志さんの右に出る作家はなかなかいないんじゃないかと思います。厳しい評価になってしまいましたが、けして駄作ではありません。ですが読み進める手が止まらなくなることは上下巻合わせても一度もありませんでした。これは貴志さんの作品では初めてのことです。また『黒い家』や『クリムゾンの迷宮』のような、文庫1冊でもズシリと読めるミステリを書いていただけることを切に望みます。 | ||||
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TVで司会の優香さんが「下巻は3時間で読んだ!」と絶賛していたので購入したものの、長い!!後で「新世界より」と同じ作者と知り、なるほどと思った。確かに「新世界より」よりは読みやすい文章、それにしても長すぎる!このエピソード要らないのでは?という所が多い気がした。作者はインタビューで、「過去の猟奇殺人の本を色々読み、サイコキラーの性格の共通点を探した。」と言っているが、そのせいで主人公{蓮実}の人格が一定しないのかと思える。何より本の帯にある「俺には感情が無いらしい」というのは全く違うじゃん!表紙のカラスもそれ程伏線がある訳ではないし。(そこがいいと言う方も有り)続編に期待してしまう。やっぱり長いのでしょうが。それにしても「キ●●●」が分からなかった。 | ||||
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過去の作品と比較するとあまりにもクオリティが低い。筆力だけで読むことが出来ますが、内容の陳腐さや発想の弱さが全体から見えます。貴志祐介という作家はこんなもんでは無いと信じている。好きな作家だからこそこの作品には星1つをつけようと思います。 | ||||
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貴志の本と言うだけで、内容をほとんど知らず、購入した。面白くないかどうかと言えば、面白い。ゆっくり読もうと思っても、結局目が離せず、1日で読み切り。しかし、その面白さは小説に求められる静かな深い感動ではなく、気晴らしのアクション映画のような、見た後に軽く後悔するような、飲み会での哄笑のような、そんな面白さでしかなかった。話の切り出しに登場した表紙のカラスと北欧神話のエピソードも物々しい印象を残しただけで、完全な尻切れトンボ…。これほどまとまりを欠いた筋立ては、最近読んだ本ではちょっと見当たらない。思いつきがまとまらないまま、次の奇抜な思いつきが現れる感じで粗と雑のみがたらたらと続くというのが正直な感想。これが下巻で一層強くなるのだから、痛い長編小説であった。貴志の本ということでなければ、間違いなく下巻は買わなかった。他の三つ星レビューも、よく読めば実質一つ星。貴志の著作の中では最低だが、他の作家と比べれば、まず3つ星はくだらないということか。しかし、あくまでも貴志に対する感想として記すなら、過去最低の出来栄えであり、星は一つしかつけられない。 | ||||
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10年来のファンです。久しぶりの長編なので期待しすぎだったのかもしれません。これまでの作品と変わらず一気に読めたので、話自体は面白かったと思います。しかし・・薀蓄のために登場人物が動かされているような感じを受けました。過去の作品では薀蓄がアクセントとして利いていたため、話中のイベントにリアリティを持たせる役割を果たしていたと思うのですが、薀蓄が多過ぎてかえって現実味が希薄になってしまい最後まで話に入り込めませんでした。また、薀蓄→殺人→薀蓄の高速ループが続くため少し疲れてしまいました。同じ理由でメリハリを欠いていた点も少しつらかったです。登場人物が多すぎたのかも。次回作への期待が一段と高まりました。 | ||||
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