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シンセミア
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【この小説が収録されている参考書籍】
シンセミアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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さまざまな書評で絶賛されていたので、この大冊を読んでみる気になった。しかし、そのような評判にもかかわらず、失敗作だという印象はぬぐえない。 本書の前半を通して、「盗撮」「監視社会」「ヤクザ」「ロリコン」といった過激なキーワードを満載した急テンポな物語が、たたみかけるように炸裂する。そこまではなかなか読ませるし、興奮させる。 そのいっぽうで、膨大数の登場人物がつつがなく配置されていくこの物語は、込み入ったストーリー展開のみに主眼がおかれ、それらの登場人物にほとんど人間味が感じられなくなってしまっている。読者がそう感じ始めたとたん、スリリングであるはずの本作は、ただただ長く退屈な、そして予定調和的な物語と化してしまう。 阿部はフォークナーの「ヨクナパトーファ・サーガ」にならって本作を構想したそうだが、フォークナーに比べて本作は、雄大なアメリカ南部と矮小な山形県神町(本作の舞台)がかけ離れているくらいに、似ても似つかぬものである。 | ||||
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作家の大ファンな私には残念な本でした。阿部和重の本は全部購入しておりますが、本作は作者の魅力である部分が削られて無くなっていました。かつての、意識が蒙昧と自己崩壊して、ギリギリのところで展開していくスリリングで内省的な話とはうってかわりただのエログロなストーリーテリングに終始していると思います。ガルシアマルケスの「百年の孤独」を思いださせる 呪われた一族・土地のお話です。それが どうにも阿部氏の筆に合っていないようで人間の重なり合いが生きておらず、薄っぺらく感じてしまいます。ただ、私は「インディヴィジュアル・プロジェクション」が彼の中で一番の作品と思っていたので、本当に感じ方は人それぞれなんですね。 | ||||
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作家の大ファンな私には残念な本でした。 阿部和重の本は全部購入しておりますが、 本作は作者の魅力である部分が削られて無くなっていました。 かつての、意識が蒙昧と自己崩壊して、ギリギリのところで展開していく スリリングで内省的な話とはうってかわり ただのエログロなストーリーテリングに終始していると思います。ガルシアマルケスの「百年の孤独」を思いださせる 呪われた一族・土地のお話です。 それが どうにも阿部氏の筆に合っていないようで 人間の重なり合いが生きておらず、薄っぺらく感じてしまいます。ただ、私は「インディヴィジュアル・プロジェクション」が彼の中で 一番の作品と思っていたので、本当に感じ方は人それぞれなんですね。 | ||||
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