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悪の教典
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悪の教典の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全133件 41~60 3/7ページ
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貴志祐介の不思議な世界が好きで初期の作品から読み続けていますが、本作には持ち前の不思議な世界は無く、ただただこの様な学園を舞台にした猟奇的な世界も書けるんだよとグイグイ読者に迫る感じがして好きになれませんでした。著者に敬意を表して最後まで読みましたが、晨光学院町田高校に来る前に30人を超える殺人を起こしていて普通にしていられるなどあり得ないことです。女性蔑視の書きぶりは、相当に反発を得るのではないかと思います。下巻のスリリングな展開の中でも、出口が豊富で建物が大きい高校を舞台にして、ひとりで制圧できることなどあり得ません。読んでいても逃げるチャンスはあるよねとついつい思ってしまいます。防火設備が動いているのに、機械警備が行き届いた体制の中で、警備員や警察官が30分以内に駆けつけないということなどもあり得ません。創作の世界なので何でも有りなのだろうと思いますが、感情移入は出来ませんでした。貴志先生にはこの様な世界でなく、元来の不思議な世界で読者を魅了して欲しいと思います。貴志作品は魅力的ですが、是非別の作品から読み進めて欲しいと思います。 | ||||
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「新世界より」、「天使の囀り」や「クリムゾンの迷宮」などの奇想天外なエンタテイメントを期待するとガッカリです。主人公蓮実聖司教諭の異常性など驚く部分もありますが、基本設定は学園のミステリー、クライム小説。防犯カメラが多く設置され、それらの分析方法も進んでいる現在では、蓮実聖司教諭の行動は全く隠し切れない、設定に不信感を抱いてしまいストーリーに入り切れない感じがします。 | ||||
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個人的には貴志先生の作品の中で、二番目に面白くない作品でした。悪い点をいくつか挙げると、 まず、この作品には無駄が多いです。蓮見の過去の話はほとんど本筋に絡まないし、序盤で退場した人物が意味もなく再登場するし、伏線を張るだけ張って回収しないしで読んでて頭に疑問符が浮かぶばかりでした。 次に、作品自体の方向性、主人公である蓮見の目的が不明です。蓮見が学校を支配して何がしたかったのか、まるで分かりません。前述した通り、途中語られる蓮見の過去もストーリーには何ら影響を与えません。結果的に作品そのものの方向性が定まっていません。 最後に、蓮見は今まで数十件もの完全犯罪を繰り返してきた知能犯という設定が崩壊しています。物語中盤までの犯行には、確かに目を見張るものがありました。ですが、中盤以降の、彼の動きは粗末極まりないものでした。彼の犯行を裏付ける証拠品を簡単に見つけられるわ、殺人の手法はなおざりで結局未遂に終わるわでつっこみを禁じ得ませんでした。 僕は貴志先生の作品を何作か読んできましたが、この作品からは「黒い家」の身も凍るような恐怖も、「クリムゾンの迷宮」の死と隣り合わせの緊張感も、「新世界より」の目を背けたくなる生理的嫌悪感も感じませんでした。 はっきりいって、この作品は話題性だけで成り立っています。 | ||||
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上巻までは楽しめたんだけど、下巻が・・・。 上巻はサイコな主人公が本性を隠して生徒や同僚教師の心に入り込み、 信頼を得ていく様子に「みんな騙されんな!騙されんな!」とハラハラしたのに、 下巻で殺人がはじまると一気につまんなくなります。 物語のいちばんの見せ場にきて、 本来ならこっから面白くならなきゃいけないのに、そこからつまんなくなっちゃダメでしょーーー。 読み進めるほどに、読む意欲がどんどん下がっていくのをしっかり感じます。 上巻でワクワクしたあの気持ちを返して!と言いたい(-_-;) 生徒たちもなぜかすべて主人公の都合のいいように動いていて、いくらなんでもそりゃないだろう・・・。 広い校舎のいろんなところに1クラス分の生徒がいて、それを確実に全員殺していくなんて無理でしょう。 小学生ならまだしも、相手は高校生ですよw 貴志さんのわりにとても安っぽく感じ、期待値が高かった分、余計に残念でした。 | ||||
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大石圭さんとかだったらもっと面白く、もっとグロく、もっと怖く書いてくれそう 内容があるようで実際は駄文が多いと感じた 上手く纏めれば一冊に出来る内容だと思う | ||||
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下巻の途中までは主人公の異常さが徐々にエスカレートしていくスリルがありましたが、 おそらく本作のメインであろう大量殺人のシーンは、かえって醒めてしまいました。 被害者一人一人の描写に人間性が乏しく、あったとしても押しつけがましく、やっつけ感すらありました。 残酷な描写を求めているわけではありません。 このジャンルは普段ほとんど読みませんが、小説に関して言えば、恐怖ってやはり数より質だと思いました。 | ||||
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前編だけ読んで面白くなかったので後編は未だに読んでいなかったのですが、後編だけ読んでいないのは気持ち悪いので最近読みました 貴志祐介先生の小説の持ち味は、人間の嫌な面を描き出し、不気味さや恐怖を読み手に与えるだけでなく、最後にはその小説の核となる問題を提示してくるといったもので(私はそういう風に受け取っています)、そこが私が貴志先生の小説を好きな理由です 特に「新世界より」での「人間とその他の動物との違いはどこにあるのか」、「高い知性をもっている人間の残酷さ」という問題はとても考えさせられるものがありました ですが「悪の経典」は主人公がひたすら虐殺を繰り返しているだけで何とも内容の薄いものでした サイコパスの不気味さは伝わってきましたが「黒い家」の方が同じサイコパスをテーマにたホラーとして面白いですね その上トリックもチープで驚きも無かったです ただ最後の締め方は「クリムゾンの迷宮」を彷彿とさせ、非常に秀逸でした これを読む方は貴志先生の実力はこんなものではないことを伝えておきたく書かせてもらいました | ||||
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賛否両論の中でも比較的評価が高いと思って読んだのだが、まるでB級、いやC級ホラーにがっかり。前半は宮部みゆきの「模倣犯」的な異常者ストリーかと期待するも、後半は多くの方が評している通り人を簡単に殺し過ぎる。そこにストリーは無い。読んで後味の悪い小説だった。 | ||||
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上巻はまぁまぁ面白かったけれど、下巻は「何やってんだこいつ」というような感じでした。(少しネタバレになるかもしれませんが、)天才だったはずなのに、数人を生存させてしまうし、衣服を片付けようとしないし(絶対、硝煙反応出るだろ)、避難訓練出ていたはずなのに、自動体外式除細動器(AED)の機能のこと忘れてしまってるし・・・、挙げたらキリがありません。天才なら沢山の選択肢を思いつくんじゃないのかな。生徒達も、信じすぎです。パニックに駆られたら、真っ先に昇降口を目指すでしょう。いろいろな理由で、☆2つとさせていただきました。 | ||||
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主人公は生まれながらの悪の天才って事なんだけど、高校生の心をガッチリ掴んで満足げだったり、女子生徒に手を出した事が原因で行き当たりばったりで大量殺戮したり、なんだかなぁって感じ あと、自分で考えた必殺技に名前つけてるとかもうギャグだろ | ||||
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サイコパスという言葉をあまりにもただ一点に対して使い過ぎてそれ以外がもう笑えるような内容にしちゃってる、というのが評価の分かれる点かなと。 特に黒い家でのこの人の言うところのサイコパスをわりとそのまんま持ってきて主題にしたような話なので根本的にほぼ同じなんですよね。 たしかに警察官はサイコパスに対して無力だしこれからも警察は被害者を見捨てて周囲の人々の安心を作り上げるための組織であり続けるのは間違いない。 もちろん精神科医はサイコパスに診断をつけて殺人者を世に再排出するシステムとして永遠に稼働し続けるのも間違いない。 が、それがどうしたというのですかね。 だから怪物化したサイコパスがなんか笑いにしかならないんですよねぇ。 | ||||
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古本チェーンで二百円だったので買って 読みましたが、定価なら相当きつい買 物でしょう。花村萬月氏のイグナシオ のほうがマシに感じます。若い書き手 が今のコトバで書けばもっとコワくな るのかもしれませんが、大人が無理し てモンスターを考えた感が文章からも 透けて見えます。このテの話はやはり ノンフィクションには勝てない気がし ます。サカキバラに代表される危険な 人物が連想されましたが、やはり、 事実は小説よりも奇なりということ が結論になってしまいます。 | ||||
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グレムリンの迷宮やガラスのハンマー、天使の囀りなど、過去の作品と比べると格段に劣化している。 最後の秘密やアクノキョウテンは何なんだ?こんなものを載せる時点でセンスと技量を疑う。過去の作品はゴーストライターが書いていて、この作品こそ著者の本来の力量だと言われても全然驚かない。それくらいつまらない。 | ||||
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自称"天才"の主人公蓮実が学校を舞台にして次々と人々を手にかけていくのですが、 自称"天才"なだけあって納得しがたい(稚拙な)言動の数々が目に余るし、厨二病丸出しで全然"悪"になっておらず、ただただ痛々しいです。 その他の登場人物の言動も完全に物語の都合によって操作されていて、全く現実味がありません。 この方の小説は、「黒い家」と「青の炎」に続いて3冊目でしたが、本当に同じ著者が書いたのか疑いたくなるくらいでした。 一気に読ませる力だけはあると思いますが、スルーするのが無難かと思います。 もっと上質な小説はいくらでもあると思いますので。 | ||||
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映画化されるほどおもしろくない。 人物設定や背景にも現実味がない。スリルもない。 | ||||
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単に殺人しただけ。 背景の深堀もない。シューティングゲームを小説にしただけ | ||||
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上巻では「いい教師」の仮面の奥でそれなりに頭を使い、巧みに学校をコントロールしてきた蓮実でしたが、 下巻ではドジを踏んでいよいよ立場が危うくなりはじめ、自らの罪を隠蔽するために殺人を繰り返すという負のスパイラルに陥ります。 そして、追い詰められた挙句「そうだ!みんな殺しちゃえばいいんだ!」と気持ちいいほど単純な結論を下して散弾銃片手に大暴れ。 アメリカの名門大学を卒業して国際金融界で活躍したエリートがこのザマです。 知的なサイコパスという設定はどこ行ったんでしょうか。涙が出そうになりました。 さて蓮実センセー、銃を何十発も撃つ計画なのに耳栓を忘れて難聴に苦しんだり、止めようとする教師にボコられまくったりと安定のドジっ子ぷりでしたが、 傷だらけになってもめげずに生徒を撃ち殺していきます。 何かにひたすら打ち込む(撃ち込む?)男の姿は魅力的なものです。 死体から血がシャワーのように出てくるのを面白がってたのに、途中で飽きて立ち去っていくシーンや、 寒い冗談を言って自分で勝手にウケてるシーンはツボでした。 蓮実の奮闘っぷりを微笑ましく見守っているうちにあっと言う間に読了。 ネタバレになるので結末は伏せますが、黙ってひたすら撃っていればよかったのにぺちゃくちゃしゃべっていたのがいけませんでしたね。 生徒に「ダイ・ハードを見てないのか?」とのたまっていましたが、あなたこそゴルゴ13見てないのか?と言いたい。 それと最後のおまけみたいの、貴志さんには大変申し訳ないのですが、蓮実のダジャレ以上につまらなかったです。無くてよかったですね。 この小説はギャグだと思って読めばなかなか秀逸です。ミステリーだともホラーだとも思えませんが。 | ||||
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映画などで話題なのでKindleで読んでみた。結論を言うとひさしぶりに買って損した本だと言える。何の深みもないし、設定も稚拙。下巻の後半は無辜の高校生達を単純に散弾銃で殺戮していくシーンだけが続く。ナゼこんな小説を映画化しようと思ったのか判らない。話題性だけを狙ったどうしようもない三流小説家と三流映画関係者の作品だと思う。 | ||||
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と思ったけど 期待しすぎたか? 少々肩すかしの感。 設定とか 面白いとは思うのだけど、 なんだか、人を殺す描写がす安易? みんなあっさり死んで行くので 命の一つひとつがやすっぽく感じられ。 その辺を薄くすることで モンスター教師・ハスミンの共感性のなさ=残虐性を 表現してるんでしょうか? でも一般の人の感じ方=悲惨・残虐・悲壮 などを描かないと、モンスターキャラが たたないのでは? 全体あっさりしてしまい 悪=ハスミンの魅力が薄れてしまっていると思います。残念。 あとなぜ、こんなに人気があるのか?がよくわからない。 途中で昔から天才的だった、ということになっていますが 前半で、もっと底知れない感じを表現していれば、 得体の知れない恐怖、というのがもっと楽しめるのにな、と思いました。 (読んだ印象ではソツなくこなす普通に優秀な人) だから、ハラハラとか、ドキドキがもう一つ。 だいたい想定内な感じ。 不気味な味を醸していたナイスなキャラの もう一人のモンスターもあっさりいなくなるし。 (もっと活躍してよー) 消化不良気味。 ダーッと読めて、一応楽しめます。 が、期待はしすぎない方がgood。 後半盛り上がるかもしれません。 下巻に期待。 | ||||
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上下巻いっきに読みましたが、読書後の感想は正直に言って「読まなきゃよかった」です。 あとがきに「恐ろしくも美しい話」、主人公のサイコキラーは「絶対ヒーロー」「愛さずにはいられない」と書いてありましたが、首を傾げざるをえません。 なんでも上手くこなす頭脳明晰の主人公は自分の欲望を抑える事も出来ず、そのせいでちょっとしたミスをおかしては人を排除したり殺したり、しまいには虐殺です。それがサイコだと言われても安易に感じられて「俺たちに出来ない事を平然とやってのける!そこにシビれる!憧れるぅ!」とは感じないのです。恐ろしくもないし美しくも感じない、ただただ嫌悪感のみがわいてきます。 自分の趣味に合わないだけかもしれませんが、「このミステリーがすごい」の1位というのが不思議です。ミステリーだと思って手に取るのはやめた方がいいですよ。 | ||||
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