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死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~
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死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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シリーズとしての3/6作目。 そして個人的にも前作『舞面真面とお面の女』に続く3作目の「野崎まど」でもある。 3作目にして完全に「野崎まど」の筆致に飼い慣らされた僕(やつがれ)の感性は、ページを捲りその文字に目を這わせた瞬間から、すっかりとその“世界”に入り込んでしまう。 そして入り込んだ先に見えた世界は…… 確かに僕自身3作目にしてそれなりに「野崎まど」の“手口”に慣れてきたとは感じていた。でも「奇才」の「奇才」たる所以は、早々容易く手に取れるほど浅はかな訳ではなかった、ということを今作では身を以て体感、楽しむことが出来た。 余り詳細に触れてしまうと、肝心要折角の“仕掛け”に手をかけてしまうことになりそうなので、程々にしておくが、兎に角「笑わせて」貰った―それはそれは色々な意味で……。 シリーズ3作目だからこそ、理解し得る「面白さ」ってことで納得も出来る一方、“シリーズ”と謳われているからこそ、今後の展開に対する期待を込めた“疑念”もまた生まれてくる。 最後のページを捲るまで、そんなことは思いもよらなかったし、捲ったからこそ芽生えもした。そんな作品だ―とまぁ、僕は勝手に感じている。 | ||||
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奇想系のミステリ。軽く読めるお話として楽しめました。 ただ、他のかたもおっしゃっていますが、私もオチは早く読めてしまったのが残念でした。 予想を超えた展開が来てほしい、という期待を強く持ちすぎてしまったのかもしれません。 | ||||
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"『自分が学ぶ事と相手に教える事は直結しているんです。インプットとアウトプットの無限の繰り返し。それが教育の本質であり、同時に教育の限界でもあるのだと、私は思います』"2010年初版、2019年新装版となる本書は女子校を舞台に『不死と教育』の限界を考察する『アムリタ』シリーズ第三弾。 個人的には【[映]アムリタ 新装版】から始まるシリーズを順番に最後まで読んでいこうと『舞面真面とお面の女』に次いで、手にとりました。 さて、そんな本書は【大学だけがない】幼稚園から高校までを揃えた名門女子校『私立藤凰学院』に新しく勤務することになった生物教師"伊藤"は、ある日『この学校には、永遠の命を持つ生徒がいる』という噂話があることを同僚や生徒から聞くのですが。荒唐無稽な話だと一応は【考察するも切り捨てる】彼の前に、本当に『死なない生徒』と自称する識別組子(しきべつくみこ)が現れて。。 まず、これまで読んできたシリーズでも感じたことですが。本書でも設定や登場人物たちは、良くも悪くも【どこか虚構的、アニメ的な印象】なのですが。掛け合い漫才のような会話で進んでいくので【とにかく読みやすく】一気に読み終えることが出来ました。 また本書で明かされる『永遠の命』の正体は【流石に無理があるように感じました】が。いかにも平和な学園ものといった物語に【異様な出来事、超越的な存在が突如あらわれる】本シリーズ。やはり魅力的だな。とあらためて。 | ||||
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『[映]アムリタ』に続く6部作3冊目。 教育についてライトなテイストで書こうとしたと思われる作品。 結末自体は読めるけれど、学園コメディものとして面白く読めたかな、と。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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会話がコミカルで面白くて漫画みたいにスラスラ入ってきます。まさにライトノベルって感じのような。 それでいて若干哲学的なところもあって楽しいです。 全体の雰囲気とキャラと結末とで2シリーズで一番好きです。 | ||||
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永遠の命を持つ生徒がいるという噂の藤鳳学院に教師として転任することになった主人公。 ある日、学校の生徒である識別組子に「自分が永遠の命を持っている」と打ち明けられる。 しかし、その翌日に識別組子は何者かに殺される… というストーリー。 この本のテーマは「永遠の命とはなにか」といったところでしょうか。 不死とはどういう存在なのか、それが物語の鍵になっています。 もし記憶というメカニズムが解明され、信号化できるようになれば今作のトリックも可能になるのかもしません。 そういう意味ではミステリー、いや、やっぱりファンタジー。 そんな感じで今作も楽しませていただきました。 なかなか面白かったです。 | ||||
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野崎作品で最初に引っ掛かった作品。 「生ける屍の死」みたいな作品?と思いきや・・・ではありまして。 ここまでの野崎作品同様、純然たるミステリーではありません。 犯人もすぐに割れますし。 こんなことするヤツはおらんだろ?とは思いつつも、 現在出来る不死(≒知の継承)をする唯一の方法がこれなのかも。 その意味では、よくこんなこと考えついたものだと感心します。 さらにこれに”ホンモノ”を対峙させるとは・・・。 簡単に首をハネた理由も明快ですね。 だって、相手もそうなら、どんな結果になるかよく知っているのですから。 今作いちばんの肝は、四角形と五角形の間のカタチってヤツだと思う。 この概念だけで、なんか説得力が増す。 | ||||
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女子校に赴任した生物教師伊藤は、同僚から「この学園には不死の生徒がいる」という噂を聞く。 その本人・識別組子が姿を現した。何を聞いても笑みを浮かべながらはくらかす彼女だったが、数日後何者かに殺されてしまう。 話がどこへ向かっているのか、まったくわからない。謎とサスペンスで盛り上がる。 不死の正体には驚いたが、あまりの異様さに納得しかねる。不自然すぎないか。 識別殺しの真の動機は、思い切りユニークだ。捻りを加えた二段オチの結末に唖然とする。 アンバランスだが、魅力的な異色作には違いない。 | ||||
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読んでいく最中、「あれ?ここってもしかしてこういうこと?」とか思い、 最後の方で「ああ!やっぱりそうか!」となり、 最終章で「は!?そんな予想までできるか!!」となる作品ですね。 | ||||
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なかなか深い。 でも、ノリはあくまでラノベ。 展開も結末もラノベ。 肝心なところは闇の中。 結局のところはミステリではなくファンタジー。 もっと本格的な世界で野崎先生の物語を読みたいと思うものの、この世界だからこそ、この荒唐無稽なお話を至極まじめに展開できたのかもしれないとも思ったり。 この作者が、手綱を緩めてラノベに来たのか、自分の居場所だと考えて突撃してきたのか。それが、私に残った謎でした。 正直、物足りない。 でも、一気に読んだ。 文句は言えるけど、確かに楽しんだ。 でも、だからこそ肩透かしなところもあったり。 良いファンタジーだったと思います。 | ||||
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死なない生徒の正体が視点が新しいです。 この作者は作品によって文体も変える器用な方ですが、なかなか読み応えがありました。 | ||||
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テンポ良い文体と軽妙な会話のおかげでサクサク読める。 序盤はミステリー。中盤は若干オカルト。最後はSF? 「永遠の命」の仕組みは予想外だったので面くらい、最後の最後で「本物」と「偽物」云々という話になって、もはや理解不能状態に。発想がすごいなあとつくづく感じる。 | ||||
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読後にほんのり温かいものが残るのが、著者のマジックです。 学校で殺人事件が起こる話は嫌いです。でも「死なない生徒」というから大丈夫かと思い、読みました。結果、登場した「死なないはずの生徒」は無惨に殺されてしまい、知らない人も残酷に殺されたようだし、犯人もむごたらしいことになり、私は騙されました。とてもがっかりなはず、なのに「マジック」です。エンディングで、したたかな死なない女子生徒が、純朴な生物教師・伊藤先生を認める部分で、殺された生徒も少しは救われた気がしました。そして最後の4頁のどんでん返しのおまけは、もう一人救って軽くしたのか、まだまだ怖いよと脅したのか、どちらでしょう。 「不死とは何か」の考察や設定に、学ぶこと教えることの意義が深く絡んでいて、読み方によっては世の教師諸君を勇気づける書かもしれません。ある意味で「教えるとは命を永遠につないでいく行為」だということです。著者は学校が好きなのかな。 前半は新任教師の周りの学園生活が楽しく描かれ抱腹絶倒な部分もあります。電車の中で読んでいて笑いを抑えられずきまりの悪い思いをしました。そんな中に後半の事件への布石が隠されているわけで、この著者らしい、よく巧まれた小説です。 ところで、死してなお他の体でよみがえる「非Aの世界」のギルバート・ゴッセンを思い出したのは私だけでしょう。 カバー袖の著者自己紹介がブラックジョークで危な楽しい。 | ||||
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化物染みた、あるいは本当に化物であるヒロインを過去二作で描いてきた野崎まどの三作目です 「アムリタ」では能力と発想が化物じみた人間をヒロインとして据え 「お面の女」では本物の化物をヒロインに据え 今作では遂にこの二者を対決させるに至りました 「死なない生徒」の噂が盛り上がるでもなく消えるでもなく生き続ける学園に就職した教師が主人公です 彼が「死なない生徒」の永遠の命の秘密に迫るまでが第一のどんでん返し、そしてその秘密に迫ろうとした原因が 第二のどんでん返しになっております。前作の「お面の女」では第一のどんでん返しから第二のどんでん返しまでの 展開が早すぎていささか慌ただしさを感じさせた部分もありましたが、今回はそれなりの尺を取っております。 しかし展開の速さなんてのは野崎まど作品を読む上では些細な問題ですな。 今回も本当の肝である底の知れないヒロインをじっくりと描いてくれております。 その上で「本当に怖いのは発想と能力が化物じみた女」なのか「本当に化物である女」なのか突き付けてきます この二重の化物構造で前二作で感じさせてくれたジワ〜ッと薄気味悪さが湧いてくるラストを今回も成功させてます 野崎作品に「化物」と「薄気味悪さの残るラスト」をお求めの方は是非手に取られるべきです | ||||
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「死なない生徒殺人事件」「小説書の作り方」に次ぐ2冊目の読書になります。 野崎まどさんの作品は、登場人物が特徴的に描かれていて時間を忘れて読書に没頭してしまいます。 また、結末がわかっても面白いく読める本です。 他の野崎まど先生の作品も読みたくなりました。 | ||||
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最後の最後のオチは別として、犯人と永遠の生命については話後半でわかっちゃいました(多分、この手の作品をいくつか読んだことがある人には、すぐにわかっちゃうと思う)。『小説家の作り方 』、『[映]アムリタ』そして本作の順に野崎氏の作品を読ませていただきましたが、登場人にマンネリ化を感じるものの、それまで楽しく安定して読めていましたので、少し残念。ですが、ボクはこの作家の世界が好きです。 | ||||
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これまで野崎まど先生の作品を読んだことある人には 「これもちゃんと野崎まどだよ」と言えば どんな雰囲気の作品かわかってもらえると思います。 読んだことない人に説明するなら 著者の独特なリズムの一人称文体で書かれる ポップなミステリといったところでしょうか。 教科書的な意味ではない、文章の読みやすさがあります。 内容は女子高に就職した主人公(男)が、その学校には死なない生徒がいる、 といったいわゆる学校の怪談的なうわさを聞いて 実際にその生徒に会い、不死の謎に迫っていく・・・という内容です。 良かったところは、ちゃんと不死の一つの形を見せてくれたことや 学校で、教師という要素もしっかりと混ぜ込んできてるところです。 またこの作品を気に入っていただけたかたは 先生の他の作品もおすすめです。 | ||||
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死なない生徒 の 殺人事件と言う矛盾するタイトルに惹かれて購入。いちおうミステリになるのでしょうかね。主人公が教師でまあ大人なので対象年齢が高いらしいメディアワークス文庫ならではの主人公ですね。文章は軽妙で読みやすいし、好感の持てる主人公だし、登場キャラもよく立ってるしでかなり楽しめました。最後のどんでん返しも、「おおっ」と唸らされました。全体に軽くコメディタッチなので、むしろあの犯人のキャラにはゾッとしましたね。でも不死を題材に使っているのだからもう少し、考察とか入れて知的好奇心を満たして欲しかったなぁ。衝撃のどんでん返しの割に説明があっさりしてるもんな。ヒロインの秘密も巧く使えば続編も作れそうな面白い設定ですが、さて。メディアワークス文庫はイラストねぇからなぁ。萌えにくいわ。お高く止まってないで頼むからイラスト入れてくれ。この作者の作品は初めてだけど楽しめたので他も読んでみよう。 | ||||
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可能かどうかは別として、「不死とは何ぞ?」に対する答えを提示しているのは良かったです。ただ、この答えを見せるならば「自己と他の境界」や「情報のフィードバック」についてももっと言及してほしかったかな。(不死へのアプローチの講釈部分で触れかけていたので、余計に勿体無いと思いました)また、女子高に就職した男性教師が主人公・・というのは個人的に嫌いなシチュエーションだったのですが思いのほかサクサク読めました。この作家さんの文章にある独特の間が心地良かったのと、上記シチュエーションにありがちなテンプレ展開がなかったのが読みやすかった要因だと思います。「広げた風呂敷は絶対に畳め!」といった方以外には、大体オススメできる作品ではないでしょうか。興味があるようでしたら、一読する価値はあると思います。 | ||||
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