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死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~
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死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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テンポ良い文体と軽妙な会話のおかげでサクサク読める。 序盤はミステリー。中盤は若干オカルト。最後はSF? 「永遠の命」の仕組みは予想外だったので面くらい、最後の最後で「本物」と「偽物」云々という話になって、もはや理解不能状態に。発想がすごいなあとつくづく感じる。 | ||||
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タイトルにひかれて買ったのですが程よい長さで楽しめました。 ただし、ミステリを読みなれている方には物足りないかもしれません。 世にも奇妙な物語などがお好きな方におすすめです。 | ||||
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読後にほんのり温かいものが残るのが、著者のマジックです。 学校で殺人事件が起こる話は嫌いです。でも「死なない生徒」というから大丈夫かと思い、読みました。結果、登場した「死なないはずの生徒」は無惨に殺されてしまい、知らない人も残酷に殺されたようだし、犯人もむごたらしいことになり、私は騙されました。とてもがっかりなはず、なのに「マジック」です。エンディングで、したたかな死なない女子生徒が、純朴な生物教師・伊藤先生を認める部分で、殺された生徒も少しは救われた気がしました。そして最後の4頁のどんでん返しのおまけは、もう一人救って軽くしたのか、まだまだ怖いよと脅したのか、どちらでしょう。 「不死とは何か」の考察や設定に、学ぶこと教えることの意義が深く絡んでいて、読み方によっては世の教師諸君を勇気づける書かもしれません。ある意味で「教えるとは命を永遠につないでいく行為」だということです。著者は学校が好きなのかな。 前半は新任教師の周りの学園生活が楽しく描かれ抱腹絶倒な部分もあります。電車の中で読んでいて笑いを抑えられずきまりの悪い思いをしました。そんな中に後半の事件への布石が隠されているわけで、この著者らしい、よく巧まれた小説です。 ところで、死してなお他の体でよみがえる「非Aの世界」のギルバート・ゴッセンを思い出したのは私だけでしょう。 カバー袖の著者自己紹介がブラックジョークで危な楽しい。 | ||||
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化物染みた、あるいは本当に化物であるヒロインを過去二作で描いてきた野崎まどの三作目です 「アムリタ」では能力と発想が化物じみた人間をヒロインとして据え 「お面の女」では本物の化物をヒロインに据え 今作では遂にこの二者を対決させるに至りました 「死なない生徒」の噂が盛り上がるでもなく消えるでもなく生き続ける学園に就職した教師が主人公です 彼が「死なない生徒」の永遠の命の秘密に迫るまでが第一のどんでん返し、そしてその秘密に迫ろうとした原因が 第二のどんでん返しになっております。前作の「お面の女」では第一のどんでん返しから第二のどんでん返しまでの 展開が早すぎていささか慌ただしさを感じさせた部分もありましたが、今回はそれなりの尺を取っております。 しかし展開の速さなんてのは野崎まど作品を読む上では些細な問題ですな。 今回も本当の肝である底の知れないヒロインをじっくりと描いてくれております。 その上で「本当に怖いのは発想と能力が化物じみた女」なのか「本当に化物である女」なのか突き付けてきます この二重の化物構造で前二作で感じさせてくれたジワ〜ッと薄気味悪さが湧いてくるラストを今回も成功させてます 野崎作品に「化物」と「薄気味悪さの残るラスト」をお求めの方は是非手に取られるべきです | ||||
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「死なない生徒殺人事件」「小説書の作り方」に次ぐ2冊目の読書になります。 野崎まどさんの作品は、登場人物が特徴的に描かれていて時間を忘れて読書に没頭してしまいます。 また、結末がわかっても面白いく読める本です。 他の野崎まど先生の作品も読みたくなりました。 | ||||
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この作者の作品の魅力は、机上の空論を極限まで推し進めたような、変態的思考にあると思う。 人によっては本を壁に投げつけたくなるかもしれないが、極端な理論展開が好きな人間はハマるだろう。 それ以外の要素は至って無個性ながらも、高水準にまとめられている。 中でもキャラクター同士の掛け合いについては中々上手い。 まぁ、確かにラノベの世界の中では偏差値が高い方だと思うが、エポックメイキングな存在になるには何かが足りない。 過度な期待はせず、暇つぶしぐらいの気持ちで読むのが丁度良いと思う。 | ||||
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最後の最後のオチは別として、犯人と永遠の生命については話後半でわかっちゃいました(多分、この手の作品をいくつか読んだことがある人には、すぐにわかっちゃうと思う)。『小説家の作り方 』、『[映]アムリタ』そして本作の順に野崎氏の作品を読ませていただきましたが、登場人にマンネリ化を感じるものの、それまで楽しく安定して読めていましたので、少し残念。ですが、ボクはこの作家の世界が好きです。 | ||||
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これまで野崎まど先生の作品を読んだことある人には 「これもちゃんと野崎まどだよ」と言えば どんな雰囲気の作品かわかってもらえると思います。 読んだことない人に説明するなら 著者の独特なリズムの一人称文体で書かれる ポップなミステリといったところでしょうか。 教科書的な意味ではない、文章の読みやすさがあります。 内容は女子高に就職した主人公(男)が、その学校には死なない生徒がいる、 といったいわゆる学校の怪談的なうわさを聞いて 実際にその生徒に会い、不死の謎に迫っていく・・・という内容です。 良かったところは、ちゃんと不死の一つの形を見せてくれたことや 学校で、教師という要素もしっかりと混ぜ込んできてるところです。 またこの作品を気に入っていただけたかたは 先生の他の作品もおすすめです。 | ||||
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死なない生徒 の 殺人事件と言う矛盾するタイトルに惹かれて購入。いちおうミステリになるのでしょうかね。主人公が教師でまあ大人なので対象年齢が高いらしいメディアワークス文庫ならではの主人公ですね。文章は軽妙で読みやすいし、好感の持てる主人公だし、登場キャラもよく立ってるしでかなり楽しめました。最後のどんでん返しも、「おおっ」と唸らされました。全体に軽くコメディタッチなので、むしろあの犯人のキャラにはゾッとしましたね。でも不死を題材に使っているのだからもう少し、考察とか入れて知的好奇心を満たして欲しかったなぁ。衝撃のどんでん返しの割に説明があっさりしてるもんな。ヒロインの秘密も巧く使えば続編も作れそうな面白い設定ですが、さて。メディアワークス文庫はイラストねぇからなぁ。萌えにくいわ。お高く止まってないで頼むからイラスト入れてくれ。この作者の作品は初めてだけど楽しめたので他も読んでみよう。 | ||||
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学園の七不思議的な謎を追い掛けていたら,その謎に関わる人物が事件に巻き込まれ,今度はその事件を追い掛けていたら最初の謎が見えて…という広がりは面白かったです.ただ,<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4048685813/ref=cm_cr_asin_lnk/377-4721113-0562900">前作</a>でも感じたようにキャラクタ設定ややり取りに既視感を受けることが多く,ある意味安心して読むことはできるものの,逆に言えば新鮮さに欠けるのも否めません.事が動き出すまでも遅く,物語の導入や伏線にしてもちょっと長過ぎて退屈に感じますし,話全体も淡々と流れているようで,会話などは楽しめるのですが盛り上がりには乏しいです.また,事件と謎の真相も「なるほど」の部分があってこれはこれで悪くはないのですが,このあと,後日談で語られるオカルティックな『どんでん返し』には好みが分かれそうで,少し手前で気づくために驚きもほとんど無く,あっさりし過ぎていて物足らなさが残ります.読みやすい文章に加えてユーモアの要素も多く,スムーズに読める作品にはなっていますが,『独創的』とはいえミステリなのかは疑問で,オカルト系が苦手な方にはオススメできません. | ||||
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可能かどうかは別として、「不死とは何ぞ?」に対する答えを提示しているのは良かったです。ただ、この答えを見せるならば「自己と他の境界」や「情報のフィードバック」についてももっと言及してほしかったかな。(不死へのアプローチの講釈部分で触れかけていたので、余計に勿体無いと思いました)また、女子高に就職した男性教師が主人公・・というのは個人的に嫌いなシチュエーションだったのですが思いのほかサクサク読めました。この作家さんの文章にある独特の間が心地良かったのと、上記シチュエーションにありがちなテンプレ展開がなかったのが読みやすかった要因だと思います。「広げた風呂敷は絶対に畳め!」といった方以外には、大体オススメできる作品ではないでしょうか。興味があるようでしたら、一読する価値はあると思います。 | ||||
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幼稚園から高校までの一貫女子高である私立藤鳳学院に赴任した生物教師の伊藤は、同僚教師の受村から永遠の命を持つ生徒に関する噂を教えられる。そのときは一笑に付した伊藤だったが、転入生の天名珠と共に、その生徒、識別組子と出会い、明確な証拠はないものの、半ばは信じてしまう。 しかしその翌日、絞殺され首を切られた識別組子の死体が学院内で発見される。やはり永遠の命など無いと言う事実を目の当たりにし、生徒を殺され落ち込む伊藤の前に、初めて会った時と同じ様に、"復活"した識別組子が姿を現す。彼女の永遠の命の秘密とは何なのか?そして彼女を殺した犯人は誰なのか? 冒頭の何気ない問いが物語の本質に関わる問いだということが終盤で明らかになる構成は、面白いと思う。しかし、永遠の命に関するひとつのアイデアを出発点としている観は否めないので、そのアイデアがくだらないとか、つまらないとか思われてしまうと、それだけで全てが否定されてしまうタイプの物語だとは思う。 天名がバカっぽいしゃべり方をする理由はよく分からないが、テンポよくストーリーは展開する。あと、本当にこんな学校があったら行きたくはない。 | ||||
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