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八月の魔法使い
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八月の魔法使いの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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一応ミステリーだが、劇中で誰も死なないし殺されない異色作。プレゼン資料に紛れ込んでいた謎の事故報告書を巡って役員会議内と主人公が訪れた部署の2箇所でそれぞれ息詰まる社内人間関係バトルが炸裂するまさにサラリーマン社内会議サスペンス。会社内の人間関係をミステリー仕立てにするという発想は非常に面白いが、やはり殺人が起こらないので緊張感には限界がある。氏のセリヌンティウスの舟の社内会議版と思っていただけたら分かりやすいが、氏の他の著作と比べるとやや読後の充実感は薄かった。所詮サラリーマンの出世争い話ですからとやや冷めてしまった。 | ||||
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石持浅海氏は、同郷出身ということもあって、私が期待しているミステリー作家の一人です。初期の作品は、登場人物の会話がどうにも鼻について、せっかくのプロットを活かしきれていませんでしたが、作を追うごとにその辺りは洗練されてきており、最近の著書は純粋に物語を楽しめるようになったと思います。 本作は、こういう表現があるのか甚だ怪しいですが、「勤め人ミステリー」だそうです。まあ、現役会社員でもある著者ならではの、サラリーマン的発想やら行動やらが、謎解きのキーになっているので、そういうジャンルで呼ぶのも良しとしましょうか。 「事件は会議室で起こっていた!」 帯の紹介文です。なんとも安直なコピーに苦笑しますが、実際に本作の事件は会議室で起きています。 あるはずのない文書が役員会議室で見つかり企画会議が中断して紛糾する。誰が、何のために・・・。同時に同じ文書が階下の総務部で見つかり、草食系サラリーマンである主人公がアームチェア・ディテクティブならぬビジネスチェア・ディテクティブとなって謎の解明に当たる、という筋書きです。 主人公の謎解きのいたるところにサラリーマン的発想が出てきて、苦笑せざるをえませんが、シニカルなのは良いのですけど、あまりに打算的すぎて今ひとつ共感できません。石持氏の一番の弱点がこの辺の人物描写力だと思うので、もう少し魅力的な主人公が描けるようになることを望みます。 良くも悪くも、会社ってそうだよね、みたいな勤め人作家ならではの視点が特徴です。ゴールに至る起承転結の結が杜撰な印象を受けるのが残念ですが、ストーリー的にはそこそこ楽しめると思います。 | ||||
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石持浅海氏は、同郷出身ということもあって、私が期待しているミステリー作家の一人です。初期の作品は、登場人物の会話がどうにも鼻について、せっかくのプロットを活かしきれていませんでしたが、作を追うごとにその辺りは洗練されてきており、最近の著書は純粋に物語を楽しめるようになったと思います。 本作は、こういう表現があるのか甚だ怪しいですが、「勤め人ミステリー」だそうです。まあ、現役会社員でもある著者ならではの、サラリーマン的発想やら行動やらが、謎解きのキーになっているので、そういうジャンルで呼ぶのも良しとしましょうか。 「事件は会議室で起こっていた!」 帯の紹介文です。なんとも安直なコピーに苦笑しますが、実際に本作の事件は会議室で起きています。 あるはずのない文書が役員会議室で見つかり企画会議が中断して紛糾する。誰が、何のために・・・。同時に同じ文書が階下の総務部で見つかり、草食系サラリーマンである主人公がアームチェア・ディテクティブならぬビジネスチェア・ディテクティブとなって謎の解明に当たる、という筋書きです。 主人公の謎解きのいたるところにサラリーマン的発想が出てきて、苦笑せざるをえませんが、シニカルなのは良いのですけど、あまりに打算的すぎて今ひとつ共感できません。石持氏の一番の弱点がこの辺の人物描写力だと思うので、もう少し魅力的な主人公が描けるようになることを望みます。 良くも悪くも、会社ってそうだよね、みたいな勤め人作家ならではの視点が特徴です。ゴールに至る起承転結の結が杜撰な印象を受けるのが残念ですが、ストーリー的にはそこそこ楽しめると思います。 | ||||
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ここ数冊の著者の作品中では珍しく「人が死なない」ミステリ。それで星4つ。 しかし、舞台が「会社の役員会議室と総務部」という、個人的にのめり込めないものであったので-1。 二つの舞台を微妙にシンクロさせながら話が進むのは、なかなか面白い。 ただし、途中に挟まれた<間奏>もあり、著者の作品をいくつも読んでいる読者など途中で主犯に 気付く可能性も高い。 その場合は、この著者ならではの論理展開を読み解いていくのを楽しみにして欲しい。 | ||||
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ここ数冊の著者の作品中では珍しく「人が死なない」ミステリ。それで星4つ。 しかし、舞台が「会社の役員会議室と総務部」という、個人的にのめり込めないものであったので-1。 二つの舞台を微妙にシンクロさせながら話が進むのは、なかなか面白い。 ただし、途中に挟まれた<間奏>もあり、著者の作品をいくつも読んでいる読者など途中で主犯に 気付く可能性も高い。 その場合は、この著者ならではの論理展開を読み解いていくのを楽しみにして欲しい。 | ||||
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